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2024年4月の読書メーターまとめ

クナコ
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2024年4月に読んだ本
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  • けほんこ

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  • けほんこ

2024年4月にナイスが最も多かった感想・レビュー

クナコ
講談社旧版合わせて再読3回目。少女レーベルだった旧版に比べて表紙絵が一般向けになり親しみやすくなった。春にうってつけのホラー。十七の歳を境に人が変わり惨劇を繰り返す呪われた家系。母親の正と負の二面性の情。著者得意のシステマチックな怪異表出の謎解きに満足感を覚えつつ、同時に著者にしては珍しく怪異視点の心情の吐露に胸が痛む。この怪異はどこを取ってもおぞましいのに、内実はどこまでも母親なのが辛い。母の情により悲劇が始まり、また母の情により帰結するのもまた因果。幸せであれば忘れられた、という言葉がことさら悲しい。
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2024年4月にナイスが最も多かったつぶやき

クナコ

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2024年4月の感想・レビュー一覧
11

クナコ
初読。フランスの国民的児童小説シリーズの全巻購入特典(非売品)。「プチ・ニコラ」の誕生秘話と未収録短編。「プチ・ニコラ」は元々はベルギーの新聞で連載されていた漫画が元になっていたそうだ。日本でいう「コボちゃん」のようなものか。私は主人公のニコラを7歳くらいの男の子だと思っていたが、著者ゴシニによると6〜10歳の間だとか。サンペとゴシニの想像する、いわゆる子どもの象徴なのだそうだ。学校にいるときのほうがお兄さんで、家庭の中ではそれよりも幼い、というゴシニの言は興味深い。親にべったりでは成長しないのだろう。
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クナコ
初読。フランスの国民的児童小説シリーズ第5巻。キュートな小学生・ニコラの毎日。最終巻。唐突に終わった印象だったが、もともと大衆雑誌に連載していたものの選り抜きだったそうなので、こういう感じなったのだろう。お金の話やルーレット、交通規則の話など、学校の教材のようなテーマなのにどれも洒落が効いていて面白かった。なにかというとパンチ合戦の喧嘩になりがちなのに、それぞれ強固な家族愛や友情が下敷きにあるのが清々しい。もっとこのわんぱくどものわちゃわちゃを読んでいたかった。
クナコ
2024/05/01 10:53

どうやら旧版には「かえってきたプチ・ニコラ」というシリーズがさらに5冊あるらしい。そちらは新装版は出ていない模様。どうするか。

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クナコ
初読。フランスの国民的児童小説シリーズ第4巻。キュートな小学生・ニコラの毎日。校外の遊びや外部の人と関わる話が多い。田舎に別荘を買って週末だけ楽しみに行くパパの同僚の話なんかは、現代の日本人にも共感しやすいだろう。田舎の生活に憧れながら、都会的な便利さの欠如に苛立ったりメンテナンスに神経質になる様はかなり皮肉が効いていて、時代が進んでも生活の感覚というものはあまり変わらないのだなと思った。男子の中に女の子がひとり混じったり、その逆になった時の気まずさも、当人の性格にもよるとはいえ普遍的なものなのだろうな。
クナコ
2024/05/01 10:46

これぞ本場のエスプリ、といった感じ。

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クナコ
初読。フランスの国民的児童小説シリーズ第3巻。キュートな小学生・ニコラの毎日。海外の学年切り替わりは秋が多い、というのは有名な話。月単位の長い夏休みを遊びつくした後に上の学年へ上がってひとつ、またひとつ「おにいちゃん」になっていくニコラ。いつまでも親にべったりなのは親側からしたら可愛らしいのだろうけれど、主人公のようなわんぱく君は常に新しいことに夢中で、悲しんでなんていられない。外国は子供の独立が早い、というのも有名な話。物理的に離れたところへやることとで、子の自立心を養う文化なのだなあと思った。
クナコ
2024/04/24 18:06

私も大昔、ガールスカウトで夏のキャンプに行かされたけれど、インドア派なのと団体行動が苦手なせいであまり良い思い出にはならなかったなあ。ただ、キャンプファイヤー用にならった謎の歌とダンスは今でも覚えている。「鬼のパンツ」と「月夜の晩柳の下」。あれは愉快だった。

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クナコ
初読。フランスの国民的児童小説シリーズ第2巻。キュートな小学生・ニコラの毎日。とにかくわんぱくで好奇心旺盛。何十年も前のフランスの話なので、日本の「しんちゃん」なんか目じゃないくらいにやりたい放題。なにかあると親の言うことはすぐ忘れてしまうし、友だちと取っ組み合いのケンカもしょっちゅう。それでもケンカして「楽しかった」とか、「彼はいい友だちなんだ」と後腐れなく言い切るところがカラッとしていて無邪気。夏休みの子どもの絵日記を読んでいるようで、あっという間に読み終わった。
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クナコ
初読。本書挿絵のジャン=ジャック・サンペ氏の絵を目当てに。フランスでは「タンタンの冒険」に並ぶ国民的児童書とのこと。最高にキュートな小学生・ニコラの毎日。やんちゃでおちゃめ、気分屋でちょっぴり皮肉の効いたニコラ目線の日々が楽しい。70年ほど前の作品というだけあって、各所に古さを感じるところもあるが、普遍的な子どもの喜びや楽しさを描いているので話に入れない、なんてことはなかった。主人公の親たち含め、とにかく登場人物全員がシンボリックでキュート。
クナコ
2024/04/22 21:24

去年見たゴシニ・サンペ両者の自伝的映画「プチ・二コラ パリがくれた幸せ」で登場したストーリーもいくつかあり、とても楽しめた。

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クナコ
初読。カラスは定期的に摂取しないといけない。初読みの著者で、都市に生きる鳥を研究している。30年ほど前、バブル崩壊間際の東京の都市鳥とカラスの生態・被害について調べたフィールドワークと情報収集の成果。当時に比べ、現在は繁華街のゴミ出し方法や開発状況も変わっている。本書の中で未だ解明せず、として締めくくっている問題のいくつかはその後様々な研究者の観察を経て筋の通った説明もついている。著者やその仲間と同様にカラスについて、悲喜こもごも地道に調べ続けて得られた結果だろう。学術とは根気であることを思い知らされる。
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クナコ
講談社旧版合わせて再読3回目。少女レーベルだった旧版に比べて表紙絵が一般向けになり親しみやすくなった。春にうってつけのホラー。十七の歳を境に人が変わり惨劇を繰り返す呪われた家系。母親の正と負の二面性の情。著者得意のシステマチックな怪異表出の謎解きに満足感を覚えつつ、同時に著者にしては珍しく怪異視点の心情の吐露に胸が痛む。この怪異はどこを取ってもおぞましいのに、内実はどこまでも母親なのが辛い。母の情により悲劇が始まり、また母の情により帰結するのもまた因果。幸せであれば忘れられた、という言葉がことさら悲しい。
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クナコ
初読。日本史が弱いのをなんとかしたく。歴史は苦手だが神話や宗教の雑学は好物なので本書なら楽しめるのではないかと手に取った。結果、非常に面白かった。神話時代の天皇から直近で譲位した平成の天皇までの歴史、実績を網羅しわかりやすく解説している。著者は法学部卒の元ジャーナリストということで、伝統的な日本史学会の常識にとらわれない視点で当時の宗教観・価値観による権力者たちの歴史的判断や文化の推移を考察している。どれも教科書では習わなかった説ばかりで、一部著者によるバイアスが強いと感じる部分もあったが概ね納得できた。
クナコ
2024/04/12 01:51

随所で各項で取り上げているエリアの天皇の系譜をピックアップして図説してくれているので、混乱しがちなややこしい名前の天皇の後継順も理解しやすかった。死後に送られる諡号の規則も興味深かった。ちなみに私が好きな天皇は崇徳。歴史フィクション漫画の世界では有名な大怨霊です。

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クナコ
初読。写真のみ。北海道を中心に活動する写真家のこどもフクロウ兄弟のミニ版写真集。親鳥の写真が一枚しかないので素人判断だが、フクロウ(ウラルフクロウ)かコミミズク? フクロウの色柄は(写真写りの)個体差が大きく素人には外見上の判断が難しいと感じる。全ページにポワポワとした羽毛の幼鳥ばかりが写っており、癒しを求める人には良いと思う。ただ、なんの鳥をどこで撮影したのか、という説明すらないので、学術的好奇心を満たすことはできない。可愛さだけを求める人のための写真集。確かに可愛かった。
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クナコ
初読。著者本は講談社から出ている「パパの電話を待ちながら」等既読。これまで読んだ著者作の中で一番楽しめた。既読作品のいずれも想像力というか、空想力が強くて引き込まれるのだけれども、私にはどうにも短すぎて物語の中の光景を想像しきれなかった。自身の想像力を駆使して読むより書き手の想像力を享受して読む楽しみ方に慣れてしまったせいか、本書くらいの長さの物語が一番馴染みがいい。早逝した著者作の中では後年に書かれたものらしく、子供を喜ばすのみでなく、社会や時代についてよく考えさせようという意識が見える。嫌いではない。
クナコ
2024/04/02 20:32

これまでロダーリの本は読んだら手放していたけれど、本書は気に入ったので再読用にとっておこうと思う。友人の子が読書好きらしいのでもう少し成長したら勧めてみたい。

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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2018/05/25(2189日経過)
記録初日
2018/05/01(2213日経過)
読んだ本
762冊(1日平均0.34冊)
読んだページ
206141ページ(1日平均93ページ)
感想・レビュー
762件(投稿率100.0%)
本棚
13棚
性別
年齢
36歳
職業
IT関係
現住所
東京都
自己紹介

毎日通勤時間に文庫本(主に小説)を読みます。
外国古典文学やファンタジー、雑学本などから、
日常では知り得ない知識や文化、
著者の想像力の広がりを知るのが楽しいです。
外国古典では「高慢と偏見」、
日本の作品では「十二国記」が一番好きです。

読書法に自分ルールがあります。
『同じジャンルの本は続けて読まない』
常に新鮮な意識で読みたいです。
続き物は仕方ないですね。

野望があります。
『名前は知っていても、
 読んだことのない名作を全て読む』
もちろん興味のあるものだけですが。

「再読○回目」の記述は、初読を含めて
合計何回読んだかという意味で残しています。

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