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2024年4月の読書メーターまとめ

冬峰
読んだ本
8
読んだページ
2973ページ
感想・レビュー
7
ナイス
87ナイス

2024年4月に読んだ本
8

2024年4月にナイスが最も多かった感想・レビュー

冬峰
映像化を試みるたびに死人が出るという、いわくつきの作品とその作者。それにまつわる話をするため、関係者と共に豪華客船の旅へ出た小説家の梢。いかにも恩田陸なロードノベル。たびたび観光の描写が入り、居るはずのない女の姿を目にするあたり『まひるの月を追いかけて』だし、主人公二人のわだかまりが解かれていくのは『木漏れ日に泳ぐ魚』、関係者一同が思い思いに喋るのは『訪問者』…などと既存作品を思い出して読んでいた。そう、作品の主眼は飯合梓ではなく、それを梃子に引き出される関係者達の個人的なお喋りなのだ。
冬峰
2024/04/21 18:14

最後に飯合梓の正体が一応は決着ついた形にはなっているが、あまり扱いは大きくない。真鍋姉妹や梢の再婚相手である雅春の、家族に対する感情のもつれをほどくことの方がメインだ。一同が集まることで、それぞれのカップルのあり方や、クリエイターとしての姿勢などをたがいに目の当たりにし、新たな自分を引き出すことができた。…なんだっけ、最近何かで「個人的な話をできる場がない」というのを見たけど、この作品は正にそれが可能な場になったんだろうな。

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2024年4月にナイスが最も多かったつぶやき

冬峰

9冊か。2桁には届かなんだ。口惜し 2024年3月の読書メーター 読んだ本の数:9冊 読んだページ数:2693ページ ナイス数:108ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/874976/summary/monthly/2024/3

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2024年4月の感想・レビュー一覧
7

冬峰
再読。こんな風に始まったんだっけ。1巻は兄が出てきたり、そこまでに聴いた話をきちんと総括してここまでで終了してもいい形になってる。とはいえ、ここで終わらなくてよかった。
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冬峰
読んだつもりで読んでなかった。冒頭から、相手が自分の意に従うのを当然としている女が出てくるものの、マープルは全然怒らない。さすが年の功…とはいえ女の方も怒られる前提だったが。慈善事業をやっている屋敷での殺人事件。住人も事件もなんだか芝居がかっているような…そして泰然と構えるキャリィ・ルイズ。婚歴もさることながら、継子達への接し方、今の夫や事業に対する考え方が突き抜けている。それにマープル以上の洞察力の持ち主かも…なるほど姉のルースも、理由不明ながら妹が心配だったわけで、姉妹揃っての性質なのね。
冬峰
2024/04/26 14:58

それにしても人数が多くて、人物リスト何度も見返したわ。誰が誰と結婚してて、この人は何番目の夫の子供で何をやってる人で…お金持ちのお屋敷ってたくさん人が住んでるから、関係者が多くなる。でも、これでも使用人は外されてるんだし、少なくしてる方なんだろうな。 マープルおばさんは、さり気ない感じも大活躍するのもどっちも良いですね。今回は前者。

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冬峰
うーむ、沼だなぁ。とにかく皆さん、興味を持ったことに突撃していくパワーがすごい。それに、マイナー言語ゆえ困るであろう生活の糧についても、なんとかなる状況を引き寄せる運が強そう。そして自分はこの本に出てきた言語の作品を、おそらく1冊も読んだことがない。情けなし。ふだん英語からの翻訳ものばかり読んでいるので、言語によってあっさりしてたり文字と同期してなかったり、声調とか得意不得意とか、色んな性格・特徴があることに驚く。そりゃ沼ですよね。大変だけど絶対に面白い。そこへ入る根性はないけど、そこはわかる。
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冬峰
映像化を試みるたびに死人が出るという、いわくつきの作品とその作者。それにまつわる話をするため、関係者と共に豪華客船の旅へ出た小説家の梢。いかにも恩田陸なロードノベル。たびたび観光の描写が入り、居るはずのない女の姿を目にするあたり『まひるの月を追いかけて』だし、主人公二人のわだかまりが解かれていくのは『木漏れ日に泳ぐ魚』、関係者一同が思い思いに喋るのは『訪問者』…などと既存作品を思い出して読んでいた。そう、作品の主眼は飯合梓ではなく、それを梃子に引き出される関係者達の個人的なお喋りなのだ。
冬峰
2024/04/21 18:14

最後に飯合梓の正体が一応は決着ついた形にはなっているが、あまり扱いは大きくない。真鍋姉妹や梢の再婚相手である雅春の、家族に対する感情のもつれをほどくことの方がメインだ。一同が集まることで、それぞれのカップルのあり方や、クリエイターとしての姿勢などをたがいに目の当たりにし、新たな自分を引き出すことができた。…なんだっけ、最近何かで「個人的な話をできる場がない」というのを見たけど、この作品は正にそれが可能な場になったんだろうな。

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冬峰
タイトルにあるとおりのテーマで話しているが、対談というよりお喋りという感じ。皇室とか政治とか重めのテーマなのに、三浦しをんがあれこれ疑問を述べると原武史が恐るべき記憶力で事実を提示し、それならこういうことか?と三浦しをんが返し…と軽い感じでポンポン話が進む。二人は出身地が近いらしく地元の鉄道の話もするし、スペーシアに乗って東武ワールドスクエアに行く。そんな楽しい雰囲気の中で、明治以降の皇室について色々と振り返って考察しているので、硬すぎず重くならず読みやすいです。
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冬峰
宿が舞台の怪談話。全体的にレトロな印象なのは、書いてるのが昭和生まれ昭和育ちの人が多いからかな。あと女性の描写が古いのも…。基本的に日本の宿なのだが、ラスト小川洋子で急に外国っぽくなる。というか小川洋子の作品は、怪談とかホラーの類ではないように思うが…。本人がそう言ってるならいいけど。一番不可解で、でも淡々と過ぎて行くのがよかった。
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冬峰
タイトルの通り、妖怪と言葉の曖昧な関係とか成立過程とか、そんなことについて話してます。いつもの京極夏彦です。講演が元になってるので、一編が短くまとまっていて読みやすいです。P.307「本当かもしれないし、嘘が混ざっているかもしれない。お化けが好きな人は、そういう事例を一つひとつ解きほぐし、たどっていくのが好きなんですね」って、怪談とかオカルト好きな自分も共感します。人間が相手だしそんな何でも厳密にやってる訳じゃないですからね。この曖昧さや揺らぎが良いのですよ。
冬峰
2024/04/01 23:10

ところで「最初面白くなかったけど何度も見たら面白かった映画」として、京極夏彦はシベリア超特急を挙げてますが、過去に同じことを筒井康隆が講演で話していたので、案外これは作家の世界ではあるあるなのかもしれない。

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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2018/05/26(2177日経過)
記録初日
2018/05/25(2178日経過)
読んだ本
730冊(1日平均0.34冊)
読んだページ
200858ページ(1日平均92ページ)
感想・レビュー
648件(投稿率88.8%)
本棚
6棚
自己紹介

総務の人です。パソコン作業をずっとやってて、本を読もうにも集中できず、目が疲れてて辛いのが悩み。
読んだ結果、いまいちでも感想書きます。(だからポジティブな感想だけではないです)
最近はSF。 昔からミステリはよく読んだ。時代小説も(捕り物とか)好き。 面白いファンタジーが読みたいなあ。
怪談や心霊も好きだけど、ホラーよりミステリ寄りの方が好き。

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