様々な人物を通して主人公を理解していく。涼宮ハルヒのような。最終章での視点の入れ替わりはお見事。人だけではなく色々なものとの繋がりを感じられる作品です。そしてこの作品を本屋大賞とした書店員の皆さんに賞賛を送りたいです。深い感動や文学性とはまた違った、本ならではのおもしろさがあると思います。

様々な人物を通して主人公を理解していく。涼宮ハルヒのような。最終章での視点の入れ替わりはお見事。人だけではなく色々なものとの繋がりを感じられる作品です。そしてこの作品を本屋大賞とした書店員の皆さんに賞賛を送りたいです。深い感動や文学性とはまた違った、本ならではのおもしろさがあると思います。

まずはおもしろかった！！どうやったらこんな話を思いつき構築できるのでしょうか。副題である黒暗森林の意味がわかるところ辺りからはもうラストまで止まらない。SF的な表現やモチーフに対比するかのような自然の描写がとても美しい。作者の自然に対する畏敬の念が感じられます。これからどう3部に展開していくのか楽しみであり読み終わってしまうのが今から寂しくもあります。

面壁者あたりからおもしろくなった。下巻へ続く

人生で2回目の読了。こんなにおもしろかったっけ。解説にもある通り、ソ連のことを書いたのだがそんなことは全く知らなくても何も問題ない。おとぎ話のような文体で書かれており、内容はそれこそ小学生でも理解できるだろう。読みながら普段のニュースや新聞、自身の生活などを想起しない人はいないのではないか。それこそこの物語がおとぎ話としてだけ読まれるような世の中が来る未来はあるのだろうか。

スーパー良著なのではないでしょうか。症例数も多く薬剤別の解説、解消に至る経緯、介入方法、経過、根拠なども豊富で実践的だと感じました。半分を読み終えた頃には、自分ならこれを減薬できそうだなどと考えながら読み進めることもできるので楽しいです。

美しいパリとロンドンを優雅にさすらう内容を期待していた自分へ。残念でした。だが、おもしろい。パリ部分は絶対に体験したくない悲惨ともいえる状況なのになぜか愉快な印象を受ける。ロンドンでの貧困に対する考察なども本書のまとめのようで全体としてのバランスも取れているように感じる。オーウェルが実際に体験した自伝的内容というのも驚き。1984などもよりおもしろく読めるのではないでしょうか。