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2024年5月の読書メーターまとめ

ぜんまい
読んだ本
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感想・レビュー
32
ナイス
312ナイス

2024年5月に読んだ本
34

2024年5月のお気に入られ登録
1

  • いっこう

2024年5月にナイスが最も多かった感想・レビュー

ぜんまい
初読みの作家。3作共に面白かったが、やはり表題作が抜きん出て傑作だった。始まりは暗いディストピア小説だったのが、中盤では映画グラディエーターを思わせる血沸き肉躍るエンタメ小説になり、ラストは静かに美しい純愛小説へと違和感なく転換。読み終えた後の余韻もあって、とても良い小説だった。小田雅久仁、注文の作家となった。他の作品も読んでみたい。
が「ナイス!」と言っています。

2024年5月の感想・レビュー一覧
32

ぜんまい
発達障害であろう主人公の、他人の気持ちを推し量る事が出来ずに協調性が皆無な感じが苦手。同じ発達障害でも、例えば麻宮ゆり子の斎木みたいにキャラクターに魅力があれば読んでいて楽しいが、本作の三葉はどうにも好きになれず、楽しい読書とはならなかった。寺地はるなの本は、私にとって凄く好きな本か、全く好きじゃない本かの両極端で非常に困る。
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ぜんまい
タクジョ2作目。読み始めて、前作の内容をほとんど覚えていない事に気がついた。今作もさくっと軽い内容で、良くも悪くもまたすぐ忘れそう。道上さんの話が一番良かった。
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ぜんまい
辻村深月のホラーという事でかなり期待して読んだ。普通の日常に少しずつ違和感が生じて恐怖が侵食してくる、こういったテイストのホラーは大好きなのでとても面白かった。これで連作短編なら凄いな、と思ったら最終話できちんと集結。結末は正直物足りないが、一つ一つの短編が独立してしっかり面白かったから満足度は高い。辻村深月には今後もホラーを書いて貰いたい。
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ぜんまい
多少の衝突はあるものの、傍から見れば羨ましいほど仲が良い夫婦の物語。夫婦でも完全に分かり合うのは難しく、お互い我慢することも多いからこそ、会話って大事だなあと感じた。本文中の「うまくいってもいかなくても、愛は素晴らしくて、でもとても難しくて重たい一事業」というのに激しく同意。
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ぜんまい
悩みや不安を抱えた人たちが、隠れ家で一息つき癒されて前向きになっていく姿を描いた連作短編。各章の主人公が等身大で欠点もあるのが現実的。人間関係に悩み傷付くが、救いになるのも結局は人との繋がり。そういった事も丁寧に描かれている。本文中に「逃げてもいいって言われるけど逃げ場なんてない」という重いセリフがあるが、逃げ場が無くても、少しだけでも隠れる場所があればきっと辛さは通り過ぎる。自分なりのそんな場所で少し休む時間は大事だなと改めて感じさせてくれた良い本だった。
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ぜんまい
何でもない日常の話にも思えるが、何処か不穏な感じがしてザワザワする不思議な話。
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ぜんまい
認知症のお婆さんが今の現実と過去を振り返り、つらつらと語る物語。語る内容は壮絶だが、のほほんとした語り口調から悲壮感はそれほど感じられない。ぱっと見には不幸せそうに思えるカケイさんの人生も、徐々に違った側面が見えてくる。究極の不幸せなはずの結末の出来事を迎えても、何故かハッピーエンドのような不思議な感覚になった。装丁も美しく、お気に入りの一冊となった。
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ぜんまい
骨太で熱い評伝だった。南方熊楠の事は名前くらいしか知らなかったが、その奇想天外な人生、知への渇望と執念に驚愕しつつも圧倒された。非常に興味深い本でした。
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ぜんまい
あらすじを全く知らずに読み始めたらチャボの視点の物語なので驚いた。でもそれが自然でとってもユーモラス。桜さんと茂さんの関係も素敵で愛おしく、優しさに溢れた小説だった。最後に、読み終わったら是非カバーを外してみて!素敵な絵が隠れてます。
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ぜんまい
エッセイなのにドラマ化とあって、どんなのかと思って読んでみたらヘタな小説よりもドラマっぽい話が多かった。しみじみさせられる話があったり、深く共感したり。良いエッセイだった。実は著者名から勝手に、スカしてる作者を想像していたが、そんな事も全然無さそう(笑)
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ぜんまい
待ちに待った伊吹有喜の新作。正直、読み始めはあまり面白さを感じず、今作はハズレかと嫌な予感がよぎった。でも中盤からは引き込まれてラストまで一気読み。現実的な厳しさもあり悲喜こもごもではあるのだが、伊吹有喜ならではの温かな視点で描かれているので、心に沁みる良い物語になっていた。それぞれが想い合っていても上手く行かないこともあるよね。結果、大満足の一冊だった。
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ぜんまい
一時期シーナさんの本は必ず読んでいた。家にあるシーナ本200冊は同一作家で断トツの数だし、本の雑誌も良く買っていた。そんな私にとって目黒さんも身近な存在で、この本はズシリと重い。本編の日記からは勿論のこと、巻末の「さらば友よ!」で目黒さんの事があまり触れられていない事からも、シーナさんの悲しみが伝わってくる。願わくばシーナさんにはあと30年は元気でいてもらって、いつかまた目黒さんとの事をいつものシーナ節で書いてもらいたい。最後に、本好きとしては解説が北上次郎だと得した気分になったものだ。目黒さん安らかに。
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ぜんまい
ネタバレ著者初読み。ライト過ぎて私には合わなかった。結末も最初からほぼ予想が付いて、意外性なく終わったのも残念。
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ぜんまい
初読みの作家。3作共に面白かったが、やはり表題作が抜きん出て傑作だった。始まりは暗いディストピア小説だったのが、中盤では映画グラディエーターを思わせる血沸き肉躍るエンタメ小説になり、ラストは静かに美しい純愛小説へと違和感なく転換。読み終えた後の余韻もあって、とても良い小説だった。小田雅久仁、注文の作家となった。他の作品も読んでみたい。
が「ナイス!」と言っています。
ぜんまい
あらすじは面白そうだったのに、実際に読んだら微妙で、何回か眠くなったし最後まで入り込めなかった。
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ぜんまい
ネタバレ主人公の言動にイライラしっぱなし。圭斗は善人である事に間違いはないが、その言動で周りにも迷惑をかけている事に気が付かない。そんなタイプの人間は本当にタチが悪い。最後に果子が圭斗を助けたいと言っているのに、あまり理解できていない時点でもう無理そうな気がする。
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ぜんまい
尾上縫がモデルのバブル期の女傑の話。つまらなくはないけれど、取り立てて面白くもなかった。「鼓動」などの奥貫綾乃シリーズに比べると格段に落ちる。
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ぜんまい
ビックリするくらい面白くて、もっとずっと読んでいたかった。家族それぞれの視点で描かれている連作短編はたくさんあるけれど、今まで読んだ中で一番好きかもしれない。登場人物が優しい人ばかりで、無駄に嫌な奴が出てこないのがいい。「全」ではなく「黒田さん」の視点があるのもいい。本のタイトルもいいし、各章のタイトルもいい。良い点はまだまだ挙げられそうで、人に勧めたくなる本だった。完成したドレス見てみたいなあ。
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ぜんまい
佐々木穣の小説は好きで結構読んでいるが、本作の最初の数編はつまらなくて読むのを止めようと思ったほど。ただ我慢して読み進めたら、後半に好みの短編がまとまってあった。中でも「分別上手」「三月の雪」「終わる日々」は面白かった。
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ぜんまい
最初は物語に入り込めなかったが、徐々に引き込まれて中盤からは一気読み。面白かったー。そして読後感も非常に良い。岩井圭也の作品を読むのは「文身」についで2作目だが、作風の幅の広さにも驚かされた。次は「われは熊楠」、注文済みなので読むのが楽しみ。
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ぜんまい
ネタバレ辻堂ゆめのタイムスリップ物という事で期待して読んだが私には甘酸っぱすぎる物語だった。まず、無関係の小学女子を一人暮らしのおじさんが家に入れちゃ駄目です。いくらなんでもという展開について行けなかったのは私の心が汚いからか。中盤くらいでラストの予想ができてしまったのも拍子抜け。
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ぜんまい
スピンオフでも竜崎節が炸裂で安定の面白さ。マンネリという人もいるけど、それがいいんだよな〜。本編と違って家族や脇役にスポットが当たっているのも嬉しい。
akiko
2024/05/13 07:09

そうです!そうです!このマンネリ感がいいですよね!つまらないマンネリは嫌いですが、竜崎さんのマンネリは好きです!

dokusyozuki
2024/05/14 09:38

この安心感がいいのよ、竜崎には世の中が変わっても齢をとっても変わらずにいて欲しいものです

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ぜんまい
巻き込まれる気弱な主人公とか、理屈っぽい殺し屋(今回はハンター)とか、伊坂幸太郎ワールド全開の作品。でも疾走感が無いというか盛り上がりに欠けるというか、伊坂作品にしてはイマイチ面白くなかった。
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ぜんまい
絶叫、鼓動と読んでから本来ならシリーズ2作目の本作を読んだが全く問題なく、独立した作品としてとても面白かった。この本もそうだけど、葉真中顕はラストの畳み掛けが非常に見事。そして重いテーマの割に読後感が良いのも素晴らしい。ただ本作は脇役の背景まで丁寧に描いていたりしているからか展開が遅く、もう少し削ってもいいのでは?と少し思った。
が「ナイス!」と言っています。
ぜんまい
ドラマから入った本。読んだそばから忘れるような内容だけど、時々ドキッとさせられたりハッとしたり。なんかイイんだよなー。ドラマもシリーズ2やってくれないかな〜
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ぜんまい
葬式組曲ほどの衝撃は無かった。貧困やネグレストがテーマの社会派ミステリーは他にも優れた小説が思い浮かぶので、それに比較すると•••というのもある。残念だったのは中心の刑事2人。真壁の背景はとって付けたような感じだし、仲田に関しては心情も背景も何も描かれていないので感情移入もしにくい。シリーズ物のようなので、とりあえず次作も読んでみようとは思う。
が「ナイス!」と言っています。
ぜんまい
初読みの作家さん。概要が好きそうな内容だったので読んだのだが、ラストで度肝を抜かれた。まさかこんな仕掛けがある小説だとは思ってもみなかった。完全にやられた、見事。他も読みたくなった。
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ぜんまい
初読みの作家さんの本。すぐに引き込まれて最後まで一気読みしてしまった。なんと言っていいか、、、とにかく圧倒された。個人的には終幕の章は不要と感じたが、それでも凄い小説だった。著者の他作品も読みたい。
が「ナイス!」と言っています。
ぜんまい
香害や化学物質過敏症という馴染みのない病気がテーマの話だが読みやすく、先生のキャラも立っていて、とても面白かった。シリーズ化にも向いてそう。続編出たら買います。
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ぜんまい
長さもジャンルも様々な、雑多な短編集。収録作は出来映えにかなり差があり、当たり外れが大きかった。一番の好みは「サクラ•サクラ」。柚月裕子といえばミステリーのイメージが強いが、心理描写が巧みだから人情物も上手い。
が「ナイス!」と言っています。
ぜんまい
胸にズシリと響く凄い小説だった。引きこもりもネグレストも私にとっては幸いにも馴染みがない事柄だが、心情が丁寧に描写されているから胸に迫るものがあったし、何かのきっかけで私もそうなっていたかもと思わされた。ラストの数ページは特に良かった。重いテーマなのに読後感も良い。社会派小説が好きな方は是非読んで欲しい一冊。
が「ナイス!」と言っています。
ぜんまい
ネタバレ群を抜く面白さだった「六人の嘘つきな大学生」の浅倉秋成の代表作(Wikipedia)ということで期待して読んだが、正直あんまり面白くなかった。展開も結末も不自然だし動機も酷すぎる。どんてん返しがあると思いきや最後まで何もなくて、それが一番のどんでん返しだったという(笑)
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2018/07/04(2160日経過)
記録初日
2018/06/01(2193日経過)
読んだ本
1210冊(1日平均0.55冊)
読んだページ
410345ページ(1日平均187ページ)
感想・レビュー
335件(投稿率27.7%)
本棚
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