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2024年4月の読書メーターまとめ

しずかな午後
読んだ本
8
読んだページ
3259ページ
感想・レビュー
8
ナイス
210ナイス

2024年4月に読んだ本
8

2024年4月のお気に入り登録
1

  • 中玉ケビン砂糖

2024年4月のお気に入られ登録
1

  • 中玉ケビン砂糖

2024年4月にナイスが最も多かった感想・レビュー

しずかな午後
ネタバレ『暗黒館の殺人』ついに読了。次々と明らかになる怒涛の真相に読む手が止まらなかった。時代のズレについては気がついていたが、そこから「抜け穴を使った/使わなかった理由」もきれいに説明がつくところなど、ミステリとして本当によくできている。クライマックスの炎上する屋敷でのめくるめく攻防も、さすが綾辻行人は見せ方がうまい。最後に明らかになる「中也」の正体にも絶句。何重にも仕掛けがある。それにしても、その後の美鳥と清はどうしているのかだろう。ピアノを弾いていたのが美鳥、医者となったのは清だろうか。
が「ナイス!」と言っています。

2024年4月の感想・レビュー一覧
8

しずかな午後
ネタバレ久しぶりに島田荘司を読み、そのスケールの大きさを堪能した。ボケた老人の起こした突発的な殺人事件と思いきや、その背景には、まったく予想だにしていなかった昭和史の暗黒面が広がっていた。また、夜汽車で踊るピエロ男、夜の雪原を歩く白い巨人など、それぞれの謎も魅力的。そして偶然に偶然が重なるピタゴラスイッチのような真相も面白い。北海道に土地勘がある自分としては、途中まで北海道が舞台なことにワクワクしていたが、「滝川と新十津川が近い」ことが事件の最後のピースだったのには正直バカにされてるような気持ちになった。
が「ナイス!」と言っています。
しずかな午後
白井智之の短編集。なんか感想書くのもバカらしいような話ばかりで、いつもながら最高。いちおう「食」が全体のテーマらしいが、これまでの作品でも数々の異物を食べてきた白井作品らしく、本当にひどいものばかり食べている。下手したら、食べてるシーンより吐いてるシーンの方が多かったんじゃないかな。
しずかな午後
2024/04/23 12:21

白井作品にとって、本来食べるべきものでないものを食べることが、デビュー作の『人間の顔は食べづらい』以来一貫したテーマであって、この〈異食〉への異様なフェティシズムは他に類がないと思う。

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しずかな午後
幕末、江戸からヨーロッパ諸国へ向かった文久遣欧使節。勝海舟率いる遣米使節や、のちの岩倉使節団などと比べると影は薄いが、徳川日本の知識人たちによる最初の西洋体験として、比較文化史上に豊かな意義を持っている。使節一人ひとりへの温かなまなざしに、時に小説的な鮮やかな描写によって、パリ・ロンドン・ベルリンといった各都市を巡る使節の姿がいきいきと浮かぶ。彼らが当地で作った漢詩なども多く引かれていて楽しい。それにしても、この僅か40年度には日露戦争があることを思うと、近代日本の発展のスピードには改めて驚かされる。
しずかな午後
2024/04/22 00:10

使節の中でも福沢諭吉はやはり頭ひとつ抜けている。たとえば汽車を乗るにしても、他の使節がその速さに感心しているなか、福沢は鉄道会社の構成や運営方法について書き記している。病院に行けば、他のものが鮮やかな病理標本に目を奪われるなか、福沢は社会保障制度を調査する。その洞察力というか、巨視的なビジョンはちょっと他には見られない。あまりにも優秀

が「ナイス!」と言っています。
しずかな午後
『最恐の幽霊屋敷』という直球なタイトル、青い空に血とツツジの花が鮮やかな表紙。大島清昭によるホラーミステリ。舞台は、栃木県の一軒家。一見ふつうの田舎の家だが、実はさまざまな心霊現象が起き、しかも訪れた霊能力者たちは全員命を落としているという。とにかく大量に人が死ぬし、人ならざるものが当たり前に跋扈するのだが、その中にミステリ的な趣向が盛り込んである。『影踏亭』でもそうだったが、話そのものはホラーだが、ミステリ的な面白さがしっかりあり、本作の推理シーンは多重解決もあってかなり楽しかった。
しずかな午後
2024/04/21 09:42

もし自分が、田舎の広い庭付きの一軒家とかに住んでたら、かなり怖かったと思う。マンションに住んでてよかった

が「ナイス!」と言っています。
しずかな午後
『浮遊封館』というタイトルに惹かれて手に取った。門前典之を読むのは4冊目。犠牲者が130人分消えた飛行機墜落事故を皮切りに、全国各地で起こる死体消失事件。その裏に暗躍する謎の宗教団体。そういう大掛かりで悪趣味な世界観に対して、メインの事件そのものはチープと言っていいバカミス。期待通りのぶっ飛び具合がうれしい反面、ひたすらぶっ飛んでるだけというか、もう少し動機などの説明が欲しかった。ちょっと悪趣味過ぎるので人にはオススメしないが、唯一無二の作品であるとは思う。
が「ナイス!」と言っています。
しずかな午後
ネタバレ『暗黒館の殺人』ついに読了。次々と明らかになる怒涛の真相に読む手が止まらなかった。時代のズレについては気がついていたが、そこから「抜け穴を使った/使わなかった理由」もきれいに説明がつくところなど、ミステリとして本当によくできている。クライマックスの炎上する屋敷でのめくるめく攻防も、さすが綾辻行人は見せ方がうまい。最後に明らかになる「中也」の正体にも絶句。何重にも仕掛けがある。それにしても、その後の美鳥と清はどうしているのかだろう。ピアノを弾いていたのが美鳥、医者となったのは清だろうか。
が「ナイス!」と言っています。
しずかな午後
ネタバレ暗黒館に根付く異形の信仰、ついにその全貌が明らかになる。本当にとんでもない小説だ。大きな伏線の一つについては、すでに当たりがついているが、果たして事件にどう関わるのか予想できない。双子については目次に「分裂の明暗」とある時点で何か起こると思っていたが、まさかの展開に驚いた。さて、次はいよいよ最終巻。すべての謎が解決するのか心配だが、とても楽しみ
が「ナイス!」と言っています。
しずかな午後
ネタバレ『暗黒館の殺人』第2巻、巻数としてはこれで半分。いよいよ殺人事件が起こるが、館とその住人たちをめぐる謎があまりにも複雑で全貌が掴めない。それにしてもあの〈宴〉は何だったのか、早く玄児に聞いてほしい。「私」は玄児以外の人間には突っ込んだ質問をするのに(そしてその相手に玄児君から聞くように言われる)、玄児に対してはしっかりと質問をしないのでフラストレーションが溜まった。あと、美鳥・美魚から求婚されるシーンがあって良かった。二人の抱える心の問題は分からないが、とにかくかわいい。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2018/07/24(2130日経過)
記録初日
2019/06/14(1805日経過)
読んだ本
341冊(1日平均0.19冊)
読んだページ
110190ページ(1日平均61ページ)
感想・レビュー
340件(投稿率99.7%)
本棚
10棚
現住所
北海道
自己紹介

ミステリと古典文学を中心に読んでます。

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