めちゃくちゃおもしろかった。 特に後半部分の、コシモがバルミロの一派と絡み出してからは一気に読んだ。 それまでの、バルミロがインドネシアで末永と知り合うまでの部分は長く感じたが、後半部分で効いてきた。 全体的にセリフや会話というよりも、淡々と無感情に状況や人物の風体も描写されていて、ある種ドキュメンタリー的でそれが作品全体の重厚で緻密に練られたグループ犯罪の在り方ともマッチしている。 読んでいてワクワクするのは、やはりコシモの怪物的な異常性と、無垢で、何にどう染まるのか見ていたくなるような期待感。

めちゃくちゃおもしろかった。 特に後半部分の、コシモがバルミロの一派と絡み出してからは一気に読んだ。 それまでの、バルミロがインドネシアで末永と知り合うまでの部分は長く感じたが、後半部分で効いてきた。 全体的にセリフや会話というよりも、淡々と無感情に状況や人物の風体も描写されていて、ある種ドキュメンタリー的でそれが作品全体の重厚で緻密に練られたグループ犯罪の在り方ともマッチしている。 読んでいてワクワクするのは、やはりコシモの怪物的な異常性と、無垢で、何にどう染まるのか見ていたくなるような期待感。