2024年4月の読書メーターまとめ

読んだ本: 10冊

読んだページ: 3112ページ

感想・レビュー: 10件

ナイス: 595ナイス

2024年4月に読んだ本
10

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2024/04/30
銀座「四宝堂」文房具店 (3) (小学館文庫…
- 上田健次
320
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181
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2024/04/29
あいにくあんたのためじゃない
- 柚木麻子
256
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1087
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2024/04/26
大阪 (河出文庫き 16-1)
- 岸政彦,柴崎友香
312
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61
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2024/04/22
雪のなまえ (徳間文庫)
- 村山由佳
448
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103
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2024/04/20
うまいダッツ
- 坂木司
288
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785

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2024/04/18
あるキング
- 伊坂幸太郎
221
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8320
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2024/04/14
千年樹 (集英社文庫)
- 荻原浩
344
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1973
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2024/04/10
この世にたやすい仕事はない
- 津村記久子
347
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4518
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2024/04/06
時ひらく (文春文庫ひ 13-51)
- 辻村深月,伊坂幸太郎,阿川佐和子,恩田陸,柚木麻子,東野圭吾
256
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1422
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2024/04/03
タスキ彼方
- 額賀澪
320
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559

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2024年4月にナイスが最も多かった感想・レビュー

ゆっきぃ

2024/04/03

ネタバレ「学生が人生の宝として何としてでも走りたいと願う大会が、きちんと存続している世がいい」今年で第100回を迎えた箱根駅伝。戦時下で「戦争のための鍛錬と戦勝祈願」という名のもとに開かれた大会があったこと、恥ずかしながら知りませんでした。令和の時代に箱根駅伝の価値を見出だせない神原と、戦中戦後の学生たちの思いをうまく織り交ぜながら、箱根路を駆け抜ける彼らの姿を想像して胸が熱くなりました。「最後の駅伝」を終えて戦地で散った学生を思うと辛いものがありますが、箱根駅伝を残し、現代まで引き継いでくれた人達に感謝！

が「ナイス！」と言っています。

2024年4月にナイスが最も多かったつぶやき

ゆっきぃ

2024/04/22 14:26

地元のお寺の藤が見頃を迎えました。…先日母親が工事現場の人の誘導ミスで転倒し、動けなくなって救急車のお世話になったとのこと。頭と腰を打ったようですが、検査の結果は問題なし。とはいえ、腰が痛すぎて日常生活に支障ありだし、急変があっても怖いし。思い立ってすぐ会いに行ける距離でもないし…何より、避けられるはずの事故をもらって、娘の私は腹立たしい思いです٩(๑`^´๑)۶

りりぃ

2024/04/22 14:30

ケガは後から色々出てくるので…お母様お大事に

ゆっきぃ

2024/04/22 14:54

りりぃさん、ありがとうございます。ほんとに、何があるか分からないので心配です…

が「ナイス！」と言っています。

2024年4月の感想・レビュー一覧
10

ゆっきぃ

2024/04/30

ネタバレ「四宝堂」シリーズ第3弾。店主の硯と「ほゝづゑ」の良子に何か動きがあるのか気になりながらの読書でしたが、進展一切なし…これは続編を期待していいということですかね(笑)本作では「原稿用紙」が特に気に入りました。中学時代の先生と授業外で交わした会話は、先生の意外な面も垣間見えて楽しかったなぁ、と懐かしい気持ちに。学校と文房具は、当たり前ですが深い繋がりが感じられますね。「フィールドノート」で登場した野帳、調べてみてそのデザイン性に惹かれました(いや使わないけれども)。「模造紙」ではひたすらカレーの口に(笑)

銀座「四宝堂」文房具店 (3) (小学館文庫う 15-4)

が「ナイス！」と言っています。

ネタバレコロナ禍の生きづらさ、Youtuberが引き起こす問題など、ここ数年のエキスをギュッと凝縮した6編の短編集。「めんや　評論家おことわり」、こんな風に計画的にいちYoutuberへの復讐が遂行されたら、ああ恐ろしい…でも、どこかで溜飲を下げる自分もいたり(笑)「パティオ8」では自粛期間中で子供を抱えたママさんたちのしんどさに改めて頭の下がる思い。その中でもひとつの目的に向かって、それぞれの特技を発揮する彼女らのタフなこと！「商店街マダムショップは何故潰れないのか？」は正体不明の力にねじ伏せられる感が怖っ。

が「ナイス！」と言っています。

ネタバレサイン本に惹かれて購入。柴崎さんにとっては「わたしがいなくなった街」、岸さんにとっては「わたしがやってきた街」大阪（私自身は結婚してやってきた街）。二人が交互に語るそれぞれの大阪が非常に興味深く、特に同年代の柴崎さんのパートは頷ける部分が多かったです。週刊少年ジャンプの早売りの店、確かに近所のタバコ屋はそうでした！徳島の印刷工場から東京へ運ぶ途中で「落とす」って本当だろうか？弁天町の交通科学博物館も昔子ども連れて行ったなぁ。岸さんが大学時代ジャズ研にいてモテモテな感じが羨ましい！（ｺﾗ）

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ネタバレ次男から拝借。いじめを受け不登校になった小5の雪乃は、父と共に父の田舎の長野へ。そこでもなかなか学校へ足が向かない中、曾祖父母や周りの人々と交流しながら自分を見つめ、居場所を探す彼女…いろいろと気にかけてくれる同級生の大輝がトトロに出てくるカンタみたいで、不器用だけどとてもかわいらしかった！雪乃のことを初めて「雪っぺ」と呼ぶシーンは、「きゃあ〜」ってなったわ(笑)都会から来た父が農業に挑む中ぶつかる難局は、垣谷美雨さんの「農ガール、農ライフ」を何となく思い出しました。納屋カフェ、うまく軌道に乗るといいな。

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ネタバレとある高校の「喫茶部」に所属する面々が、おやつを食べながらゆる〜い謎を解き明かす…うまい棒、チロルチョコ、マリー等々、馴染みのあるお菓子ばかりが登場し、久しぶりに食べたくなりました。思えば小さい頃から身近にあるものばかり、お菓子の歴史を紐解くと興味深そうですね。私が高校時代所属していた「茶華道部」も週に1度お茶を点ててお菓子を食べるだけのゆるい活動をしてたので、親近感しかないわ(笑)あとがきにあった通り、コロナ禍ではおやつを囲んでダラダラと話すことも憚られていた子供たちのことを思うと、切なくもなりますね。

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ネタバレ「私たちが恐れるべきは、負けることではなく、負けることを恐れなくなっていることだ」…生まれた時から弱小球団「仙醍キングス」を背負って立つ運命を担った山田王求。打者としての彼の才能、彼に注がれる両親の熱意、彼に対する周囲の妬みや畏れなど、どれも大げさにも映るけれど、マクベスを下敷きにした(と思われる)怪しい三人組の女の人や、緑の獣の登場によって、この物語自体が劇場で繰り広げられているかのような壮大なものに感じられました。「野球は楽しい」という彼の思いが、どうか次の王へ継がれていきますように。

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ネタバレ樹齢千年と言われる大きなくすの木は、昔から人々の喜怒哀楽を見守り続けてきた…その時々に生きる人と巨樹とのかかわりが、おどろおどろしく胸に迫ってきました。いわゆる「もののけ」の存在も匂わせて、不思議な力が読者にも降りかかるようで、怖いくらい。幾多の戦をくぐり抜け、傷つけられた物言わぬ巨樹は一体何を思うのか。「バァバの石段」で昔の祖母の恋文と現代の孫娘のメールの対比がよかったです。

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ネタバレ「仕事を愛してはいたが職務に敗れて実家に帰った私」が契約社員として次に就いたのは「みはりのしごと」「バスのアナウンスのしごと」等々…ん？そういうニッチな仕事はあるのかないのか、の線を攻める津村さんの発想が面白すぎてニヤリとする一方、タイトルの通りどんな仕事にも多かれ少なかれ辛いことはあるよなぁ、その人の適性ってものがあるし、と今の自分の仕事を見つめ直す読書にもなりました。「おかきの袋のしごと」ではどうしたって「○たぽた焼」の知恵袋を思い出してしまう(笑)あのネタを考えている方、お疲れ様です！

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ネタバレ三越の包装紙「華ひらく」に掛けたタイトル、過去と未来を繋げるような印象で素敵ですね。もちろん三越にまつわるアンソロジーですが、断トツで伊坂さんの「have a nice day!」がお気に入り。「誰にも見られずにライオン像に跨ると願いが叶うらしい」というのは私は初耳でしたが、実際にそれをやってみようという試みから、そんな展開になるの？と驚き。映像化したらスピード感も味わえて面白そう。東野さんの「重命る(かさなる)」は、湯川先生登場！生まれてくる命と消えゆく命とのわずかな重なりが、あまりにも切なすぎ…

時ひらく (文春文庫ひ 13-51)

辻村深月,伊坂幸太郎,阿川佐和子,恩田陸,柚木麻子,東野圭吾

が「ナイス！」と言っています。

ネタバレ「学生が人生の宝として何としてでも走りたいと願う大会が、きちんと存続している世がいい」今年で第100回を迎えた箱根駅伝。戦時下で「戦争のための鍛錬と戦勝祈願」という名のもとに開かれた大会があったこと、恥ずかしながら知りませんでした。令和の時代に箱根駅伝の価値を見出だせない神原と、戦中戦後の学生たちの思いをうまく織り交ぜながら、箱根路を駆け抜ける彼らの姿を想像して胸が熱くなりました。「最後の駅伝」を終えて戦地で散った学生を思うと辛いものがありますが、箱根駅伝を残し、現代まで引き継いでくれた人達に感謝！

が「ナイス！」と言っています。