夢中になれるものや好きなことに純粋な気持ちで取り組む。シンプルだけどともすれば見失いがち。大事なことを、岳人たち科学部のメンバーから教わった。バッハ、やっぱり極めたくなってきた。

シリーズ終了ではなく、第１シーズン終了。佐伯は警部に昇進するのかとか、いろいろ期待を持たせる終わり方。メンバーたちが集う店「ブラックバード」も後継者が決まり一安心です。これが一番嬉しかった。

「小学校」の「男性教諭」が自宅近くの十字路で殺された。やっぱりな、そんなことだろうと思ったよ。事件の裏は予想できた。思っていた以上に胸が悪くなるような奴らが次々と出てきます。星野捜査員に全員を炙り出してほしい。一気読み、怒りで頭がクラクラしてる。

清張の『点と線』の話が面白かった。そうそう、自分も同じこと思ったことあるよ。清張さんも気にしてたんだ～。お父さん、博識ですが偉ぶらないところがいいよねえ。本の収集がライフワークのお父さん、年齢的には田川家にも断捨離の波が来そうだけど、どうなんだろう？

第2曲のバスソロにソプラノのコラールが重なるのが得も言われぬ美しさ。この手法はバッハ先生がよく使う手です。1・２曲目に3曲目を挟んで４・５曲目とシンメトリーになっているのもバッハ先生の宗教曲ではよくあるパターン。Israel hoffe auf den Herrn;denn bei dem Herrn ist die Gnade und viel Erlosung bei ihm. “Gnade”発音できない (=_=)しメリスマは苦手だし…ソプの音やたら高いし。今回は一夜漬け練習は避けたい。

ブン&総長＋キャリア萩原が転覆事故を装った保険金詐欺事件を暴く。知らないことがたくさん出てきた。初めて読む本じゃないのに…。その当時は興味がなかったということに。船本体以外にも大金を生み出す仕組み、確かに納得できます。それを借金返済に充てたい、その気持ち、分からないでもない。黒川氏父がその業界の人だったそうで、海運業界の厳しさが伝わってきた。KindleUnlimited

「ほう」が「方」になり、最後には「宝」に。そして、加賀殿は神に。病気も災害も人が亡くなるのも良くないことは何もかも加賀さまが引き寄せると、丸海の人々がパニックになって町が荒んでゆくのや「ほう」にやさしくしてくれた人が次々と死んでいくのは辛かったが、読後はやさしい気持ちになれる感動作。

神鳴の毒母 怖いですが、私の友人にも似たような女性がいるのでﾋﾄｺﾞﾄとは思えない。全くの別件のボーイミーツガールは確かにややこしいけど、こういうことをサクッと書ける榎田さんはさすがです。そして、今回はむぎちゃのかわいさ全開で楽しめた。元妻への未練たぷりで時々遠い目になって思い出と後悔の世界へ飛んでいく幾ツ谷も変わりつつあるようです。本作のシリーズ第１弾が今ならKindleUnlimitedで読める！

丸亀藩の屋敷に幽閉された鳥居耀蔵と屋敷で下女として働く女の子との交流の話と記憶していたけど、上巻は鳥井氏出てこない。恋敵毒殺事件や幕府の大物を預かることになった藩の内情や駆け引き、８歳の無垢な女の子が大人たちの事情で居場をなくしていくという辛い話だが、宮部さんの筆力でグイグイ読ませる。この頃の宮部文体、シンプル。よきよき。

じんわり心に沁みます。伊三次シリーズ、一気に10年経ってからの後半の巻は伊三次があまり登場しないのが不満で再読していなかった。荒んだ龍之進が母の気持ちを察して、不器用ながら言葉を交わすシーンでウルッとした。味わい深くて良かった。

難波あぁぁ、なんていいヤツなんだ。飯沼もキャラが変わってきた？　読み始めはホラー系ラノベ色が拭えなかったけど、巻が進む度に深さが増してきました。核心部分はまだ遠い。続きが楽しみ。

文庫化時インタビュー：万城目「200枚くらい削って40枚くらい足してます」「甘えであるので自伝的要素は全て削除」「単行本“わけがわからない”という読者からの感想がものすごく多くて、ずっと悩んでいたんです」…前半は楽しい。ビルに閉じ込められてからがしんどい。夢は夢、現実をよ―く見なさい。KindleUnlimited

幸彦みたいな人はたくさんいる。年齢に関係なく。気付いて変わることができた幸彦は理想の姿だけど、今さら手遅れだよ…的な変わらない人の方が多いのではないか。幸彦予備群に読んでほしい。

拳銃の入手先でお庸さんの貸し物屋さんがちらっと出てきた。2019年の作品。口入れ屋さんはシリーズ化されなかったようです。御掃除者の続きが読みたいです。お願いします。レビューになっていないな(=_=)

女性の貧困につけ込んだ生殖ビジネス、問題作だと思うけど、ドラマが始まるらしい。たぶん、りりこさんはドラマでは省略される(出せない)重要なポジションなのに。リキ・基・悠子。三人の心情が刻々と変化していくのが興味深いし、現実で起きても、きっとこんな感じなんだろうなあと思わせる巧さがある。

夢中になれるものや好きなことに純粋な気持ちで取り組む。シンプルだけどともすれば見失いがち。大事なことを、岳人たち科学部のメンバーから教わった。バッハ、やっぱり極めたくなってきた。

バッハの教会カンタータ10番、ドイツ語に苦戦した数ヶ月、やっと終わりました。ソプラノが歌う冒頭部分の旋律はバッハ先生がグレゴリオ聖歌をドイツ語の歌詞にして作ったそうです。モーツアルト先生もこの旋律をモツレクで使っています(知らんけど) Meine Seel erhebt den Herren,Und mein Geist freuet sich Gottes　発音できるようになったところでお別れ。当分バッハは歌いたくない…。

鉞（まさかり）ばばあ。なかなかの迫力です。孫にも厳しい。世の中甘くないよね。久しぶりに読む千野作品。サクッと読める。

かのんさんが扱う案件、とても大変。いろんな人がいるのですねえ…。気が重くなるけど、記憶喪失の男の話は読後感がよかった。かのんさん、守秘義務はどうなっているのでしょう。

今の生活もいつかは終わる。終わりが近いから分かる部分がたくさんあった。表紙もいい感じで、年度初めに読んで癒やされました。