半年くらい前から読み進めようとしてるが、2.3ページ読むごとに、自身に当てはまる記述と出会い涙が出て、なかなか読み進めることができない。こういうAC、毒親関連の本を読むのは、辛いから見ないふりして避けてた過去の傷と向き合う苦しさがどうしてもある。 でも、思い出すのに辛さを伴う記憶がたくさんあるということは、癒えてない傷がたくさんあり、その傷の痛みに今も行動を制限され続けているということ。それは逆に言えば、トラウマを克服できれば、過去の痛みから解放され、もっと自由になれる余地が私にあるということだ。
実は2年前くらいには手元に置いてたし、自分に必要な本だとわかっていたのに、読もうとすると理不尽さにいらいらして、ページを捲る気力もなくなっていた。だが、カウンセリングや読書、友人との対話やポッドキャストを通じ、私に必要だった考え方や世界の捉え方を学ぶことでやっと、痛みを伴いながらも前向きな気持ちでこの本を読み進められる心の状態になってきた。そこに関しては、誰になんと言われようと自分を褒めたいと思う。
良薬口に苦しというのは本当なんだな、、と思うなど。向き合うことに、苦い〜、苦しい、嫌だ〜と言う感情が湧き上がる体験や記憶には、むしろ向き合った方が後々の自分のためにも良いのかもしれない。
正しい怒りってある。私たちは、アズみたいに波を受けてびしょ濡れになって黙ってるんじゃなくて、連帯して声を上げなければならない。アズは、典型的日本人のことだ、くもをさがすで書いてた日本人像まんまだ。正義のことなんてわからない、でも、目の前に辛そうな人がいると駆け寄らずにはいられない、情に厚い、愛すべき日本人。(愛すべきっていっていいのかな)
カナダでの乳がんを治療していくこと、その間の生活について書いてあるけど、西さんをとりまくカナダ人とどう関わってるかとかも見えてくる。どういう文化の中に生きるかによって、人生においてどういう風に、どのくらいの深度で、何人の人と関わり合っていくのかという、人生の輪郭の形や大きさまで変わってしまうのだなと感じる。もし違う国に生まれ、違う文化の中で生きていたらと思うと、十分あり得たその可能性、全く別の人生を生きていたであろう事実になんだかひやっとする。
社会のおかしいとこから目を逸らして、知らないふりして生きることもできるはずなのに、目を逸らさずに生きてる西さんは本当にかっこいい。しかも日常生活では明るく楽しそうに生きていそうな人なのに、それでも尚、今この時に苦しんでいる他者の痛みから目を逸らさずにいようとしている、そういう生き様はかっこいい。
読んでいて、人と出会う素晴らしさとか、些細なコミュニケーションの取り方とか、いろんなことを教えてもらった。いい本を読んだ。人と会うのが怖くなったり、新しい環境に飛び込むのが怖くなった時にまた手に取りたい本。
出会い系サイトと言っても不純な目的に限らずあらゆる新しい人との出会いのためのプラットフォームで、Xという名前で存在してたが今は無くなってしまった模様。X今もあったらやってみたいと思った読者は私だけじゃないはず。現代人って孤独に悩む人が多いと思うのだけど、こういう開かれた出会いの場があったらどれだけ多くの人が救われるだろう。
「人の死に対しては『喪』が必要だ。しかし、現在は『喪』が難しい時代だ。(中略)必要な『喪』を行なうために、彼は抑うつ状態になり、私にいろいろと友人のことを語ることによって『喪』を体験し、元気になって職場に復帰していった。『原因』について論争する必要などまったくなかった。これを機会に『喪』を体験することこそ、この人にとって必要なことであったのだ。」思えば、私自身も、大切な友人を失ったという事実のショックのみに心を覆い尽くされて、それが自分にとってどう悲しいのか、といったところまで思いをはせることが怖くて→
「喪」を体験し悲しみに真正面から向き合うことから逃げてきたように思う。「喪」に服す行為は死者のためでもあるが残された者のためでもあるということを再確認した。これまで向き合うことから逃げ続けてきた様々な感情と、腹を決めて向き合わねばならない時が今来ている。
人類が積み重ねてきた歴史と叡智の結晶である本から何かを学びたい
読書を通じて考えることで
もっと強く、賢く、優しくなりたい
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正しい怒りってある。私たちは、アズみたいに波を受けてびしょ濡れになって黙ってるんじゃなくて、連帯して声を上げなければならない。アズは、典型的日本人のことだ、くもをさがすで書いてた日本人像まんまだ。正義のことなんてわからない、でも、目の前に辛そうな人がいると駆け寄らずにはいられない、情に厚い、愛すべき日本人。(愛すべきっていっていいのかな)
https://m.youtube.com/watch?v=bq_pHpc8H6g クローズアップ現代のインタビューが良すぎました。号泣した。