『公共貨幣』は経済格差をなくすというテーマが中心にあるようで〝利子は経済格差を広げる〟〝自由経済に任せるのではなく国が決定する〟といった『共産主義的な考え』が随所に現れている。公共貨幣では『国がGDPを基準にして貨幣の流通量を決める』らしいが共産主義で計画経済が失敗したように経済成長に合わせて流通を決めるなんてムリなのでは……?
と思ったら『共産主義が失敗したのではなく、経済の計画経済の出来が悪かっただけ』らしい……うーん。確かに近年は資本主義の限界のようなものが見える社会になりつつある。『人間は本来お金の亡者になるものではない、格差が広がったことによって底辺に落ちる幻想を勘違いしているだけ』――100万あれば1000万欲しくなるし、1億あれば10億欲しくなる人間の欲望を抑えることは可能なのだろうか……まぁ、一種の思考実験としては面白いと思う。とにかく前半の「信用創造」の説明は本当にわかりやすいので、ここだけでも十分価値はある。
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