NetGalleyにて読了。ハラスメント打倒のために優等生の仮面を脱ぎ捨てる少女が超クール!大切なのは自分の正義を貫くことであり、人のために力を尽くすことですね。大人視点では、子どもの声に耳を傾け、一人の人間として尊重することの大切さに気づかせてくれる作品でした。とくに面白かったのは年ごろの娘にあたふたする主人公の両親。絶妙にズレてて最高に笑えましたよ。
青少年読書感想文全国コンクール課題図書(中学校の部)。一つの転機になった、「何が悪い、誰が悪い、と言ってるだけではいけない」という気づきは、私も肝に銘じたいです。冒頭と巻末の作者の言葉に込められた想いにもぜひ触れて欲しいですよ。夢を叶える起業家を描くことで夢を叶える作家という構図は、二重の意味でいいですね~。思わず絶句したのは、30億着の洋服が売られ、その半分以上の16億着が売れずに廃棄されているという日本の実情でした。
「どう反応すれば正解なのか、おたがいを探り合うような空気が流れた」という場面など、中盤までは息苦しさを感じるところもありました。でも、終盤の爽快さは神。先生、最っ高だよ。
ナニコレ?全部詰まってる。伝記ベースなのに優れた物語に必要な要素が全部詰まってるよ!忖度なしで主人公のカッコ悪いシーンを描いているのも共感を増す要因になっている印象ですね。だからこそ応援したくなるんだと思います。尊敬するマジシャンからのショックな事態へのこんなアドバイスが特に沁みました。「君はいい経験をした。これからは失敗のための準備をしなきゃいけないね」
「ぼくがどうがまんしたって努力したって、つらいことはなくならないんだ」という言葉や、「住む場所で下に見られるのはおかしい」という訴えなど、主人公たちの心情には胸に激しく迫るものがありました。これは世の中を知る意味でも有意義。ただ、それだけだと子どもがついてこないですよね。そこで不思議要素が威力を発揮するんです。これがあるからこそポイされず、先が気になってドンドン読むことになりそう。
NetGalleyにて読了。戸惑いや拒絶から受容への心のうつろいが丁寧に書かれていて共感させる、させる。私も主人公たちと一緒にハートを揺さぶられましたよ。物ごとのプラスの側面にいま以上に目を向けようと思える読書体験になりましたね。
声が歌になることで生まれる力を見せつけられましたよ。本筋とはあまり関係ありませんが、思わず膝を打ったのは「音楽なら絶対無理。倍速再生して楽しめるわけがない」という部分でした。やっぱり映画でもドラマでも、早回しで見るのはナシ。
自分の意志で選び、掴んだものこそが尊いと訴える「誰かに押し付けられた栄光には、誇りも価値もない」というフレーズに痺れたわ~。序盤から中盤にかけて心をえぐられながら読み進めましたが、例の救いと、謎の提示と、あとは怖いもの見たさでラストまでいけました。途中、ハンパな終わり方なら許さんぞ!って気持ちでいっぱいでしたが、心が晴れる幕引きで、ヨッッシャー!!
NetGalleyにて読了。私にとっては、自分の果たすべき責任に気づがせてくれる作品でした。何が正しいと言えるのか、答えは容易に出ませんが私も一人の大人として考え続けていきます。シリアスなテーマの作品なのですが、そこはいとうみく先生、面白かったり笑えたりする箇所もいっぱいありましたよ。一番吹いたのは小説家のイメージを描いたくだり。
「今から本格的に寝るとこなのに、明るくなるなんて何考えてんの」って朝に文句をたれるシーンで吹いたわ~。このミステリアスなキャラの振る舞いが最高すぎ。さらに、痺れまくったのは同じ人のこんなセリフですよ。「不安で怖いから、棘で武装するんだよ。抱きしめて安心させてみなよ」
『時計坂の家』に魅せられて児童書ワールドに!
小中学生が読める本を中心にレビューしています。
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声が歌になることで生まれる力を見せつけられましたよ。本筋とはあまり関係ありませんが、思わず膝を打ったのは「音楽なら絶対無理。倍速再生して楽しめるわけがない」という部分でした。やっぱり映画でもドラマでも、早回しで見るのはナシ。