建築家である牧名さんが自身の言語的な癖を自覚するくだりがあるが、「考えすぎ」「面倒なやつ」のようなネガティブな印象ではなく、淡々とかえりみている感じがしてよかった。／『言葉は無限に出てくる。けれど言葉の出所を辿れない。』『それらの言葉は、牧名沙羅の外部が、牧名沙羅に言わせようとしてくる言葉なのではないか？　牧名沙羅の外部の言葉と、牧名沙羅の内部の言葉の、境界はどこだ？』という問があり、私が学生時代に持っていた目標(いつか自分のことばで話せるようになる)を思い出させた。

建築家である牧名さんが自身の言語的な癖を自覚するくだりがあるが、「考えすぎ」「面倒なやつ」のようなネガティブな印象ではなく、淡々とかえりみている感じがしてよかった。／『言葉は無限に出てくる。けれど言葉の出所を辿れない。』『それらの言葉は、牧名沙羅の外部が、牧名沙羅に言わせようとしてくる言葉なのではないか？　牧名沙羅の外部の言葉と、牧名沙羅の内部の言葉の、境界はどこだ？』という問があり、私が学生時代に持っていた目標(いつか自分のことばで話せるようになる)を思い出させた。

コロナ禍前後のマンガ・アニメ・ゲーム業界等についての分析や提言。コンテンツに人や金を集中させて「売れる」ものを作るハリウッド型を日本に導入することの難しさ、むしろそうしない方がよりよいものを生み出せるのではないか、というような話が興味深かった。