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2024年4月の読書メーターまとめ

konoha
読んだ本
14
読んだページ
4624ページ
感想・レビュー
13
ナイス
1009ナイス

2024年4月に読んだ本
14

2024年4月にナイスが最も多かった感想・レビュー

konoha
三越をテーマにしたアンソロジー。長年、時代と社会の変遷を見つめてきた三越。そこに集う人々の喜びや切なさを描く。伊坂さんの作品は三越のライオン像に跨ろうとする女子中学生と田中先生が勇敢でおかしくチャーミング。柚木さんは日本とロシアのハーフ、アンナと僕の友情。戦争や格差への思いを抱えた2人の即興の演奏が伸びやかでエネルギッシュ。阿川さんは継母と娘の絆にウルッとする。東野さんは湯川先生が日本橋三越に降臨!ガリレオシリーズが読めるのはうれしい。華やかで品があり読みやすい短編集。
ヒデミン@もも
2024/05/03 13:51

そうなんだよね。日本橋なのに福山雅治なんだよね🤣  それがまたいいのよ。

konoha
2024/05/03 19:44

ヒデミンさん、加賀は日本橋に詳しすぎるからあえてガリレオかと😆締めにぴったりでしたね💕

が「ナイス!」と言っています。

2024年4月にナイスが最も多かったつぶやき

konoha

どれも良かったですが、「国歌を作った男」「11文字の檻」が面白かったです!サッカー観戦すると津村記久子さんの「ディス・イズ・ザ・デイ」を思い出します✨ 2024年3月の読書メーター 読んだ本の数:17冊 読んだページ数:4634ページ ナイス数:1305ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/1017389/summary/monthly/2024/3

どれも良かったですが、「国歌を作った男」「11文字の檻」が面白かったです!サッカー観戦すると津村記久子さんの「ディス・イズ・ザ・デイ」を思い出します✨

2024年3月の読書メーター 読んだ本の数:17冊 読んだページ数:4634ページ ナイス数:1305ナイス  ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/1017389/summary/monthly/2024/3
konoha
2024/04/03 16:34

りんごちゃん、よく気付いたね!しかも幽玄Fは途中で幽玄Gっぽくなるからね笑。錠剤Fはすごく面白いよ!荒野さんキレキレです。

konoha
2024/04/03 16:36

のんさん、F並びはちょっと狙いました笑。スポーツ観戦好きでこまめにチェックしてます。生で観ると楽しいですよね。

が「ナイス!」と言っています。

2024年4月の感想・レビュー一覧
13

konoha
ドキュメンタリー形式の語りが圧巻。宮部さんが書くとマンションまで生き生きしている。荒川区のマンションの一室で殺された一家4人はどこの誰なのか。各方面の証言を積み重ねる。殺人事件を切り口に社会、家族を書いた物語でもある。家族がいて過去があって何者にもなれず苦しいけど、自由なら楽かというとそうではない。普遍的な問いに心を揺さぶられる。夫が被害者となった砂川里子に感情移入した。皆犯罪の前に日々の生活があり、それが細部まで書き込まれる。少年少女がキラキラまぶしくて、宮部さん作品の強さは永遠だなぁと思った。
えにくす
2024/04/30 21:30

4年前に読んだわ😊 宮部さんの初期作品は、面白いからね。家族の話だったね。読友さんに言われて表紙見たら、怖かったわ😅

konoha
2024/04/30 22:08

えにくすさん、複雑だけど最後にまとめ上げてきましたね。マンションすごい角度から描いてますね😆次は「レベル7」行こうかと思ってます!

が「ナイス!」と言っています。
konoha
一家4人が惨殺された事件の現場で流れていた「世界に一つだけの花」を皮切りに、SPEED、小沢健二、西野カナの曲が流れてくる。平成ワードをこってりと散りばめた葉真中さんらしい社会派ミステリー。多くの証言により構成され、二つの事件が交わるストーリーが面白い。警察パートが聖人すぎず、悪すぎず、等身大で魅力的。この作品でも奥貫綾乃が重要な存在。奥貫に共感する事で社会的に孤立した凶悪犯の置かれた状況も他人事ではないと思える。貧困、虐待、技能実習生と社会問題を突き付けられる。最後は一筋の希望であってほしい。
konoha
2024/04/29 16:59

maxaさん、表紙が怖かったので伏せながら読了しました。blue切なかったですね。葉真中さんのミステリーにはいつも他人事じゃないなと思わされます。

konoha
2024/04/29 17:03

のんさん、SPEEDやモー娘。の歌詞改めて見ると攻めてますね!上も下もいるって大変ですよね。新作楽しみだけど時間を空けたいところです笑

が「ナイス!」と言っています。
konoha
とても面白かった。メール、メモ、レシピなど書くことがテーマの短編集。小説からあふれる感情が心に刺さる。直接関係ないように見えるささいなことがきっかけで、人は人生の物事を選択する。読んでいると「どうしてこんな細かなことを描写するんだろう」と思う。それがもう井上さんの術中にはまっている。「好好軒の犬」「料理指南」「つまらない湖」が好き。いじめに遭う少女の「窓」は切ないけど、不思議な救いがある。トイレの壁に描いた小さな窓が目に浮かぶよう。「つまらない湖」の岩瀬が飲酒運転していないか気になる。
が「ナイス!」と言っています。
konoha
「東京ディストピア日記」の世界観が小説になったイメージ。乳がんの主人公、波間は元同級生の中川君と出会うが、彼が生きているのはパラレルワールド。やがて中川君の世界はコロナ禍に突入していく。重いテーマながら登場人物は等身大で、文章も読みやすい。2人をつなぐ恋恋のラジオも良い。波間が清澄白河のシェアオフィスや地方で働く生き方を選ぶのがしなやかでリアル。乳がん、30代、女性。様々なカテゴライズを取り払い居心地の良さを得ていく姿勢に共感できる。波間と中川くんの関係性に焦点を絞ったらより楽しめたかも。
ぱるむ
2024/04/24 21:12

このはさん、確かに話を絞った方が楽しめたかもですね。公園ではなくて庭園でしたか。近くで働いてたなんてオシャレ⭐️

konoha
2024/04/24 21:43

神戸の方がおしゃれですよ〜笑。東京ディストピア日記もリアルで面白かったです☺️

が「ナイス!」と言っています。
konoha
オノマトペを分析する前半から、言語習得のカギとなる記号接地問題、AIへとテーマは広がりを見せる。ポケモンの名前、モフモフ、ぴえんなど近年の具体例や読者への問いかけも交え、親しみやすい。簡単そうに見える分数の不等式を間違えてしまった。記号接地できず、分数が苦手な子供が増えている現状には危機感を覚える。YouTube番組「ゆる言語学ラジオ」の子供の言い間違いエピソードに言葉を覚える瞬間のきらめきがあふれていて泣けてくる。
が「ナイス!」と言っています。
konoha
神戸を舞台に幻想的な雰囲気の中にも人間の業のようなものが描かれる。若い時に誰もが通り過ぎる痛み。それが鮮烈でヒリヒリとした気持ちになるが、読後感は淡く切ない。繭のような部屋に住む男性に恋をする「エデンの102号室」は神戸の歴史を紐解くミステリアスな恋愛小説。「つめたいふともも」の美羽と祐介、「赤い恐竜と白いアトリエ」の左巴の生々しいエネルギーが圧巻。「プロフィール」はSFっぽく哲学的。一つ目の女性が労働者の大地と出会い、言葉を覚えていくやりとりが良い。こんなに気持ちを動かされた本は久しぶり。
hon
2024/04/21 23:32

合うとしたらこのはさんかなと思ってたよ(笑)。賛否ものすごく分かれそうだけど、どの話もすごく印象的だった。宇野さん幅広いね。今後も楽しみ。

konoha
2024/04/22 08:54

うのはです笑。ふとももと赤い恐竜、プロフィールも短編と思えないくらい読み応えありました。エデンは好きな人多そうですけどね。ほんさんに続いて、激推ししていきます!

が「ナイス!」と言っています。
konoha
西川さんが初めて小説をもとに映画を作った「すばらしき世界」の制作の裏側を中心としたエッセイ。監督だから語れるリアルな映画の話が面白い。「映画作り大変だろうな」という予想を軽々と飛び越え、緻密な作業の多いこと。原作の佐木隆三「身分帳」の舞台を現代にするため、婚活パーティーに潜入したり、刑務所を取材したり。あらゆる努力を経て映画が完成するのだと実感した。映画の最終作業がコロナ禍と重なる描写は緊迫感がある。職人気質のプロによる映画作りが続けられますように。役所広司さん、仲野太賀さんの話も楽しい。
が「ナイス!」と言っています。
konoha
夫に「恋愛したい」と言われ、離婚した39歳のまりえ。大手企業で働き、自立しているからこそ色々な選択肢があり、「幸せって何?」と揺れ動く。千早さんの作品には手が届かないくらい素敵な世界観のものもあるけれど、今作は等身大で読みやすい。3つのキーワードからなる章のタイトルも良い。婚活、女性の体の変化にも触れ、自分にとっても耳が痛い問題ではあったが、共感しやすい内容。クールで男っぽい観月台先輩が素敵で、登場人物の中で1番好き。料理の場面が多く、中国の小麦粉スープが美味しそう。
やも
2024/04/17 21:42

随分オシャレなまりえさんでしたね😁千早さんの料理はいつも美味しそうですよね〜グルメ小説ってわけでもないのに😋

konoha
2024/04/17 21:55

やもさん、おしゃれでした😊まりえが作る料理もバーの料理も美味しそう✨マキさんは夏木マリみたいでした笑

が「ナイス!」と言っています。
konoha
学生時代にいじめられていた相手を殺そうと決意する園田、モラハラ夫に悩む莉子、シングルマザーの朱音。それぞれ悩みを抱える3人に接点が生まれる。寺地さんの作品の中ではヒリヒリとした作風。社会、家庭で求められる役割と本心との間で葛藤する姿に共感する部分もある。感情の揺れを細やかに描くのが寺地さんらしい。同い年の娘がいる幼稚園のママ友でもある莉子と朱音がイラッとしたり、噛み合わなかったりする感じを表現するのが上手い。娘の存在が2人の関係性を際立てる。もっとサスペンスに振れていたら、より好きだった。
ぱるむ
2024/04/16 07:35

モラハラ男って、普通にうじゃうじゃ存在してるらしく、本当怖いですよね。確かに莉子と朱音が仲良しではないところが良かったです。そしてラストの関係性も好き。

konoha
2024/04/16 19:37

ぱるむさん、モラハラ男は外面が良さそうだし怖い😭莉子に少しイライラしましたが、自立して良かったです。

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konoha
法廷ミステリ好きなので、面白く読んだ。冤罪の父親を獄中で亡くした英之は叔父の事故死の犯人と疑われ、厳しい取り調べを受ける。英之の無実を訴える弁護士の本郷は垂水と英之の恋人、千春に調査を依頼する。法廷での本郷と検事の応酬は読み応えがある。垂水と千春の調査パートも楽しい。検事と刑事は旧態依然とした嫌な奴。それに対する英之と本郷も良心と言える存在であってほしいのに一筋縄では行かない。垂水同様、英之を信じたい気持ちと疑念の間で揺れ動く。結末の後味は決して良くない。私は彼の行動を支持しないし、理解も示せないな。
のんxxx
2024/04/12 19:45

貴志さん、すっごく難しい内容の時と、すっごく読みやすい内容の時の差が激しいけれど、好きなのでやっぱり読みたいなー。法廷ミステリーなのですね。

konoha
2024/04/12 20:05

のんさん、好きそうです!読み始めてすぐ来た来た〜って思いました笑。後味の悪さはありましたが、貴志さんの作風かもですね。

が「ナイス!」と言っています。
konoha
虐待を受ける少女、沙耶が誘拐され、誘拐犯との間に絆が芽生えていく。少女の親、警察、2人を取り巻く人々の姿も丁寧に書いた人間ドラマ。誘拐犯の渡辺は犯罪者と思えないほど穏やかで料理が上手く、沙耶は心を開いていくが、別れの時が近づいてくる。沙耶がタフで賢く可愛らしい。渡辺と過ごす数日間を通じて、心を通わせる様子に引き込まれる。終盤はミステリー的な仕掛けも明らかに。渡辺の思わぬ過去が犯罪に結び付くかというと疑問に思う。不本意なやり方でも、恐らく本当に大事な物を見つけた2人。読後感は温かい。
修吉
2024/04/07 12:02

ナイスレビュー!!未読なんですが、流浪の月ってこんな感じの小説なんかなぁ〜?って。いづれも新潟少女誘拐事件を連想させる…

konoha
2024/04/07 19:15

修吉さん、ありがとうございます。流浪の月より読みやすいかも。社会派ミステリーのようで、もっと人間ドラマ寄りです。舞台は北海道ですよ。

が「ナイス!」と言っています。
konoha
三越をテーマにしたアンソロジー。長年、時代と社会の変遷を見つめてきた三越。そこに集う人々の喜びや切なさを描く。伊坂さんの作品は三越のライオン像に跨ろうとする女子中学生と田中先生が勇敢でおかしくチャーミング。柚木さんは日本とロシアのハーフ、アンナと僕の友情。戦争や格差への思いを抱えた2人の即興の演奏が伸びやかでエネルギッシュ。阿川さんは継母と娘の絆にウルッとする。東野さんは湯川先生が日本橋三越に降臨!ガリレオシリーズが読めるのはうれしい。華やかで品があり読みやすい短編集。
ヒデミン@もも
2024/05/03 13:51

そうなんだよね。日本橋なのに福山雅治なんだよね🤣  それがまたいいのよ。

konoha
2024/05/03 19:44

ヒデミンさん、加賀は日本橋に詳しすぎるからあえてガリレオかと😆締めにぴったりでしたね💕

が「ナイス!」と言っています。
konoha
黒蟹県。それは日本のどこかの県のようで、実在しないところ。日常からあえて少しずらす視点が鋭い。商品名や方言、お店、食べ物まで架空の黒蟹語が自然に落とし込まれている。「海の仙人」のファンタジーを思わせる神がいい味。黒蟹県の住民に素直に驚く様はくすっと笑ってしまう。黒蟹県に異動となった三ヶ日凡がかわいい。会社員あるあるも共感する。定時に近い時間に会社に戻った方がいいね。ルバーブ大福が美味しそう。黒蟹がどこかわからないけど、やっぱり絲山さんが住んでらっしゃる群馬っぽいなと思う。
まいぽん
2024/04/03 22:00

なるほど群馬っぽいですか。地味県であることは間違いない。岐阜も地味さにかけては相当自信がありますが、黒蟹県ではないよなと思います。神はファンタジーの一族かなと思ってしまいました笑。

konoha
2024/04/03 22:29

まいぽんさん、地図だと静岡っぽくもあるのですが、山の感じがしました。旅行に行くほどでもない県ですね笑。人に近い神を書かせたら絲山さんが1番ですね!

が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2019/06/15(1793日経過)
記録初日
2019/06/14(1794日経過)
読んだ本
821冊(1日平均0.46冊)
読んだページ
227527ページ(1日平均126ページ)
感想・レビュー
715件(投稿率87.1%)
本棚
20棚
性別
職業
専門職
現住所
東京都
自己紹介

わかりやすくて、面白くて、程よく続きが気になるような作品が好きです。色々考えさせられるよりは、純粋に楽しめる本、通勤や生活が楽しくなる本を載せていきたいです。

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