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2024年3月の読書メーターまとめ

konoha
読んだ本
17
読んだページ
4634ページ
感想・レビュー
12
ナイス
1304ナイス

2024年3月に読んだ本
17

2024年3月のお気に入り登録
1

  • くもいろ

2024年3月のお気に入られ登録
2

  • 炭酸
  • くもいろ

2024年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

konoha
「地図と拳」を読んだばかりということもあり、また新しい戦争小説の形だと思った。家族を殺され、復讐のため狙撃兵になる少女、セラフィマの人物造形がくっきりとしているので、独ソ戦がテーマでありながら身近に感じられる。師であり敵でもあるイリーナも魅力的で、イリーナへの怒り、葛藤、信頼といった気持ちの変化も読み応えがある。戦時下の過酷な状況をリアルに描きながらも、別れ、友情、絆を散りばめたドラマチックなストーリーで読者を飽きさせない。翻訳小説のようなタイトルと表紙も成功していると思う。
konoha
2024/03/03 17:06

ヒデミンさん、600ページ超えの後だと若干読みやすいです笑

ヒデミン@もも
2024/03/03 17:21

だわね〜 笑笑

が「ナイス!」と言っています。

2024年3月にナイスが最も多かったつぶやき

konoha

昨年の夏、先輩ががんで亡くなりました。本と映画が好きで、1人で出版社をやっていました。生前のブログに綴っていた文章が本になり、少しずつ読んでいます。

昨年の夏、先輩ががんで亡くなりました。本と映画が好きで、1人で出版社をやっていました。生前のブログに綴っていた文章が本になり、少しずつ読んでいます。
のぶ1958
2024/04/13 17:35

konohaさん、本書とても感銘を受けました。読んでいて辛い部分も多くて丁寧に読めたか自信はないのですが、あらためて毎日を悔いなく過ごさなければと思いました。本書を残していただけた岡田さんに感謝です。

konoha
2024/04/13 19:21

のぶさん、さっそく読んでくださりありがとうございます。私も少しずつ読んでいます。岡田さんの奥様に伝えておきますね。本を読んでいただけたことが励みになると思います。

が「ナイス!」と言っています。

2024年3月の感想・レビュー一覧
12

konoha
航空機に取り憑かれ、戦闘機パイロットになった易永透の数奇な人生。もっと難解かと思ったが、意外と読みやすく面白かった。前半は青春純文学という感じでとても好き。中盤にギャンブル依存症の男が出てきて、タイムリーで驚いた。易永は自衛隊をやめ、タイ、バングラデシュへ。2036年のバングラデシュにもストリートチルドレンはいるのだろうか。ショフィクルとニューランズが魅力的でずっと見ていたかった。機内のGまで感じさせる描写は圧巻。最後は入間航空祭を思い出しながら読了。何かに取り憑かれる事の幸福と怖さを感じた。
konoha
2024/03/29 20:39

駆けていっちゃいましたね!滑走路作ったり、執念がすごかったです。ニュースとシンクロしてて、予言者かと思いました笑

ヒデミン@もも
2024/03/30 15:10

タイムリーってそこかぁ💦  いずれ読みます😊

が「ナイス!」と言っています。
konoha
どこか奇妙で嫌な気分になる話ばかりだけど、どれも面白い。この話は普通かなと思っても、最後に突き落とされる。井上さんの斬新な発想、冷静で鋭い文章が冴えている。殺人犯の夫の本棚を刺繍する「刺繍の本棚」、さえない家庭教師を思い出す「スミエ」、妻が失踪し、養子の誘いを持ちかけられる「ケータリング」が好き。夫婦、家族や地方の閉塞感、濃密な空気を上手くとらえる。目を背けたくなるけど知っているゾワっとした感覚。読了後に目次を見るとしかめっ面になってしまう。苦い薬を飲んだように。でも不思議と読後感は重くない。
konoha
2024/03/27 19:22

寺地はるなさんのおすすめ。

が「ナイス!」と言っています。
konoha
ある家族を10年ごとにさかのぼる構成で描いた逆クロニクル。物語が進むほど昔になっていくのに感覚は生々しくなるのが面白い。1999年の章で「え!」と驚く。後半は驚きの連続でミステリーのようでもあった。09年や99年は自分の青春とも重なる。幸せに見える家族も色んな面を持っているし、人もそう。フェミニズム、同性愛のとらえ方も変わっていくのが興味深い。これは平成から令和の物語でもある。エキセントリックでファッション好きないのりを通じて、ファッションの変遷を見るのも楽しい。あわのまにまに漂うような文章が印象的。
が「ナイス!」と言っています。
konoha
好きな作家、温又柔さんのおすすめ。作者の感性、時代を見つめる目が鋭い。定義できない人間関係、誰もが人生で経験する痛みを上手く切り取る。「ミス・チョと亀と僕」がかわいくて大好き。父の元恋人から亀の「岩」を譲り受ける僕。不器用な僕の生き方が切なく愛おしい。恋を予感するが淡々と生活する女性教師の「夜の大観覧車」、不動産で揉める夫婦の「引き出しの中の家」も味わい深い。国籍、性別、階級への向き合い方は私たちよりシビアで、どこか冷めている。あとがきの「握手すると手のひらが切られている」という表現がぴったり。
が「ナイス!」と言っています。
konoha
最初の「ジャンク」が好きだったので。秋葉原のジャンク店を営むお父さんが哀愁を感じさせる。難解な話もあったが、後半は全部好き。図形を好んで描く少年の「国境の子」、プログラムの幽霊バグを殺していく「夢・を・殺す」、精神科医と整体師が治療で交わる「三つの月」。不思議な雰囲気の作品も明晰な文章が読みやすい。最後の2話は麻雀と囲碁がテーマ。麻雀で笑い、囲碁を通じた祖父と孫の交流で爽やかな気持ちになる。囲碁を「十九路の地図」と表現するなんて素敵。SFは苦手なジャンルだが楽しめた。各話に触れるあとがきも良い。
が「ナイス!」と言っています。
konoha
「麻雀の話読みたいなぁ」と思ったら、競馬と勘違いしていた。小川さんの純文学っぽい文章が好きなので、競馬に自分のルーツを重ねる「ひとすじの光」、音楽を通貨とする島を訪ねる「ムジカ・ムンダーナ」が良かった。手品でタイムトラベルする「魔術師」は小川さんらしい。1番面白いのは表題作。CIA工作員とソビエトのスパイの駆け引きが生き生きとしている。アメリカ人にレコード再生機をお願いするエピソードが印象的。最後は「共産主義がない世界を作る」という壮大なテーマに結びつく。「時間」がキーワードとなる作品が多かった。
konoha
2024/03/17 10:13

えにくすさん、小川さんコンプリート目指しますよ笑。麻雀お好きなのかな😊負けませんよ〜🤣

ヒデミン@もも
2024/03/17 15:26

表紙怖いよね。目が合うもんね(ーー;)

が「ナイス!」と言っています。
konoha
元フィギュア選手でデザイナーの塩澤詩生はフィギュア選手として活躍する志藤聖に恋している。バイセクシャルの塩澤が志藤を一途に想う一方、志藤は塩澤にスケーターとして復活してほしいと願う。フィギュア選手が才能で惹かれ合う気持ち、塩澤の報われない切なさを上手く書いていた。前半は「いつ事件が起きるのかな?」と思い肩透かしだったが、後半は恋愛ものとして面白く読めた。塩澤の後輩の絵梨世が魅力的で、デザイン会社の描写も良い。塩澤と志藤かっこいいんだろうな。織守さんの本はどんでん返しが起きそうでヒヤヒヤする。
さおり
2024/03/15 13:29

バイセクシャル、、、おふたりが、男と男なのか女と女なのかを、目をこらして判定していました。お名前が難しいので。そっかー。男かー。

konoha
2024/03/15 19:02

さおりさん、BLって書くか迷ったんですよね。辛口レビューが多いのですが、私は楽しめました。

が「ナイス!」と言っています。
konoha
問題を一文字も聞かないでなぜクイズに正解できたのか?TV番組のヤラセ?そんな疑惑から始まる物語。もっとエンタメに振った作品かと思ったけど、小川さんらしくクイズを人生に重ねて、哲学的な問いも含んでいた。面白いのは、真相を解明しようとする玲央が対戦相手の本庄絆の人生を深掘りし、徐々に好きになっていくところ。だからこそ終盤の2人の対峙にドキドキする。東日本大震災の日に答えそびれた問題、彼女から切り出された別れ。玲央はクイズを通して世界を見て、また自分自身の問いにも答えようとする。その純粋なまなざしが素敵だ。
konoha
2024/04/20 09:52

ヒデミンさん、やっぱり小川さんらしく哲学的ですよね!実写化されそう笑

ヒデミン@もも
2024/04/20 14:00

東大王のメンバーとセットそのまんまで安上がりに 😆

が「ナイス!」と言っています。
konoha
森見さんの言葉遊びとほとばしるエネルギーが鳴りを潜めて少しさみしい。ヴィクトリア朝京都を舞台に、スランプに陥ったホームズを復活させようとワトソンが画策する。京都の地名やホームズの作品名がたくさん出てきて楽しい。柔らかい文章が幻想的な雰囲気に合う。いつの間にか舞台はロンドンになり、「自分は何を見ていたのだろう?」と思う。ミステリーというよりはファンタジー。海外ミステリーで少女が失踪する話が好きなので、「レイチェル・マスグレーヴの失踪」が良かった。ホームズの大家のハドソン夫人が粘り強くて魅力的。
ぱるむ
2024/03/18 17:41

【ネタバレ】このはさん、確かにハドソン夫人、一瞬裏切り者?と思わせといて良い人でしたね。大文字山とか昔登ったので、おおーっと思いました^ ^

konoha
2024/03/18 19:56

ぱるむさん、女性陣はキャラ濃かったですね。大文字山は送り火を見たことしかなくて。また行きたくなります!

が「ナイス!」と言っています。
konoha
すごく面白い!青崎さんのミステリーはトリックだけじゃなく物語がきちんとあって、感情が揺さぶられる。福知山線脱線事故を題材にした「加速してゆく」は本格的な社会派風味で驚く。最後の思わぬ展開も余韻がある。「噤ヶ森の硝子屋敷」はガラスでできたお屋敷の密室殺人。建築家と探偵のキャラが立っている。表題作は官能小説家が11文字のパスワードを当てないと出所できない収容所に閉じ込められる。謎解きの面白さもあるが、そこでの人間関係、駆け引きが味わい深い。実力と遊びと好きが詰まった色とりどりの短編集。各話解説も楽しい。
りゅう☆
2024/03/10 15:12

積んでます!そして「SEVEN ROOMS」好みです。読むの楽しみになってきました♪

konoha
2024/03/10 20:03

りゅうさん、私も乙一好きです😊色々な話が入ってるので、どれか絶対気に入るものがあると思います!

が「ナイス!」と言っています。
konoha
静かで淡々としているが、ざらっとしている。病気の父と春野と澄香の姉妹の生活。私から見ると3人はすごく仲が良い。対等に話し、共に生活する。父親の感性が若く、娘たちが成熟しているとも言える。3人の価値観は他者に脅かされず、おたがいを大事にし結束している。レトロな雰囲気のある文章だが、家族の形は今っぽいかもしれない。その違和感が面白い。「らくだの掌」は高齢者に対応する業務に就く主人公と先輩の並木さんの話。独特だけど仕事ができる並木さんは放浪に出てしまう。残された主人公が感じた生の手触りが伝わってくる。
りゅう☆
2024/03/07 10:58

ナイスレビュー☆。野々井さんのようにkonohaさんの言葉が綺麗です。ざらっと感があるのは「死」という存在があるからかもしれないですね。

konoha
2024/03/07 19:09

りゅうさん、ありがとうございます⭐︎不思議な表現が味わい深かったですね。どちらも死が重要なテーマですが、重くなりすぎなくて良かったです。

が「ナイス!」と言っています。
konoha
「地図と拳」を読んだばかりということもあり、また新しい戦争小説の形だと思った。家族を殺され、復讐のため狙撃兵になる少女、セラフィマの人物造形がくっきりとしているので、独ソ戦がテーマでありながら身近に感じられる。師であり敵でもあるイリーナも魅力的で、イリーナへの怒り、葛藤、信頼といった気持ちの変化も読み応えがある。戦時下の過酷な状況をリアルに描きながらも、別れ、友情、絆を散りばめたドラマチックなストーリーで読者を飽きさせない。翻訳小説のようなタイトルと表紙も成功していると思う。
konoha
2024/03/03 17:06

ヒデミンさん、600ページ超えの後だと若干読みやすいです笑

ヒデミン@もも
2024/03/03 17:21

だわね〜 笑笑

が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2019/06/15(1805日経過)
記録初日
2019/06/14(1806日経過)
読んだ本
824冊(1日平均0.46冊)
読んだページ
228311ページ(1日平均126ページ)
感想・レビュー
718件(投稿率87.1%)
本棚
20棚
性別
職業
専門職
現住所
静岡県
自己紹介

わかりやすくて、面白くて、程よく続きが気になるような作品が好きです。色々考えさせられるよりは、純粋に楽しめる本、通勤や生活が楽しくなる本を載せていきたいです。

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