全然読めなかった……。何とかして読書タイムを捻出しなくては 2024年3月の読書メーター 読んだ本の数:2冊 読んだページ数:789ページ ナイス数:72ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/1064643/summary/monthly/2024/3
ありながら,いざ成れたとしても自分の思い描いていた理想像とは解離している(研究よりもデスクワークが主・人間関係・薄給)が広がっているというという現実を知りながら,それでも博物館学芸員を目指す人がいるわけで(自分もその一人),そのような人に向けてこのような本は非常にありがたい.文化財を扱うということだけが学芸員の仕事ではなく,必要とされるスキルも社会人として求められるものと変わらない.
余談だが,終章のはじめに紹介されているイスラエルで活動するパレスチナ人ヒップホップ・グループ「DAM」が個人的に興味が惹かれた.ヒット曲の「誰がテロリストだって?」( https://www.youtube.com/watch?v=OgSVXjNLFgo )は歌詞も強烈だが,MVも戦争犯罪や戦車に石を投げる少年が映っていたりと「思想が強い」.
『現代社会は,地域の特性を重視する「ローカル化」と世界を普遍化する「グローカル化」が同時並行で共存する「グローカル化」が,その特徴であると言われている.中東地域がいま経験しているのは,まさにその「グローカル化」にほかならない.(中略)そのローカルな社会こそが,常に世界を見渡す窓なのである.』(p.228)
DNAを調べることで生物の全てを知ることはできないかもしれないが,その生物を知る強力な武器になることを思い知らされた.DNA分析でしかあばけない隠蔽種の存在や胃内容物や糞からわかる食性,保全すべき生物のグループの区分などなど遺伝学はone of them な学問分野などではなく,ミクロな分野では勿論,個体~分類群単位まで,分類や生態などの基礎分野から農林水産から保全生物までの応用分野まで非常に学際的なツールなのだろう.
訳者はあまり生物学に詳しくないようで,時々違和感があったが,内容はすっと頭に入ってくるようなわかりやすい訳で,分厚い本なのにぺらぺらと読み進められた.付録には分子遺伝学の基礎的な技術,巻末には参考文献は勿論,本書に係る重要な学術用語とその解説まで掲載してくれていて,非常によき.
明治政府が旗もって廃仏毀釈を行っていたわけではなく,地方官や抑圧された当事者による「暴走」という実態は,太平洋戦争での敵性語禁止の実態と似ているような気がする.あ,コロナ禍の「自粛警察」とも似ているな.一度波に乗った運動は時として「津波」となって大切な物を失うのかも,と思ったり思わなかったり.
魚類と軍事が好きな生物学徒。B4。
感想や要約は読んで内容を思い出せる程度に書くようにし、特に印象深い本は長めに書くことを心がけてます。読みづらいのは仕方ないです。
漫画は読んではいるのですが記録していません。ラノベは登録してますが感想は書いていないのが主です。どちらも書きたくなったら書くかも。
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