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2024年4月の読書メーターまとめ

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読んだ本
7
読んだページ
1793ページ
感想・レビュー
7
ナイス
154ナイス

2024年4月に読んだ本
7

2024年4月にナイスが最も多かった感想・レビュー

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実在の街で,実在の本をテーマにミステリーするのが面白いし,登場する本も思わず読みたくなってくるような登場人物の説明に作者の巧さを感じる.
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2024年4月にナイスが最も多かったつぶやき

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全然読めなかった……。何とかして読書タイムを捻出しなくては 2024年3月の読書メーター 読んだ本の数:2冊 読んだページ数:789ページ ナイス数:72ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/1064643/summary/monthly/2024/3

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2024年4月の感想・レビュー一覧
7

Arisaku_0225
2023年発行.著者は桑名市博物館の館長で,博物館学芸員当事者からの「博物館志望者」への道標としてこれからどのようなスキルや心構えをするべきかということが主な前半と,実際に博物館に働いたときに気を付けておくべきことが書かれた後半などと学芸員になれた後のアフターサポートまで手厚い.日本は世界で2番目に博物館が多い国ながら,博物館で働いている学芸員の数はたったの8500人弱.採用そのものが少なく,館の条件にそぐわなければまず成れないという狭き門で→
Arisaku_0225
2024/04/27 18:36

ありながら,いざ成れたとしても自分の思い描いていた理想像とは解離している(研究よりもデスクワークが主・人間関係・薄給)が広がっているというという現実を知りながら,それでも博物館学芸員を目指す人がいるわけで(自分もその一人),そのような人に向けてこのような本は非常にありがたい.文化財を扱うということだけが学芸員の仕事ではなく,必要とされるスキルも社会人として求められるものと変わらない.

Arisaku_0225
2024/04/27 18:37

図書館本

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購入してからだいぶ経ってたが,読み時は今しかない!とついに読み始めたら,案外面白くてするすると読み終えてしまった.「中東」と聞くと,イスラム教以外には砂漠と火薬のスメルがする印象しかなかったし,なぜ欧米諸国やイスラエルに敵愾心をもつのかも単純に帝国主義の残り火のようなものとだけしか理解できていなかったが,湾岸戦争での多国籍軍の残酷さ,欧米による内政干渉という政治的な要因や,文化浸食ともいうべき欧米化へのアンチテーゼという向きもまたある→
Arisaku_0225
2024/04/26 20:19

余談だが,終章のはじめに紹介されているイスラエルで活動するパレスチナ人ヒップホップ・グループ「DAM」が個人的に興味が惹かれた.ヒット曲の「誰がテロリストだって?」( https://www.youtube.com/watch?v=OgSVXjNLFgo )は歌詞も強烈だが,MVも戦争犯罪や戦車に石を投げる少年が映っていたりと「思想が強い」.

Arisaku_0225
2024/04/26 20:22

『現代社会は,地域の特性を重視する「ローカル化」と世界を普遍化する「グローカル化」が同時並行で共存する「グローカル化」が,その特徴であると言われている.中東地域がいま経験しているのは,まさにその「グローカル化」にほかならない.(中略)そのローカルな社会こそが,常に世界を見渡す窓なのである.』(p.228)

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ひとつひとつ生物を紹介するという生き物を扱う本にありがいちな構成で,はじめなかなか食指が伸びなかったが,読んでみてたら,「面白かった」.遺伝学というとほぼほぼ確実にDNAを扱う分野で,「個体を見ずに生きものを語るなんて」と思っていたところがあったのだが(この考えもまた食指が伸びなかった一因),DNAの違いやある生物がもつ遺伝子を調べることで形態的・視覚的な説を裏付けてくれる強力な「助っ人」になってくれたり,定説を覆しブレークスルーをもたらす存在で
Arisaku_0225
2024/04/25 00:02

DNAを調べることで生物の全てを知ることはできないかもしれないが,その生物を知る強力な武器になることを思い知らされた.DNA分析でしかあばけない隠蔽種の存在や胃内容物や糞からわかる食性,保全すべき生物のグループの区分などなど遺伝学はone of them な学問分野などではなく,ミクロな分野では勿論,個体~分類群単位まで,分類や生態などの基礎分野から農林水産から保全生物までの応用分野まで非常に学際的なツールなのだろう.

Arisaku_0225
2024/04/25 00:06

訳者はあまり生物学に詳しくないようで,時々違和感があったが,内容はすっと頭に入ってくるようなわかりやすい訳で,分厚い本なのにぺらぺらと読み進められた.付録には分子遺伝学の基礎的な技術,巻末には参考文献は勿論,本書に係る重要な学術用語とその解説まで掲載してくれていて,非常によき.

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今では,神社は神様を祀り,お寺では仏様を祀っているものだというものがアタリマエになっているが,それは明治維新(ときとしてはそれ以前)で形作られた「人工的」なものである.本書は明治期に,数々の名の知れた神社仏閣で巻き起こった「明治維新」を神社仏閣ごと「ミクロ」な点でみている.その「神と仏の明治維新」は地方官や抑圧された当事者によって急ピッチに行われたもので,貴重な文化財を散逸させ,伝統と文化を失いかねない危うい運動であった.
Arisaku_0225
2024/04/23 18:37

明治政府が旗もって廃仏毀釈を行っていたわけではなく,地方官や抑圧された当事者による「暴走」という実態は,太平洋戦争での敵性語禁止の実態と似ているような気がする.あ,コロナ禍の「自粛警察」とも似ているな.一度波に乗った運動は時として「津波」となって大切な物を失うのかも,と思ったり思わなかったり.

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Arisaku_0225
実在の街で,実在の本をテーマにミステリーするのが面白いし,登場する本も思わず読みたくなってくるような登場人物の説明に作者の巧さを感じる.
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Arisaku_0225
子供向けだと正直侮っていたが知らなかったことばかり、執筆者誰だろうなと思ったらそれぞれの分野の重鎮ばかり、そして編集者は日本甲殻類学会……!エビカニだけでなく、シャコやウミクワガタなどマイナー分類群にも焦点を当てていて飽きさせない。50の疑問を一つ一つ回答していく形式だが(疑問考えた人絶対専門家だろうなと思いつつ)、結論から入ってくれるスタイルなため頭にスルスル入ってくる。最後の疑問への回答で学会入ることおすすめしているのはさすがとしか……。
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Arisaku_0225
毒と薬は人に作用する科学物質という意味では表裏一体であり、毒にも薬にもなる物質というのは数多くある。我々人類は古代から科学物質を利用して来た訳だが、何となく効果があると思われるという古代から近世までの経験的な認識からの転換点が見えてくる近現代は特に興味深い時代だと感じる。現代では週に約3万もの新規化合物が記載され、遺伝子治療などで治らない病気も治るようになりつつある時代だが、その光の影では薬害や公害、テロなどにも科学物質が関与する時代でもある。科学物質を知ることは言わば世界を知ることに繋がる……かも?
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2019/11/06(1652日経過)
記録初日
2019/07/31(1750日経過)
読んだ本
569冊(1日平均0.33冊)
読んだページ
157750ページ(1日平均90ページ)
感想・レビュー
318件(投稿率55.9%)
本棚
7棚
外部サイト
自己紹介

魚類と軍事が好きな生物学徒。B4。
感想や要約は読んで内容を思い出せる程度に書くようにし、特に印象深い本は長めに書くことを心がけてます。読みづらいのは仕方ないです。
漫画は読んではいるのですが記録していません。ラノベは登録してますが感想は書いていないのが主です。どちらも書きたくなったら書くかも。

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