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2024年4月の読書メーターまとめ

クオード
読んだ本
21
読んだページ
4710ページ
感想・レビュー
6
ナイス
12ナイス

2024年4月に読んだ本
21

2024年4月のお気に入り登録
2

  • lsfid
  • じょあん

2024年4月のお気に入られ登録
1

  • ユビヲクワエルナマケモノ

2024年4月にナイスが最も多かった感想・レビュー

クオード
昨今の薄気味悪い教養ブームの影響なのか、名著と言わせようとする空気が重苦しい。だが、実況中継風に哲学史をぶった斬っていく所は良い。「わしには怖いものなんかない」と言わんばかりに初学者がモヤっとするところを大胆に言い切っていく(ひたすら否定に終始するソクラテス、デカルトの言う理性は神の理性の出張所など)。ただ、ハイデガーになると語り方が激変する。著者がハイデガー専門で、ハイデガー自身の主張が謎めいて神秘的なことが原因だろうが、記述に推測が多く時間切れで終わってしまう。最終章は良い気持ちで読み終わりたかった。
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2024年4月にナイスが最も多かったつぶやき

クオード

3月は新作ゲームに手を出してしまい、読書時間が減少し集中力も低下してしまった。なんだかよくわからないけど有名な人が書いた本を買うと後悔することも学んだ。誘惑を与えるタイトルの本には注意します。 2024年3月の読書メーター 読んだ本の数:9冊 読んだページ数:2328ページ ナイス数:23ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/1371251/summary/monthly/2024/3

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2024年4月の感想・レビュー一覧
6

クオード
滅亡へ向かうローマを守ろうとしたスティリコ。ローマ人らしく行動しようとした蛮族。このタイプは古今東西を問わず衰退期に現れる。中心ではなく周辺に。歴史ファンから好かれそうな人物だが、私は全く感情移入出来なかった。そこまで実力があるなら、もはや死に体のローマを滅ぼし人々が安心して暮らせる新しい国を作れよ、美学なんか捨ててしまえともどかしく思ってしまう。むしろ、アラリックのローマへの恐喝と劫掠が直球で清々しくさえ映る。
クオード
2024/04/29 21:41

これまでの巻で何度も述べられた既出事項がまたもや繰り返し記述されており辟易する。もう苦しささえ感じる。最終回へ近づき著者のテンションにブレーキが効かなくなったのかもしれないが、かなりくどい。卑近な例になるがやたらと回想シーンを繰り返す大河ドラマを連想してしまった。既出事項の繰り返しは出来るだけ抑えて、どこか余韻を持たせる書き方はできないのだろうか。ここまでくどいとローマへの好感は薄れゲルマン民族を応援したくなる。

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クオード
コモドゥス死後、実力だけが競われる内乱が起き軍人が覇を競い合う。内乱の勝利者セヴェルスは反対者の粛清をにおわすなどして元老院を武力で脅しつつ、軍人優遇策を進める。軍人の給与増額や実力主義の徹底を実施するが、これが帝国の軍事政権化につながり、各地の軍団はさらに発言力を高めていく。他人を出し抜き上り詰めた皇帝はブリタニア遠征中に陣没するが、子供達に残した遺言は「兄弟仲良く」だった。次男の顔だけ消された皇帝家族の肖像画を見ると切なくなる。
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クオード
賢帝一家を襲った悲劇。マルクスの後を継いだコモドゥスは信頼していた姉に殺されかかる。それを契機に精神が崩壊するのは気の毒。病気としか言いようのないコモドゥスは様々な人に被害妄想を煽られ暴走する。その奇行は父への反抗を意識したのかもしれない。マルクスと子供達(コモドゥスやルチッラ)の間に感情のすれ違いはあったのだろう。また、共に仕事をしていれば「我が子は器ではない」と気づくはずだが哲人が不肖の子を後継者にした判断は大変理解に苦しむ。家庭を治めるのに失敗したのはむしろ哲人のほうではないかとさえ思ってしまう。
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クオード
昨今の薄気味悪い教養ブームの影響なのか、名著と言わせようとする空気が重苦しい。だが、実況中継風に哲学史をぶった斬っていく所は良い。「わしには怖いものなんかない」と言わんばかりに初学者がモヤっとするところを大胆に言い切っていく(ひたすら否定に終始するソクラテス、デカルトの言う理性は神の理性の出張所など)。ただ、ハイデガーになると語り方が激変する。著者がハイデガー専門で、ハイデガー自身の主張が謎めいて神秘的なことが原因だろうが、記述に推測が多く時間切れで終わってしまう。最終章は良い気持ちで読み終わりたかった。
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クオード
終わりの始まりだが、なかなか終わらないローマ人の物語。先帝アントニヌスピウスは高校世界史で名前だけ覚えろと言われた。順調すぎて特筆すべきことがないと学者も言う。ずっと疑問に思っていたが、問題発見の姿勢は消極的であったと筆者は指摘する。珍しく七生ちゃんと意見が一致してしまった。見えないところで傷口が広がっていたと思うが、研究が進んでいないので真相は不明。現場に姿を見せず常に定時で上がる社長を連想してしまう。すごろくを無事上がったアントニヌスの後を継いだマルクスは時代が変わったと言えるほどの多難な治世になる。
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クオード
ハドリアヌスの感想は「とにかく面倒臭い人」に尽きる。防衛線をくまなく視察し不備はすぐ直させる。建築でも専門家に注文を押し付ける。黙ってればいいのに学者を論破してしまう。何でも口出しせずにはいられない人なのだ。晩年は見事な老害ぶりを発揮する。なにかと死にたがるが死なせてもらえず周囲は戦々恐々。挙句には鬱憤晴らしに元老院議員を告発したりする。アントニヌスの「気晴らしに海にでも行ったら?」で爆笑してしまった。一流の統治者なのはわかるが振り回される身近な人々に同情してしまう。だが、喜劇として最後まで楽しめた。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2022/10/23(573日経過)
記録初日
2022/10/24(572日経過)
読んだ本
112冊(1日平均0.20冊)
読んだページ
32750ページ(1日平均57ページ)
感想・レビュー
26件(投稿率23.2%)
本棚
5棚
自己紹介

暇つぶしに読書。知識を得たところで賢くもなければ偉くもない。歴史関係を読むが歴史から学ぶことは特にないと思う。博学な人しかフォローしない。ナイスの対象は参考になる感想や面白い感想のみ。自己顕示欲強めの人が苦手。
精読を好む。いい加減な理解で読み進めることができない。
感想はストレートな批判を含むこともあるのでご不快な方はブロックしてください。

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