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2024年4月の読書メーターまとめ

Sato19601027
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5431ページ
感想・レビュー
18
ナイス
2627ナイス

2024年4月に読んだ本
18

2024年4月のお気に入り登録
8

  • Pa-Po
  • キキベル
  • 伊織
  • Junichi  Watanabe
  • 風柳
  • 花林糖
  • mitubatigril
  • のびすけ

2024年4月のお気に入られ登録
6

  • キキベル
  • Pa-Po
  • 風柳
  • 花林糖
  • mitubatigril
  • のびすけ

2024年4月にナイスが最も多かった感想・レビュー

Sato19601027
捜査一課姫川班に加わった魚住久江が、姫川玲子の危うい一面をカバーする役どころにピッタリと当てはまり、魅力的に躍動する涙腺が緩みっぱなしの感動長編。表題の「マリスアングル」は、世の中に溢れている嘘や誹謗中傷、悪意を意図的に広げるという意味で、それに踊らされる人々に向けて、真実を見極めることの大切さを訴えている。姫川と魚住が捜査するのは、日本橋人形町の空き家で発見された身元不明男性の腐乱死体。姫川の事件解明に至る一瞬の閃きに、関係者に寄り添いながら真相に辿り着く魚住の手腕が加わり、物語の深みが一層増している。
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2024年4月にナイスが最も多かったつぶやき

Sato19601027

いつもナイスをありがとうございます。長野県伊那市高遠城址公園の桜の開花予想は4月4日です。2024年3月の読書メーター 読んだ本の数:16冊 読んだページ数:5785ページ ナイス数:2428ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/1423422/summary/monthly/2024/3 推しは「成瀬は天下を取りにいく」と「成瀬は信じた道をいく」(宮島未奈著 新潮社)真面目で、頑固で、面倒くさいが、全力で応援したくなる成瀬あかりの魅力満載です。

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2024年4月の感想・レビュー一覧
18

Sato19601027
捜査一課姫川班に加わった魚住久江が、姫川玲子の危うい一面をカバーする役どころにピッタリと当てはまり、魅力的に躍動する涙腺が緩みっぱなしの感動長編。表題の「マリスアングル」は、世の中に溢れている嘘や誹謗中傷、悪意を意図的に広げるという意味で、それに踊らされる人々に向けて、真実を見極めることの大切さを訴えている。姫川と魚住が捜査するのは、日本橋人形町の空き家で発見された身元不明男性の腐乱死体。姫川の事件解明に至る一瞬の閃きに、関係者に寄り添いながら真相に辿り着く魚住の手腕が加わり、物語の深みが一層増している。
が「ナイス!」と言っています。
Sato19601027
警部補姫川シリーズ「マリスアングル」を読むための魚住久江シリーズ第2弾は、奥深い感動長編。誉田先生の警察シリーズでは、「ジウ」が悪を、「姫川」が正義をテーマにしているのに対して、「魚住」のそれは、命の大切さだ。この物語における身代金要求誘拐事件で警察に課せられるのは、人質の命と被害者の財産を守りながら、速やかに犯人を逮捕すること。魚住巡査部長は、誘拐事案への対処訓練を受けた指定捜査員として捜査に参加し、人質の家族に寄り添っていく。事件の真相が明らかになると同時に広がる感動。姫川と魚住との相性はどうなのか?
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Sato19601027
警部補姫川シリーズに魚住久江合流とのことで、最新作「マリスアングル」を読む前に魚住シリーズ2冊をおさらい。先ず「ドルチェ」から分かるのは、魚住巡査部長は強行犯捜査に拘りながら、捜査一課へ戻ることを拒否し続ける40台独身。最悪の事態が起こる前に犯行を食い止めたいと願う真面目な性格で、被害者だけではなく、加害者にも寄り添う人情家の一面もある。煙草をなかなか止められないなど人間臭さもあり、先輩の捜査官からの受けが良く、後輩からも慕われている。細かな異変に気が付き、捜査能力が高い捜査官だ。姫川との化学反応楽しみ。
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Sato19601027
高校の3年間は応援団員として、選手の一挙手一投足に声援を送っていた。甲子園は遥か彼方であったが、県大会のスタンドも充実した時間だった。この小説で描かれるのは、甲子園を目指す一人息子を支え続けた母親の目線で描かれた3年間だ。子供を見守る親御さんたちや、監督との人間模様に主軸が置かれる中、親の子離れが裏テーマとして物語が進行する。父親を早くに亡くし、母親の手料理を毎日食べて練習に明け暮れていた息子が高校生となり寮に入り、大人になっていく。離れていく子どもに、戸惑う母親の心の機微が琴線に触れる。感動の一気読み!
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Sato19601027
大感動。チンギス紀四巻は、モンゴル草原における青き狼たちの友情と成長の物語が描かれる。玄翁との闘いを経て、天が自分を生かしていると信じることで、兵站部隊と牧の規模を大きくし、軍の充実を図っているテムジン。父イェスゲイの死の真相にも迫りつつあった。一方、人として強くあることが、モンゴル草原を支配することだと疑わず、攻める軍を作り上げたジャムカ。トクトアとの闘いにおいて、2つの若い力が連合する。モンゴル民族の中で、まだ助成しあうだけの関係の2人であったが、今後、どのような運命が待っているのだろうか。
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Sato19601027
小説家の取材活動の一環を垣間見た喜びに包まれる。この本は、誉田先生がチーム五社の主要なメンバーにインタビューした内容を会話形式でまとめたもの。チーム五社とは、故五社英雄監督の「五社プロダクション」内に設立された警視庁刑事部出身の元刑事たちを中心に、警察ドラマの台本監修、考案、法令指導、演技・現場指導を行うプロ集団。「特捜で一番大切なのは犯人よりも検事を落とすこと」とか、「刑事の世界は盗犯に始まって盗犯に終わる」など経験から出てくる言葉も多くあり、警察ミステリを読む時や警察ドラマを観る時の参考になる。
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Sato19601027
後半の闘いは、CGの圧倒的な迫力で大スクリーンで観るのが正解なのだろうなぁ。若き日の安倍晴明と源博雅の友情が描かれる映画のノベライズ作品。物語は、鬼と物の怪が都の暗がりに潜んでいた時代、陰陽寮の学生でキツネの子と噂されていた頃の安倍晴明と、醍醐天皇の孫で賜姓降下して源を名乗る博雅とが出会う、徽子女王のエピソードを軸にしたミステリ。あの世とこの世、潜在意識と顕在意識の狭間で陰陽師の地位を巡る闘いが繰り広げられる。映画脚本からのノベライズなので、少し軽い印象が残る。夢枕先生の原作を全部、読み直したくなった。
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Sato19601027
十代の頃の自分はどうだったかな。本をただ読むだけだったと思う。芦田愛菜さんが15歳の時に書かれたエッセー。読書とは「自分の想像で物語の世界を創り上げていく楽しさ」「自分とは違う誰かの人生や心の中を知ることに、すごく興味がある」と語る驚愕の十代の感想が綴られている。芦田さんの幅広い読書量に驚き、山中先生や芦田さんが神と崇める辻村深月さんとの対談に感銘を受けた。山中先生が子供の頃に読んでいたSF小説「宇宙英雄ペリー・ローダン」シリーズや、辻村先生の「凍りのくじら」「ツナグ」などの作品も、読んでみたいと思う。
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Sato19601027
姫川玲子警部補シリーズを読むとき、最初のテレビシリーズで演じた竹内裕子さんを思い出す。姫川の取調べに重きを置くシリーズ第10弾の短編集も、竹内結子さんののイメージで読み進めた。ちょっとした閃きから一直線に犯人確保に向かう「刑事の勘」を、取調室の世界で成立させており、被疑者の自供を引き出すまで持っていく過程が圧巻。日下や勝俣の邪魔も入らず、姫川玲子警部補をじっくり堪能できる。新しい魅力が引き出されており、年齢を重ねながら成長してきたのが分かる。次巻へ向かう伏線もあり、短編集としての仕上がりも面白い。
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Sato19601027
藤原道長と彰子中宮の物語が分かると、この紫式部物語が断然面白くなる。彰子中宮の女房として出仕し始めた紫式部は、藤原道長から中宮への進講と出産記録係を命じられる。そんな忙しい中でも「源氏物語」は忘れない。物語の一番の理解者は、親友の女房小少将の君だ。我々読者は、小少将の君と紫式部の会話を補助に「源氏物語」を深く理解する。三巻で書かれるのは、「少女」から「上若菜」の帖。源氏の君が33歳から40歳までの物語だ。六条院大邸宅の落成、夕顔の遺児・玉鬘の登場、葵の上との子・夕霧の結婚、そして准太上天皇へ。栄華の極み。
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Sato19601027
ゴッホ兄弟と林忠正の友情を描いた「たゆたえども沈まず」を振り返るエッセー。コロナ禍のパリで、ゴッホの孤独を見つめ直した軌跡でもある。日本の浮世絵に魅せられたフィンセント・フォン・ゴッホと兄を支え続けたテオ。ゴッホが辿った足跡を旅しながら、ゴッホ兄弟が抱えていた闇を見つめ直す。「たゆたえども沈まず」の感動が再び蘇る。パリから離れたアルルの地で、フィンセントは何を思ってキャンバスに向かい合ったのだろう。そして、兄の寂しさを感じていたはずのテオ。ゴッホ兄弟は、オーヴェル=シュル=オワーズ墓地に並んで眠っている。
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Sato19601027
政治と文学の奇跡的な出会いに驚愕。「源氏物語」を面白く読みたいだけなのに、副読本にどっぷりと浸かって抜け出せないでいる。大河ドラマ「光る君へ」の時代考証を務めた倉本先生による一次史料のみで読み解いた紫式部と藤原道長の生涯。ドラマや小説のようなフィクションよりも面白い。皇子の誕生を願い、一条天皇が中宮彰子の許で物語を読みながら過ごせるように「源氏物語」を書かせた道長。一条天皇と供に平和を考究する中宮に漢籍を進講するなどして支え続けた紫式部。千年も前の出来事なのに、二人の熱い思いがひしひしと伝わってくる。
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Sato19601027
BSテレ東での放送を機に原作を読む。映画館では、懐かしさや後藤久美子の出演に、只々、感激しかなかったが、改めて原作に触れると、満男とユリの親子愛や、こだわりがあるディテール、満男の伯父さんを思う気持ちが、文章から伝わってきて、ほっこりする。大画面で観る寅さん好きだったな。人生の機微を面白おかしく表現して、泣いて、笑って、また泣ける映画だった。「人生の大事な局面にぶつかると急に怖くなって決定を先延ばしにする。つまり、自分から逃げ出してしまう。それが伯父さんの駄目なところなんだよ」でも、そこが良かったんだよ。
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Sato19601027
NHKラジオ「新日曜名作座」で放送されると知り、読んだ6編の愛の形。この物語で語られている「愛」は、「慈しむ心」と捉えるのが、一番近いのかもしれない。愛の対象は、時として、縫いぐるみや動物に向けられたり、大事なグッズに例えられているが、身近な人への優しい眼差しを感じる短編集だ。村山由佳先生が小説家になられて30年の節目に、心を自由に遊ばせて書かれたという物語。読み進める内に、子供の頃や、初恋、失恋、楽しかったこと、苦しかったことなどが頭の中でくるくる巡る贅沢な時間。幸せな読書時間だった。
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Sato19601027
「紫式部日記」は、こんなにも面白かったのか。古文の授業は難しくて辛い思い出しかないが、この本のように、「訳文/原文/寸評」の順に読むと、サクサク読み進めることが出来る。原文は難しいが、訳文があるため、苦労しない。また、山本先生の寸評が的確で理解が進む。女房たちを批評する消息体部分は、皮肉が効いている。特に「清少納言こそ、したり顔でいみじう侍りける人。(中略)そのあだになりぬる人の果て、いかでかはよく侍らむ。」の部分は、感動するくらい痛烈。紫式部が、自身を自己分析している箇所も読み応えがある。
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Sato19601027
理解が進む解説書で、参考書としても使える。一条天皇の中宮彰子の出産の記録(寛弘5~6年)として書かれた日記と彰子に出仕していた女房たちの人物評価が書かれた手紙部分で構成される「紫式部日記」の現代風解説書。初心者にとって理解が進むように和泉式部が若者目線で解説しているとの体で書き進められている。この本を読む直前まで冲方丁著「月と日の后」を読んでいたため、日記が書かれた背景や、中宮彰子の生涯を分かった上で、頭の整理も兼ねて、面白おかしく読み進めることが出来た。
が「ナイス!」と言っています。
Sato19601027
ネタバレ彰子の怒涛の生涯に感動、感涙した。一条帝を愛し、先の后定子の皇子を育んでいた彰子にもようやく皇子が誕生する。争わず、怨まず、誰をも慈しみ、正しく序列をなすことを理想とした一条帝が崩御した後は、皇太后から太皇太后へと足固めをする彰子。外戚として后の座をほぼ独占した藤原道長は、栄華を極めて「この世をば 我が世とぞ思ふ 望月の 欠けたることも なしと思へば」と詠む。30年余りにわたり権勢の中心にあった道長は62歳の生涯。その46年後、多くの人々を見送った彰子は、6代の御世を支え続けて、87歳の長寿を全うする。
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Sato19601027
ネタバレ大河ドラマ「光る君へ」は、紫式部と藤原道長の物語を、天皇の権力を巡る公家たち、および、運命に翻弄される女御たちの物語として描く。とても面白く、毎週の放送が楽しみだ。第13回放送で登場したのは、幼い一条天皇と藤原道長と源倫子との間に生まれた彰子。この小説上巻では、彰子が一条天皇の后となり、策謀、陰謀、怨念が渦巻く内裏で、自らの運命と向き合う姿と、紫式部の中から湧き水のように溢れ出る知識にすっかり魅せられ、天皇を支えるために漢籍を学ぶ姿が描かれる。そして、天皇の信頼も厚くなり、待望のご懐妊・・・(下巻へ続く)
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2023/07/01(318日経過)
記録初日
2022/10/16(576日経過)
読んだ本
358冊(1日平均0.62冊)
読んだページ
131140ページ(1日平均227ページ)
感想・レビュー
193件(投稿率53.9%)
本棚
28棚
性別
年齢
63歳
血液型
O型
現住所
長野県
自己紹介

退職後、晴耕雨読(最近は晴読雨読)の毎日です。

(以下敬称略)
読書の原点は、小学生の頃に図書館で読んだ江戸川乱歩「少年探偵団」シリーズ。
中学生になって「黒蜥蜴」に衝撃を受け、その後、横溝正史や司馬遼太郎に進む。
高校以降は、半村良、平井和正、菊池秀行等のSF小説。
山岡荘八「徳川家康」、笹沢佐保「木枯らし紋次郎」、北方謙三「三国志」の歴史・時代小説。
楡周平「朝倉恭介vs川瀬雅彦」、石川英輔「大江戸神仙伝」、大沢在昌「新宿鮫」等のシリーズ物。

更に、山田風太郎、西村寿行、馳星周、夢枕獏、隆慶一郎、花村萬月、ディック・フランシス、七尾与史、高嶋哲夫、池井戸潤、本宮ひろし、シドニー・シャルダン、池波正太郎、宮部みゆき、東野圭吾、安達瑶、高田郁、誉田哲也、井沢元彦、等の本を読み漁る。

引っ越しの際に、泣く泣く手放した本もあるが、電子書籍化後、買い直した本も多数。
そして、村山由佳、今村翔吾、原田マハ、相沢沙呼、知念実希人、等の本も買い集める。
まだ、読めていない本も多数。

相変わらず、併読、乱読、積読を続けている。

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