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2024年3月の読書メーターまとめ

ビシャカナ
読んだ本
20
読んだページ
2126ページ
感想・レビュー
15
ナイス
76ナイス

2024年3月に読んだ本
20

2024年3月のお気に入られ登録
2

  • ぶぶ ひこ
  • つぼみ

2024年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

ビシャカナ
のん気に道行くちくわのちーさん、スパゲッティやマカロニと遊んだり、太巻きの海苔と具を借りて着飾ってみたり、当たり前のように食べ物が意思を持ってあれこれする様が予想を超えて面白い。それでいて最後の最後に「おなか すいたねー」はもう頭が追いつかない。どんな時でもこれを読めば笑ってしまうような気分転換になりそうだ。
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2024年3月にナイスが最も多かったつぶやき

ビシャカナ

2024年2月の読書メーター 読んだ本の数:20冊 読んだページ数:1731ページ ナイス数:53ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/203062/summary/monthly/2024/2

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2024年3月の感想・レビュー一覧
15

ビシャカナ
大和朝廷の中央集権化に伴い貢物として税は始まる。律令制を導入して全国の土地と民を天皇もとに一律管理するが、厳しい税制に労役から出生を偽って女子としたり棄民が発生して、次第に地域や身分ごとに税制も変わるが荘園による私有化が始まり、武士の台頭から年ごとの年貢が始まり関税や軍資金も煩雑になる。それが太閤検地よって全国一律の税制となり、江戸時代には庶民から搾り取れるだけ税を徴収。明治になっても税をかけることに政府は躍起になる。時代が変わっても税金を収める側と集める側は本質的に変わらない。
ビシャカナ
奔放な線で描くが粗野ではなく、画面いっぱいに動き回る動物たちから、遠景の山野まで描き分ける。ただひたすらに、ゆきという名前の猫が、森の動物達で出会い遊ぶだけなのに、どうして豊かな気持ちになるのか、ゆきという名前とゆきで共通点を見つけて分かち合う様が、うれしくなって、うれしくなって、しまうからだろうか。
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ビシャカナ
捨て猫カフェで育ってデブ猫は少女に飼われてマルと名付けられて幸せな日常を送っていたが、ちょっとしたことから不和が生まれ、さらにはなにかに導かれるようにマルは旅にでる。そしてファンタジックな導きから愛媛を舞台に各地の風物詩や特産物を巡る羽目になる。丸々と太ったブサ可愛い猫のマルが彩り鮮やかに旅をする様だけでも癒やされる。原発問題や災害被害も織り込みつつ、マルは一回り大きくなり旅は落ち着くところへ落ち着いてよかった。
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ビシャカナ
あのイラストレーターのスズキコージが初めて手掛けた絵入りの物語。雪降る町の雪だるまが勝手に歩いて、雪でラッパ男を作って、それを少女が追いかけて、あれよあれよと話は転がって、サンタクロースまで登場してクリスマスでてんやわんやの奔放さは、スズキコージらしさを感じる。ちょっとひねった造語のプレゼントンというのもスズキコージらしさを感じる。誰かを傷つけることなく、誰もがウィンウィンの世界はクリスマスに相応しい。
ビシャカナ
自己中心的なとあるワニ、ある時ワニは、同じ爬虫類で仲間だと言うカメレオンを食べたことで、仲間とは自分とは何かを考えるが、自己中心的であることは変わらず“おまえなんか、そこで観念して俺様の一部になって初めて俺の仲間になれる”その言葉通りにワニはなった。リアリティとデフォルメが混在して、動物の生々しさを感じる挿絵が、絵本でありながら読者を突き放すような物語に味わいを与える。巷にあふれる仲間という言葉と差別の裏表、肥大化した自己など、アフリカのジャングルで現代社会の一面を突くようだ。
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ビシャカナ
イスラム教でタブーとされるムハンマドの顔を堂々と描いたせいか今は絶版。しかし、ありがちなイスラム解説本に比べて、ムハンマドの存在感たっぷりにイスラム教の勃興を描く、武力から融和策まで講じてイスラムが世界を席巻する様は圧巻。そして部族の掟やら商業関係やらものすごく俗っぽい。にしても似たような名前は多いし、ムハンマド亡きあとは人間関係は複雑だし、なんで争っているのかよく分からない。ともあれ過去の因縁や、部族の見栄や、勢力争いが、今のイスラム教の混沌に繋がっているのかしらん。
ビシャカナ
弥生時代から幕末まで、時代ごとの武具の特色と発展を解説。鉾など今は見られない武具や、豪奢で直刀の太刀など大陸の影響が大きくも日本独自色もある古代から奈良時代。国が武具を管理する律令制から、武士が台頭する時代になって切磋琢磨して工芸や装飾が発展して、日本刀や大鎧、武芸や儀礼など日本らしさが生まれる。そして槍や鉄砲など集団戦法が戦国時代に発展、江戸時代には折り畳める畳胴から飾られる復古調甲冑まで登場。武具は常に時代を写す。子ども向けの本ながら、武具から見る日本社会の遍歴は大人でも読み応えがある。
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ビシャカナ
金魚鉢の金魚とネズミが仲良しになったけれども、猫の魔の手が迫る。いいことおもいついた。むちゃだって、ゆうきをだして、ひみつのさくせんを決行する。端正な絵柄で、小さなネズミの可愛くも勇気ある姿を描き切る。良く出来た短編アニメを見たような満足感だ。
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ビシャカナ
純朴で純粋な西郷どんと、素朴な可愛い絵柄の太田じろうが意外にもベストマッチ。貧しくも人に優しい幼少期からじっくり生涯を追い、死ぬほどの思いを何度も経験して、三度の遠島とその度に寺子屋を開いたり、その人柄から西郷どんの為になら死ねるという信奉者を呼ぶなど、現代人では分かり得ぬ境地。自らの死をも厭わない精神は、合理的な近代化を目指す明治政府とは反りがわなかったのは事実。しかし現代人からしても西郷隆盛の純粋さには惹かれるものがある。
ビシャカナ
少年期から異様に負けん気が強く、革新的で激情家の吉田松陰の志を受け継いで、久坂玄瑞や周布政之助などの影響もあり人格を磨いて、型破りながらも信望を集める。そして上海視察を機に開国と倒幕に傾き、長州藩内の政争や下関戦争からの英国との交渉など難局を乗り切り、身分を問わない奇兵隊を率いて長州征伐を返り討ち、日本史にも稀な低い身分、民衆の力で権力を打倒した。病に倒れなければ、その後の明治政府でも力を発揮して歴史は大きく変わっただろうと残念だ。狂ったように時代を駆け抜けた爆弾小僧の生き様は眩しい。
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ビシャカナ
農民ながら利発さを認められ武家の養子となり、苦学もありながら藩を代表して留学、帰国後は長州藩の実務家、外交官として七面六臂の活躍。維新後は明治政府の役職を歴任して、鉄道開設に新たな貨幣制度、そして内外に問題を抱える中で政府の中心となり、憲法の発布という偉業を成す。 暗殺や政争を乗り越えて、日本の近代化に尽くした。国際情勢に明るく、困難な交渉と講和を成してきた近代的な文化人志向でありながら最後は暗殺される悲劇。漫画的にも創作キャラが味わい深い役だったり見どころも多い。現代こそ伊藤博文を評価するべきではないか
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ビシャカナ
のん気に道行くちくわのちーさん、スパゲッティやマカロニと遊んだり、太巻きの海苔と具を借りて着飾ってみたり、当たり前のように食べ物が意思を持ってあれこれする様が予想を超えて面白い。それでいて最後の最後に「おなか すいたねー」はもう頭が追いつかない。どんな時でもこれを読めば笑ってしまうような気分転換になりそうだ。
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ビシャカナ
日本国憲法前文を分かりやすくも決意を込めた話し言葉で再編。“この国はほかのだれのものでもなくて、わたしが そして あなたが つまり ひとりひとりが この国の主人だ と、いま ここに宣言するよ。”“「わたし」が憲法を「きめた」というのは、生命の権利を持ったひとりひとりが、国に対して、憲法を守りなさいと言って、約束させたということです。”
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ビシャカナ
鉄腕アトムを8歳の頃に読んで画家になろうと思った黒田征太郎が、近年になって何か憑かれたように描いた鉄腕アトム。ポップなアトムから、間延びして引きちぎられるようなアトムまで、それらにインスピレーションを受けて一つの物語にした編集者にして著者。手塚治虫が構想していた、火の鳥の世界に繋がるアトムをちょっと垣間見た気がする。
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ビシャカナ
素朴な信仰から厳格な教義、ペストを恐れ魔女狩りをして、錬金術や天文学が進み、好奇心と冒険心から世界の真理へと近づく、平面上の世界のイラストが時代を経て科学が進むうちに球体の世界のイラストになる演出がニクい。“この本に長い題名をつけるとすると、『天動説を信じていたころの人びとは、世界がどのようなものだと考えていたか』”“古い時代を馬鹿にするような考え方が少しでもあってはいけません。今日の私たちが、私たちにとっての真理を手に入れるために、天動説の時代はどうあっても必要だったのです。”
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2012/03/28(4415日経過)
記録初日
2012/04/20(4392日経過)
読んだ本
2827冊(1日平均0.64冊)
読んだページ
462537ページ(1日平均105ページ)
感想・レビュー
2362件(投稿率83.6%)
本棚
15棚
性別
自己紹介

月に二十冊読むのが目標

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