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2024年2月の読書メーターまとめ

ビシャカナ
読んだ本
20
読んだページ
1731ページ
感想・レビュー
16
ナイス
53ナイス

2024年2月に読んだ本
20

2024年2月にナイスが最も多かった感想・レビュー

ビシャカナ
7時47分に家を出て、8時に学校に行かなきゃといけないという切羽詰まった状況で、水たまりに散歩中の犬など、子供らしいドギマギが押し寄せてくる。写実や遠近法よりも心象風景や印象深さを表現するようなイラストや、風車の百倍回って走り出したなんて表現もいい。学校に行かなきゃいけない理由も意外性とスケールが大きくて良い。
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2024年2月にナイスが最も多かったつぶやき

ビシャカナ

2024年1月の読書メーター 読んだ本の数:20冊 読んだページ数:1218ページ ナイス数:35ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/203062/summary/monthly/2024/1

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2024年2月の感想・レビュー一覧
16

ビシャカナ
仲間内からは幼名の多聞やんと呼ばれ、関西弁を喋る気さくな楠木正成という意外なキャラ付けながら、武勇と知略に優れる名将、堂々たる河内の悪党。圧倒的不利の中で策をめぐらし大軍を翻弄する様は、確かに長らく日本中で人気者だったのも分かる。マンガとしても脇役も架空のキャラまで生き生きとしており描写も素晴らしい、京に迫る尊氏への戦略が却下された正成の表情の複雑さは見ものだ。尊王思想や忠節の武士の枠に留まらない魅力が楠木正成にはある。
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ビシャカナ
南北朝の統一や勘合貿易など歴史的偉業に、金閣寺など文化遺産も残しながらも、ややこしい政治体制や社会情勢もあって分かりにくい足利義満を、人物像を深める物語性に、随所に様々な視点から図解や解説もあわせ、さらに架空の人物が物語に深みを与えつつ解説にも寄与しており、この手の解説漫画では随一の出来栄え。足利義満の入門書にはまずこれを挙げたくなる。
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ビシャカナ
ゴッホ自身の視点で語られるゴッホの生涯。画家として夢を抱いて、人々に希望を与えたいと思いながら、優しく繊細で傷つきやすいゴッホの心情が伝わるような文章に、ゴッホの作品を基にした挿絵も相まって、短い絵本ながら胸を打つものがある。ゴッホは周囲の人にも金銭的にも恵まれていたが、あの最後は避けられなかったのかと思うところはある。
ビシャカナ
北斎と並ぶ浮世絵師の最高峰の歌川広重、代表作『東海道五十三次』と『名所江戸百景』を中心に解説。元町火消の広重が火消しを描いた『江戸の華』は色んな意味で価値を感じる。浮世絵に影響を受けたジャポニズムも大きく解説。直接的に与えた影響は広重がずば抜けている印象。その一方で広重ブルーとも呼ばれる青は、西洋はベルリンから伝わりベロ藍と呼ばれていた。江戸と西洋のグローバルな繋がりを感じる。
ビシャカナ
北斎と言えば世界的に有名で誰もが知る作品を手掛けてるが、幅広く活躍したことから、この本では北斎漫画や挿絵にもふんだんに取り上げる。尾張藩主の徳川慶臧が北斎漫画のファンであったとか、北斎漫画が鍬形蕙斎に影響を受けたなど北斎の周縁も解説。北斎漫画がドガに影響を与えたとは驚いた。膨大で多彩な北斎の活動はまだまだ知る価値がある。
ビシャカナ
世界の絵画美術を子供に解説するのに、出鼻からルネ・マグリットで意気込みを感じる。古典から現代美術まで、絵画から感じる色や構成、技工や物語性、作家の来歴を端的に解説。マレーヴィチ、デュビュッフェ、クールベ、ヴュイヤール、ギルランダイオ、マセイユ、ドラクロワ、アレシンスキー、クライン、ボナール、スーラージュ、大人の自分でも知らない作家や作品も多い、世界には自分の知らない美術がまだまだある。
ビシャカナ
江戸時代に生まれながら、日本中を旅してついには蝦夷地を探検して、折からの外国の脅威から役人として抜擢され、海から山まで広大な自然を超えて、アイヌの地名から人物伝まで記録に残した松浦武四郎。アイヌの人々と同じものを食べて、その窮状を幕府にも訴えた。そしてアイヌ語で土地を意味する加伊から北加伊道、転じて北海道の名付け親にもなった。大河ドラマ級の偉人がここにも居た。江戸を訪れたアイヌの少年、市助はどうなってのだろうか。
ビシャカナ
青物問屋に生まれ、動植物を慈しんだ伊藤若冲。長らく引っ込み思案の若旦那の印象が世間に流布したが、近年明らかになったお上にも意見する経営者としての姿も取り上げる。子ども向け解説本ながら大判の図板は迫力がある。『象と鯨図屏風』には昭和を最後に消えた姉妹作、まいごの象がある。『象と鯨図屏風』も近年発見されたように、まいごの象も見つかると希望を持ちたい。
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ビシャカナ
研究熱心で幼少期は昆虫採集に、中高生時代はゲームに熱中して、学生時代からゲームの企画や攻略本でその筋では有名になり、「ゲームフリーク」は同人サークルからゲーム制作会社にまで発展。開発機材も金もない状況から機材を自作したり企業と協力したり工夫して、開発チームの離脱やトラブルまみれを、ど根性で乗り越えきた、それまでの全ての汗と涙の結晶が「ポケモン」だった。あの歴史的ヒット作が、こんなインディーズの世界から手探りで開発されたことも驚きだった。世界を変えるクリエイティブは性格や日頃の行い何もかもが繋がっている。
ビシャカナ
CGアニメ「くもりときどきミートボール」の原作、アニメとは全く異なり、おじいさんが孫に話して聞かせる、食べ物が空から降ってくる不思議な町の話。オレンジジュースのにわか雨や、トーストに合わせてバターやジャムもしとしと降ってくる。表情豊かでユーモラスにしてディテールに拘ったイラストで、ごく平凡な街中に降り注ぐ食べ物のてんやわんやは予想もつかず面白い。アメリカで根強い人気のある絵本というのも分かる。
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ビシャカナ
ほぼ黒ながらも陰影で存在を感じる独自の挿絵、簡潔ながらも真摯な文体、ヤギに誘われるままガマに入った少年が、沖縄戦で死んだ少女に出会い、語られる必死に働いたが無惨に迎えた最後、そして今なお残される遺骨。ゆめゆり学徒隊の少女一人ひとりの名前と最期の地に添えられる花の紙碑が圧巻。沖縄戦でなくなったのは20万人にも及ぶとされる、数字だけでは伺えないそれぞれの死の物語に迫ろうとする意志を感じる。
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ビシャカナ
言葉を話さないがユーモラスな小人のような「くろいの」としか言えない存在、少女にしか見えない「くろいの」に誘われて非日常で遊ぶ。モノクロながらも日本家屋や屋根裏世界など日常から非日常まで豊かな世界観。「くろいの」の解釈は屋根裏の動物の霊ともどうとでもとれるが悪い印象を抱かせないバランスが良い。
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ビシャカナ
足利尊氏を中心に据えながらも、後醍醐天皇や楠木正成、高師直や足利直義など各勢力や人物の視点、さらには太平記の作者である小島法師や架空の人物を狂言回しに乱世に苦しむ庶民的な視点をも取り上げて、鎌倉時代末期から南北朝というややこしい時代を学習まんがという枠を超えてダイナミックに物語る。鎌倉幕府や北条義時の評価が悪いのは研究が浅い時代だから仕方ないか。
ビシャカナ
幼くして大病を患い片目を切り落としながらも、負けん気が強く、膠着状態にあった奥州に覇を唱えた伊達政宗、母に裏切られ人質にあった父を自ら撃ち殺すなど、波乱の幼少期から青年期が強烈な印象を残す。時代と環境に拒まれながらも天下取りに野心を燃やした破格の存在。一方で天下取りのために一揆扇動や味方討ちの暗部はあまり描かれないのは学習まんがだから仕方ないか。
ビシャカナ
7時47分に家を出て、8時に学校に行かなきゃといけないという切羽詰まった状況で、水たまりに散歩中の犬など、子供らしいドギマギが押し寄せてくる。写実や遠近法よりも心象風景や印象深さを表現するようなイラストや、風車の百倍回って走り出したなんて表現もいい。学校に行かなきゃいけない理由も意外性とスケールが大きくて良い。
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ビシャカナ
内田麟太郎の手掛ける絵本は、内田麟太郎らしいユーモアが印象的だが、これは内田麟太郎のユーモア以上にインパクト抜群でぶっ飛んだイラストが印象に残る。すごい。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2012/03/28(4430日経過)
記録初日
2012/04/20(4407日経過)
読んだ本
2846冊(1日平均0.65冊)
読んだページ
464109ページ(1日平均105ページ)
感想・レビュー
2376件(投稿率83.5%)
本棚
15棚
性別
自己紹介

月に二十冊読むのが目標

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