本屋大賞ノミネート本。とてもよかった。終末期医療が主な内容なのだが、御涙頂戴的なところがなく淡々と穏やかに患者に向き合うマチ先生がよかった。是非続編を読みたい。

本屋大賞ノミネート本。とてもよかった。終末期医療が主な内容なのだが、御涙頂戴的なところがなく淡々と穏やかに患者に向き合うマチ先生がよかった。是非続編を読みたい。

分霊箱探しがメインストーリーになっているが、あまりに手がかりがなさすぎて、そりゃロンもイライラするよなぁ。と同情してしまった。次はいよいよラスト。

補導委託を引き受けた南部鉄器職人の父。その父とギクシャクした関係の息子。その2人を取り巻く職人たち。それぞれの関わりの中で父に対する見え方が少しずつ変わってくる。私の父も寡黙で何を考えているのかわからず、最後まで関係がうまくいかなかった。やはり無理してでも言葉で伝えることは、近しい家族だからこそ大切なのだと考えさせられた。

私と正反対の主人公の菖蒲さん。単身赴任で中国にいる旦那さんのところに行ってからの日々がライトに描かれている。ポジティブすぎるほどで、むしろ羨ましい。こんな生き方できたら楽しいだろうなぁと思う。

映画で見た時になぜ？と思うところが、今作でとても丁寧に描かれていたことで、ストーリーに没頭できた。いよいよ次は死の秘宝。あと少しだ。

引きこもりだった15歳の女の子は、祖母に引き取られ少しずつ前に進む。その後獣医師を目指すため北海道の大学に進学する。王道ストーリーのように聞こえるが、進路や命について深く考えさせてくれる内容だった。中学生や高校生に是非読んで欲しい。