本屋大賞ノミネート本。様々なところで絶賛されている作品なのだが、かなり辛い。家庭環境により花ちゃんがゆっくりと、しかし着実に落ちていくストーリー。犯罪に手を染めるようになる流れがあまりに自然すぎて、現実もこんなものなのかもしれないと感じた。読むのが苦しくて、時間がかかってしまうほどだった。

小学四年の時、シャーロックホームズシリーズのまだらの紐にハマってから、ミステリー好きになった私。まさにこの作品ドンピシャでした。私が子どもの頃、こんな作品があったら。この作品を入り口にして本に興味を持つ子どもが増えたらいいなぁ。

ハリーが常にイラついていたが、ここに来てようやく落ち着いてきた。一方で登場人物それぞれの恋模様が動き出す。ヴォルデモートの謎も次第に明らかになり、とうとう終盤に近づいてきたのだと感じられた。

ハリーが、周りの意見をきちんと聞いていればと思うことばかり。この作品の内容、映画ではカットされていることばかりだが、理解するのにとても大切な場面ばかりだった。特にダンブルドアの告白は絶対に読んでほしい。かなり分厚いので仕方ないが一冊4000円という高額に驚いた。

本屋大賞ノミネート本。様々なところで絶賛されている作品なのだが、かなり辛い。家庭環境により花ちゃんがゆっくりと、しかし着実に落ちていくストーリー。犯罪に手を染めるようになる流れがあまりに自然すぎて、現実もこんなものなのかもしれないと感じた。読むのが苦しくて、時間がかかってしまうほどだった。

『汝、星のごとく』のスピンオフ。前作の北原先生の考えや行動に納得できなかったところが、今作ですべて納得でき、ストンと落ちた。この作品は、2作品を読んで完成するのだと思う。読了後思うのは、自由に生きることの素晴らしさと難しさ。今の私はそれをうらやましくおもう。

映画以上に、ハリーがずっと怒ってイライラしっぱなし。ダドリーに育てられたし仕方ないのかもしれないけれど、こんなに卑屈な性格なの？と思ってしまった。なんならシリウスも不安定。終始冷静なルーピンがとても素敵に見えた。

30年前に起きた2児同時誘拐事件を取り巻く人々の物語。被害者家族より、警察、記者、そして写実画家の思いや内部構造が細やかに描かれる。登場人物が多く、読み辛いかもしれないが、是非最後まで読んでほしい。読了後の余韻が素晴らしかった。本屋大賞ノミネートも納得。