2024年3月の読書メーター 読んだ本の数:11冊 読んだページ数:2735ページ ナイス数:249ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/292926/summary/monthly/2024/3 結構読んだぞ。特に後半。
第4章が満洲事変について直接扱っており、ここを読むと関東軍の暴走だけではなく、中華民国側の意思も統一されておらず(当時は内戦状態だったのだから仕方ないといえば仕方ないが……)、それが双方に悪影響を及ぼした、ともいえる。ただ歴史事象の原因をどこまで周囲に拡大させるのか、過去までさかのぼるか、によってそれを起こした機関や人物を「免責」させてしまうので―今回のウクライナ戦争のプーチンなんかそうだが―、そこが一番難しいところである。当時の国際連盟が公式に批判しているので、日本にとっては分が悪い。
に逆らうと幕府軍に攻められるかもしれない可能性が出てきた。この空気をうまく利用して新九郎は、龍王丸と新五郎の直接対面を成功させる。龍王は暗愚ではないと見抜いた新五郎は家督譲渡を認めるような発言をしていたが直後に結核が重くなって倒れてしまう。この事態に新五郎方は家老の福島修理亮が中心となって、新五郎の養子、小鹿孫五郎範慶を新五郎名代として龍王丸方との決戦に望む。一時回復した新五郎にも、対する新九郎にも止めることはできず、長享元年(1487)11月、ついに今川家の家督争いは軍事衝突に発展する。ここで本巻は終。
短絡的。未読だが本書の続編の戦後史(2022年12月刊行)は安倍暗殺後なので少し評価を見直しているようだ。本書は暗殺前の2021年4月発行。死んだら評価が高くなるの?輿論というか世論に付和雷同しているね。もっとも桂なんか在職中はマスコミと国民にボロクソに評されて大正政変が起こされて退陣した首相。それが100年後には「偉人」のように扱われるので人物の評価というのは定まらず難しい。歴史家ならばそれをわきまえているはずなので、あまり短絡的に評価を決めない方が良い。とくに現代の人物は。
歴史学徒。
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第4章が満洲事変について直接扱っており、ここを読むと関東軍の暴走だけではなく、中華民国側の意思も統一されておらず(当時は内戦状態だったのだから仕方ないといえば仕方ないが……)、それが双方に悪影響を及ぼした、ともいえる。ただ歴史事象の原因をどこまで周囲に拡大させるのか、過去までさかのぼるか、によってそれを起こした機関や人物を「免責」させてしまうので―今回のウクライナ戦争のプーチンなんかそうだが―、そこが一番難しいところである。当時の国際連盟が公式に批判しているので、日本にとっては分が悪い。