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2024年3月の読書メーターまとめ

軍縮地球市民shinshin
読んだ本
11
読んだページ
2735ページ
感想・レビュー
11
ナイス
249ナイス

2024年3月に読んだ本
11

2024年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

軍縮地球市民shinshin
橋爪著『アメリカの教会』がどうもわかりにくかったので、これも以前に購入していて積ん読になっていた本書を引っ張り出してきた。著者の専門分野だけあって橋爪著よりはこちらのほうが内容がスッと入ってきた。アメリカ合衆国を理解するためにはキリスト教を理解しないといけないというのはよくわかった。日曜日に教会に行く人が現代でもかなりいる(ヨーロッパではそれほどでもないらしい)という事実、進化論を学校で教えるかどうか第二次大戦後も裁判で争われていた国だということを日本人は教養として知らなければならないだろう。
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2024年3月にナイスが最も多かったつぶやき

軍縮地球市民shinshin

2024年2月の読書メーター 読んだ本の数:6冊 読んだページ数:1376ページ ナイス数:279ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/292926/summary/monthly/2024/2 う~ん、そんなに読めなかったか。

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2024年3月の感想・レビュー一覧
11

軍縮地球市民shinshin
池田勇人の評伝。なかなか面白かった。池田というと高度経済成長を実現したので経済一辺倒かと思いきやそんなことはなく、外交や安全保障分野にも目を配っていたことがわかった。次の佐藤栄作内閣が、外交や安全保障の政府解釈を作ったことがわかった。第二次安倍内閣はそれを崩そうとしたので左翼に嫌われているのだが、コロナ禍の影響もあって不完全な改革に終わったとしている。この本が出された当時、まだ安倍さんは暗殺されていないので、著者の安倍批判が最後に出てくる。
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軍縮地球市民shinshin
橋爪著『アメリカの教会』がどうもわかりにくかったので、これも以前に購入していて積ん読になっていた本書を引っ張り出してきた。著者の専門分野だけあって橋爪著よりはこちらのほうが内容がスッと入ってきた。アメリカ合衆国を理解するためにはキリスト教を理解しないといけないというのはよくわかった。日曜日に教会に行く人が現代でもかなりいる(ヨーロッパではそれほどでもないらしい)という事実、進化論を学校で教えるかどうか第二次大戦後も裁判で争われていた国だということを日本人は教養として知らなければならないだろう。
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軍縮地球市民shinshin
明治・大正期の暗殺事件をまとめた本だが、主眼は大正期に起こった二つの暗殺事件。安田善次郎刺殺事件と原首相暗殺事件だ。前者の犯人像は社会主義とアジア主義を信奉していた朝日平吾という若者が起こした単独犯。「暴利を貪っていた」と朝日は思っていた実業家の安田善次郎を刺殺。動機は思想的・政治的だといえる。それに対して原敬を暗殺した中岡艮一は、一見政治的な動機かと思いきや、検察の捜査によって失恋が発端だったと本書は指摘している。予審判事が当時作成した資料が長く引用されており、臨場感があった。暗殺事件というと近年起きた
軍縮地球市民shinshin
2024/03/25 11:39

安倍前首相狙撃事件を想起するが、日本で起こった暗殺事件は大抵世論は犯人に道場的で、朝日も中岡も世間からの同情がすごかったという。著者は判官びいきを事例にして日本の伝統文化にテロリズムを実行した犯人を「壮士」とか「義挙」とかいってもてはやす文化があると指摘しているが、まさにその通りだと思う。今では「平民宰相」とかいって持ち上げられているが原敬の首相在任中は、疑獄事件が2つもあり新聞の原攻撃が凄まじく国民から見放されていたらしい。それを大塚駅の転轍手という下層民が刺殺したというのだから悪代官を退治したみたいに

軍縮地球市民shinshin
2024/03/25 11:42

庶民は思ったのだろう。吉野作造も「暗殺はよくない。しかし、なぜこのような犯行が起こったのか社会背景を云々」という論評を『中央公論』に寄稿しており、あぁリベラルというのは昔も今も同じことを言っているのだなぁと感じた。ただ当時はインテリ層はそんなに犯人を持ち上げなかったと思うが、現代はその「インテリ」が山上を持ち上げており本なんかも出しているところをみると、日本の「インテリ」とか「リベラル」というのはかなり劣化しているのではないかと思った。むしろ一般国民の方が山上に対しては冷静に見ていたと思う。

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軍縮地球市民shinshin
著者は小室直樹に師事した社会学者なのだが、師匠と違ってサヨクなので今まで著作を読んだことはなかった。テーマが面白そうなので発売時に買っていて、積ん読になっていたのを今回読んでみた。アメリカで出版された『アメリカの宗教の歴史』全3巻を中心として要約したもの。文章は師匠の小室を意識したのかやたらと改行ばかりしているのが印象的だが、小室ほどインパクトのある文章ではない。橋爪の社会学の専門はなんだか知らないのだが、本の要約なのでどうもわかりにくいところが多々あった。ただまとめると、アメリカはキリスト教の国だが独立
軍縮地球市民shinshin
2024/03/25 11:30

前からプロテスタントやイギリス国教会が多数入り込んでおり、ローマ・カトリックはいなかったこと。独立後はプロテスタントの多種多様な宗派が入り込み、またアメリカで新しく生まれたこと。現在ではカトリックが一番多いが、基本的にアメリカはプロテスタントの国であることが理解できた。ただ前提知識がないとわかりにくいかも知れない本。

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軍縮地球市民shinshin
終戦直後、若者は教養を欲していた。高校や大学に進学が許された若者だけではなく、貧困のために進学を断念させられた若者もそれは同じだった。それらの若者は定時制高校に進学した者が多いが、当時は定時制を卒業しても高卒扱いされず、昇進や転職にはほぼ意味がなかったという。それでも勤労青年たちが定時制に求めたのは人文社会科学知識、つまり教養であった。定時制にも進学できない若者は『葦』や『人生手帖』といった人生雑誌に活路を見出す。娯楽記事ではなく、柳田謙十郎などの左派知識人が多く寄稿しており、そこで若者たちは人生や労働
軍縮地球市民shinshin
2024/03/21 17:29

、あるいは「反戦平和」について学んで語り合った。それが高校進学率が上昇し、定時制に進む若者が「全日制に入学できない学力」の者たちが多くなるにつれ、教養文化は自然に消滅していった。だがその残滓は昭和50年代にブームを迎える大衆歴史ブームを引き起こす、という内容のもの。なかなか面白いのだが、なぜ当時の「教養」には左派的な香りが常に付きまとうのか、そこをもっと分析すると面白いと感じた。著者の師匠である竹内洋はそこのところをもっと注目していた。あと著者は本を量産しすぎる。だからどうも分析が雑なところがある。

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11年前に出た新書。いつだったか古書店で購入していたものをずっと積ん読状態だったので、今回読んでみた。新書とはいえかなり濃密な内容の明治官僚史といえる。維新直後の維新官僚は、旧幕臣や藩士出身で縁故採用で官僚になった者、藩閥官僚はまさに薩長出身者、この二つの流れに各藩から推挙された貢進生制度により東京で近代的な学問を身に付け留学までした者の三派の流れがあった。かの有名な宇宙人首相と呼ばれたご先祖も貢進生から留学を経て帝大教授、衆議院議員にまでなった。しばらくして東大などの大学が出て、試験選抜によって官僚にな
軍縮地球市民shinshin
2024/03/21 13:22

る試験官僚が登場し、省庁の大半を占めるようになるのが明治後期。これが近代官僚制の完成といえるらしい。それまでは内閣ごとに官僚が異動させられていたが、政党内閣が登場するようになってコロコロ変わる官僚制は終焉を迎え、現代の制度になったとある。ただこの本は明治が中心で、昭和から戦後のことにかけては全く触れていないので、続編が必要。

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本家は20巻で幕を閉じたが、こちらはまだ続きそう。今巻もほんわか家族の話が満載。
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『古本屋台』2巻で登場した絵本。表紙のこぶたの絵に惹きつけられて購入。内容はこぶたのぶたぶたくんがおかいものを頼まれてするというだけの話で特に事件も盛り上がりもないのだが、絵が昭和的なのでなかなか良い。著者は彫刻家・民俗学者だという。
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軍縮地球市民shinshin
この漫画にまさか2巻目が出るとは正直思わなかった。たいへんシブい漫画。驚くべきことに作中で取り上げられている本はすべて実在するものだということ。冒頭の絵本『ぶたぶたくんのおかいもの』は愛嬌ある昭和の絵本だなと思ったので早速Amazonで購入してしまった。
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軍縮地球市民shinshin
元国会図書館の司書が教える文献検索のコツ、という本。だがあまり分かりやすく書いていない。司書を対象としているのか、専門用語の解説がなく(いきなり「レファレンス」「メタデータ」と言われて一般人は分からない)、どうでもよい小話に注がついていた、という印象。そしてなにより文章が上手くない。なんでこんなにこの本が売れたのか、たぶん出版社の宣伝が上手かったのだろう。専門家向け。
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軍縮地球市民shinshin
その本を読んだものは必ず死ぬという「呪いの本」。それが『ゆうずど』だ。本作品は『ゆうずど』を読んでしまった4人の話。4人とも色々な点で不幸な境遇であって、被害者の背景が描写されているのでより哀れさが際立つ。でも最終章はトリックが結構早い段階で気がついてしまった。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2012/12/10(4182日経過)
記録初日
2013/08/17(3932日経過)
読んだ本
1344冊(1日平均0.34冊)
読んだページ
332956ページ(1日平均84ページ)
感想・レビュー
1344件(投稿率100.0%)
本棚
17棚
性別
血液型
O型
職業
専門職
自己紹介

歴史学徒。

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