ヒトの体は体細胞・幹細胞・生殖細胞からできている。体細胞は老化するとアポトーシス等で消え、幹細胞により新たに体細胞が作られる。体細胞ではテロメアが短くなると細胞の老化スイッチがオンになりアポトーシス等で消えて、幹細胞が新たな体細胞を作る。癌化や活性酸素の発生を防止する為だ。だが幹細胞も老化し新しい体細胞を供給する能力が落ちる。これが老化だ。DNAの傷も老化を促進する。多様性を求めて有性生殖となったので親より子に多様性がある。生命の連続性を保つ為には死が必要なのだ。ヒトは55歳から老化し、115歳が限界だ。
2024年2月の読書メーター 読んだ本の数:16冊 読んだページ数:4759ページ ナイス数:322ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/307059/summary/monthly/2024/2 写真は某山で撮ったハナネコノメ。ご飯粒程の大きさだが、写真を撮って拡大すると雄しべの赤のアクセントが良く、ファンが多い花だ。地面に這いつくばって写真を撮っている。
ジョージ・ケナンがトルーマン・ドクトリン、マーシャル・プラン、CIAを作り対ソ戦が始まる。CIAの仕事は情報分析と秘密工作だ。後者はイタリア共産政権誕生を防ぐことから始まる。初めは為替安定基金を資金源とし、後にはマーシャル・プランの5%、6億8千5百万㌦が流用された。鉄のカーテンの向こう側に工作員を送ろうとするが、ほぼ失敗。CIAはソ連の原爆開発・朝鮮戦争・中国軍介入を大統領に伝えられない。アイゼンハワー時代のCIA長官はアレン・ダレス。兄のジョン・ダレスの3人で国の安全保障を動かす。172件の秘密工作。
ダレスとウィズナーが秘密工作の指揮官。極秘のフルシチョフのスターリン批判を東側にラジオで流してハンガリー動乱を起こし、イラン・モサデク政権転覆とグアテマラ・クーデター工作。ダレスは秘密工作の成功を鮮やかに語りCIA神話ができた。ピッグズ湾侵攻はケネディに受け継がれる。その失敗、ベルリンの壁と多忙。キューバ危機で海上封鎖を提案したのはCIA長官のジョン・マコーンだった。ケネディはカストロ暗殺に熱心で、それを探知されて反対に殺されたと。北爆の原因となったトンキン湾事件は水中音波探知機の誤認であったと思える。
60年代の文化等に違和感を覚えたリベラルが保守に戻ったのがネオコン(新保守)。ノーマン・ポドレッツだ。ネオコンはレオ・シュトラウスのいいとこ取りをしており、著者の遺族は嘆いている。子ブッシュの時に力を得たのがキリスト教原理主義であり、相対的に見る歴史を絶対的だとしてキリストの復活を事実とするのがグレシャム・メイチェンだ。小さい国家でよいとするリバタリアンはロバート・ノジックだ。南北戦争の敗者の肯定的な自己再確認をしたのはリチャード・ウィーバーらだ。リベラリズムの思想家としてはジョン・ロールズが挙げられる。
ジャーナリズムとして権力者に擦り寄ることなく対峙したのはH.L.メンケンだ。第2次大戦後に保守はなかったが、55年より戦後保守論壇を作り出していったのがウィリアム・バックリーだった。レーガン政権を生み出したが、子ブッシュのイラク政策には批判的だった。トランプ現象は高卒以下の白人中間層である共和党員の反乱。『歴史の終わり』のフランシス・フクヤマの母方の祖父は河田嗣郎であり、親友に河上肇・徳富蘇峰・湯浅八郎がいた。漱石の『こころ』を訳したマクラレンから西郷隆盛・蓮田善明・三島由紀夫・江藤淳で本書を終わらせる。
オバマ政権以降はサウジアラビアと距離を取り出した。イスラームにはテロに走る急進派と議会制民主主義を尊重して政党政治に参加しようとする穏健派がある。イスラームは西欧より発展した時代もあった。そのため過去の栄光を体現するイスラームにしがみつくことによって、欧米や日本の達成した水準を相対化したり過小評価することによって安心立命の境地達しようとする者もいる。それでは問題の解決にはならない。イスラームの聖権と俗権との集中と融合は善を生み出す一方、専制や社会的な停滞の原因となる。権力者が神とくっつき批判できないのだ。
アメリカには移民としてきたイスラームがあり、黒人がイスラームに改宗するものもある。アフガン戦争に参加した義勇兵が入国してテロを起こすこともある。『文明の衝突』のハチントンや、『歴史の終わり』のフクヤマに対する批判は厳しい。特に後者には相当な頁を使っている。トクヴィルのイスラーム観には帝国主義的な思想もあり、アメリカの分析に比べ大分劣っていると。大川周明が『回教概論』を著し、イスラーム学の大家の井筒俊彦に相当の援助をしていたのには驚いた。佐藤優との対談は大変面白い。トランプはジャクソン大統領に似ていると。
セオドア・ルーズベルトはモンロー主義ではなく力の均衡を含めた伝統的な戦略の原理で行った。ウィルソンは理想主義者だった。その為に国民の受けが良かった。フランクリン・ルーズベルトは人間関係を動かすことに重点を置いていた。トルーマンから冷戦が始まる。ソ連の拡大の封じ込める作戦だった。朝鮮戦争は38度線を越えたことで中国の反撃にあう。封じ込め作戦とドミノ理論でベトナム戦争になる。ニクソンは中国を取り入れることでソ連を孤立させてデタントの道を作った。レーガンは時代に合っていた。あの時代だからSDI構想でも力を得た。
パパブッシュは5戦争(朝鮮・ベトナム・湾岸・アフガン・イラク)の中で唯一終わりが上手かった。今日はテクノロジーの発展は世界を変える。核では核拡散が大問題だ。中国やインドはアメリカやロシアと並ぶまでになる実力がある。小国が持つと使用の危険がある。サイバーテロという危険もある。国際秩序は正当性の定義の変化や力の均衡の変動により変わる。コンピュータ化により人間の思考方法も変わってきている中で、個人の尊厳と参加方式の統治を認め、合意されたルールに従って国際的に協調する国家の世界秩序に望みを繋いでいくしかないのだ。
多様性が特徴だ。ヴェストファーレン条約で主権平等が定まり力の均衡を求めた。フランス革命後のナポレオン戦争でイギリスとロシアを除き征服された。ウィーン会議では一元的で専制主義的なロシアを制して多様性を維持できた。2つの大戦を経て現在はEUとなっている。イスラム世界はかつてユーラシアを中心に3大陸を支配する大帝国であった。オスマントルコの解体から多くの国に分かれている。イスラムの教義では全世界をイスラムにすることで平和が訪れるとしている。イスラム国家の国内の原理は神権で定められ、非イスラム国は違法だとされる。
政教一致だ。現在国家を基本とするシステムを受け入れた汎アラブ主義と共通の信仰を拠り所にするイスラム主義に分かれる。汎アラブ主義の国でもイスラム主義はイスラム原理であり非難することはできない。イスラム主義を表明するイランは核開発までしている。アラブの春があったが、イスラムの教えが多様性を認めないので民主主義が育たない。南・東アジアは日本を除き植民地だった。70年代にアジアの虎と呼ばれるように経済発展した。ヴェストファーレン・モデルが現在でも機能している地域だ。ASEANに見られるように多様性の規模が膨大だ。
68年にはプラハの春があった。69年には中ソ国境紛争があり、社会主義国の連帯が空虚となった。第2次インドシナ戦争が始まり、アメリカは地上部隊まで送る。テト攻勢でアメリカは撤退に向かう。ニクソンは72年に米英仏ソ4ヵ国協定で2つのドイツを承認させた。75年にはヘルシンキ最終議定書が採択された。ニクソンはデタント政策をとり交渉による対ソ封じ込めを図った。中国訪問でソ連を交渉させた。西側では経済がグローバル化してハイテク産業が盛んになる。ニクソン・ショックもあったが、東側が西側との貿易を望み経済関係は拡大した。
デタント後にソ連は第三世界を援助して東側陣営につけた。イラン革命後のアフガニスタンの混迷をソ連が脅威に思い侵攻する。それに対しレーガンは強く出て新冷戦となる。西欧は付いて行かない。米や西欧だけでなく東アジアも工業化に成功したことで、中国を始め第三世界の国が市場経済に傾いていく。東側を支える事に負担があるソ連はゴルバチョフの登場で変わる。冷戦の根本のドイツ問題が西側の枠組みの東西ドイツ統一で解消されて冷戦は終わり、東アジアでは2国間交渉で、第三世界ではソ連の援助停止による非社会主義化が明らかになり終結した。
独による仏占領により単独で戦った英。独は英の継戦意志を奪おうとソ連を攻撃。ヒトラー打倒にソ連が必要と思っていたローズヴェルトは対ソ援助をする。日本の参戦で主に日独伊と米英ソの戦いとなる。彼は戦後体制を米英ソと中国(蒋介石)の4大国の協調体制と構想していた。テヘラン・ヤルタの会談後に米英とソ連の対立が深まる。独日降伏後に更に対立は深まり、47年のマーシャル・プランの発表によりスターリンは米英との協調と決別した。ベルリン封鎖は西側の結束を強めた。毛沢東の共産党が中国を征しだし、米は蒋介石に代わりを日本とする。
49年までに東西ドイツが誕生し、欧州の冷戦は戦争を回避した。だが50年に朝鮮戦争が始まる。ソ連陣営に付いた新中国は国連軍と戦った。米中の対立が決定的なものに。敗戦国の日本と西独は西側陣営に入るが軍事力は制限された。NATOと日米安保だ。ECSCで独仏の対立緩和。EUに繋がる。53年にスターリンが亡くなりスターリン批判。50年代半ばまでに冷戦体制は安定化する。60年には中ソの同盟は崩壊する。第三世界では非同盟もでる。ICBMの開発能力の差が62年のキューバ危機に。危機は回避され、米ソは緊張緩和を模索仕出す。
人類誕生が700万年前だ。神の1日は人の千日であり天地創造の完成する6日間を基礎に、人類史は天地創造後6千年を以て完成し終末を迎える。だから世界史は聖書の記述を基に神の国の実現に至る人類史の道筋を、神の救済計画の実現過程として記述する普遍史であった。宇宙観の変化は16世紀のコペルニクスから始まり、17世紀にガリレオ、ケプラーを経てニュートンで完成する。デカルトは粒子論的機械論を唱え、禁書となる。だが彼は第一原因に創造神を据えた。バーネットやウィストンは普遍史で聖書の出来事を6千年に閉じ込めるのに苦心した。
18世紀は啓蒙主義の時代だ。ビュフォンは自然史として7万5千年の地球史を書き、リンネは動物の頂点にヒトを据えた。ホモ・サピエンスの誕生だ。ブルーメンバッハは5人種論をたてる。18世紀末にガッテラーは啓蒙主義の文化史の要請を受け入れ普遍史から世界史への1歩を進める。聖書批判をして聖書部分を伝説的歴史として、アッシリアからの古代史から始める。シュレーツアーは創世紀元を捨てキリスト紀元を採用し、神学から独立した人文科学の世界史にする。7万5千年の地球史だ。19世紀半ばにダーウィンはヒトを地球の生命の1つとした。
ガリレオやデカルトの運動や物質の概念に関する革命的な議論を通じて、ニュートンにより力学体系が生まれた。彼らは物体が非常に微細な粒子からなり、その粒子の組み替えや運動により自然現象が起きるという機械論的自然観を有していた。ベーコンが組織的な実験研究の重要性を提唱し、観測器具が発達し、研究結果が公表され、科学が進歩した。①年周視差の観測から始まり、望遠鏡の発達や一般相対性理論があり、ハップル望遠鏡の世界になる。②トリチェリの真空実験をパスカルは大気圧とみて気圧計を作る。温度計と湿度計の完成で気象観測が始まる。
前線や移動性低気圧等の概念が導入され現代に繋がる。③鉱物分類学から始まり、斉一説で地質学上の原理が定まり、大陸移動説からプレートテクトニクス理論ができた。④薬草のために植物図作成は行われた。大航海時代に新世界から新種が入ると分類学が発達。細かい分類がダーウィンの進化論へ。⑤イスラム経由の解剖学的な医学が発達し、毛細血管の発見は血液循環に繋がり、MRIで人体観察が生体でなされる。⑥細胞の発見から始まり病気の原因の細菌やウィルスが見つかり、DNA発見。⑦錬金術から化学は始まり、原子は量子力学へと発展していく。
動物に体を食べられない様にトゲを発達させた。虫や鳥に食べられない様に味をそれらが嫌うようにした。クリやカキは渋みで実を食べられないようにした。自ら物質を作った。辛みとは舌の痛みだ。苦みやえぐみ、酸っぱ味も作った。病原菌からも体を守る。タンパク質を分解して守ったり、傷ついた葉を塞ぐ物質を出したりする。葉や幹から物質を出してカビや病原菌を退治する。トリカブトが有名だが有毒物質も作る。キョウチクトウやユーカリ等沢山ある。だがヒガンバナのように水溶性の毒であれば人はあく抜きして食べる。ジャガイモにも毒があるのだ。
ニラやフキノトウやヨモギのように毒のある植物に似せて逃れるものもある。紫外線は植物にも悪い。活性酸素が発生する。それに対し抗酸化物質を作り対応する。花が美しい色をしているのは抗酸化物質が色素の働きをするからだ。紫外線が強いほど花は美しい。葉や実にもある。暑さに強い植物は冷却能力を持つ。高度に発達したのがCMA植物だ。寒さに強い植物は糖分を増やして凝固点降下を図る。ロゼットで春を優位にする種もある。ハエトリソウは虫から窒素を取ることで痩せた土地に住む。農業品種の種無しでも種があることがある。植物の本能だ。
植物はエネルギーを光合成で作る。光の三原色の青緑赤のうち青と赤を吸収する。だから葉は緑に見える。葉は光合成を作った量で寿命が決まる。葉は葉身がオーキシンを送らなくなると葉柄に離層が作られる。二酸化炭素は拡散を利用して取り入れる。根はイオン濃度の差を利用して浸透圧で水を吸収し、葉が気孔から蒸散するので道管を水の凝集力を利用した根圧で上に押し上げる。葉は夜の長さで季節を知る。夜の長さに応じて葉は越冬芽にアブシン酸を送る。アブシン酸は冬の寒さで分解される。冬を感じて花は咲く。葉は凝固点降下を利用して糖度を増す。
植物は両性花が多い。だが自家受粉の危険がある。雌雄異熟・自家不和合成雌雄同株・雌雄異株で防ぐ。1日花では未受粉より自家受粉を選ぶ。閉鎖花もある。植物は動物を利用したり種の形を工夫して新たな地に子孫を運ぶ。ギブアンドテイクだが、限度もある。各植物が毒を作って防御する。ホルモンで天敵を呼んだりする。芽は頂芽優勢だが、切り取られると側芽から頂芽となる。ここまでは自力本願。キンモクセイやジンチョウゲは雄花で、日本に雌花はない。人の力で育っている。偶然実生や枝変わりは接ぎ木で増やされている。他力本願でも生きてる。
春の七草は秋に発芽し冬に若葉を茂らす植物。秋の七草は眺めて楽しみ、歌に詠んだりする。雑草の種は小さいものが多い。だから発芽に光が必要なものが多い。養分が少ないので地上に出られない可能性を回避している。カタバミは夜になると花も葉も眠る。ニホンシバはノシバとコウライシバだ。1年中緑のシバはノシバと西洋シバを混ぜて育てる。夏のツユクサは気温が高くて光合成の酵素の働きが悪くなると水を蒸発させて葉温を低下させる気孔の観察に適している。ネジバナは左巻き・右巻き・直線と色々ある。ツキミソウは前日の夕方から準備が始まる。
アサガオ・ヒルガオ・ヨルガオはヒルガオ科、ユウガオはウリ科。ヒガンバナは花が咲いた後に細く目立たない葉がでる。春に他の植物が葉をつけ出すと消える。タデ科のミズヒキには白い花弁のギンミズヒキ、1つの株に白と紅の花の咲くゴショミズヒキがある。キンミズヒキはバラ科。植物は夜の長さを葉で測り、冬の対策をとる。15分の違いを識別する。夏から秋に花を咲かせ結実するのは冬に弱い植物。種で冬を過ごす。寒さがないと発芽しない種もある。秋に発芽してロゼットを作り冬の寒さをやり過ごし春に早く成長をすることを選択した植物もいる。
花弁のない花もあり、ドクダミやヒトリシズカは花弁がなくても美しい。ヒマラヤの高山地帯には苞葉を大きくして全体を覆って保温するセイタカダイオウが育つ。ススキの穂は短柄小穂と長柄小穂を対にして並ぶ。タンポポの種は風に乗って散布される。綿毛ではなく羽のように滑空させるものもある。カエデ類やウバユリの種だ。スプリング・エフェメラルは落葉広葉樹林の落葉期だけ現れる。カタクリは2ヶ月だけ現れ10ヶ月を地中で休眠する。だが種子が発芽し花を咲かせるのに10年近くかかる。ギンリョウソウは腐葉土の養分を菌類を介して得ている。
ヤドリギは宿主の樹皮を破り維管束にまで寄生根を伸ばして寄生する。ヒガンバナは3倍体で種子ができない。海藻に褐藻や紅藻がある。葉緑素にタンパク質が結合して褐色や赤色になる。ドングリは埋められないと発芽しない。だが埋められたものは食べられ運命にある。数年に一度沢山の実をつけて動物が埋めても消費しきれないようにして発芽の機会を得る。セイヨウタンポポは在来種と違い自家受粉するし、地面に落ちると直ぐに発芽する。セイタカアワダチソウは化学物質を出して他の植物の生育を阻害する。だが自家中毒をおこして自らも育たなくなる。
多様な生物ができ生まれ変わる。進化が新たな生き物を作る。変化と選択だ。RNAがDNAに代わり原核生物となる。共生する真核生物が現れ、効率的に栄養を作るようになる。真核生物が塊を作り寄り添って生活を初めて多細胞生物が生まれた。5回の大量絶滅を経て今となる。生き物は寿命を全うするかしないかだ。多くの生き物は捕食される。今日ヒトが死ぬのは主に老化による。DNA複製においてリーディング鎖は末端まで合成できるが、ラギング鎖では短いDNAを繋いで合成していく。ラギング鎖ではDNA複製の度にテロメアが短くなるのだ。
ヒトの体は体細胞・幹細胞・生殖細胞からできている。体細胞は老化するとアポトーシス等で消え、幹細胞により新たに体細胞が作られる。体細胞ではテロメアが短くなると細胞の老化スイッチがオンになりアポトーシス等で消えて、幹細胞が新たな体細胞を作る。癌化や活性酸素の発生を防止する為だ。だが幹細胞も老化し新しい体細胞を供給する能力が落ちる。これが老化だ。DNAの傷も老化を促進する。多様性を求めて有性生殖となったので親より子に多様性がある。生命の連続性を保つ為には死が必要なのだ。ヒトは55歳から老化し、115歳が限界だ。
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多様な生物ができ生まれ変わる。進化が新たな生き物を作る。変化と選択だ。RNAがDNAに代わり原核生物となる。共生する真核生物が現れ、効率的に栄養を作るようになる。真核生物が塊を作り寄り添って生活を初めて多細胞生物が生まれた。5回の大量絶滅を経て今となる。生き物は寿命を全うするかしないかだ。多くの生き物は捕食される。今日ヒトが死ぬのは主に老化による。DNA複製においてリーディング鎖は末端まで合成できるが、ラギング鎖では短いDNAを繋いで合成していく。ラギング鎖ではDNA複製の度にテロメアが短くなるのだ。