ネタバレ最後の一葉と賢者の贈り物以外は個人的にはあまり知らない物が多い。昔の作家の作品ほど意図的に読もうとしないと読む機会があまりないよね。記憶違いを起こしてて、最後の一葉って壁に這ってる蔦の葉だったんだね。パロディか何かで木の枝の葉っぱのイメージの方が強く残っていたようだ。最後の一葉は、60代の絵描きが病気で弱音を吐く女の絵描きを元気つける為に悪天候の中最高傑作を描く話。すっかり元気になってから暴露するのかと思いきや。峠を越えてもう安心だのタイミングで言っちゃたのね。

ネタバレ解説ありがとう。注訳ありがとう。そのくらい解説がないときついし、舞台が昔過ぎて想像付かないし、何より原作者の文章が癖がある。面白いから解説を読んでね。山口さんの読みやすいく分かりやすい表現で書かれたので、それだけでも凄く助かりますね。ミヒャエル・コールハース、チリの地震、サント・ドミンゴでの婚約の3遍。ミヒャエル・コールハースはバトル・オブ・ライジングの原作でも一応あるので原作と映画の違いに驚くね。クライストの書く最後は、拾い子の時も思ったけど、かっこよくあっさり処刑されるのが共通ですね。

ネタバレS S集と言うべき58話の短話と挿絵が集められた物。物語そのものには日付とか暦に関わりそうな内容でもないのに何故暦話なのか…昔の暦には短い教訓話などが載っていて、それを集めたから暦話なのね。某組織の暦はレシピが載ってるけどそんな感じで昔は物語が載ってたのかなぁと想像する。さて印象に残った話は２つ。３つの願いは、知恵がなければ結局無駄にする話を何処かで読んだことがある気がする。必死な犬のあとをついて行ったら仲間の肉屋と、小さな子供が犠牲になった現場を目撃ってなかなか…

ネタバレ紀元前8世紀〜紀元3世紀までの古代ローマ50人の普通の人達の残された碑から読み解けた人種や職業などの話。名前から○○系の人でこの人の職業はこんな内容、こう言う道具を使うよ（写真）、こんな料理があるよなど浅く広く。私的には図書館の司書って居たんだと驚いたしパピルスと羊皮紙の違いの所が好きだった。羊皮紙の方が工程が多い分高いのか。皮だから削って修正可能なのね。奴隷から解放奴隷になると名前も変わるのね。碑を残して貰えるくらい人徳高い人とか、残された者たちから愛されてる、そんな庶民達の生活の一部を垣間見た気持ち。

ネタバレ古代人が書いた（設定）紀元300年ローマ帝国の紹介本。噴水の水は良いけど川の水は駄目からキリスト教の件、コロッセオ、通貨、観光スポット、おすすめ浴場、おすすめ文学など雑学も浅くとも学べて色々面白かったです。欠点は本が固くって開くのが怖い。暴君ネロの宮殿跡に建てたのはグッジョブなどなかなか辛辣な筆記者。役にたつフレーズの「お金を取らないでください」は分かるが「喉が痛い、頭が痛い、腹が痛い」って、何があった…？二日酔い…？現代人に向けて別枠で施設跡地現代地図とか欲しかったな。掘り下げたい人には物足りない内容。

ネタバレ次の巻でドレスとかあの辺りをやるのかな？このペースだとざまぁはもう少し先になりそう。でもどこまで描くんだろう？変えて表現するのか濁して表現するのか…魔族が人間に受け入れられるように、人間より優れた部分の多い魔族との親交と信頼されているというアドバンテージを利用するため外堀を埋め、証拠集めをしていく。そのためストーリー的には進んでいない。原作にはないオリジナル展開の巻でしたが、とても面白かったです。