読書メーター KADOKAWA Group

2024年3月の読書メーターまとめ

よっち
読んだ本
132
読んだページ
40921ページ
感想・レビュー
132
ナイス
5550ナイス

2024年3月に読んだ本
132

2024年3月のお気に入り登録
1

  • SoLs@

2024年3月のお気に入られ登録
6

  • Masuhiro Harada
  • 5263
  • SoLs@
  • もも
  • Kooya
  • mkd8

2024年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

よっち
古代エジプトを舞台に、死んでミイラにされながら、心臓に欠けがあるため冥界の審判を受けることができない神官のセティ。欠けた心臓を取り戻すために地上に舞い戻るミステリ。3日間という期限を設けられて自分が死んだ事件の捜査を進める中で、やがて直面するミイラ消失事件というもう一つの大きな謎。異国で捕らえられて奴隷となった少女カリ視点も加えていきながら、唯一神アテン以外の信仰を禁じた先王を巡る企みにも立ち向かう展開になっていましたけど、当時のエジプトでは蘇った存在が普通に受け入れられるのかちょっとだけ気になりました。
が「ナイス!」と言っています。

2024年3月にナイスが最も多かったつぶやき

よっち

2024年2月の読書メーター 読んだ本の数:139冊 読んだページ数:40784ページ ナイス数:5674ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/385946/summary/monthly/2024/2

mkd8
2024/03/01 08:04

139冊は凄いです。速読しているのでしょうか。羨ましいです。

が「ナイス!」と言っています。

2024年3月の感想・レビュー一覧
132

よっち
進級して声優養成所のレッスンに通いつつ、音楽活動や受験勉強などそれぞれの目標へと取り組む日々を送る奏太たち。それぞれの進む道が少しずつ見えてくる第3弾。同級生の穂高や中学生の美沙貴や東雲、小学生の忍も奏太と共に声優学校に通う中でも、才能が評価されてプロへの道を着実に歩み、なかなか会う機会が作れなかったソラ。お互いもどかしい想いを抱きながら、悩めるソラと出会った奏太の気付かぬふりでついた優しい嘘。けれど簡単にはどうしても捨てきれない、歌に込められていた意外とストレートな想いがもたらした微笑ましい結末でした。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
誰にも笑顔を見せないクールな性格から『孤高の令嬢』と呼ばれる女子高生・水無月綾音。持谷奏太が不慮の事故から彼女を救ったことでその関係が変わっていく青春ラブコメ。親からの貸し借りの教えもあって、奏太に何とか借りを返そうとする綾音。考えた末に実家の和菓子屋をバイトとして手伝ってもらうことになり、一緒に接客したり宣伝のアイデアを考える中で、少しずつ二人の距離も縮まっていく展開で、意外とチョロインだった綾音の勘違いも微笑ましかったですけど、かけがえのない存在だからこそ関係を再構築した二人のこれからが楽しみですね。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
好意をリセットした幼馴染の華と一から関係をやり直すことになったことで、徐々に「普通」の青春を取り戻し始めた剛。そんな剛の前に彼の生い立ちに関わる重要人物エリが現れる第2弾。リセットしたはずなのに胸の痛みを覚えていた剛の前に現れた、彼を導いてきた存在のエリ。周囲の人々が姿を消していく小学校時代、そしてリセット前以上の関係を剛と作るためさらに距離を縮めてくる華と波留。彼女たちに支えられリセットを乗り越えた剛が、笹身や道場たちとも関係をリスタートさせていって、周囲と向き合っていく姿には強く心を揺さぶられました。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
身体は大きいのに武器をうまく扱えず、15年間も孤独に門番をやらされていた青年ロイル。門番をリストラされた彼がその間の空想で膨大な魔力を練り上げていたことに気づくファンタジー。魔道具推進でリストラされ冒険者を目指して旅に出たロイルが、殴り系聖女ディズに誘われパーティーを組むことになり、自分が膨大な魔力を持ち空想上の魔法を使えることに気づく展開で、彼の実力を知って弟子に志願したサンディもパーティーに加えて、自身も制御は手探り状態で無双しながら成長していくロイルという構図が、この作品の肝なのかもしれないですね。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
ゴードンを討ち長い反乱を終わらせたアル陣営。戦功報酬として北部全権代官に任命され、北部の復興を任されたアルは同時に藩国攻略という難題に取り組む第13弾。藩国攻略のために最強の幼馴染エルナと最強の姉リーゼロッテが派遣されてくるアルには悪夢のような状況で、明らかになってゆく藩国と連合王国それぞれが混乱する事情。そこに藩国の王女マリアンヌが帝国への亡命しようとしたことが事態を動かす展開で、相性が悪そうなエルナとシャルには苦笑いでしたけど、復讐に燃えるリーゼロッテに振り回されながらも御してみせたアルが見事でした。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
ルクスがトラブルに巻き込まれた際、偶然知り合って助けた少女セブン。レジスタンスのリーダーでもある彼女が、無自覚なまま少しずつ彼に惹かれ始める第2弾。シナリオに少なからず影響を及ぼしながら、相変わらずブラック企業で無能扱いされ、ラスボスだったはずのリヴィア&タナトスと一緒に過ごすルクスの微笑ましい日々。そこにルクスとの平和な時間を新鮮に感じるセブンを絡めていく展開で、いろいろと問題を引き寄せるタナトスの天然っぷりには苦笑いでしたけど、ルクスを巡ってニアミスしつつある彼女たちの関係が今後の鍵を握りそうですね。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
負けず嫌いな性格を利用されて、大事だったキスすらも勝負で心地よく感じてしまった結果、わかばが夏休みの一週間を小牧に奪われる第2弾。プールに水族館、ホテルでのお泊まりや夏祭りで、忘れられない記憶を刻みつけるかのようにちょっかいを掛けてくる小牧。彼女を意識し始めて、恋人同士の理想のデートに付き合っているのに、本音が見えにくい小牧の言動に振り回されるわかばという構図は相変わらずで、あんなに大好きで執着しているのに小牧はほんと不器用だなと思わずにはいられないですけど、わかばに優しい茉凛の存在も気になるところです。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
学園ゲームの凌辱悪役貴族ヴァイス・ファンセントに転生した主人公が、破滅エンドを回避するために圧倒的な力を身につけるべく奮闘する異世界学園ファンタジー。分岐点となる入学試験の結果を変えるため、悔い改めて周囲に謝罪し、S級冒険者ミルクから剣術と魔法を学んで、血の滲むような努力の日々を重ねたヴァイス。結果として想定以上の力を身につけてメイドのリリスや貴族令嬢シンティアとともに注目を集める彼が、実力主義の学園で本来の主人公アレンをライバルとしてお互い意識する一方、脅威には共闘する熱い展開はなかなか面白かったです。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
父王に厭われて辺境で育ち、腹違いの兄王を弑して王位に就いた暴虐武尽の魔王として恐れられるウィルフレッド。彼の下に隣国の王女アリシアが政略結婚で嫁いでくるファンタジー。誰もが彼に怯えて恐れる中、持ち前の明るさと人懐っこさでグイグイと距離を詰めてくる庶民育ちで身代わりのアリシアに、ウィルフレッドも次第に心を開いてゆく展開でしたけど、どうしても疑心暗鬼になってしまう人は出てくるんですよね…。状況を踏まえて冷徹に下した決断にはなかなか来るものがありましたけど、アリシアの存在がこれからどう効いてくるのか今後に期待。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
禁書でありながら優れた医学書『華佗の書』を手に入れた猫猫たち。その書が復元されるのを待つ彼女が、医官たちとともに抜き打ち試験を受けさせられる第15弾。市井の病人たちを使った羅門の下で投薬実験。薬が効かない者が場所を移されて行われる外科手術。なぜこのような大掛かりな投薬実験が繰り返されるのか。実験の目的に薄々気づきつつも誰も答えをはっきり言おうとしない状況の中で、気がつけば当然のごとく厄介ごとに巻き込まれるいつも通りの展開でしたが、一歩間違えばそういうことも起こりうるなあ…と改めて突きつけられた思いでした。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
誰からも愛されながら、放火犯の疑いをかけられた女性とともに失踪した弟の希望。兄である誠実のもとに母から突然連絡が入り弟の行方を追う物語。希望が高校時代の恋人、誠実自身の状況、仕事の後輩、幼稚園の先生、保育園の保育士、そして希望と一緒に失踪した女性。関係者の語る話を通して弟の持ついくつもの顔を知っていくうちに、相手を受け入れる希望の本当の姿が分からなくなってゆく展開でしたけど、弟を探し求める中で誠実自身もまたずっと目をそらしてきた感情と向き合ってゆくその結末が印象的でしたね。書き下ろしの短編も良かったです。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
お笑いでは芽が出ず身体能力ばかりが評価され、番組企画で棒高跳に挑戦する崖っぷちの芸人・御子柴陸。その番組を通じて五輪代表候補の大学生・犬飼優正と出会う物語。バイトの比重が高くなっていく相方に、このまま芸人を続けていいのかと葛藤しながら、スポーツバラエティ番組のレギュラーとしてストイックな生活を続ける陸。そんな彼がパリ五輪を目標とする犬飼と出会い、立場は違えどもお互い意識するようになってゆく展開で、棒高跳びの競技事情も紹介しながら、複雑な想いを抱える二人がそれぞれのギリギリに挑む展開はなかなか熱かったです。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
人買いに育てられた今となっては希少の民アスラの少女ルナが、大金を払って買った死霊魔術師カーンと共に過ごすようになっていくファンタジック・サスペンス。カーンの弟子となって魔術を習い修練を積み重ねる日々を送り、ある村の怪しげな屋敷に出入りするルナに声を掛けた、謎の死霊魔術師の行方を追う王国の騎士・コンラート。一方で彼女がラトやルシアナと出会い、外の世界を知ることで少しずつ変わってゆく中で起きた不器用なすれ違いからの悲劇。そうするしかないと決意しても、それでも約束を違えなかった二人の再会が印象に残る物語でした。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
大戦終結直後。ディン共和国スラム街の軍を襲撃しては食料を奪い続けた怪物。単身スラムに乗り込んだギードが後にクラウスと名付けられる子どもと出会う短編集第5弾。ギードに拾われたクラウス、アルハラ&パワハラのゲルデ婆さん、ルーカス&ヴィレの双子兄弟、養成学校少女たちのトラウマ製造機ハイジ、そしてフェロニカ。そんな彼らに愛されるクラウスが、あんな時代もあったんだな…と驚かされる過去エピでしたが、そんな彼のかけがえのない居場所となっていた焔メンバーたちとの別れを経て今があると思うとなかなか感慨深いものがありますね。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
人とあやかしが共存する京都で生まれ育った山崎炉子。実家の大衆食堂が経営難に陥り、名家・春日小路家の使用人として働き始めた彼女が、初恋相手で次期当主・翔也と再会する和風恋愛ファンタジー。かつて炉子を救ってくれた記憶を失った初恋相手との再会。翔也に惹かれていくものの、気になる容姿と財力に恵まれ、付喪神を使役する霊力に恵まれた四人の魅力的な花嫁候補の存在。彼女たちとの会合に炉子も同席することになって、少しずつ変わってゆく二人の関係がどうなっていくのか、生き別れの付喪神・裳子と再会できるかも気になるところですね。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
伝説の殺し屋・和尚に拾われ、自らも殺し屋となった青年・雨乞。初夏のある日、駐在警官・藪池清を始末する命を受けた雨乞が、ふと小さな違和感を抱く物語。和尚への服従を誓う雨乞の小説を読み、拙い文章を書き始めていたという秘密。今回の標的が好きな作家だと気づき和尚に24時間の猶予を貰って、藪池と一緒に真犯人を探し始める雨乞。焦点となる少女の殺人事件の関係者、それに殺し屋の同僚も入り乱れる中、和尚の悪辣な立ち回りが際立っていましたが、心を殺していた彼が小説に対する想いで変わっていったその結末はなかなか印象的でしたね。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
仕事に行きづまる編集者の津山が本当に作りたい本を作るため、かつて自分が救われた小説の著者、涼元マサミに新作を依頼。そうして生まれた作品がそれぞれの人生を動かしてゆく連作短編集。営業への異動話が出ていて最後に後悔しない本を作りたかった編集の津山、元妻の再婚で娘と縁が切れそうな売れない作家・涼元、余命宣告された丁家、心に傷を抱えた書店員、そして自分の時間が止まっていた読者まで、後悔しないように自らの想いへしっかりと向き合ってゆくそれぞれのエピソードがあって、それがひとつの結末へと収束してゆく素敵な物語でした。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
就職活動に勤しむものの、とにかく地味で印象に残らずどこから見ても「ザ・凡人」で連敗中の大学生・菜花。従兄の結翔に誘われ社内探偵専門派遣会社で働き始める連作ミステリ。アルバイトとして結翔とともに依頼を受けた会社に派遣社員として潜入して社内の人間トラブルや不正を探る菜花。彼女が挑む経理の不正と隠されていた想い。デザイン会社の社内不倫と食い違う証言と、菜花が見出したデザイン盗用問題。結翔と一緒だったり単独で潜入しながら、徐々に彼女らしさも出せるようになっていくテンポのよいストーリー展開はなかなか良かったですね。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
くしゃみをすれば竜巻が起き、背中を掻けば山が潰れる竜の病を治すために情熱を注ぐ変人だらけの医師たちと、医師を目指して奮闘する少年二人の成長を描く異世界青春医療ファンタジー。虐げられし民ヤポネ人の少年リョウと、竜の医師団を目指す上流階級のお坊ちゃんレオニートが飛行船の発着場で出会い、協力して船に乗り、それぞれの切実な理由から竜の病を退ける竜の医師団に入団する二人。改めて実感する竜の存在の大きさや、竜の医師団での魅力的なキャラたちとの様々な出会いがあって、最後の展開から物語がどう動くのか続巻に期待しています。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
絶対権力者・博陸侯の後ろ盾の下、新たに山内を統べる金烏代となった凪彦。その后選びのため四人の姫君たちが宮中での〈登殿の儀〉へと臨む新章第3弾。予想外の兄の死によって祭り上げられた金鳥代。すでに序列もほぼ決まっている后選びに、政治も博陸侯に任せておけば間違いないという状況で出会った、落女となり下級官吏として働く少女・澄生。彼女が話す報告と違う山内の姿に心揺さぶられてゆく凪彦がいて、己の正しい道を信じて真っ向からぶつかり合う澄生と博陸侯の論戦も熱かったですけど、いろいろと動き出す芽は蒔かれたように思いました。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
ある日、郊外の村で疫病「天花」が発生したと報せが入り、痂の採取のため村に向かった李翠珠が、都に戻る際に《枯花教》が医療反対運動を行っているのを目撃する第2弾。莉国では患者の痂皮を接種して免疫を得る術が確立されているものの、それに医療に反対する運動をしている団体がいて、その団体を監察官の鄭夕宵が調べているという構図になっていて、思わぬ形で罹患した辛い過去があれば、命さえ助かればいいとはなかなか思えないのも分かる話で、接種に関して現代と同じように反対派が出てくるような世界はまだ自由があるのかもしれないですね。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
仁明との一連の騒動に決着が付き、次郎との約束通りまとまった休暇を取ることになった澪。しかし訪問した先のイギリスで再会したリアムから心霊調査を請け負う第15弾。リアムの兄サイラスからの相談で、ブロードステアーズにてホテルに改装予定だった邸宅に突如現れだした幽霊。亡き妻の霊が怒っているのではと考えた所有者を翻意させるため、次郎と晃も合流し初めて海外での心霊調査を行う展開で、言語も文化も違う土地だとどうなのかな…と思ったらまあ苦戦する流れでしたけど、いろいろと背景が明らかにされたリアムの番外編も良かったですね。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
定時制高校に通い無職の父に代わり働く耕一郎。父から衝撃的な言葉を言い放たれ、衝動的に殴り飛ばし雪の中に倒れた父を放置して逃げるように故郷を去る過酷な日々を描く物語。僅かな所持金は瞬く間に減り逃亡生活は厳しくなる一方。遂に金が底をつき、全てを諦めようとした絶望の中で差し伸べられた公園のホームレスの溜まり場からの手。それでも身分を証明できない生活はここまで厳しいのか…と突きつけられる日々の末に、ようやく故郷へ帰る決意を決めた彼に待ち受けていた結末には、不器用なすれ違いの切なさを感じずにはいられませんでした…。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
滅神教大司教たちの襲撃により窮地に陥った仲間を救うべく、東京へと転移した灰。そこに一足遅れて世界最強の超越者アーノルドが現れる第4弾。アーノルドの目的は滅神教大司教の殲滅。対象には銀野レイナの母ソフィアも含まれていて、レイナの想いに応えるため世界の頂点ともいうべき存在に挑む熱い展開でしたけど、ペナルティとして攻略者資格を剥奪された灰を巡る大国の綱引きが勃発して、ひたすらに成長し続けるその立場もまた激変していって、それでも大切なもののために戦う想いは変わらない真っ直ぐな彼のありようががなかなか印象的でした。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
婚約を交わし晴れて新たな関係性となった明人とシャーロット。2人は引っ越しの準備を済ませて新居へと移り、ソフィアや花音たちと一緒に生活する第6弾。引っ越し準備でも明人と常に一緒にいたいシャーロットは、気がつけば甘えずにいられない周囲にも苦笑いする状況。シャーロットの誕生日が近いこともあり、サプライズでプレゼントを贈りたいと考えて、自分で稼いだお金でプレゼントしたいと神楽耶の仕事を手伝う明人がらしかったですけど、ここまで来るともう止まらない二人の距離感は限界突破していて、甘くて微笑ましい感じになっていました。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
優秀極まりない回復師をパーティから追放した愚か者の勇者。回復師がいなくなったパーティには当然様々な災難が降りかかる伝説にならない残念ファンタジー。回復士を追放し、残されたのはたった1種類の火魔法しか使えぬ魔法使いと、横柄で世間知らずな勇者。迂闊な行動で死のデスループを繰り返し、挙句の果てに本物の勇者まで周囲に現れて、なぜ魔法使いは補欠勇者に愛想を尽かさないのかと思わずにはいられない展開でしたが、二人を助けるペットのイッヌや非常食扱いのぶーちゃんの存在、魔法使いが勇者と一緒にいる理由がなかなか効いてました。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
男子校の黒波高校が生徒数減少で白峰女子高と統合になり、生徒会長の八ツ橋葉月が実家を離れて始めた一人暮らしで、白峰女子高の生徒会長・雪宮氷花とお隣同士になる青春ラブコメ。任期が満了するまでの生徒会長二人体制では美しくクールで完全無欠な姿を見せて、氷の女神様と呼ばれる超絶美少女の氷花が、お嬢様ゆえに家事ができず私生活ではポンコツな一面があることを知ってゆく葉月。彼の作る料理にすっかり魅了されて、密かに薄い壁越しに喜びの歌を歌う氷花が微笑ましかったですが、彼女の事情にも踏み込んだ葉月との今後の展開が楽しみです。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
契約精霊の力を借りて悪と戦う精霊師。その育成機関ユートレア学院で学年次席の実力を持ちながら未だ一度も契約精霊を出していない2年生ロークを巡る逆勘違い無双ファンタジー。ロークは契約精霊を出さないんじゃないのではなくいないだけ。その強さは唯一契約可能な微精霊を駆使した剣術や体術を鍛えた末に得たものなのに真の実力を隠していると誤解されて、実はいつも死なないために必死に戦う彼が、大精霊演武祭や遺跡探索メンバーに選ばれてしまう展開で、毎回ギリギリでも持てる力をフル活用して切り抜ける彼の今後が楽しみな新シリーズです。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
実際の街中で発生する大量の模擬事件を解決する総合実技テスト。現実と虚構が入り乱れる中、穂鶴が不実崎を殺人犯として告発する第3弾。推理の速さと正確さを弱点とするため、実践的な推理力を測る試験の対策として詩亜たちとチームを組む不実崎。着実に点数を稼ぐ彼らの前に現れるかつて不実崎を冤罪に陥れた同級生・穂鶴黎鹿。級友を利用しながら試験システムを悪用して不実崎を陥れる展開で、彼が作り上げた論理的に不実崎未咲が犯人でしかありえない状況を仲間と覆してみせた展開は熱かったです。今回はヒロイン・カイラも存在感がありました。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
<才能>という異能が発見され、それを使った犯罪者が現れた世界。未来が視える積木来都は破滅の未来を変えるため、捕獲者の養成機関・永彩学園に入学する異能学園ファンタジー。毎晩夢に見る未来視で試行錯誤しながら、学園内で将来的に現れる秘密結社に対抗する完全犯罪組織の黒幕を目指す展開で、無敵のお姫様怪盗、暗殺一家の箱入り娘、国民を騙した天才詐欺師、ギャルマッドサイエンティストを仲間にスカウトしながら、ヒロイン一条光凛を救うため分岐点を変えようとする熱い展開が良かったですけど、気になる代償も垣間見えて今後に期待です。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
ありふれた人生を嫌い、現実逃避のように漫画家という夢を追いかけていた中学生・塔谷北斗。そんな彼の前に謎の少女黒井ユリが現れる青春小説。発展途上でままならない北斗の漫画にくれる彼女の感想に励まされたり、取材と称して疑似恋愛をしてみたり。ユリと過ごす日々にいつの間にか励まされていた北斗が実感する、嫌っていたはずのありふれた幸せ。けれど一方で姉・希望が追う父の冤罪事件も絡めて、バイトのせいでユリの大切なものが消えていくことを知る展開で、できることに限りがある身でのかけがえのない精一杯と結末が印象的な物語でした。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
霞山大学で法学部四年・古城行成が一人運営する無料法律相談所・通称「無法律」。自らのアパート事故物件問題で経済学部三年の戸賀夏倫が訪れる連作短編ミステリ。事件解決をきっかけに無法律へと入り浸るようになり、リベンジポルノ、放火事件、毒親問題、カンニング騒動といった持ち込まれる法律問題に対して古城と解決に取り組む戸賀。法曹一家に育った法律マシーン古城の着想をヒントに、真相に迫る自称助手の戸賀がいいコンビで、ほろ苦い現実にも時折直面しながら依頼人のために考え抜いた落とし所を模索する古城の姿勢が印象的な物語でした。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
幼い頃から性別を偽り暮らしてきた男装の新米魔導士ティル。偉大な祖父の遺言で悪魔祓いの仕事を継いだ彼女が、美貌の伯爵ノアの呪いを解くファンタジー。魔女への厳しい弾圧が未だに続く王国。その王都から少し離れたラインハルト伯爵が治める城下町で生きてきたティルが、伯爵の甥であるノアが住む城の呪いを解く依頼を絵描きの兄ハンスと二人で引き受ける展開で、呪いを巡る過去とその結末には何とも切なくなりましたけど、一方で呪いを解く過程でお互いのことを知っていったノアとティナの不器用な関係がこれからどう変わるのか続巻に期待です。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
五月の終わりの鎌倉駅。よく似た顔立ちだが世代の異なる三人の女性が一堂に会して、三つの時代をまたいで鎌倉文庫の謎が紐解かれる第4弾。戦中、鎌倉の文士達が立ち上げた貸本屋「鎌倉文庫」。千冊あったといわれる貸出本も発見されたのはわずか数冊。では残りはどこへ行ったのか。夏目漱石の初版本も含まれるその行方を捜す依頼は、智恵子、栞子、扉子それぞれのエピソードから解き明かしていく謎だけでなく、智恵子と夫・登との出会いや、登と栞子たち姉妹の関係も描かれていて、世代を超えて全てが一つに繋がる印象的な結末にも唸らされました。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
ローマ建国から皇帝誕生まで、最新の知見に基づきローマと属州を生きた人びとの実像を描き、小さな都市国家が地中海を支配するまでを分析する一冊。都市国家ローマがいかにして共和政となったのか、ローマのイタリア支配からの拡大、ポエニ戦争とイベリア半島の抗争と属州化、ローマ化する属州で暮らしていた人びとの選択、ルシタニア戦争とケルトイベリア戦争、マケドニア戦争とカルタゴの属州化、変容していく市民と社会構造、内乱の一世紀からローマ皇帝の出現まで、属州を得たことでローマ社会が変容してゆく構図がなかなか興味深かったですね。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
ロシア・ウクライナ戦争、イスラエルとパレスチナのハマスの紛争も終わる気配が見えない中、2つの戦争の背景や戦史をひもときつつ、停戦の困難さと可能性を多角的に分析する1冊。戦争はどういう時に終わるのか、戦争の歴史から見た停戦と専守防衛、現実空間と言説空間の二面性、即時停戦の必要性と実現可能性、冷戦時代と現代の戦争要因、日本人が戦争をイメージできるようにするにはどうしたらいいのか。非戦実現のために何が必要なのかは見えてこなかったですが、一方の言い分を悪とするのではなく、落とし所を見つけていかないと難しいですね。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
考えすぎて動けない。仕事でどうもうまくいかない。いつも同じような失敗ばかり繰り返す。今までの自分から脱け出したい人向けにコーチングのノウハウを自問自答で再現する1冊。今の自分に納得できない時の感情や感覚を整理して言語化することの重要性、事実と推測を分けて考えながら自分の考え方のクセを知ったり、羨ましい感情を相手視点になって考えてみること、いらだちを感じる時こそ重要な想像力、明確な対立の構図を作らない意識、自分で制約をかけないことの大切さだったり、問題に直面した時に何を考えるべきか良いヒントをもらいました。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
メディアではとんど注目されない戦いの基盤となるロジスティクス。過去の戦争を題材に、ロジスティクスがどのように運用されてきたのか、その重要性について解説する一冊。砂漠の狼ロンメルの戦い、ノルマンディ上陸作戦、湾岸戦争、テロとの戦い、ウクライナ戦争などを題材に、ロジスティクスがどのように考えられていたのか、そしてどのように変わっていったのかが解説されていて、IOTやロボティクスといった手段の効率化・変化はあっても、実際の戦闘がどのような形になるのか、前段階で見積もりを見誤らないことの重要性は変わらないですね。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
人気若手俳優の郡野流伽を迎え、好評の『マヨナカキッチン』第二クール。しかし番組ホームページに出演者の文山遼生を降板させてほしいというメールが送られてくる第2弾。流伽への言及が多いコメントの中で見つけた不穏なメール。スケジュールが厳しい流伽の参加が遅れがちな中、撮影で続くアクシデントも臨機応変に乗り切る霧歌や、彼らを気に掛けるマネージャーさんが効いていましたね。未だに言及される遼生の過去の誤解が解決して本当に良かったな…と思いましたけど、容易にはいかない二人の関係がどうなるのかも気になるところではあります。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
高校入学式の朝、駅のホームでひったくり犯を捕まえた荒谷伊澄。その際に犯人の前に出て足止めをしようとした車椅子の少女・渡辺六花と出会う青春小説。その後の事情聴取で六花も同じ高校の新入生と判明し、同じクラスになった弁が立ち気の強い彼女が、無意識に作られてしまう壁を乗り越えようとする姿を目の当たりにしてゆく展開で、委員長への立候補や強歩大会へ参加表明する六花への反応にはなかなか難しいものがありましたけど、夢を諦めて無難に生きようとしていた伊澄や友人たちもまた少しずつ変わってゆく世界はとても彩りに溢れていました。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
人類がテレポート能力に目覚めた近未来。不慮の事故がトラウマとなり能力を失った赤川勇虎が、違法テレポートによる麻薬密売組織から逃亡した少女ナクサと運命的な出会いを果たす物語。ふとしたきっかけから出会ったナクサにうっかり関わってしまったことで、その逃亡生活に巻き込まれてゆく勇虎。失われた地に住むロードピープルの助けを借りて、敵の襲撃に対応しながら組織の拠点に向かう展開でしたけど、そこで明らかになってゆく壮大な計画、苦悩しながらも勇虎が立ち向かう展開は粗削りながらもスケールの大きさを感じさせてくれる物語でした。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
各所で有能ぶりが認められ、下級侍女の身から一足飛びで出世するシャーロット。国王夫妻の庇護も受け上級侍女となり、王子・王女たちの世話係に任命される下巻。無事に再会した父から自身の出生の秘密を聞かされ、王城ではオレリアン王子の立太子式の準備が進む中、来賓としてやってきてシャーロットへ求婚してくる野生的な王子や、彼女の出自に関係する人物たちに遭遇して、否応なしに激動の展開に巻き込まれてゆく展開でしたけど、真摯に仕事に向き合ってきた彼女が、多くの人に慕われながら自らの幸せを見出してゆく結末には救われる思いでした。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
優しい両親と森でひっそり暮らしていた娘シャーロット。しかし外出した両親が予定を過ぎても帰って来ないことから、森を出て王都での生活を決意する物語。王城の下級侍女の仕事を紹介されて、森暮らしの知識や両親から教わった針仕事&狩猟技能により、様々な場面で才覚を発揮して、その美貌も相まって王城内でも注目を集めてゆくシャーロット。そんな彼女が騎士シモンと朝の剣稽古を通じて親交を深めていく一方で不穏な男の影も見え隠れする中、物語も大きく動き始めていて、シャーロットがこれからどうなっていくのか続きが気になるところですね。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
いつもとは少し違うけれど、いつも通りな青春ラブコメが繰り広げられる「女の園の龍」ほか、青春エピソードを詰め込んだ短編集。ある朝目覚めたら女子校の教師になっていた龍斗が、学年一の美少女ギャル・月愛を筆頭に笑琉、朱璃といったクセのある女子生徒たちに振り回される日々。月愛との水族館デートといつメンで海釣りや、コスプレハロウィンパーティー、なかなか素直になれない伊地知&谷北の文化祭エピ。いつもと違う教師&教え子編は面白くてもう少し読みたかった感もありましたけど、残りのエピソードもらしさがよく出ていて良かったです。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
成人の儀式のため実家に帰ったユズリハ。スズハ兄はこれまでお世話になったお礼をすべく、贈り物として最高の食材を用意しようとダンジョン探索に挑む第5弾。ユズリハ不在の隙にスズハ兄を狙うトーコの恐るべき戦略で、ダンジョン近くの温泉街を訪れることになった一行。道中で助けたハイエルフから伝説の『裏ダンジョン』の存在を聴き、挑もうとしたところでユズリハも合流するお約束の展開でしたけど、ハイエルフやドワーフが出てきてもゆるいほのぼの展開なのは相変わらずで、不在の間に領地が大変貌を遂げつつある状況には笑ってしまいました。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
旧華族の落ちこぼれで父から失望された主人公が、ある日現実世界から消え去り、目覚めたら田舎貴族ドラグオン男爵のルシウスとして転生するファンタジー。貴族として正しい在り方を貫く今の両親に愛情を注がれて育ち、史上初の魔核を四つ備えた膨大な魔力を誇ることが判明し、立派な貴族になることを志すルシウス。才能を自覚して王位を目指すシュトラウス侯爵家の娘オリビアにライバル視されながら、焦りから先走った彼女を窮地から救ったりもして、お互い刺激しあえるいい関係になりそうな二人が、これからどんな物語を紡いでいくのか楽しみです。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
シノの付きっ切りの指導もむなしく壊滅的な成績を叩き出し至極真っ当な理由で退学危機に瀕するリクス。そこに傭兵時代の妹分トランがリクスを連れ戻そうと学院にやってくる第2弾。退学を回避するためには成績改善だけでなく実績も必要となり、仲間とともに部活見学を始めるリクス。一方、古竜の生まれ変わりで召喚獣としてリクスと中途半端に繋がるトランの暴走で即刻退学の危機に直面する彼が、トランを狙う陰謀に巻き込まれてゆく展開で、部活巡りにも笑いましたけど、過去の因縁も明らかになってゆくリクスは一体何者なのか気になるところです。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
平民出身を理由に左遷された新任帝国将官ヘーゼン。前世で培った最強魔法使いの経験と圧倒的実力を武器に悪徳上官も部下も蹂躙する転生成り上がりファンタジー。暗殺を画策する性悪部下を軍法に則り斬殺し、立場を利用して部下の業績を掠め取ろうとする上官は完全論破して、一方で天才少女ヤンを見出して長年対立していたクミン族と停戦協定を実現したりと圧倒的な実績を積み上げるヘーゼン。必然的に無能を突きつけられる上官たちを敵に回しながら、一方で有能な味方を増やしながら自身も功績を積み重ねる彼がどこまでなり上がれるのか続巻に期待。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
稀代の天才義眼職人である師匠が作った人知を超えた魔法義眼を回収するため、両義眼の少女イルミナが用心棒で元軍人の魔法使いヴィンセントと一緒に旅を続けるバディ冒険記譚。先代イルミナが作り、世に解き放たれた天窓の八義眼と呼ばれる禁忌の魔法義眼を回収するため、賭場を襲撃したり詐欺セミナーを破壊して他者を操る目の情報を得た二人が、八義眼が関わる大きな陰謀に巻き込まれてゆく展開で、再会したヴィンセントの幼馴染エレクトラや過去の呪縛に囚われた人々の想いも絡めながら、しっかりと向き合った熱い展開はなかなか良かったですね。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
笑わない同級生・瀬音しずくをどうにか笑わせるため日々試行錯誤する高校生・市井晴比古。彼が美人だが奇行を繰り返す先輩・中屋敷結羅と漫才コンビを組む青春小説。しずく笑わせるために頑張る晴比古にツッコミの可能性を見出した、美人なのに言動が全てを台無しにしている校内一の奇人・結羅。そんな二人が漫才コンビを組んで日々練習を重ねて、失敗も経験しながら育まれてゆく絆があって、そこにしずくが笑えない理由も明らかになる中、彼女の心を揺さぶって笑わせるために奮闘する熱い想いと、変化してゆく三人の関係性がなかなか良かったです。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
先生の提案から始まった交換日記。様々な立場の二人による7編の交換日記が紡ぐ連作短編集。白血病で入院する生徒と先生、教師と殺人予告をする生徒、双子姉妹のやりとり、母に息子が書いた交換日記の真相、交通事故の加害者と被害者のやりとり、上司と部下による手書きの業務日誌を通じた交流、そして先生が縁で出会った夫妻。一つ一つのエピソードを積み重ねてゆく中で、徐々に明らかになってゆく登場人物たちの意外な繋がりとその後にも驚かされましたが、交換日記の広がりを通じて紡がれていった優しさに満ちた関係がとても印象的な物語でした。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
エンタメ小説の若手編集女子・小桜天。編集部とトラブルになっていた大御所作家・瓦崎とトラックに轢かれ、江戸時代に転生する大江戸お仕事小説。通りかかった侍・遠野伊織に拾われ、三味線の女師匠おふゆに預けられた天。世話になりながら生きる術を探すうちに、やはり本作りに興味を持ち手伝うことになった地本問屋。謎も多い伊織が何者なのか気になる展開でしたけど、おふゆに小説の才能があることを見抜いて妨害されながらも諦めずず、令和で鍛えた編集の知恵と腕で彼女の本を出そうと仲間たちと力を併せて頑張った結末はなかなか良かったです。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
賞金首のモンスターが出現し、等級不足で冒険者家業の休業を余儀なくされていたシアーシャが、人間と亜人の争いに巻き込まれてゆく第3弾。思っていた以上に根深い人種間の問題が垣間見える中、二人が削岩竜に襲われていた緑鱗氏族のウルバスを助けた経緯から、亜人を忌避する冒険者たちから悪質な嫌がらせを受けるようになってゆく展開で、シグはシグで気がつくといろいろ巻き込まれがちなわけですけど、ブチ切れたら本当に怖いのはどちらなのか…それを改めて突きつける顛末になってましたね(苦笑)あれは怒るのも仕方ないかなと思いましたけど。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
演技の実力は確かながら、ブレイクしないまま大人になった子役出身の俳優・粋。旬の若手俳優・夏流主演の舞台オーディションでメインキャストの座を射止め彼が夏流と入れ替わる演劇ミステリ。意気込み臨んだ顔合わせで主役の夏流の態度が悪く雰囲気は最悪で、憂さ晴らしに酒を飲んで起きたらなぜか夏流と入れ替わり、そこに舞い込んだ同じ主演の人気アイドル花音が死んだいう知らせ。夏流と秘密を共有しながら花音の死の真相を追う展開で、入れ替わったからこそ気づけた様々なことがあって、夏流の真意も明らかになってゆくその結末も良かったです。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
三年前、父が病で亡くなってしまってから不眠に悩まされていた高校生の冴島亘。幼い頃父が読んでくれた絵本に、よく眠れる魔法の呪文があったことを思い出す青春小説。不眠の症状が出るのは母が夜勤で不在の夜だけ。不眠が治るわけでもないと知りつつも作者もタイトルも分からないまま絵本を探そうとして途方に暮れる亘が、偶然同じ絵本を探している同級生で問題児と噂のある三枝致留と出会う展開で、意外な形で繋がっていた親世代同士の関係があって、気にかかっていたものも見つけられて、何より思いを共有して気軽に話せる存在が効いてましたね。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
時は流れ大学4年になり、1年間のイギリス留学から帰ってきた茜。大人になった茜と、ある決意をもった青藍の新たなる一歩を描く第7弾。茜の代わりに朝食を作るようになり、彼氏ができていた妹のすみれ。みんなの成長と変化に茜が少しだけ寂しさを感じていた一方で、同様に世界の広がった茜に対して眩しさのようなものと距離のようなものを感じていた青藍。青藍の母のことが明らかになったり、東院との関係も少しずつ変わったりと、誰もが変わることを実感する中で想いを自覚してゆく茜と青藍がこれからどうなるのかも気になるところではあります。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
反乱が起き、新皇帝が後宮全員の死罪を宣告したことで、突然一変した後宮の宮女・翡翠の日常。決死で抗議に行った翡翠は、思いがけず元婚約者の旺柳と再会する中華風ファンタジー。現皇帝として即位していた旺柳が、それを隠して皇帝の側近だと嘘をつき死罪は撤回させたものの、妃や宮女総勢千人の行き先を探す「始末官」に任命される翡翠。とはいえ課題山積という現実に直面して、時には旺柳とも衝突しながら、その状況を変える一手をきっかけに空気が変わりつつある中、思わぬ不穏な動きも制して、けれど旺柳相手にはどこか鈍い彼女の今後に期待。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
子離れしない母・風子と離れるため、大学卒業後、内定した就職先を断って上京を決めた北織陽葵。東京へ来た日、車に轢かれかけた所を不思議な男性に助けられる物語。ぶつかることも多いが、不思議と時折陽葵にくれる手紙の中では真摯に向き合える母。夢だった動画制作会社で働く陽葵に不思議な男・篤生が告げる「四年後の冬、君は死ぬ」という謎の予言。最初は反発を覚えながらも気づいていく大切なこと、悲しい出来事もあって、毎年冬に篤生と会うたびに変わってゆく想いもあって、運命を変えてみせた陽葵の新たな決意が微笑ましくなる結末でした。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
経済発展めざましい中国。だが、取り残された農村部では不満が蓄積しているのではないか?90年代末から中国各地の農村でフィールドワークを重ねてきた著者が実態に迫る一冊。中国の人口14億人のうち10億人を占める中国農村関連人口。紀元前から改革開放に至るまでの中国農村の軌跡や制度配置、家族主義の精神と家族経営戦略、血縁から地縁を重視する意識の変化、村にある競争選挙がある理由、中国農村調査はなぜ失敗するのか、農民にとっての都市化など、ふだんあまり知る機会のない中国農村部の状況とその変化をなかなか興味深く読めました。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
ダンジョンが出現して50年。探索や配信が当たり前になった現代で、器用貧乏と評価される勇者クガがパーティーから追放され、美少女吸血鬼アリシアと出会う最強配信英雄譚。失意の中、生きては戻れぬと噂の隠しボス部屋に放り込まれ、そこで出会った人間の配信に興味津々のアリシアと始めた前代未聞の探索者狩り配信。ラスボスを目指すアリシアとの配信は意外と好評で、眷属を増やしたりかつての仲間たちの真意も知っていきながら、「アリシアの何者か」として彼女を支えながら厄介パーティと対峙してゆく意外と熱い展開はなかなか良かったですね。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
合衆国と首長国連邦がロボット兵同士で200年も戦争を続ける未来の地球。ポンコツトラックで移動するロボット兵マシューとガルシアが少女マリアベルを拾うSFロードノベル。ロボット兵の起用が当たり前となって人間が戦争に参加しなくなり、他人事になってしまっていた状況で、旅をしながらロボットたちに向けてラジオ番組を24時間配信し続ける二人が戦場で出会ったマリアベル。彼女の家があるという西の果てを目指す旅は少しずつ戦場を変えていって、明らかになってゆくその背景や思惑すら乗り越えてみせた結末がなかなか印象的な物語でした。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
両親から蔑まれ、妹に婚約者まで奪われた伯爵令嬢アデル。人生に絶望を感じ、孤独に命を絶とうとしたアデルが美しき王族の吸血鬼フィーと出会う異類婚姻ファンタジー。フィーに見初められ家を出る決意をして公爵家に温かく迎えられたアデル。日々注がれる甘くて重い愛に戸惑いながらも、彼のもとで幸せを感じ始める一方、病弱で取り繕うのが上手かった双子の妹や虐げていた家族は状況が暗転する展開で、フィーは彼女を傷つけた人たちにだいぶ容赦ないなとも感じましたけど、彼から惜しみない愛を注がれて変わってゆくアデルには救われる思いでした。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
窓際編集とバカにされ、同僚と浮気した妻が出ていった岡谷光彦。同じ日にかつての教え子で双子のJK伊那菜々子&あかりが突然家に押し掛けて同居が始まる同居ラブコメ。学生時代の塾の教え子だった控えめで不器用だけど芯の強い姉の菜々子と、積極的で気立ても良くからかってくる妹のあかり。なし崩しに始まった同居生活は、現段階で彼女たちの事情に踏み込まなかったことで、姉妹との生活を描きつつ、事実無根の糾弾からの退職→転職、過去エピなど光彦側の掘り下げがメインでしたけど、今回で状況がだいぶ整理されて姉妹側の掘り下げに期待です。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
サジの幼少期を知り、スクールカウンセラーとして真友に協力するサポーターの甕川水連。彼女との再会からほどなくして校内で辻ドスケベ催眠事件が起こる第2弾。以前の事件を思い出してしまう状況下で、真友のビショ濡れ衣を晴らすべく事態収拾に動き出すサジ。あくが強い生徒会の面々、バカすぎる同級生など容疑者が多数いる中で見出された思わぬ犯人。しかしそれで事件解決としていいのか、真犯人は他にいるのではないかと探り続けたサジが辿り着くドスケベ催眠術に対する何とも複雑な思いがあって、しっかりと向き合った結末は悪くなかったです。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
筋トレをこよなく愛する学校一のマッチョ須田孝士と、人気インフルエンサーのギャルJK犬浦藍那。キャラが濃いめで初心な二人の焦れったい青春ラブコメ。ふとしたきっかけからモデルデビューも決まっている犬浦のダイエットに協力することになった須田。実はお互いに意識する密かに片想いする相手で、ダイエットを通じてやりとりを積み重ねて少しずつ縮まっていく距離。だからこそダイエットが終わってしまったら…と考えてしまう奥手な二人のすれ違いにはもどかしくなりましたけど、いつか相手に想いを伝えることができるのか続巻に期待してます。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
バズリまくってついに収益化を達成したカリン。記念すべき初回配信に憧れのセツナお嬢様の生みの親もちもちたまご先生が現れる第2弾。マンガもアニメ配信も彼女の影響でバズって、ついには原作者に感謝されて感極まってしまうカリン。ふとしたきっかけから思わぬスキルを持っていることも明らかにして、視聴者の度肝を抜く彼女はどこまでも突き抜けていましたけど、迷惑系配信者ゲロのリベンジも、まさかのダンジョン崩壊から直面する危機ですら、思いもしなかった方法でぶっ飛ばしてしまう斜め上の展開は今回も楽しくて笑いが止まらなかったです。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
異世界から来た男がもたらしたアイデアとテクノロジーで発展した島国オズ。銃器を求めるハルカリたち海賊団や魔女たちがオズの国へと集結する第5弾。海賊団が目にした島を統治するエメラルド家と、それに反発する南部の貴族たちによる南部戦線による激しい内戦。一方、西の魔女を仲間にするため、オズ島へやってきたロロとテレサリサたち。すでに西の魔女が討伐されていて、南部戦線のグリンダたちが通っていた魔法学校で育んだ絆と、九使徒も絡んだ根深い因縁があって、カオスな状況に否が応でも巻き込まれそうな今後の展開が気になるところです。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
連続殺人事件を解決した夏休み明け。今度は小学五年生の女の子風町鈴にランドセルで殴られた夏目が〈姿を偽装する〉能力で犬にされてしまう第2弾。首輪を付けられて周囲には犬にしか見えず、自身も犬っぽい行動を取ってしまう夏目。一方、政治スキャンダルに繋がる事件の目撃者ゆえに命を狙われる風待。多くの殺し屋に狙われて、夏目もまた幼女誘拐犯に仕立て上げられ、誰を信じていいのか分からなくなる状況でも、夏目を放っておけない白瀬や月子たちの助力も得ながら、最後まで諦めずに東京を目指す熱い展開とその結末はなかなか良かったですね。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
矢口楓を部長に発足したばかりの武蔵野西高校弓道同好会が、女子三人と男子三人で初めて試合に挑む第三弾。何となく調子が出ないまま終わってしまった初試合。部員で話し合って始めた朝練習。部員同士で足りない部分はどこかを確認したり、試行錯誤したり、学園祭での思わぬ騒動だったり、乙矢が始めた流鏑馬を見学しに行ったり、そんな中で臨んだ地区大会や昇段試験の思わぬ結果。部内恋愛の一幕もあったりで、周囲の助けも借りて足りないものを補い合いながら、少しずつでもみんなで着実に成長してゆく同好会がとても青春していて良かったですね。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
700年ぶりに誕生した女性の飛翔能力者として、飛び級で王空騎士団員になったアイリス。初出動で『白首』と呼ばれる特別な巨大鳥(ダリオン)と出会う第2弾。執拗にアイリスを狙う白首を圧倒的な飛翔力で退けることに成功したものの、彼女を利用としようとする第一王子や、さらには隣国の覇権国家マウロワ王国の王太子ジェイデンに目をつけられてしまい、そこから激動の展開が続く中で特別な能力者である彼女がらしさを失わずに生きるために何ができるのか、彼女自身の幸せもしっかりと考えてくれる人たちが周囲にいたことは本当に良かったです。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
大学に通いながら対異特務小隊の任務を請け負っていた清霞の過去と、美世と清霞の新たな生活の物語のエピソードを描いた短編集。五道佳斗の父に対異特務小隊に誘われていた学生時代の清霞。軍人として生きる清霞の原点と土蜘蛛とのなかなかほろ苦い因縁に、美世と清霞の新婚生活やいくつかの日々のやり取りを描いた短編という構成になっていて、先代隊長の結末は後々まで尾を引きそうな重い呪縛となっていたように思いましたが、一方で時系列こそやや前後するものの、美世と清霞の甘いエピソードもたくさんあって、十分に堪能することができました。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
動画配信する高校の同級生早川にドローンをもらった高校生ユウト。彼が試しに撮影した動画が、思わぬ形で世界中を震撼させてゆく最強無自覚ファンタジー。ユウトが倒した害虫は実はレアモンスターで、知らぬ間にダンジョン化していた彼の家。しかも自我を持って進化するドローンのクロによる自動配信や水面下の交渉もあって、彼自身は気づかぬまま激変してゆく周囲の評価。新聞紙ソードの魔法剣士には笑いましたけど意外な弱点もあったりで、彼に気づかせない配慮を続けていくのは大変そうですけど、いつかユウトが自覚する日も来るんでしょうか…。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
劇中で極悪非道の限りを尽くす悪役貴族ヴァニタスに転生した名もなき男が、本来奪われてしまうはずのヒロインたちを惹きつけながら、魔法世界の頂点を目指す転生ファンタジー。タイトルもうろ覚えな小説の世界で悪役貴族に待ち受ける死の運命に対し、絶対的な支配の力・掌握魔法と奴隷ヒロインたちと共に我が道を突き進もうとするヴァニタス。元が酷過ぎたために周囲の好感度も上がりやすい状況でしたけど、虐げていた奴隷三人娘に向き合ったり、攫われた婚約者を救おうとした彼の行動がこれから未来をどう変えていくのか、今後の展開が楽しみです。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
お互いの好意に気づいていながらも一向に素直になれない一颯と愛梨。いかに相手から好意を引き出そうかと画策するなか、バレンタインデーを迎える第3弾。クリスマスを一緒に過ごしてドキドキしたり、一緒に初詣に行ったり、一颯をダイエットに付き合わせる愛梨。そんな彼女がバレンタインデーで一颯へチョコを用意することになり、最初はチョコを渡すだけのはずが告白を匂わせるような雰囲気になってしまう展開で、いやもうお前ら二人とも素直になれよ…と突っ込まずにはいられないもどかしかった二人の関係もようやく一歩前進できて良かったです。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
有名VTuberである妹いすずの影響でVデビューすることになった聡太。事務所の先輩VTuberすわひめとの意外な形での出会いを挟みながら、二人が企業案件に挑む第2弾。3Dお披露目配信する妹と一緒に配信したり、聡太が初企業案件でアルク先輩と一緒に激辛焼きそばを食べたり、メイドカフェ案件配信で二人にアルクが困惑したりと、無自覚にイチャイチャが突き抜けている二人にコラボ相手が迷走したり、逆に他の女の子とのコラボにいすずがヤンデレ化したり、周囲を巻き込みながらもはや炎上しない配信がない微笑ましい二人がいいですね。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
真昼のおかげでこそばゆくも幸せを噛みしめた周の誕生日。そのお返しに今度は真昼が生まれた日にもありったけの祝福を贈ろうと決意して、周はその準備に奔走する第9弾。受験を見据えてのそれぞれの三者面談が描かれる中で、ふとしたきっかけから一緒に暮らす未来を思い描いて、一緒に受験勉強を乗り越えようと約束する二人。真昼を喜ばせようと様々な準備を積み重ねてきた周が用意していたサプライズ。周たちが指摘する真昼の欲しいもの観には苦笑いでしたけど、彼女にいかに喜んでもらえるかを懸命に考えた周の想いが詰まった誕生日祝いでしたね。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
油絵画家の井口が祖父と縁のあったオランダの富豪ロデウィック氏から、彼の絵とそっくりな作品をアメリカで見たと指摘され、通訳で元泥棒の蓮野とともに盗作犯を探すミステリ。未発表の絵を一体誰がどうやって剽窃したのか。盗作犯を探すうちに浮かび上がる芸術家グループの贋作疑惑も絡めながら、井口の周りで発生する戯曲『サロメ』に擬えたと思われる連続殺人事件。美しさというものをいかに解するのか、男性陣よりたくましいヒロインたちも物語のキーマンとなっていて、なかなか衝撃的な展開もありましたけど、とても著者さんらしい物語でした。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
小学生の佐土原が神様と尊敬する、冷静で洞察力に優れ「神さま」と呼ばれる同級生・水谷くんが、周囲で起きる事件を次々と解決してゆく連作短編集。おじいちゃんが突然具合が悪くなった理由から、絵が上手い川上さんが苦しむ父親のこと、運動会の騎馬戦で勝つための秘策、転校した川上さんによって図書室の呪いの本に込められた怨念、転校した同級生のいなくなった弟がいた場所。難問にも次々と答えを見出してゆく水谷くんの事件解決はなかなか鮮やかでしたけど、最後には周囲から神さまと呼ばれる彼が抱える苦悩も垣間見えて切なくなりましたね…。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
最後の最後で読者がそれまで見てきたものとは全く違った驚きの景色が提示される5つの連作短編集。裏切られた恋人への復讐、かつての同級生の死を追う週刊誌記者、財布から始まる思ってもみなかった結末、結婚式で逃げ出した花嫁を巡る顛末、食い違う証言と事件の真実。いずれも話が進んでその事情が明らかになっていくうちに、読み始めた当初の印象からどんどん見えている構図が変わってゆく展開で、読み終わってみると自分が全く違う目線でそのエピソードを見ていることに気付かされてしまう、それぞれの結末がまたなかなか効いている物語でした。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
依頼主の死後に宅配便を送るサービス『天国宅配便』。この世からいなくなったあの人が、最後に届けたかったものを送り届ける心優しい連作短編集。荒れ果てた家で独りで過ごす老女の元に届く、かつて一緒に暮らしていた二人の女友達からの小包。厳格な祖母と対立していた高校生の文香が知る亡くなった祖母の意外な本音。会社でも家でも居場所がない中年男が知る結ばれなかった幼馴染の思い。大学生の長部のもとに届いた高校時代の部活顧問からの手紙。希望を見失いかけていた人々に届く想いはとても優しくて、それぞれがとても印象に残る物語でした。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
奇跡の力を手に入れるため、霞国に滅ぼされた草原の民。生き残った暁蕾は奴婢にされ、涙石を授かる巫として妃となった幼馴染の翠蘭に仕える中華風ファンタジー。翠蘭に会える時間を励みに孤独を抱えながらもたくましく生きる暁蕾の前に現れる、涙龍を求める不老不死の男・青影。そこから宮廷の陰謀や龍の力を巡る事件を青影と一緒に乗り越えていくうちに、暁蕾は自分の心を取り戻していって翠蘭のために奔走する展開でしたけど、その先には隠されていた翠蘭の真実があって、周囲にもわりと優しい人たちもいて、彼女たちのこれからの物語に期待です。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
歌うことが大好きだった7歳のカラマの住むリベリアの村を襲ったゲリラ。母親を殺され少女兵士に拉致されて仲間になった彼が、天使の歌声をもつ少年と出会いを果たす物語。銃をあてがわれ生き残るために兵士となり、自分が襲われた時のように他の村を襲うようになってゆくカマラ。歌いながら仕事に没頭する彼が、高音を美しく歌う囚われた少年アンヘルと秘密の場所に売り飛ばされ、自分の喉と声と歌を頼みに新たな闘いに身を投じていく展開で、様々な見方ができる物語でしたけど、特別な天使よりも普通になりたかったその想いがとても印象的でした。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
ドラクロワが唯一無二の友人を描いた《フレデリック・ショパン》。切り離された恋人の肖像画と合体させるという難題に、天才修復士スギモトが挑む第4弾。突然行方不明状態になってしまったスギモトを追ってパリにやってきた晴香。最初はスギモトのおまけのような扱いをされていた彼女が、サモトラケのニケ、コローの風景画など所蔵品にまつわる謎を解決した時、ルーヴルの館長の「真の目的」が明らかになっていく流れの中で、自分の実力を示して認められてゆく展開は良かったですね。二人が挑むレオナルド・ダ・ヴィンチに関わる調査も楽しみです。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
古代エジプトを舞台に、死んでミイラにされながら、心臓に欠けがあるため冥界の審判を受けることができない神官のセティ。欠けた心臓を取り戻すために地上に舞い戻るミステリ。3日間という期限を設けられて自分が死んだ事件の捜査を進める中で、やがて直面するミイラ消失事件というもう一つの大きな謎。異国で捕らえられて奴隷となった少女カリ視点も加えていきながら、唯一神アテン以外の信仰を禁じた先王を巡る企みにも立ち向かう展開になっていましたけど、当時のエジプトでは蘇った存在が普通に受け入れられるのかちょっとだけ気になりました。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
内向性・外向性、情動性、自制心といった一人ひとり違う子どもの気質に、「行動遺伝学×発達心理学」で子どもも親も幸せになれるベストな対応を考えていく1冊。子育ての願望と現実のギャップを埋めていくためには、子どもの気質を受け止めて認識することが重要で、養子研究や双子研究からわかる思っていた以上に大きな遺伝子の影響、「外向性」「情動性」「自制心」という3つの視点、それを見極めながら気質にあった向き合い方を考える重要性を説いていて、それと親側の気質との相性を踏まえて考える論旨は明快で、改めて考え方を整理できました。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
横浜の住宅街の一角に佇むチョコレート専門店「サ・イラ」を舞台に、12人の主人公とちょっと特別なチョコレートを絡めた、優しさと偶然が織り成す心ほぐれる連作短編集。店主の千代子が幸せになってほしいと思う人に贈ってほしいと伝えるチョコレート。突然妻を亡くしシングルファザーとなった会社員、叶わぬ恋に身を焦がす高校生、育児に悩む主婦、崖っぷちの女流作家など、苦しい状況に悩める人々の様々な人間模様が描かれてゆく中で、誰かのためにと少し思えたら変わってゆくかもしれないエピソードが描かれるとても優しくて素敵な物語でした。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
様々な問題を抱えて危機的な状況にあった大阪で活動する三人組女性地下アイドル「ベイビー★スターライト」。そのような中でベビスタがさらに大きな問題に直面するミステリ。尊大な事務所社長、グループ内での人気格差、恋人から暴力を受けているセンターといった問題を抱える中、メンバーの一人が事務所で社長を殺してしまい、その罪を隠蔽するために死体を山中に埋めることを決意する三人。様々な形で心理的に揺さぶられ、切り抜けるためにどうするのかという思いに囚われてゆく展開は、ミステリではなかったかもしれませんが興味深く読みました。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
孤島に立ついびつな形の洋館・奇岩館に連れてこられた日雇い労働者の青年・佐藤。到着後、ミステリーの古典になぞらえた猟奇殺人が次々起こるミステリ。探偵役のために催された実際に殺人が行われる推理ゲーム、リアルマーダーミスリー。金持ちが探偵役を演じる推理ゲームで自分が殺される前に、探偵の正体を突き止めてゲームを終わらせようと奔走する佐藤。運営側の事情も描かれていて、思わぬ展開で筋書きが破綻してしまうストーリーはドタバタ気味でしたけど、密室、見立て殺人、クローズド・サークルといった常識を覆してきて面白かったですね。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
街が正月の活気にあふれる中、名家の娘・芙蓉が後宮を司る皇太后から突然文使に任命され、身元を隠すため男装するよう指示された彼女が、同じ文使の青年・蒼君と出会う中華風ミステリ。ある朝、後宮で発見された宮女の死体と、皇后しか持つことを許されないはずの鳳凰の簪の存在。初対面からぶつかりながら、蒼君から後宮の事件を聞き、持ち前の洞察力を活かして芙蓉が一緒に捜査に乗り出す展開で、後宮の確執が描かれる一方、市井にも活動の幅を広げてゆく様子は良かったですし、薄々はお互いの素性も気づいている二人の今後も気になるところです。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
王道RPGの主人公ルークに転生したとあるゲームオタク。才能に恵まれ予習も完璧のはずだったのに、必ずしも原作通りにはいかない、英雄になる使命を負った少年の偽りの英雄譚。チュートリアルでいきなり幼馴染の本命ヒロインを守りきれない絶望を突きつけられたルークが、精霊のサラマンダーに見守られながら、本来の自分を隠して取り憑かれたように強くなろうとルークの冒険をなぞる過程で直面するいくつものイレギュラー。過酷な努力により力を身につけて英雄として期待される姿が、実像と乖離していく彼の孤独な戦いの行方が気になりますね…。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
人に似た姿で花の特性を持つ「花人」が旧文明の遺跡を発掘しながら独自のコミュニティを築く世界。そこで記憶喪失の少女ハルが目を覚ます近未来ファンタジー。唯一の人間として花人たちと交流を深めてゆくハルと、たびたび衝突する花園を守る役目を負った花守アルファ、花人を脅かす天敵的存在の剪定者と、ハルに執着する謎の少女クストス。その衝突により多くの花人たちが喪われる一方、生まれ変わる性質も持つ花人の特性があって、枯れつつある世界樹を救うために向かったハルが取り戻した記憶と、覚悟を決める彼女がなかなか印象的な物語でした。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
横須賀浄化作戦の阻止と引き換えに囚われの身となった矢坂弥登。この世の地獄《農場》に収容された彼女を救出するため、ニッシンたちが脱獄の計画を練り始める第2弾。国営農場である箱根NFPに収容された弥登が直面する過酷な農作業の現実。一方時を同じくして頻繁に摘発される違法食物・魔法のドーナツ。食料国防隊の松下や古閑と連携しながら、救出計画の手段を探るニッシンたちが直面する困難な状況と見出した思わぬ活路。思わぬ一面が明かされた維持法の裏事情でしたけど、だいぶ素直になった弥登にたじたじのニッシンが微笑ましかったです。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
錦悠凪の部屋で謎の美少女・錦輝夜が抱きついている姿に動揺を隠せない担任教師の天条レイユ。兄である悠凪に禁断の恋をする義妹に振り回される第2弾。隣室に入ってきたレイユと悠凪の仲を疑い、うかつに担任教師であることも本名も名乗れず困ってしまうレイユ。依存度高めの義妹に手を焼く悠凪に、大人として助けてあげたいレイユが、一方で彼の積極的なアプローチにたじたじになっていく展開で、やや厳し目ながら輝夜にビシッと諭したあたりはさすが先生だなあ…と思いましたけど、今回は家族にも大切な関係にも向き合った悠凪は頑張りましたね。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
『あの夏』の事件を乗り越え、ついに安芸宮羽純と心を通わせることができた藤ヶ谷。しかし安芸宮が消えた二周目の高校一年生に再びタイムリープしてしまう第2弾。安芸宮と別れてしまい、別の高校で美羽や佐伯さんと過ごす一度目とは違う青春に満ちあふれた初めての夏。安芸宮の姿はなく、彼女の行方を知る人すら誰もいない八方塞がりな状況でも、諦めきれない藤ヶ谷の前に現れた一周目で人生を変えるきっかけをくれた天川日輪先輩。もうこういうのは理屈ではないんでしょうけど想像以上に運命は過酷で、最後のタイムリープでどうなるか続刊に期待。
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よっち
男の身でありがなら姉になりすまし、芸能・芸術の道を志す学生が集う朱門塚女学院に入学した花菱夜風。彼が一度も学校に姿を見せない謎の生徒・橘棗と運命の出会いを果たす青春小説。破壊的な描写と独特の色彩感覚で日常生活を風刺し、数々のフォロワーを集めながら、普通の生活ができない棗。彼女を救ったことをきっかけに、寮で同居して深く関わっていく中で、コミュ強の同級生・小町も絡めた葛藤を抱える三人の特異性が際立っていて、それを絡めて一つの形に結実させた今回の結末は圧巻でしたけど、最後でそうきましたか…これは続刊に期待です。
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よっち
早坂さん、橘さん、宮前を二番目の彼女として付き合い始めた桐島。そんなある日、遠野は偶然桐島の昔の恋人の正体に気づいてしまう第7弾。茶番とはわかっていても、それでも手放せない感情。誰しも静かな破綻を予感しながら、誰もが見て見ぬふりをして進む物語の結末。いやそれ無理あるだろと突っ込みたくなる桐島と天才軍師・浜波がビターエンドを目指す展開が楽しすぎて、でも過去を精算しないまま見て見ぬふりをしようとしても、ふとしたきっかけでそうなっちゃいますよね。ある意味必然の結末でしたけど、ここからどう動くのか続刊に期待です。
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よっち
移住できる安住の星を探し求めて、馬車を模した宇宙船で風変わりな宇宙船を造った科学者リドリーと、相棒の内気な少女ワタリがそれぞれ特徴ある星々を訪れる連作短編集。環境汚染で住めなくなった地球に代わる安住の星を探し求めて馬車を走らせるリドリーとワタリ。死者を生き返らせることができるという神のいる星、運が良い人間ほど偉いとされる星、無数の図書館からなる星など、一見安住したい思える星の様子と、それぞれが抱えるもうひとつの一面が描かれる展開で、時には翻弄されながらも楽しみ、生き延びる二人の絆がとても素敵な物語でした。
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よっち
この世界の歪みを内包した超常の物体《歪理物》《本》に運命を縛られた無機質な少女・アーカイブと共に歪理物が関わる凄絶な事件と戦いの日々へ身を投じる物語。願いの代償に持ち主を破滅させる《魔剣》に「生きたい」と願った伽羅森迅が、相棒のアーカイブとともに文字を食らう本の起こした事件に巻き込まれた普通の女子高生・藤中日継を救い行動を共にする展開で、半端者や複製樹、フォースといった事件に挑む一方、アーカイブの依代とされてしまった少女を救うため、そしてアーカイブや日継の因縁に決着を付ける熱い展開はなかなか良かったです。
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よっち
廃病院で相次ぐ転落死。一人の看護師の転落死も自殺が有力視される中、頑なに否定する娘の想いに応え鷹央と小鳥たちが謎を解くことを決意するメディカルミステリ。ネットで噂される過去に医療ミスで廃院となった病院での幽霊騒ぎの正体、痕跡が残らない魔弾によって新たに起きる転落死。要所で効いていた鴻ノ池を絡めた三人の息の合ったやりとりの数々には微笑ましい気持ちになりましたが、今回の真相は流石にちょっとマニアックというか、医療知識ないとなかなか難しかったですかね(苦笑)スポット的登場と思っていた新キャラの再登場あるか期待。
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よっち
かたや厳重な警備の病院で、こなた千人以上の観客が見守る中で、まるで神様が魔法を使ったかのような奇妙な「密室」事件。隠された思いもよらぬ病に挑むメディカルミステリ。アルコールが一滴もないはずの閉鎖病棟で泥酔を繰り返すかつての人気作家。キックボクシングのタイトルマッチ、勝利の瞬間にリングで死亡した王者。相変わらず騒がしい三人が隠された真相に挑む展開でしたけど、作家の苦悩が描かれていたり、もうひとつのエピソードは何ともほろ苦い結末もあったりで、鷹央も何だかんだで小鳥の成長を認めてるんだなとしみじみと思いました。
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よっち
ガレド大帝国の侵攻を退けて無事王冠を戴いたスレイン。副官兼恋人のモニカのと結婚準備も進む中、スレインを狙った暗殺未遂事件と謀反が起こる第2弾。自らの信念に基づいてスレインの暗殺を図り、反旗を翻したウォレンハイト公爵相手に犠牲を出さずに勝つための秘策。結婚式の準備を進めながら食糧事情を改善する手立てを考える中、借金をして傭兵を集めて再び侵攻の機会を伺うフロレンツとの再戦。苦境に立ち向かうために難攻不落と名高い大帝国のザウアーラント要塞攻略を目指す奇策もあって、難局に立ち向かうスレインの知略が効いていました。
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よっち
毒炎の守護竜を討伐して聖女アストランティアと共に『雪白』の称号を賜った十二形骸アル。彼らの前に同じ十二形骸の聖騎士セオフィラスを伴った聖女ネモフィラが現れる第2弾。実はパートナーの聖騎士を殺した仇でもあるセオフィラスを討伐させようと目論むネモフィラの思惑。そんな中で提案される十二形骸『片腕の巨人兵』の討伐。今回は先輩コンビたちや十二聖者たちも登場して、魅力的なヒロインたちがアルを慕う展開はなかなか微笑ましかったですけど、ネモフィラだけでなく巨人兵の悔恨にも向き合って見せるその結末はなかなか良かったですね。
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よっち
両親からの期待を一身に背負い、優等生であろうとする高校生の木下柚葉。勉強ずくめの日々を送っていた彼女が、〈暴力男〉と噂されている広瀬絃と知り合う青春小説。不器用だが悪評とはかけ離れた優しい性格の広瀬と親しくなる中で、少しずつ自分の本心と向き合えるようになってゆく柚葉。夢にも向き合い始めた彼女が直面する家族との難しい関係、広瀬もまたある事件を境に教室に居場所を失ってしまう展開でしたけど、少しずつ変わり始めた彼女の背中を押してくれる人たちがいて、それぞれにしっかりと向き合っていく結末はなかなか良かったですね。
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よっち
アーケンをその身に宿したティグルの裏切りにより、陥落したジスタート王国の王都シレジア。戦姫となったエレンとサーシャは王都を脱出した兵たちを率いて反撃の機会を伺う第2弾。西の国境ヴァンペール山を拠点として陣地の構築を指揮する戦姫の娘リュドミラ。キュレネー軍と戦う方法を模索する中、リュドミラが戦姫になることを望む黒弓の使い手アヴィン。キュレネー陣営も一枚岩ではなくそれぞれ思惑から動いていて、諦めない彼女たちの献身で最悪の事態を免れる可能性も見えてきましたけど…厳しい状況は続いて今後の展開が読めない状況ですね。
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よっち
左大臣の娘として生まれ、将来の妃として育てられた晶子。しかし東宮が急逝したことで、晶子は父親から不吉な娘とされ出家を言い渡される和風ファンタジー。父親にあっさりと切り捨てられ絶望し、大和国へ下り、出家した女たちが暮らす庵に移り住むことを決めた晶子。十年後、一緒に住む女たちに反対されて出家を保留していた彼女が出会った、雨宿りをしたいと訪れた兵部卿宮の智平。晶子の部屋を訪れた智平が口にしたこときっかけに、不思議な縁で彼女の運命が変わり始めて、逡巡する彼女を粘り強く口説き落としていく二人の関係が良かったですね。
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よっち
文章力は評価されるものの謎解きトリックが弱いと編集者に指摘されるミステリ作家志望の君島が、トリックは強いが文章力に乏しい引きこもりの雛森寧子を紹介される日常ミステリ。極度の人見知りで外出を嫌がる寧子を小説のネタ集めと称して連れ出した先で出会った喫茶店で砂糖壺からコーヒーに大量の砂糖を入れる女、雨のなか傘を壊す男、二人で一緒に行った秘密クラブ、寧子が引きこもりになってしまった理由。コミュ障でもミステリに関しては鋭い感性を見せる寧子とはいいコンビで、すれ違いを乗り越えてみせたその結末はなかなか良かったですね。
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よっち
エイデスとの婚約が発表されて、別邸のウェルミィがついに本邸に入ることとなり、侯爵夫人付き侍女の選抜試験の開催が決定する第3弾。エイデスの依頼で社交界を見事掌握してみせたウェルミィが、義姉イオーラの専属次女選びが難航しているのを受けて、彼女とともに自ら潜り込む候補者が様々な思惑を抱き、噂話が飛び交う本邸。その中で虐げられる少女ヘーデルの壮絶な過去も描かれる中で、状況を冷静に見極めて盤面を覆してみせた手腕は流石でしたけど、次々と明らかになる背景に、波乱含みの合同結婚式と今回は最後まで激動の展開でしたね(苦笑)
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よっち
イングランド王国成立前のアングロサクソン七王国時代。その栄枯盛衰の道を辿った7つの国々と、8人の国王の波瀾万丈な生涯から英国史の出発点を探る一冊。6世紀後半から10世紀前半までの約400年間、最初にキリスト教に改宗したエゼルベルト王や、イングランド王国の礎を築いたアルフレッド大王といった個性豊かな王の生き様から、分裂状態にあった英国がどのような経緯で統一国家という形に向かっていったのかを解説していて、フランクやデーン人などの外圧に脅かされる中、波瀾万丈な人生を送った王たちの生き様がなかなか面白かったです。
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よっち
日常はもっとずっと楽になれる。人の評価や愛情に依存せずに身軽に生きる技術をイチから丁寧に解説する一冊。なぜ人の期待に縛られるのかというメカニズム、過大評価と過小評価、すべき思考や一般化のしすぎの修正法。期待に縛られやすくなる思い込み、自分の当たり前をどう疑うのか、決められないをいかに克服するか、条件付き自尊感情から抜け出す、といった陥りやすい状況を解説していきながら、いかに対等な関係を築くのか、自分と相手の境界線の構築、人の愛情や評価に依存しない具体的なアプローチは、考え方としていろいろ参考になりました。
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よっち
なぜ現代において教養が必要とされるのか。リベラルアーツはなぜ生まれたのか。神学者、東京女子大学学長としてリベラルアーツに向き合い続ける著者が四人の識者と本質に迫る一冊。リベラルアーツという概念がどのようにして生まれたのか。その歴史的経緯を振り返りながら、日本のリベラルアーツ教育の現状を考察して、作家の五木寛之さん、数学者の藤原正彦さん、社会学者の上野千鶴子さん、人類学者の長谷川眞理子さんと教養に関してそれぞれのらしさがよく出ている対談でしたけど、自分自身の軸となる感性や判断力を磨いていくことは大切ですね。
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よっち
容姿のせいで嫌われ、逃げるように町を出た少年・アンガス。7年の時を経て、彼は捨てたはずの故郷へと向かう第2弾。稀に生まれる白髪碧眼の者を『天使還り』と呼び、忌み嫌う習慣があった故郷「青い石」に、呪われた文字を回収するため、そして病床の母を救うために向かったアンガス。一方、助けてくれたアンガスの帰りを待つ話せない少女・セラが知る彼の生い立ち。天使たちの思惑も明らかになっていって、聖域から脱出して大地の民ラピス族と生活を始めるもう一つの物語と近づいてきた感もありますが、まだまだ謎も多い今後の展開が楽しみです。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
業界誌に掲載された紙人32面相の推理クイズ。どんな紙でも見分けられる紙鑑定士・渡部は、懸賞目当てにクイズを解いたことで様々な事件に巻き込まれる第3弾。学習塾で起きたカンニング事件の真相、図書館や書店で発見されるカミソリ刃を置いたのは誰か。事件とクイズを解明していった渡部がその推理力を買われて紙人32面相から協力を請われ、過去に起きたとある怪死事件の謎に挑む展開で、今回も紙業界ならではのうんちくがたくさん詰まっていましたが、今回は上手く使われちゃいましたかね?(苦笑)真理子さんとの関係も気になるところです。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
皇帝は政治を疎かにし、宮廷では佞臣が暗躍する唐・玄宗皇帝の時代。そんな中でも天に臆せず、どこまでも義に生きることを貫こうとする者たちの物語。身体を欠損して失意のうちに従軍し権勢を振るう宦官・辺令誠の非道に憤った崔子龍。天童と謳われ義父の遺志を継ぎ皇帝を糺そうとする真智。幼馴染3人の何とも複雑な関係を絡めながら描かれる展開は、当時の英雄ですら屈服させる佞臣の昏い影響力の凄まじさに戦慄させられましたけど、安禄山挙兵の混乱が続く中で、今自分の成すべきことは何かを問い続ける彼らの苦悩と生き様が印象的な物語でした。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
漫画が大転換期を迎えている。絵を自動で描く生成AIも進化して、時代が紙からデジタルへと変わる中、漫画は一体どこに向かうのか? その未来図を探る一冊。コロナ禍で娯楽のオンライン化が進み、韓国発祥のスマホ向け漫画「ウェブトゥーン」が急成長。急拡大をけん引する韓国IT企業の斬新なビジネスモデル、海外戦略を解説していて、現段階でかなり先行しているのは間違いなさそうですが、中長期的に見た時にどうなのか、日本の出版社がこれからどこまで巻き返せるのか、ウェブトゥーン周りの概況を知るには良い一冊になっていたと思いました。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
人気シリーズ完結を目前に訃報が告げられた全国に熱狂的なファンを持つ謎の小説家・ミマサカリオリ。やがて廃校に集まった七人のファンが、未完となった作品の結末を探ろうとする青春ミステリ。著作が厳しい批判にさらされていたミマサカ。訃報に絶望し自殺を図った少女、そして共同生活するファンたちが直面する絶対に起こるはずのない事件。集まった熱狂的なファンたちがやってきた理由は様々で、垣間見える繊細な著者の心境はとても複雑で、どこまでも著者を信じて微塵も疑わない真摯な想いがもたらした結末には心揺さぶられるものがありました。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
ちょっと変わり者の理系大学生・涼太。和菓子の美しさに魅せられて虜になった彼が、和菓子職人になることを決意して製菓専門学校に入学する物語。製菓専門学校で涼太が班を組んで出会った同期四人の少女たち。少し変わっているものの、真っ直ぐで前向きな涼太の姿勢に少しずつ感化されてゆく班の仲間たちがいて、知ろうとすればするほど正解のないお菓子作りの奥深さに直面して、仲間の頑張りに刺激を受けたり、自らがどうあるべきか悩みながら、真摯に向き合って時には助け合い、成長してゆく彼らの姿に大切なものをたくさん教わった気がしました。
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よっち
手首に浮かんだ痣のために家族から虐げられていた夜鶴女学院に通う天水朝名16歳。そんな朝名に思いがけない縁談が舞い込む、帝都を舞台にした和風恋愛ファンタジー。女生徒たちが新任の国語教師・時雨咲弥の話題に花を咲かせる中でも、四十男の後添えにと乞われて自分の将来に希望を見出だせなかった朝名に降って湧いた咲弥との縁談。自分が幸せになっていいのか、友人が慕う相手を奪っていいのかと悩み、一方で彼女を厭い利用し尽くそうとする存在もいる中、迷える彼女をしっかりと受け止めてくれた咲弥の真っ直ぐな気持ちに救われる思いでした。
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よっち
ベストセラー作家になっても変わらない日々を送る李奈。そんな彼女が直木賞候補になったことを知らされる第11弾。担当編集菊池と同い年の小説家・優佳から受賞候補選出を知らされた李奈にもたらされた、英国大使館からのコナン・ドイルの『バスカヴィル家の犬』を巡る謎の解明依頼。受賞やアニメ化した作家との気になる距離感や、昔の翻訳に対する考え方などいろいろ気になるテーマもあって、様々な思惑に振り回されながら舞台もだんだんスケールが大きくなって、万能鑑定士Qの莉子も登場しましたけど、何より選考の結果が気になりますね(苦笑)
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よっち
キリスト教を抜きに語れない中世ヨーロッパから近現代史まで。カカオから作り出したチョコを切り口に歴史を学べる一冊。マヤ・アステカ文明で飲まれていたカカオをヨーロッパにもたらしたコロンブスと、世界の人々の暮らしを変えたコロンブスの交換。キリスト教を抜きには語れない中世ヨーロッパ史、スペインからフランスへチョコをもたらしたユダヤ人や王家の結婚、プロテスタントが発展させたチョコレート産業、伝統とSDGsを大事にする21世紀まで、チョコレートの発展を絡めながら世界史を読みといたなかなか興味深い一冊になっていました。
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よっち
ついに秘められた能力が明らかになり、実家の陽美谷神社再建を目指すナギは、職業見学でトータの実家である日本屈指の大神社・江道大社を訪ねる第3弾。福利厚生もしっかりしていて就職先としては魅力的に思える江道大社を、実家なのになぜか否定的なトータ。月読命に執着する江道大社に隠されていた予知能力者が遺した予言書を巡る暗い真実。予言に妄執するトータの父、内心思うところがあるトータの姉・木花咲耶姫それぞれの思惑に、期せずしてナギがそれに巻き込まれてゆく中、今回は陽キャな印象だった夜刀神の存在もいい感じに効いていました。
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よっち
魔石に紋を刻む輝石技術が発達した貴耀国。辺境の村で彫刻師として細々と暮らしていた珠里が、宮廷彫刻師になるため聖学府に入学する魔法中華風ファンタジー。長年職人として働いてきたものの、輝石の取り扱い厳格化で仕事を追われ、同級生には揶揄されるものの、独学で身につけた卓越した技術により自らが思いもしなかった事態に巻き込まれてゆく展開で、隣国からやってきたファーネリアや同じ学士の翠瑜、女剣士の緋茜など周囲にも魅力的なキャラを配していて、災禍の彫刻師を巡る因縁でどう物語が広がっていくのか、是非続巻を期待したいですね。
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よっち
世界各地に突如ミノタウルスが出没する現代。突然の危機に直面した京都の史上最年少市長・利根川翼が、容疑者の一人になってしまった自身の疑惑を晴らすため謎解きを始めるミステリ。秘書の羊川に支えられ、派閥と利害調整しながら市政を動かしていた元バンドマンの翼が直面する、騒動の最中にミノタウルスの着ぐるみ姿で現れて誤って殺された市議の一人。被害者はなぜそんな姿であの場にいたのか。ミノタウルスが現れるようになった理由も含めて、その真相に迫る展開で、思いもよらない真相へと繋がってゆくカオスな展開はなかなか面白かったです。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
仕事を選り好みするせいで暇な探偵・貝瀬歩の事務所を訪ねてきた女子高生の桐野柚葉。2日後に殺される予知を視たと語る彼女が歩に助けを求めるミステリ。真剣な様子の柚葉を放っておくこともできず依頼を引き受けた結果、浮かび上がってきたストーカーの存在。その解決をきっかけに事務所でアルバイトして働き始めた柚葉。二人が挑む怪しい動きをするアパートの隣人や、死んだはずの友人の幽霊の調査があって、柚葉が少し向こう見ずで危なっかしい印象もありましたけど、彼女の予知に振り回されながら事件を解決するコンビがなかなか面白いですね。
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よっち
少女の頃に念動力で世間を騒がせて以来引きこもる神城紗良を、見守ってきた幼馴染山本ひなた。しかし紗良の噂を聞きつけた富豪から幽霊屋敷の謎を解き明かして欲しいとの依頼が入るホラーミステリ。ひなたを伴って向かった屋敷には、紗良だけでなく超能力者が呼び寄せられていて、これまでも残虐な事件が繰り返され、不気味にうごめいたり悲しい記憶で彼女たちを恐怖に陥れてゆく意識を持った屋敷。ホラーめいた部分もありながらミステリも絡めた展開になっていて、切ないながらもそれを噛みしめるような二人の絆とその決断が印象的な物語でしたね。
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よっち
都内で起きた密室殺人。なぜか北欧の金髪王子ミカへの協力を命じられたアラフィフのベテラン刑事・本郷馨が、共に捜査に乗り出すアクションミステリ。殺人現場に不法侵入していた北欧の小国メリニア王国のミカ第三王子。事情あって国際指名手配犯を追う彼ととともに挑む密室殺人の真相究明に、迷惑系Vtuberを殺した疑いのある三人の容疑者。そしてミカが日本まで足を運んだ理由と因縁の決着。密室やアリバイ崩しを二人で協力して解決する構図で、何だかんだでバディとして息も合ったコンビになっていく二人の関係性がなかなか良かったですね。
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よっち
一人三役の守護神として帝国の攻勢をしのいで多忙な日々を過ごすロイが、今度は生徒会長のエニスにの意外なストレス気づいてしまう第2弾。将来の大賢者と期待されるエニスのストレス問題を解決するために、生徒会補佐に任命されて発散方法を模索するロイ。一方、侵略を諦めない帝国が今度は搦め手から攻略に動き出して、魔導人形を使い暗躍する魔導師の存在。エニスの負担を軽くするためにいろいろ奔走した結果として、ユキナがやきもちを焼いたり、エニスの父宰相に目をつけられたりで苦笑いでしたけど、帝国もあの手この手で仕掛けてきますね…。
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よっち
ダンジョンが出現し迷宮攻略配信が当たり前の現代。迷宮配信者として活動する妹・麻耶のピンチにSランクモンスターをうっかり圧倒した兄が注目を集めるダンジョン配信小説。可愛い妹。麻耶のためなら何でもする冒険者(ニート)のお兄さん。一躍時の人になり妹の配信を宣伝するために動画配信になる展開で、突出した実力が明らかになっていく一方、妹と麻耶の合同サイン会で暴徒を鎮圧したり、冒険者学園で生徒たちに教える一面もあって、妹が好き過ぎて他に興味なさ過ぎなのは苦笑いでしたけど、慕う人たちが増えるのも分かるような気がしました。
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よっち
結婚式に乱入した男に花嫁を略奪されて、一人取り残され呆然と見送った花婿の一ノ瀬新。失意の彼の家を女子高生で元婚約者の妹・寧々が訪れる年の差純愛ピュアラブコメ。父同士の会社を繋ぐ政略結婚が破談となったことで、会社も解雇され全てを失った新に、毎朝お弁当を持って訪ねてくる寧々の思惑。一方的に破棄した婚約者の妹という難しい立場から、焦らず地道に時間をかけてかけがえのない存在を目指すしたたかさが垣間見えて、元婚約者のその後との対比が凄まじかったですが、本当に大切だと思える相手と向き合えた二人には救われる思いでした。
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よっち
父の仕事の都合で期間限定一人暮らしの高校生リヒトが、雨の中、捨てられたように玄関前で座り込む隣人の住人・鎖錠ヒトリと出会う青春小説。彼女を放っておけず家に招き入れたものの、無防備で自暴自棄で家にいたくない理由があるらしいヒトリ。不登校なのに学校にやってきて弁当を渡したり、一緒なら学校に行くようになったり、真意が掴めない行動が多い彼女の事情が垣間見えてくる一方で迫られる引っ越しするかどうかの決断。こじらせた不器用なヒトリ相手になかなか難しい展開でしたけど、本音をぶつかり合えたその結末はなかなか良かったです。
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よっち
高校卒業後、同じ大学に通い同棲生活を送る由弦と愛理沙。嘘の婚約から始まった二人のその後の様子が描かれる第8弾。同棲する二人の様子や、成人式での再会だったり、卒業後の渡米から結婚式、新婚旅行の様子だったり、結婚してからのどんな家族になっていったのか、1冊丸々使って書いた長いエピローグのような今回の内容で、由弦の若さゆえの恥ずかしいエピソードを最後にしっかり暴露していったおじいちゃんには笑いましたけど、由弦と愛理沙ならこんな夫婦になりそうだな…と思い描いていた通りの二人をたっぷりと読めて大満足の最終巻でした。
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よっち
家族関係、勉学、学校生活。社畜力全開で取り組み、何もかも充実していた二度目の青春。しかし招待された春華の誕生日パーティで思ってもみなかった事態に直面する第6弾。誕生日パーティの月明かりの下、新浜に心からの感謝を告げた直後に突如倒れ込み、原因不明の抜け殻のようになってうわごとで未来の出来事を口にする春華。新浜は彼女を助けるためあのブラックな未来へと戻る決意をする展開で、もう一つの未来での春華との再会も絡めながら、改めて彼女を救うために奔走した先に待っていた、その幸せな未来を最後まで読めて本当に良かったです。
が「ナイス!」と言っています。
よっち
葵との同棲生活もそろそろ丸一年を迎えようとする中、恋人同士といえば外せないイベントバレンタイン。しかし想像を遥かに超える葵のサプライズに雄也の理性が試される第3弾。バレンタインを巡るいくつかのエピソードに、瑠美の妹・陽菜登場で雄也を巡るまさかの修羅場勃発、ホワイトデーのプレゼントに、テストを頑張った葵と一緒に行くご褒美デート。バレンタインネタで思わぬダメージを食らう上司の千鶴さんや、まさかの展開で火花散る危険なおままごと、微笑ましいデート模様だったり、葵の将来の目標も少しずつ見えてきた安定の展開でしたね。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2013/08/23(3901日経過)
記録初日
2013/07/27(3928日経過)
読んだ本
11234冊(1日平均2.86冊)
読んだページ
3262725ページ(1日平均830ページ)
感想・レビュー
11126件(投稿率99.0%)
本棚
70棚
性別
血液型
B型
職業
専門職
現住所
埼玉県
外部サイト
URL/ブログ
https://yocchi.hatenablog.com/
自己紹介

こんにちは。普段は図書館と書籍仕入れに関わるお仕事をしています。仕事のついでに面白そうな本がないか探していて、とりあえず自分が読みたいと思った本さえ読めてさえいれば、わりとまあいいかと思えてしまう行動原理が少し残念な人。

好きなジャンルはボーイミーツガール、青春小説、部活小説、お仕事小説、ミステリ、冒険・中華ファンタジー、歴史・戦記、SFなど。コメディ調より落ち着いた雰囲気の物語志向。意外な展開や難解さがウリのお話も嫌いではないですが、どちらかというとベタで王道な構図が分かりやすい、最後は良かったなと思えるお話が好みです。

基本的には著者買いが多いですが、興味を持ったらテーマやジャンル・作家などにはあまりこだわらず何でも読みます。人に本を薦めるのが趣味の本を読むついでに人生を送る雑食系読書廃人。

娘(11年4月生まれ)の読書記録用アカウント。
http://bookmeter.com/u/562586

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