ネタバレ《2024年83冊目》題材や解決シーンで決まり台詞があることなど古典ミステリのオマージュが感じられるが、認知症による車椅子探偵等の如何にも現代風の要素とのバランスがいい。探偵役の主人公の祖父が頭が切れるのに茶目っ気があって洒落者でとても魅力的。主人公の恋愛模様がどうなるのかも気になるところ。

ネタバレ《2024年83冊目》題材や解決シーンで決まり台詞があることなど古典ミステリのオマージュが感じられるが、認知症による車椅子探偵等の如何にも現代風の要素とのバランスがいい。探偵役の主人公の祖父が頭が切れるのに茶目っ気があって洒落者でとても魅力的。主人公の恋愛模様がどうなるのかも気になるところ。

ネタバレ《2024年82冊目》初めてのイギリス編。天真爛漫に見えて苦悩や挫折を抱え、人一倍努力家で気遣いの鬼でもあるリアムが今回のストーリーを経てより好きになった。留守番組の高木達に会えないのは少し寂しいが、たまには海外編があってもいいかも。

ネタバレ《2024年81冊目》今回の立てこもり事件と現在の夏希を作ったと言える因縁の事件が思わぬ形で繋がっていく。夏希の母親も登場し、シリーズ中でも重要なエピソードだと思うが、それにしてはあっさり終了。織田と山杉の同僚の事件くらいのボリュームは欲しかった。

ネタバレ《2024年80冊目》今回も事件そのものの陰惨さと主人公達の軽妙なやり取りのギャップがすごい。過去のいじめが現在につながってくる訳だが、現実でも方法が変わっているだけでなくなっていない。心が壊されても自身と同じ様な目にあっている人を助けようと足掻く彼女には尊敬しかない。犯人とその周囲の人間達は前作同様おぞましいが、主人公達の善良さがそれを打ち消してくれる。チラチラ見える麗一の闇(本人は飄々としているが)が明かされるのが楽しみ。

ネタバレ《2024年79冊目》著者の作品は登場人物達が好人物ばかりで、どれだけ陰惨なシーンがあっても安心して読める。一冊にしては設定が渋滞していた印象。上下巻くらいでもよかったのでは。著者の作品の中では珍しく定年後の男性が主人公で新鮮なのもあってもっとじっくり読みたかった。

ネタバレ《2024年78冊目》最後に読んだのはかなり前だったが、途中で少女がどんな目にあったのか、あるいはどんな目にあうはずだったのかを思い出してしまった。そして老人達のおぞましい所業に苦々しい気持ちに。

ネタバレ《2024年77冊目》暁の天使たち、パンドラの檻から続く騒動がまだ終わらず、今回へ。頭のおかしい人物達がいつもの面々をどうにかできるとは欠片も思っていないが、根本的に在り方が違う相棒を持つといつか置いていかれる覚悟が必要。

ネタバレ《2024年76冊目》個性的なレギュラーメンバーが増え、ますます賑やかに。冬が来る度に主人公は少女のことを思い出すのかもしれない。

ネタバレ《2024年75冊目》訪れたことはないが、金沢の情緒ある雰囲気とシリーズの設定がぴったりだと思った。こんな町なら主人公がアルバイトすることになった店が存在していそうだし、彼らの様な妖怪が住んでいそう。

ネタバレ《2024年74冊目》本来エリートが経験するはずがないだろう波乱万丈な事件を経験してきたからか、織田は順調に出世している様子。夏希は織田の異動に伴い、懐かしい古巣に次回は帰るのだろうか？今の職場の面々が嫌な訳ではないが、やはりいつものメンバーと彼女の絡みがまた見れるのは嬉しい。

ネタバレ《2024年73冊目》遅々とした歩みだが、大きく２人の関係が進展した今回。ラスト、共に実体のない存在達がどの様な最期を迎えたのかは定かでないが、ひろが導いた結末が最善だったと思う。

ネタバレ《2024年72冊目》遠野編はとりあえずの完結の様だが、天狗達との対決のプロローグ的立ち位置。儚げな外見や不憫な立場の眞巳だが、当初の印象に反して達彦ほど悪辣ではないが、同じ策略家だった。三吾が直情型なので兄弟でいいバランスなのかもしれない。

ネタバレ《2024年71冊目》皮肉な話だが、この事件によってドールハウスで繰り広げられてきた狂った「お人形遊び」が終了し、姉妹の本当の日常が始まりそうでほっとしている。主人公2人が阿吽の呼吸で行った証拠隠滅と麗一のセリフ「でも、その努力は報われましたか？結局あなたは、誰ひとり救えなかった」が印象的。次作も楽しみ。

ネタバレ《2024年70冊目》中巻まで読み終えても敵の正体がよく分からない。次回で遠野の事件に決着がつくのか？

ネタバレ《2024年69冊目》今回は三吾中心。初めて彼の異母兄が登場したが、登場以前以後もよく分からないつかみどころのない人物に見える。ひねくれている様に見えて直情型の三吾と並ぶとより得たいの知れない雰囲気だが、果たして彼の本心とは？

ネタバレ《2024年68冊目》前回の空白の年月を兄弟がどのように過ごしていたのか、その答えがあった。青目を逃がし、残った目までもあげる...家族の情がそこまでさせたのかと思っていたが、情は情でも「家族だからこそ許せない」という思いがここまで残酷な罰を与えようとは。やはり伊織はとんでもなく優しいが、同じくらい厳しい。

ネタバレ《2024年67冊目》ハッピーエンドとは言いきれない事件の収束だったが、不思議とこのシリーズに相応しいそれぞれの選択だった様に思う。同時に彼らがここまでの犠牲を払わなければならなかったのか、ともどかしくもなるが。終盤のタリ視点、時間はかかっても３人が良い家族になれるだろう、と確信できる場面だったから余計に。

ネタバレ《2024年66冊目》2人の因縁が徐々に分かってきたが、今のところむしろ絆は強まっている様で安堵している。現代にも通じる老々介護が出てきたかと思えば、馴染みのないしきたりや道徳観念が事件に大きく関わっていて納得できるところとしにくいところがあった。

ネタバレ《2024年65冊目》ケリーの過去にまつわる禁忌、まさに「パンドラ」だ。惑星ひとつを棺にしたはずが、まさかの過去の亡霊の登場にさすがの怪獣夫婦も平静ではいられない。

ネタバレ《2024年64冊目》命か宗教か、究極の選択だ。父親はクズだったが、この少年の幸福を祈らずにはいられない。

ネタバレ《2024年63冊目》著者の男性主人公の性格が似通っているシリーズが多いのは気になるところだが、ついに皇帝が本格的に登場し、ただ楊貴妃を盲愛している人物なだけではない気配を感じて今後どのように関わってくるのか。どの登場人物も腹に一物二物抱えていそうな人物ばかりで誰も彼も疑わしく思えてきてハラハラした。

ネタバレ《2024年62冊目》姉の行方や今後の後宮生活などどんな展開になっていくのか気になりつつ1巻読了。楊貴妃の最期は史実にもあるが、この魅力的な「傾国の美女」がどのように描かれるのかも個人的に興味深い。