読書メーター KADOKAWA Group

2024年3月の読書メーターまとめ

piro
読んだ本
12
読んだページ
3884ページ
感想・レビュー
12
ナイス
735ナイス

2024年3月に読んだ本
12

2024年3月のお気に入り登録
3

  • こうすけ
  • toshi
  • よむよし

2024年3月のお気に入られ登録
2

  • こうすけ
  • toshi

2024年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

piro
便利屋・多田便利軒シリーズ第2作の連作短編集。前作を読んでからかなり間があいてしまったものの、多田・行天コンビの空気感はすぐに蘇って来ました。相変わらず行天の変人ぶりと鋭さが際立ちます。本作は多田視点だけでなく周囲の人々視点でもエピソードが描かれていて、前作よりも色彩が豊かになった印象。『岡夫人は観察する』で岡夫人が多田と行天を客観的に観察・分析する様が面白い。多田は嫌がるでしょうがこの二人は側から見ると実にいいコンビです。そして時折垣間見える行天の繊細な感情の動きも興味深い。続編も読んでみよう。
が「ナイス!」と言っています。

2024年3月にナイスが最も多かったつぶやき

piro

2月は何かと多忙で10冊届かず、でも心に残る作品多数。『正欲』は朝井さんの鋭さを感じる。藤田嗣治の生涯に期待以上に興味を唆られ、そして『デューン』の壮大な世界観に惹きつけられました。年度末何かと忙しい方も多いと思いますが、今月も宜しくお願いします。…2024年2月の読書メーター 読んだ本の数:9冊 読んだページ数:3537ページ ナイス数:631ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/655004/summary/monthly/2024/2

2月は何かと多忙で10冊届かず、でも心に残る作品多数。『正欲』は朝井さんの鋭さを感じる。藤田嗣治の生涯に期待以上に興味を唆られ、そして『デューン』の壮大な世界観に惹きつけられました。年度末何かと忙しい方も多いと思いますが、今月も宜しくお願いします。…2024年2月の読書メーター 読んだ本の数:9冊 読んだページ数:3537ページ ナイス数:631ナイス  ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/655004/summary/monthly/2024/2
chantal(シャンタール)
2024/03/02 09:01

桜とスカイツリーは良く見かけますが、こちらは梅ですか?梅の佇まいも良いですよねぇ。藤田嗣治画伯は先日の読書で初めて知りました。読書、読メで世界が広がります!今月もよろしくお願い致します😊

piro
2024/03/02 11:17

chantalさん、そうです!浅草から隅田川を渡った所にある公園で春の気配を告げる様に咲いてました。桜も待ち遠しいです。藤田嗣治の猫の絵はいいですね。今月もよろしくお願いします。

が「ナイス!」と言っています。

2024年3月の感想・レビュー一覧
12

piro
酒井順子さん、関川夏央さん、原武史さんという、それぞれ志向が異なる「鉄」の方々の三人旅、そして一人旅(編集スタッフは同行)の様子を綴った一冊。旅で訪れた場所について事細かに述べられている訳ではなく、毎回テーマに沿った御三方の会話が中心なので、やや一般受けはしない内容。『北陸駅そば五番勝負!』は原さんの駅そばへの思い入れが強く色々手厳しいのに対し、酒井さん・関川さんは冷静に、気を遣った様なリアクションなのが面白い。児戯溢れる男性二人と緩めの酒井さんの組み合わせが、バラバラな様で意外にいいバランス。
ミカママ
2024/03/31 19:19

酒井さんが鉄オタって初耳・・・。そうそう電子と紙、使い分けてます~。

piro
2024/03/31 20:17

結構有名かと思ってましたがそれ程でもないんですかね。ガチガチのマニア系では無いようですが、緩い鉄子さんで、雑誌の連載企画をまとめたものなど、そっち系の本も何冊か出されてます。 https://bookmeter.com/books/580165 https://bookmeter.com/books/4761096 最近も内田百閒・宮脇俊三に関する本を出されているので、そのうち読んでみようと思ってます!

が「ナイス!」と言っています。
piro
岡山に暮らしていた朋子が母と別れ、芦屋の親類の家で過ごした1年間の物語。朋子の思い出として綴られる日々は、いつまでも朋子の心の中で宝石の様に輝いている。小さな冒険、仄かな恋心、ミュンヘンオリンピックの高揚、そして素晴らしい家族。特に従姉妹のミーナとの絆が微笑ましく美しい。読後は小さな寂しさと大きな温かさに包まれる、出会えたことに幸せを感じる作品でした。コビトカバのポチ子の背に座り、王女様の様に行進するミーナの姿が目に浮かぶ様です。
が「ナイス!」と言っています。
piro
『木曜日にはココアを』の続編。「マーブル・カフェ」定休日の月曜日にイベントとしてひっそりと開かれた抹茶カフェを起点として東京と京都を舞台に紡がれる12ヶ月の各編は、人と人とが繋がる優しい物語でした。ベタなストーリーもありますが、さらっと心地良いお話ばかり。『拍子木を鳴らして』(皐月)、『抜け巻探し』(葉月)にじんわりしました。『夏越の祓い』(水無月)も京都らしくて良い。そして最後の『吉日』(師走)は期待通りの結び。ミニチュアアートの写真も添えられ、温かな気持ちで読み終えることができました。
が「ナイス!」と言っています。
piro
便利屋・多田便利軒シリーズ第2作の連作短編集。前作を読んでからかなり間があいてしまったものの、多田・行天コンビの空気感はすぐに蘇って来ました。相変わらず行天の変人ぶりと鋭さが際立ちます。本作は多田視点だけでなく周囲の人々視点でもエピソードが描かれていて、前作よりも色彩が豊かになった印象。『岡夫人は観察する』で岡夫人が多田と行天を客観的に観察・分析する様が面白い。多田は嫌がるでしょうがこの二人は側から見ると実にいいコンビです。そして時折垣間見える行天の繊細な感情の動きも興味深い。続編も読んでみよう。
が「ナイス!」と言っています。
piro
日本初の地下鉄を開通させた早川徳次、そして地下鉄開通に挑んだ現場の人々の物語。徳次の地下鉄にかける情熱、そして歴史に名が残らない現場の人々のプロ意識に心熱くなる一冊でした。一時は険悪となった東急グループの始祖・五島慶太とのエピソードも興味深い。「地上の星」をもじった「地中の星」。トンネルを遠ざかる地下鉄の赤いテールランプであり、そして徳次をはじめとした人々でもあり、とてもいいタイトルだと思います。東京の地下鉄の中でも何となく特別に感じる銀座線。地下鉄の父・早川徳次の思いを乗せて走り続けていることが嬉しい。
が「ナイス!」と言っています。
piro
様々な媒体に掲載されたエッセイや小説の解説などを集めた一冊。恩田さんが好きな本について語ったものや、作家になりたての頃の様子を語ったエッセイがとても興味深い。特にデビューからしばらくの期間、兼業作家として睡眠時間を削って活動されていた頃の様子は驚きでした。そして恩田さんの日常における色々な妄想が、色々なカラーの恩田作品に繋がっているのだなぁということがわかる一冊。そのバックグラウンドには多くの小説や音楽への深い造詣があることもよくわかります。
が「ナイス!」と言っています。
piro
『オレンジページ』掲載のエッセイを纏めた一冊。やっぱり角田さんのエッセイは楽しい。食に関すること、旅に関すること、日々の暮らしに関することなど、共感することが多いし、小心者でありながらチャレンジングな所や意外と頑固な所がありのままに記されていて、角田光代という一人の人間に惹きつけられます。ご自身を保守的と評していながらも、苦手だったものに敢えて手を出し世界を広げている所など、決して殻には閉じこもっていない。何かしら変化や成長を追い求めているような所が人間としての魅力に繋がっているのだと思います。
が「ナイス!」と言っています。
piro
ANA機内誌『翼の王国』掲載のエッセイを纏めたエッセイ集最終編。 2019〜21年、コロナ禍前から最中の連載終了まで。今回も旅心をくすぐるエッセイが多数。ランプの宿・髙峰温泉、イスタンブールは特に心惹かれました。鹿島神宮は私も行こうと思いつつ行ってない所。『五感を刺激する場所』パークハイアット東京の空気感は確かに特別だなぁと共感。そしてコロナ禍だからこそ「もう一度旅へ」と言う思いが滲む最終回も印象的でした。自由に旅ができる様になった今、また飛行機に乗って遠くへ行きたいです。暫くANAは乗ってないなぁ。
piro
2024/03/14 21:03

機内誌での連載は2021年3月で終わった様ですね。本書が7冊目なのでずいぶん長い間連載されていたんですねー。私はJALに乗ることの方が多いので『翼の王国』で吉田さんのエッセイを読んだ記憶は無いんですが。

chantal(シャンタール)
2024/03/14 22:07

しつこくごめんなさい。シリーズ2冊読んでました。そこで止まってて、知らずに間をぶっ飛ばして「ぼくたちがコロナを知らなかったころ」を積んでました😅性分で順番に読みたい人なので、探して積んできます😁

が「ナイス!」と言っています。
piro
今年も3月がやって来た。あの時医療の現場で何が起きていたのかを知りたいと思い手に取った一冊は、震災で甚大な被害を受けた石巻市の基幹病院・石巻赤十字病院のルポルタージュ。地震発生4分後に災害対策本部立上げ、57分後にトリアージエリア設置・医師の配置完了。まずその迅速な対応に「プロの仕事」を見ました。日頃の訓練、そして現場の方々の意識の高さを強く感じます。自らが被災者でありながら、医療を止める事なく奮闘した方々には本当に頭が下がる想い。自助共助を念頭に我々も「その日」に備えねば…。
piro
2024/03/14 15:02

石巻赤十字病院が共著となっているので、多少は美化された内容になっているのかもしれませんが、できなかった事や悔いが残る事まで記されていて、事実をきちんと伝えてくれている印象を受けました。石巻は震災前に2回ほど立ち寄った事がありますが、少し街を歩いた程度なのであまりよく知りません。いつの日か復興成った街を日和山からゆっくり眺めてみたいです。

が「ナイス!」と言っています。
piro
戦時中、学童疎開で東北のとある村にやって来た浜野清子。清子の疎開先・高源寺で養女として暮らす那須野リツ。出逢った時から何故か互いに嫌悪感を持つ二人を巡る物語は、少女達の成長譚であると共に、争いを避けることの大切さを語りかける作品でした。海族と山族の対立を軸に描く螺旋プロジェクトの一作品として共通のテーマを描きつつ、人の様々な「想い」が織り込まれた感。源助やタマの優しさと厳しさ、そして清子の母の深い愛情に心打たれます。そして他作品との微かな繋がりを探すのも一興です。
piro
2024/03/10 23:24

伊坂幸太郎さんの呼びかけで始まった「8作家による前代未聞の競作企画」である螺旋プロジェクトの作品、これで全8作制覇しました!期間が空いてしまったため気づかなかった作品間のリンクもあるかもしれませんが、それでもこの壮大な競作企画は楽しめました。プロジェクト第二弾も始動しているらしいので、こちらも楽しみです。

が「ナイス!」と言っています。
piro
科学をテーマに語るエッセイ。一言に「科学」と言ってもその範囲は幅広い。進化の話、原発の話、カーナビの話…様々な物事を科学する内容はどれも興味深い。「科学は五感をもって自然に向き合う姿勢」、これこそ科学の原点だと感じました。AIがもたらすディストピア、これはもはやSFの話ではないなぁ。人間にしかできない事を捨てずに、思い、感じて生きることが重要ですね。池澤さんの作品のバックグラウンドに少し触れられた気がするのも良かった。そして言葉・単語への強いこだわりにいちいち納得。言葉を大事に使う人は信頼できる。
chantal(シャンタール)
2024/03/07 22:18

池澤作品、どんどん進んでますね!私は置いてかれる一方です😂私も頑張って読みます!

piro
2024/03/07 22:22

このエッセイは読んでいてとても興味をそそられました。紹介されている本も面白そうなものがたくさんあって、色々広がりそうです。小説とはまた違う楽しみがある一冊でした。

が「ナイス!」と言っています。
piro
日本推理作家協会がまとめた短編集から更に伊坂幸太郎さんが選んだミステリー短編アンソロジー。東野圭吾さんの序文、伊坂さんの解説という豪華さ。収録作は1970-90年代の作品なので古さは否めない。でもそこも含めて味わいのある短編集でした。なんと無く伊坂さんが好みそうな、そして伊坂さんの作品にも通じる様なテイストの作品が多かった様に思います。収録作の中では真保裕一さんの『私に向かない職業』が好み。小松左京さんの『長い部屋』のトリックは反則な気がしますが、小松さんらしい気もします(笑)。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2016/02/14(2997日経過)
記録初日
2016/02/05(3006日経過)
読んだ本
1119冊(1日平均0.37冊)
読んだページ
369653ページ(1日平均122ページ)
感想・レビュー
1119件(投稿率100.0%)
本棚
26棚
性別
血液型
A型
現住所
東京都
自己紹介

読書メーターが読書継続のモチベーション。読友さんのレビューのお陰で読んだ事がない作家さんの本を知る事ができ、感謝しています。「積読本」、「読みたい本」がなかなか減らないのが悩みです。

読書メーターの
読書管理アプリ
日々の読書量を簡単に記録・管理できるアプリ版読書メーターです。
新たな本との出会いや読書仲間とのつながりが、読書をもっと楽しくします。
App StoreからダウンロードGogle Playで手に入れよう