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なぜ教科書裁判をたたかったのか (岩波ブックレット NO. 335 ドキュメント戦後史)

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katoyann
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戦後最大の思想史的傑作と称された教科書裁判を提起した家永三郎へのインタビュー。彼の行動の原動力であり、思想の核はザインとゾルレンの峻別であるという。戦時中は現在、歴史(ザイン)から当為(ゾルレン)を導くという意識が一般的だった。簡単に言えば、万世一系の天皇の歴史があり、その天皇の赤子として臣民が連なり、天皇家の繁栄のために戦争で命を落とす、という意識だ。家永はこれに懐疑的だった。だから皇国史観の教科書調査官と対立した。日本には「自己と自分の学問とが無関係に離れている」人が多いという暉峻さんの指摘に頷く。
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