形式:単行本
出版社:講談社
小山田浩子さんの「うらぎゅう」も良かった。芥川賞の「穴」はイマイチだったけど、こういう尖った作品は良いですね。
田舎マジックリアリズムの傑作「うらぎゅう」、短いが異様に記憶に残る「別所さん」、高校生生活を描いた「エビくん」、アル・パチーノや銃撃戦が印象的な少年ものの秀作「ミス・アイスサンドイッチ」、再読再々読だがやはり面白かった「すっぽん心中」「ピエタとトランジ」、ラップ小説「ショッピングモール…」、結末に目新しさはないが過程が素晴らしかった(とくに碁を打つ場面)「訪問」と、ヤバいくらいに“当たり”が多く、満足です。
「っていうかさ、むずかしいことって、いっぱいあるじゃない。これからわたしたちが大人になってさ、社会とかに出てさ、そしたらむずかしいこと、ほんとうにもう、信じられないくらいのたくさんの、むずかしいことがあると思うんだけど」「うん」「でもね、わたしね、そのなかでもきっといちばんむずかしいことをね、もう知ってるような気がするんだ」(「ミス・アイスサンドイッチ」)
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小山田浩子さんの「うらぎゅう」も良かった。芥川賞の「穴」はイマイチだったけど、こういう尖った作品は良いですね。