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ヒナギクのお茶の場合

感想・レビュー
81

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ブネ
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【MEMO】 いま最もノーベル文学賞に近い日本人作家の一人といわれる多和田葉子。 その魅力のエッセンスが詰まった短篇集。 「女には無理」と断られた照明係の仕事を、重いコードを毎日百回引きずって獲得したパンクな舞台美術家と作家の交流を描く「ヒナギクのお茶の場合」(泉鏡花文学賞) など、言葉とユーモアで境を超える全米図書賞作家の傑作。
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みき
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パンクスタイルの女性だったり、喫煙をする男性だったり、デモに参加する大学生だったり、デフォルメされているようで揺らぎのある他人がたくさん出てくる。登場人物たちは人との交流に戸惑って、おどおどしているように見えて、絶対不可侵の場所を自分の中に持っている。読んでいて寂しさが何となく浮かんでくる短編集だった。
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timeturner
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頭に浮かんだ妄想を自動筆記したんじゃないかと思うほどヘンテコな話が次から次へと出てきて、あっけにとられながらも面白いのでついていくと、えーっというところで終わる。「日常と異界の境を揺るがす」と謳ってあった通りの短編集だった。
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TrueColors
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脱力系の短編集。エドワード・ゴーリーの訳文っぽかったり、女子高生が“ボクトーキタン”していたりと、飄々としたノリが含み笑いを誘う。『雲を拾う女』がとにかくヘンテコだった。なんでみんなハイヒール履こうとするの? そもそも(わたし)って何? と難しいのとは別次元のわからなさに、脳がみるみる活性化されるのだった。「ただ純粋に小説を楽しめばいいのよ〜、いろいろ書いてみたよ〜」って多和田さんが言っていそう。
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榊原 香織
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幻想短編、ていうか、ドイツ生活での妄想というか。 表題はハーブティ
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ルビ子
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図書館でまた目に入って再々読。何回読んでも面白いわ。
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kameyomi
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『献灯使』が素晴らしかった多和田葉子。こちらも短編集。何か普段読書をする時と違う脳の部分が活性化される気がする。故に少し疲労感があるがそれは心地よいものだ。『雲を拾う女』、表題作が良かった。
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MASA123
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ネタバレ表題作「ヒナギクのお茶の場合」は、主人公が友人のハンナの行動を語り続けるという話だ。紅茶のティーバッグからはじまり、舞台芸術、ジーパン、照明係・・・と話題がグルグル入れ替わっていき、それは、ジャズのアドリブのようで、心地よい刺激、リズムだが、全体としての話が見えてこないまま、最後にティーバッグに戻って話が終わってしまった。結末はわかったので、読んだことにしてもいいのだけれど、もう一度、最初から読んでみた。2回読むと、全体の話が、つかめてきたが、まだモヤモヤする。
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relaxopenenjoy
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枕木、雲を拾う女、ヒナギクのお茶の場合、目星の花ちろめいて、所有者のパスワード。舞台はドイツだったり日本だったり、不思議な多国籍(無国籍?)感、浮遊感漂う文章。枕木は、既読の「容疑者の夜行列車」に入っててもおかしくない感じ、所有者のパスワードは、「聖女伝説」に少し似ている。目星の花の4短編も印象的。
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びわ
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読み始めはちょっと不安になったけど、どんどん乗ってこれた!何が書いてあるのかよく分からないのに、面白い!他の作品では、この分からなさのせいで、不安になって止めたくなったのに、この本はそんなことにはならなかったなー。また読みたくなりそうな気はするけど、それが何故なのかさっぱり分からない。うーん、不思議な文章だなあ!単に私の理解力が低くて、言語化出来ないだけかしら?
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ルビ子
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図書館でまた目に入って、再読。枕木、雲を拾う女、ヒナギクのお茶の場合、目星の花ちろめいて(あやめびと、むかしびと、わたりびと、ほかひびと)、所有者のパスワード。楽しかったぁ。多和田葉子さんは、長編よりも短編の方が好きかも知れない。縦横無尽に言葉をあやつるすごい人。でも、「所有者のパスワード」に出てきた「観光地で売っている饅頭の包装紙のような装丁の本」ていうのがどうしてもイメージできずに笑うしかない。この本は絶版らしくて、古本でも結構高くて買えないから、あと何回かは借りよう。
みーまりぽん

昨年の夏、講談社文芸文庫で出ましたよ♪(^-^) 「海に落とした名前」と合わせて1冊、¥1800しますけど。

04/25 12:19
ルビ子

みーまりぽんさん、ありがとうございます! 1800円、気持ちに勢いのある日に買わないと!

04/25 14:35
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漣
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読み始めはやっぱり慣れるまで時間がかかるのだけど、いつのまにかこの独特なふわふわとした浮遊感が癖になる。『枕木』と『目星の花ちろめいて』が良かった。
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トム
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初多和田葉子。面白い。外国語の勉強をがんばりたくなる。
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♋︎
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ゆっくり読んだ。そしてゆっくりお茶を飲む。
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ぺ
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次の週、姫子は本多の顔を見るなり、わたしたち駆け落ちしないとね、と言った。本多は目をまるくした。カケオチという言葉の意味がはっきり分かっていなかったので、その不安には底知れないものがあった。いつかテレビで偶然見た古い映画。駆け落ちするというのは、女と遠いところに逃げて、親にはもう一生会えず、名前を変えて、ラーメン屋をやりながら、子供を育てることで、もちろん大学にも行かれないし、サラリーマンにもなれない。
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るな@ぼちぼち復活
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読み手の想像力が試される短編集。やや難解で、ついていくのが難しい話(「枕木」)もあったがそれ以外は概ね楽しめた。「目星の花ちろめいて」がお気に入り。
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さっとる◎
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大丈夫ですよ、私のことは私ちゃんとわかってるんですから。そう言って眺めやる路線図は点検中で目的地を見失う。上が地獄は皆様とっくにご存知か。悪魔のいるそちらが北だと矢印は主張が激しい。二次元が指し示す先に立体の空はあるかしら。でも車窓が切り取る夜にそんなもの、どこにもない。動く列車は安心です。移りゆく現在位置の撹乱、定まらないものは見失わない。ティーバッグから染み出した夜だけが本物で、流れていくこの夜は本当に、本物の偽物です。そんな嘘も安心です。私、駅になど行きたくないから目的地なんか失ったままで構わない。
さっとる◎

とどまらない、とどまれない?多和田さんは安定に不安定が安心で、いつの間にかすっかり好きになってしまった(笑)まいちゃんのおかげ、ありがとう♡

08/15 22:59
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ありんこ
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ネタバレ「所有者のパスワード」が良かったです。本好きの姫子がクミントショカンへ。”十時になると図書館員がドアを開け、待っていたクミンたちがいっせいに中へ流れ込んだ。”とか、描写が素敵。電磁波過敏症という言葉は初めて聞きました。多和田さん、何冊目かな。時々読みたくなります。
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いのふみ
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「私」という感覚がもともと脆弱で、それに呼応して環境に融和してしまったり、周囲の人物も異なものに見えたりする。しかし、この感覚は、生きていてむしろ普通のものだと思う。自分には「所有者のパスワード」ぐらいが、リーダブルでユーモアもあり、もっとも面白かった。
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toridori
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短編集。私の場合、ここから読まなくて良かった。やはり「かかとを失くして」から順に読むのがベストかな。個人的意見ですが。というのも私は最近の作品より初期から中期のものが好き(なよう)で、勝手に「雲をつかむ話」が中期の集大成だと決めているので(個人的すぎる意見)、本書収録の、散文詩を集めたような作品「目星の花ちろめいて」に、のちに「雲をつかむ話」となるであろう断片が見られたこと、非常に楽しかったです。なかでも「あやめびと」はそのまんま「雲をつかむ話」の主題を(コメントへ)
toridori

「ヒナギクのお茶の場合」…ティーパックを使ったあと乾かしてまた飲む。すると乾かしている場所に(この場合は紙の上)お茶の色がうつる。それをじーっと見ている主人公(作家)が浮かび上がってくる。多和田葉子は幻想文学だとうっかり語りそうになる私ですが、この短編は幻想的でない部分がホント素晴らしい。パンクファッションのハンナさん大好き。「目星の花ちろめいて」…造語をふんだんに使った多和田さんらしい詩、あるいは超短編。明治から昭和初期の作家を彷彿。「所有者のパスワード」…読書家の少女と「濹東綺譚」が化学反応する。

03/10 13:28
toridori

個人的には後半の3作品が好き。いくらでも読み返せるわ。現在絶版状態みたいなので、これは図書館本なのですが、もう早く文庫にしてくだされ待てぬ。

03/10 13:31
4件のコメントを全て見る
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IRS
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ネタバレ多和田さん節炸裂の大好きになった短編集。泉鏡花文学賞受賞作品らしい。一番面白かったのは、「所有者のパスワード」。彼女の「ボクトーキタン」に対する勘違いと、変に噛み合ってしまう現実とがまぜこぜになっていくさまは、長編の「聖女伝説」を彷彿とさせる。古文風の「目星の花ちろめいて」もよかった。時空を越えての邂逅。多和田さんの、生々しい生活感、雑多感からすーっと地上か地下へ持ち上げられる(或いは引きずり下ろされる)浮遊感、恐ろしさ、気持ちよさは何とも言えない快感をもたらす。ずっと浸っていたい世界。
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花林糖
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(図書館本)多和田さん初読み。「枕木」が不思議でシュールで???となり何これ?と思いつつ読了。「雲を拾う女」も同じく悩みながら読了。「ヒナギクのお茶の場合」は面白く読めホッと安心しました。一番良かったのは「目星の花ちろめいて(あやめびと/むかしびと/わたりびと/ほかひびと)は文章も綺麗で好みでした。最後の「所有者のパスワード」は他のと違う感じでこれも良かったです。
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佐屋
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不思議で刺激的な多和田さん世界。見知っている物語、言葉というものが崩れていく感覚の心地好さに暫し身を委ねる。収録作では「雲を拾う女」が一番好き。語り手が哺乳瓶の乳首に変身した女という点からしてシュールで、堪らない。どうしてこんな作品が書けるのだろう。解いては結び、繋いで弄り、また解く、その過程は面白く美しくスリリング。とは言え私には、まだ多和田長編に挑むほどの勇気はでないのだった。
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けろ
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ネタバレ著者の才能を感じさせる小説。「ヒナギクのお茶の場合」は、しばしばでてくる語句のリフレインでつっかかりのある不安定な感覚を持ち続けさせられる。また「わたし」の空想や独特な発想はともするとファンタジーに陥りがちになるところを、不思議な女性ハンナと舞台監督クルトが現実に引き戻す役割を果たしていて絶妙なバランスがとられている。ラストは穏やかな日常小説の流れから一気に勢いがつき緊迫させられる。見事に計算されていると思った。
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あ げ こ
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よく見知っているはずのもの達が、見知らぬ見慣れぬ姿であったりして、見知らぬ見慣れぬ用いられ方をされていたりして、素通り出来ぬ面白さ。自分がそれを、全然知ってなどいなかった事に、大半を見過ごしていた事に、気が付き思い知る面白さ。こんなにも危うい。こんなにも可笑しい。こんなにも沢山ある。見過ごせない事ばかり、こんなにもある。こんなにも解ける。こんなにも足せる。こんなにも掴めない。こんなにも掴める。こんなにも拾える。軽くたじろいでしまう面白さ。そわそわと落ち着かず、不安なのだけれども、確かに楽しく、快い面白さ。
あ げ こ

多和田葉子を読む事の面白さをどう言葉にすればよいのか…。不毛で細かくていちいち気になって気になる事ばかりで見過ごさなくて容易ではなくて引っかかりが多くて定まらなくて不安で不安定で振り返る暇がなくて戻れなくて落ち着かなくてそわそわしてしまって、いつもすぐさま連れて行かれてしまう。

10/03 22:16
あ げ こ

ずっと探し続けているようで、彷徨し続けているようで、試み続けているようで、取り留めがなくて、キリがなくて、全然見つからなくて、掴めなくて、決めてしまえなくて、それこそ山のようにあって、次から次へとあって、切れ目がなくて、終わらなくて、面白い。ざわつく。目からウロコが落ちたりする。何にでもなるわたし。形を変え、形を失い、形のないものにさえなる。どこへでも行くし、どこまでも行くし、どこへも行けない。

10/03 22:17
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ルビ子
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この作家さんの、「読みやすい」方の本。5つのお話は、どれもそれぞれ違う味わいがあってとても楽しめました。「ヒナギクのお茶の場合」が一番好きかな。
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ケルトリ
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この作者は初めてだが、こういう文体が持ち味なのだろうか。かなりあちこちに筋書きが飛び回る感じがして、自分にはよく理解できなかった。
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ぼんぼり
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多和田葉子さんは苦手。私には高級すぎるのだと再確認しました。でも時間がたってからまたよんでみようかな。
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take0
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バラエティに富んだ5編。「雲を拾う女」哺乳ビンの乳首になってしまう(わたし)。意味とか脈絡とかそんなのよく分からないままに、ひたすら読まされてしまう。「ヒナギクのお茶の場合」所々挟まれる語の反復や文体のリズム、読んでいて楽しい作品。友人ハンナへの語り手の好感が滲んでいる。オチもハンナらしいw。「所有者のパスワード」多和田さんにこんな作品あるんだ。ラノベの恋愛モノ読んで脳内でコマ割りまで完璧に漫画に変換したり、難しい漢字の意味も分からず字面に官能性を感じたりする語り手。パロディーというか遊び心を感じる作品。
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balloon
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収録作すべて良かったけれど、特に好きなのは『目星の花ちろめいて』。古文のような文体となめらかなリズムが心地よく、この言葉の波にいつまでも漂っていたい気分。表題作『ヒナギクのお茶の場合』は、もうタイトルからして好み。友人ハンナについて独り言のように淡々と語っているだけなのに、思わず聞き入ってしまう不思議な魅力があります。
0255文字
nico🐬波待ち中
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多和田さんの自由な文体が相変わらず面白い。静かなトーンの話からクスッと笑える軽快な話、と多和田さんの引き出しの多さが伺える短編集。「枕から枕へ、今夜見る夢から明日の夜見る夢へ」とあるように、多和田さんに夢の世界に誘われたかのようにふわふわした余韻が漂う。特にリズム感と言葉遊びが心地好い『目星の花ちろめいて』、姫子の思い込みに何度もニヤリとなった『所有者のパスワード』が好き(永井荷風の「ボクトーキタン」も気になる)。どれも続きが気になる終わり方。もっと多和田さんの独特の世界観にひたりたくなる。
nico🐬波待ち中

タカユキさん、こんばんは♪お疲れ様です。多和田さんは芥川賞作家さんらしく複雑な面もありますけど、文章に独特のリズムがあって面白いですよ。読んでいて心地好いです(*^^*)ぜひ挑戦を!ところで明後日はいよいよ11月7日水曜日ですね。『秋の牢獄』の日ですよ!入獄準備はできてますか?私は忘れないようによく見える場所に本を置いて、入獄の日に備えてます(^-^)/

11/05 19:59
nico🐬波待ち中

なーるほど♪明後日の入獄楽しみですね(≧∇≦)

11/05 20:32
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やよひ
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セピア色の連想ゲームに似た幻灯、雲を掴むような、ふわふわと浮遊する感覚のなかでそんなことばばかりが頭を巡った。「目星の花ちろめいて」のあやめびと、むかしびと、わたりびと、ほかひびとの全てと「所有者のパスワード」が好きだ。
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おばけ
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電車に揺られて、連れていかれる先はどこだろう。見たことのない景色、嗅いだことのない匂いがそこにはあった。ここはどこか、などといった問いかけは、この作品の前では無意味に等しい。くすんだ灰色の空、煉瓦造りの建物、道行く女性が踏むつめたい石畳。想像力を膨らませ、私はいま立っている風景の空気を思いきり吸いこむ。しだいに肌が馴染んでいく感覚はひたすらに心地よく、まだ、まだ、浸っていたいという気もちを誘う。それでもページを繰っていけば空白のページ。鼻先をかすめた紙の匂いに、ようやく現実に戻ってきたことを知るのである。
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Midori Nozawa
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友達から貸していただいた本。やっと読むことができました。多和田さんの本は3冊目です。これも難しかったけれど、前2作より楽しめた。パンクのハンナ(舞台芸術家)とのやりとりが入った表題作が一番よかった。でも結構読み飛ばしで読んだ。「所有者のパスワード」は読書好きの女子が本を買うお金欲しさにアブナイアルバイトにひっかかりそうな話だが、永井荷風の墨東奇譚の一節が随所に出て来て可笑しかった。北ヨーロッパからの視点で、独特の言葉遣いで自由に文を組み立てている。多文化共生は日本にいると遠いお題目だが、多和田さんは違う。
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syota
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短編5つを収録。それぞれ持ち味が異なり、多和田さんの魅力がぎっしり詰まった一冊だ。超現実的でシュールな「枕木」と「雲を拾う女」、漱石の『夢十夜』を思い起こさせる「目星の花ちろめいて」もよかったが、一番印象深かったのは表題作。ドイツで一人暮らしをする作家の“わたし”と、才能はあるがコミュニケーションの下手なハンナの交流が淡々と語られている。軽やかでリズミカルな文章がうっとりするほど魅力的で、途中何度も立ち止まって読み返してしまった。二人の関係を深読みすることも可能だが、今は素直にこの優しさに浸りたい。
0255文字
Yui.M
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「かかとを失くして」「犬婿入り」などは少し難解だったけれどこの作品は、人間味があふれていて好きだな。
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どんぐり
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2000年刊行の第28回泉鏡花文学賞受賞作。「枕木」「雲を拾う女」「ヒナギクのお茶の場合」「目星の花ちろめいて」「所有者のパスワード」の5篇。哺乳ビンの乳首になった私を主人公にした「雲を拾う女」が少々難解で、それ以外は理解が可能で、言葉のもつイメージの喚起、生成ともいうべき作品群。「別に駅のようなところへ行きたいと思ったことはないのに、列車の止まるのはいつも駅だ。駅は、鉄の腕を何百本も組み合わせて、ネジで止めて、そういう形に作ってある。屋根だけで、壁のない家。ベッドはないけれど、ベンチはいくつか並んでいて
どんぐり

、灰皿もあって、自動販売機でジュースも買えるけれど、猫はいなくて、鳩がいる。駅なんてそんな所だ。見知らぬ人達が、歴史に遅れまいとして、新聞を片手に握り締め、せかせかと歩いていく」(『枕木』)など、言葉遊びに魅かれる。

10/05 22:47
0255文字
14番目の月
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多和田さんの小説はなかなかに難解ですがこの短編はとても読みやすいと思います。 読みやすいとはいえ、感想を表現するのが難しく、ただ心地良いとしか言いようがない。 「枕木」は「旅をする裸の目」を思い起こしました。
めしいらず

14番目の月さん、これ先日読んだカワカミさんの書評に載っていて、読みたいなと思っていました♪ 中々手強そうですねー(^^;

08/23 09:49
14番目の月

大丈夫です、めしいらずさん好きだと思いますよ。

08/23 11:29
0255文字
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ヒナギクのお茶の場合評価100感想・レビュー81