形式:単行本
出版社:新潮社
昨年の夏、講談社文芸文庫で出ましたよ♪(^-^) 「海に落とした名前」と合わせて1冊、¥1800しますけど。
みーまりぽんさん、ありがとうございます! 1800円、気持ちに勢いのある日に買わないと!
とどまらない、とどまれない?多和田さんは安定に不安定が安心で、いつの間にかすっかり好きになってしまった(笑)まいちゃんのおかげ、ありがとう♡
「ヒナギクのお茶の場合」…ティーパックを使ったあと乾かしてまた飲む。すると乾かしている場所に(この場合は紙の上)お茶の色がうつる。それをじーっと見ている主人公(作家)が浮かび上がってくる。多和田葉子は幻想文学だとうっかり語りそうになる私ですが、この短編は幻想的でない部分がホント素晴らしい。パンクファッションのハンナさん大好き。「目星の花ちろめいて」…造語をふんだんに使った多和田さんらしい詩、あるいは超短編。明治から昭和初期の作家を彷彿。「所有者のパスワード」…読書家の少女と「濹東綺譚」が化学反応する。
個人的には後半の3作品が好き。いくらでも読み返せるわ。現在絶版状態みたいなので、これは図書館本なのですが、もう早く文庫にしてくだされ待てぬ。
多和田葉子を読む事の面白さをどう言葉にすればよいのか…。不毛で細かくていちいち気になって気になる事ばかりで見過ごさなくて容易ではなくて引っかかりが多くて定まらなくて不安で不安定で振り返る暇がなくて戻れなくて落ち着かなくてそわそわしてしまって、いつもすぐさま連れて行かれてしまう。
ずっと探し続けているようで、彷徨し続けているようで、試み続けているようで、取り留めがなくて、キリがなくて、全然見つからなくて、掴めなくて、決めてしまえなくて、それこそ山のようにあって、次から次へとあって、切れ目がなくて、終わらなくて、面白い。ざわつく。目からウロコが落ちたりする。何にでもなるわたし。形を変え、形を失い、形のないものにさえなる。どこへでも行くし、どこまでも行くし、どこへも行けない。
タカユキさん、こんばんは♪お疲れ様です。多和田さんは芥川賞作家さんらしく複雑な面もありますけど、文章に独特のリズムがあって面白いですよ。読んでいて心地好いです(*^^*)ぜひ挑戦を!ところで明後日はいよいよ11月7日水曜日ですね。『秋の牢獄』の日ですよ!入獄準備はできてますか?私は忘れないようによく見える場所に本を置いて、入獄の日に備えてます(^-^)/
なーるほど♪明後日の入獄楽しみですね(≧∇≦)
、灰皿もあって、自動販売機でジュースも買えるけれど、猫はいなくて、鳩がいる。駅なんてそんな所だ。見知らぬ人達が、歴史に遅れまいとして、新聞を片手に握り締め、せかせかと歩いていく」(『枕木』)など、言葉遊びに魅かれる。
14番目の月さん、これ先日読んだカワカミさんの書評に載っていて、読みたいなと思っていました♪ 中々手強そうですねー(^^;
大丈夫です、めしいらずさん好きだと思いますよ。
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