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世論政治としての江戸時代

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パトラッシュ
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封建的な専制政治と反抗する民衆という階級闘争的な江戸時代像を転換し、幕府は世論をくみ取る政治を行ったため太平の世が続いたとする。天保の改革で実施された諸政策は水野忠邦の独断ではなく、奉行や代官の意見を吸収し採用されたものとは驚いた。また天明の大飢饉時に幕領や大名旗本領を超えて地域の名主が集まり、米穀移出と酒造禁止を取り決めたのが法として通用していた。庶民出身の学者が多く出たり、新選組に通じる民衆の剣術ブームなどは、厳格な身分制社会との先入観を崩してしまう。歴史を見る上での複眼思考の重要性を改めて思い知る。
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