読書メーター KADOKAWA Group

感想・レビュー
229

データの取得中にエラーが発生しました
感想・レビューがありません
のん
新着
真鶴に行ってみたいので読んでみた。なぜ真鶴だったのか、その始まりはわからない。他の人には見えないついてくるなにかに導かれるように真鶴を訪れる。その後失踪した夫(礼)を追い求めるように京はついてくる女と真鶴に引き込まれていく。夫と妻、男と女、母と娘。生きてるものと死んでいるもの。近いようで遠い。決して一つになることは出来ない存在。不条理で結局明確になることなんてなかった。ずっと薄暗くてもの哀しい。百の存在が救いなのかもしれないけれど、娘に救いを求めるのも不条理なのかもしれない。
0255文字
🦀
新着
ネタバレ失踪した夫、礼はもう帰ってこない。主人公である京がその事実を受け入れるため、そのためだけに繰り返された真鶴への旅路と、周りのささやかな人間関係の変容。付ける女、沈む船、海に投げ捨てられる赤子。様々なイメージが彼女の前に現れては、さざなみのように消えてゆく。礼は結局どうなったのだろう。百が隠れて会っていた人間は本当は誰だったんだろう。分かるべきことが分からないまま、それごと飲み込み受け入れることは、生活の中でも覚えのある感触だなと思った。
0255文字
るるんぶ
新着
ぽつぽつ、とした文章。最愛の人がいなくなる。追う。身をどこに置いたらいいかわからずに、彷徨う。ふらふら。現実を生きる自分と、幻想を生きる自分がいる。乖離。愛する人を失って、人は戻ってこられなくなることが、ある。
0255文字
detu
新着
8/17〜20了。江國香織さんの紹介本、当該が見当たらなくて本書。前から湯河原真鶴に行ってみたくて。内容も知らずに。前に読んだ小説も摩訶不思議な感じで本書も。ヒロインについてくる幽霊なのか、ヒロインの妄想なのか。女家族3代、母親と娘、旦那10数年前に失踪。今では恋人と呼べる相手は不倫関係。奔放な女性なのか。何故、真鶴に固執する。純文学と呼ばれる本なんだろう。分かりにくいわりにはスッと読めた。川上さんの文章が良いのだろう。ISBNが416で始まっている。そんなに古い本なの?
0255文字
ふっこ
新着
共感しにくい主人公だった。浮世離れしているようで、人間らしい。自分自身だったのか。それともこの世の人ではない人と通じてしまえる町なのか。真鶴。
0255文字
チタカアオイ
新着
【図書館】
0255文字
ふみ
新着
あまりにも生々しく読むのに時間がかかってしまった。人間の人間らしい感情。それを刹那的で美しいと思ったけど、やっぱり心穏やかに生きていきたいなぁ。与えられるのを待つだけでなく、自分を生きる中で何か惜しみなく与える人間になりたいな。勉強になった。
0255文字
kakari
新着
装丁が三島由紀夫みたい
0255文字
若姉
新着
夫が失踪してしまった女が、打ち消しかけていた記憶を取り戻す話。単純に言えば。ただそこに至るまでの感情の揺れ動き、幻覚とも現実とも言い難い情景に引き込まれる。川上弘美の小説はまだ3冊目だが、たゆたう感じの表現、空気感は彼女的なのだろうか。普通の話ではないが、普遍的な話でもある。人との距離感、特に娘との関係には大いに共感した。
0255文字
のむ
新着
自分と娘を残し、失踪した夫に何か関与していると思われる真鶴へ何度も向かう女の話。 寄せては返す波のように現実とまぼろしを行ったり来たり。 時々官能的。主人公は不安定で隙だらけだからかこの世のものもこの世のものでないものもついてくる。 登場する家族が数の数え方にちなんでいておもしろいなと思った(0、100、京) 娘の百、好きだな。読んだ今は妊娠後期だけど、思春期入りたての親になったら共感するところ多いんだろうな。
のむ

読んだのは、表紙がでっかい文字ver.ではなく、高島野十郎「すもも」ver.(装丁は大久保朋子さん)。デカ文字ver.の箱に入ってた?のかな?

08/16 14:37
0255文字
カエル子
新着
真鶴出版にお泊まりしつつの借り読み。お林を駆け抜けて霊的なものを…まったく感じなかったけれど笑、木々が厳かにドッシリと蔓延る森で著者(と、京)はなにかを感じ取ったということだろうか。手放すためにも通わなければならなかったと。「距離」を考えさせられる物語だった。目の前にいても遠い。そこには居ないのに近い感覚。女三人という設定が、母の腹から生まれる子、子を産む母、そこには入り込めない男、失踪してなお女たちの心に重たく残る男。川上弘美さんが時おり差し挟む美しい日本語が物語の重さをそろりと変えていくそんな物語。
0255文字
週末
新着
近くにいる他者の底知れなさに、足元をすくわれる思い。
0255文字
akarick777
新着
人との関係、について考えた。娘との距離感。母との距離感。男との距離感。失踪した夫。男と関係をもち一つになったときの、へだたりがにじむ感覚。それを幸福感と呼ぶのなら、失踪した夫を思う時の、自分の記憶と本来の夫の姿とがにじんでしまう様子は、幸福感の一つなのか?と考える。いろんなことを考えてしまう作品は、良い作品だと思う。ことばのうつくしさにもうっとり。
0255文字
officialgirl_xo
新着
川上先生の作品けっこう読んだきたけど最近読めなくなってしまった 何故?
0255文字
tibi
新着
すごく丁寧に書かれた文章 気持ちがふわふわさせられる 映画「パーマネント野ばら」を思い出した 元気な時じゃないと読めないかも
0255文字
my
新着
5年ぶりの再読。「ついてくるもの」は統御外に溢れ出る情念が形をとっている様だろう。私も消えてしまいたい。このまま情念に圧し殺されて生きてゆかねばならないというのなら。忘れることもできず、傷つき続けねばならないというのなら。
0255文字
ひばり
新着
夫が失踪した経緯を、本当はわかっていたけれども、真鶴の風景が心の底に沈めていたものを、浮かび上がらせていき、執着から解放してくれたのかなと思いました。心の動線がよく描かれていて、ふわふわとした異空間にいるようなお話でした。
0255文字
須那 雄太郎
新着
津山市立図書館
0255文字
つくし
新着
ひとりふらっと真鶴に行ったことがあるので手にとった本。お林にとても癒やされ、ぽつぽつ歩きながら海まで楽しめた記憶。それが、夫の失踪を背景にポツポツと心情を語られるこの本から想起される真鶴は、何の変哲もなくひとが暮らす海沿いの半島ながら、それは、人の気配も薄くなる林も包括しながら、海は、祀られる岩のある海は、人の立ち入りを拒むような磯辺で。穏やかでありながら、なにかを孕んでいるという雰囲気に飲まれそうになる小説でした。
0255文字
ガラスの文鎮(文鎮城)
新着
真鶴と言う土地が実際にあるとは知らなかった。伊豆半島の根元にある小さな半島である。作家の柳下京(けい)は何度も真鶴に行く。いわく有りげな土地である。京の夫礼は娘百(もも)が3歳の時に失踪してそれきりである。その後編集者青慈と不倫関係になるが京はどうしても礼が忘れられない様である。作者の作品には珍しく男女の湿り気があって異色の作品に思える。真鶴半島に何があるのか、あるいは何があったのかこの世のものでない女が纏いつくが真相はよくわからない。京と京の母と百の女3人の生活と真鶴と言う京にとってあの世に近い土地→
moyse_n

文鎮さん、ありがとうございます!『せんせいと鞄』メモメモ(^^;;)

03/05 20:33
ガラスの文鎮(文鎮城)

『センセイの鞄』でした。失礼しましたm(_ _)m

03/06 19:24
12件のコメントを全て見る
0255文字
茅野
新着
これはダメなときに読んだらそうとう引きずられるだろう
0255文字
03_collection
新着
長く積読だったがふと本棚から取り出して読了。失踪した夫を忘れられずにいる女性の話。端的にいえばそうなのだが、著者独特のふくみのある文章や幻想と交わる風景によって読み手にも不思議な「にじみ」をもたらす。時間を行きつ戻りつして語られる、些細な生活の描写がうつくしい。
0255文字
miki
新着
見えないものが見える人の話は苦手でしたが、夫がある日突然行方不明になった主人公と見えないものとの交わりは、心の深い傷と向き合う心のゆらぎの巧みな表現に、いつのまにか主人公の痛みに引きずり込まれていました。思春期を迎えた娘に傷つく母親の心理描写も痛いほど共感させられました。
0255文字
kurumi
新着
人は自分にしかわからない意識や考えを達観し、それらを頭の中で言葉に処理する事がある。川上さんはその描写が非常に上手いと思う。加えて、読者は京が頭の中で考えている事を覗いてるのにも関わらず、どこか共感しにくい、謎が多い人物としてあやふやな線が引かれ、現実の人間と線引きされている。そのさまが、この物語にひろがる透明感を引き出しているのだと感じた。夫が突然失踪した事への喪失が、女の幻覚や真鶴への誘いを生み出していたのならば、彼女なりの現実逃避は美しく、儚い1つの夢にも思えてくる。静かな再生物語。面白かったです。
0255文字
hana
新着
模糊として輪郭をつかめない自分、突然によみがえる煩しい記憶。往き来する時間、はなれない空しさとかなしみ。文字から湿度が伝わってきて、かさついたり、まとわりついたりする。小説の終盤、瀬戸内の坂の町で、京の目に空は光で明るかったろうか。 疵をもって生きる女性と、その女性にふれて自ら傷つきもするやさしい家族と恋人。それを、こんなに重くてあたたかい小説として読めるなんて、すごい。 メモ) 「朝まで悲しみつづけることは、むずかしい。光があたるうちに、霧散してしまう。」
0255文字
原です。
新着
★最初から最後まで全く引き込まれずに終了。さっさと読み終わって良かったー。何で興味がわかなかったのかと思うと、場面が切り替わりすぎ、また、そもそもテーマが何なのかがつかめないし、ストーリーがつまらない。
0255文字
4545
新着
ネタバレ12年前に失踪した夫を思いつつ、妻子ある男との関係を続ける主人公。川上弘美作品によくある人ならぬものとのやり取り。失踪した理由はわからないし、人ならぬもののとの関係もわからない、不思議なお話。嫌いでないです。
0255文字
漣
新着
真鶴という土地に惹かれたひとりの女性の話。静謐なのになんとなく生温かなところのある雰囲気が良い。主人公の京の幼い語り口も、不気味だけどなぜか魅力的なんだよな。著者は本当にこういう女性を描くのが上手いと思う。
0255文字
ふみか
新着
ゆったりとした、緻密な、繊細な文体で読むのにもゆったりとした。女性の作で、女性の視点で連れの男性のことを書くときにこんなにべったりしたものにならないものはいいな。
0255文字
U
新着
表紙のひっそり薄暗い感じに惹かれて読み始め。お話の最中もどこかひっそりとしている感じ。百ちゃんに感じているようなことを自分の母も感じることがあるのだろうか。
0255文字
アロゲロゲ
新着
失踪した夫に囚われ、真鶴という土地に何故か惹かれて現実と幻想の区別が曖昧になっていく未亡人の話。面白かったがもっと現実に余裕のあるときに読みたかったかもしれない。
0255文字
冷蔵庫
新着
わたしの思い。底の知れぬ湖の、澄んだ水をどこまでも沈んでゆき、からだの横をよぎる無数の泡にまじるうちに、自分のからだもくるりと泡のかたちに丸まり、そのままついに底まで沈みきって、球体のうごかぬものと成り果てるような。(単:項223)
0255文字
crf2
新着
古くて新しい 星3つ
0255文字
クリママ
新着
娘が幼い時に夫が失踪した。その後10年にも及ぶ編集者との関係を持ちながらも、夫への思いを絶ち切れず、ついてくるものに手を引かれるように真鶴へ通う。一緒に暮していればこれほどの情念は持つことはなかったろうに。そして、自分から離れていきつつある中3の娘。友人の別荘やお気入りの舟宿があったせいか、学生時代何度も真鶴に通った。半島の深い森、海に突き出す岩場、岬の突端のホテル。自分の前から姿を消した男への執着を、風景と共に我がことのように思い出す。「百年」「無明」など、川上弘美のこのような作品もすごいと思った。
0255文字
がぁ
新着
美しいい文章で読みではあったが、主人公の行動が場当たり的で共感しにくかった。
0255文字
かみのけモツレク
新着
著作に一貫性がある。どれも面白いけど
0255文字
らすかる
新着
12年前に失踪した夫、礼に思いを残したまま、妻子ある青茲と逢瀬を重ねる京。京に見える(ついてくる女)に誘われるように真鶴と東京を往復する。うたかたと現世を往復するように。巻末の解説で京のことを「統合失調症」のようだと書いてあったけど、私はよしとしない。そんなんじゃないよ。深く求めすぎたんだよ、礼のこと。京と同じような年齢だからか、かなり同調して読んでしまった💦 静かでありながら水底で燃え続けてるような激しさをもった作品でした。
0255文字
mint-s
新着
夫が失踪して母と娘と暮らす京。夫がいなくなり、気持ちの居場所を求めて青茲と...。青茲には妻と子供が三人いる。京は何かに呼ばれるように度々真鶴へ行く。今生の時間と他生の時間をたゆたう京。自分でも知らなかった夫への苦しく切ない思いは強くなるばかり。現世ではないところへ連れて行こうとする女の気配。母と娘の距離感。女の情念がわき立つような川上ワールドを堪能しました。
mint-s

らすかるさん、こんばんは⭐️おー!らすかるさんのタイミングに合っていたのですね♪良かったです♪年を重ねて読む本の幅が広がるのは嬉しいですね(o^^o)

07/15 22:26
らすかる

はい~ヾ(*´∀`*)ノ すごくこころに残る作品でした! 出会えてよかった本です(*^^*)ありがと~!

07/15 23:23
9件のコメントを全て見る
0255文字
タオルケット
新着
不思議な空気感の小説。この言語空間はこの人にしか書けない、と思った。普段使わない音の言葉が出てきて、その言葉の語感がねっとり絡みついてははなれることを繰り返しているような感触をおぼえた。 母になってからまた読みたい。
0255文字
よ
新着
忘れることで、悩まずに生きていられる面もある。だけど、思い出して、正面から苦しみにいく。
0255文字
全229件中 1-40 件を表示
真鶴評価73感想・レビュー229