形式:単行本(ソフトカバー)
出版社:河出書房新社
秦氏等を一括して「渡来人」とするのは混乱の基であり、弥生・古墳時代には技術者集団とともに、半島から多くの移住者が来たこと、その遺伝的反映は現代日本人の四分の一にもなる等々、「渡来人」の移住の実態やその後について、個々の氏族を挙げて記す。「渡来人」に関する常識を覆す見解が多々示されるが、やや詳細に過ぎ後半は流し読みとなる。本書にも「渡来人」は当時も特に差別的な扱いではなかったとあるが縄文時代以来、列島では移住者に対して親しく受け入れる態勢があったことが、その後の日本の歴史を大きく規定していったのではないか。
この機能をご利用になるには会員登録(無料)のうえ、ログインする必要があります。
会員登録すると読んだ本の管理や、感想・レビューの投稿などが行なえます