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京のオランダ人: 阿蘭陀宿海老屋の実態 (歴史文化ライブラリー 40)

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やまだてつひと
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鎖国時代のオランダ人が参勤交代で幕府に訪れる為に使われていた宿よマニュアルであったりオランダ人が京都でどのような行動をしていたのかを詳しく描いている本。  出島などでオランダと貿易を行っていた事は知っていたが、日本に滞在しているオランダ人がマニュアルなどを作って後世にスムーズに作業を引き継ぐ為に色々行っている事に驚いた
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wang
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江戸時代出島のオランダ商館長一行が4年に1度(後期には5年に1度)江戸に往復していた。その途中5箇所は定宿があり、それがオランダ宿。実態は明らかでなかったが、京のオランダ宿海老屋に関するまとまった資料が見つかりそれを中心にオランダ宿の実態をまとめた書。細かなマニュアルがあり、所司代・町奉行・長崎奉行など各方面への報告を頻繁に行っている。さらに天明大火の後は自分の家が焼失している中で宿泊所を必死で探す様、自儘に出歩こうとしたり、好き勝手に土産の売買をしたり苦労がうかがえる。海老屋の場所を特定した仕事も立派。
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amabiko
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『それでも江戸は鎖国だったのか』に引き続き読了。江戸時代、少なくとも166回×2回はオランダ人が京の町を往来したというのが驚き。いわゆる「鎖国」制下でも一定の人数が西洋人を間近で見る機会があったということ。独特の文体と構成で繰り返しやまとめが多い(そのため、理解には困らないが)。
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紫
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タイトルに偽りあり? 正しくは「京のオランダ宿」…鎖国の御時世、江戸参府道中のオランダ商館御一行を迎え入れる側の検証本であります。オランダ宿は御公儀から代々仰せつかった大切なお役目。火災で家屋が焼失したからといってお役御免とはならず、代替施設の手配に追われることに。知られざるオランダ宿の実態は驚きの連続ながら、現存史料の読み解きに沿って検証が進んでいくため、あらかじめ予備知識がないことにはどうしても難しいです。初心者対象のお手軽な本ではないでしょうね。オランダ人一行のスキャンダルの数々が面白い。星3つ。
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印度 洋一郎
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江戸時代、江戸に参府するオランダ人の宿泊所となった阿蘭陀宿と呼ばれた宿屋があった。ほとんど研究されていない、この謎の施設を、比較的資料の残っている京の海老屋から分析。住所、構造、業務などを取り上げているが、町人とは言え外交に関わる仕事なので幕府から経費が出ていたらしい。にも関わらず、火事で全焼しても復旧予算もつかず、代替施設になった寺からは「異人を入れる」と迷惑がられ、威張りくさる通訳達の無理難題に苦慮する激務だった。興味深い内容だが、書名の「京のオランダ人」の事はほとんど出てこないのはいかがなものか。
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