形式:単行本(ソフトカバー)
出版社:大阪大学出版会
第二部ではより個別的な問題が取り扱われています。中国の古典小説はどこまでも「事実の報告」を理想として観念され、その文体は「史」のそれを出ることはなかったという箇所(第三章)と、世間への強烈なアンチテーゼであった隠逸という在り方が、中唐頃から大衆化・通俗化し、宋代以降の文人趣味へと繋がっていくという指摘(第五章)が印象に残りました。
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第二部ではより個別的な問題が取り扱われています。中国の古典小説はどこまでも「事実の報告」を理想として観念され、その文体は「史」のそれを出ることはなかったという箇所(第三章)と、世間への強烈なアンチテーゼであった隠逸という在り方が、中唐頃から大衆化・通俗化し、宋代以降の文人趣味へと繋がっていくという指摘(第五章)が印象に残りました。