読書メーター KADOKAWA Group

日本軍はなぜ満洲大油田を発見できなかったのか (文春新書 1060)

感想・レビュー
39

データの取得中にエラーが発生しました
感想・レビューがありません
金吾
新着
場当たり的かつ論理性がない当時の日本の姿がよく表れています。日本は戦略的思考が苦手と言われてますが、それ以前の話かなとも思いました。まあ油田を確保したとしても輸送を考えていないのでどうしようもない話かなとも思いました。
0255文字
turutaka
新着
流し読み。 満洲の油田開発について知りたいと思っていたが、本書で扱われるのは、満洲での油田開発以外にも、サハリンでの開発でソ連にいいようにやられたこと、陸軍と海軍の絶望的なまでの足並みのあわなさ、そもそもエネルギー政策についての定見の無さなど戦前戦中における日本の準備のなさを冷徹にあばいていく。 専門的なところは理解できず飛ばしながらの読書となったが、それでも日本の(特に陸軍の)このいい加減な姿勢を見るにあたり、そりゃ戦争しても負けるわなと率直に思う。
0255文字
coolflat
新着
日本は戦争において、石油そのものが重要になることは認識していても、発掘~製造~輸送に至る統一された石油政策の重要性を認識していなかった。日本の石油政策は常に場当たり的で、敗戦の一因であった。それを象徴するものとして、当時の日本海軍は、大艦巨砲主義で商船護衛の思想を持たなかった。日本海軍の使命は敵艦を攻撃し勝利を得ることであった。1943年後半から米軍によるタンカーを含む日本商船の撃沈比率は高まっていた。海軍が商船護衛をしないため、南方で石油を製造しても日本に運ぶためのタンカーが到着しないという有様だった。
0255文字
水判土カスミ
新着
永遠の0と同じく、日本軍の無謀さや愚かさが分かる本ですが、難解な科学用語が多いのが難点です……
0255文字
Masayuki Shimura
新着
石油というフィルターを通して見た『失敗の本質』といった趣きの一冊。嘘が数字を作り願望が現実に優先する様子などからは、過去の出来事だからと済ませてはいけない教訓が満載かと。
0255文字
鯖
新着
日本は三度エネルギー危機に襲われた。東日本震災、オイルショック、そして先の大戦。政府や軍は産油地を占領しても石油が湧いて出る訳ではなく、精製、加工、輸送と専門の技術者が必要だという認識に欠けていた。海軍以外は石炭から石油にエネルギーが変化したという認識に乏しく「水からガソリンを作る」という詐欺に近衛が引っかかりかける始末。…でも松ヤニで飛行機を飛ばそうは完璧詐欺だよなあ。タンカーが攻撃されると想定すらしていなかったとのことで、なんかもう前提からして全部だめじゃん…。
itozaki_kei

以前読んだ本に、開戦直後の侵攻作戦で占領した蘭印の油田を再び使えるようにするため(占領直前、オランダ側に破壊された)派遣された技術者の話があったんですが、軍の無理解もあって、結局終戦までまともに復旧、操業できなかったようです。徴用された民間のタンカーや輸送船の扱いのひどさといい、技術や(人的、物的)資源の価値を軽く見ていたあたり、貧乏国家とは思えないずれっぷりだなと。

10/20 21:39
鯖

それをやって許されるのって、正直潤沢な人口と国土をもった毛沢東とスターリン(いや許されないけども)くらいだと思うんですけど、なんで資源も人口も面積もはるかに弱小な国でそれやっちゃうんだろうな…、体力勝負になったら勝てるわけないのにと思うのですが、今も続いてることなのがまた。

10/20 21:47
3件のコメントを全て見る
0255文字
toriarii
新着
おすすめの作品。漫画ジパングを読んだ人なら必ず行き当たる疑問に答えた本。樺太の石油開発、帝国陸海軍の石油燃料に対する取り組みが解る。著者の他の作品と比べて技術的な記載はかなり抑えてくれているので読みやすいはず。技術確立→即量産にならないという指摘は、素人が陥りがちな化学、産業分野での見通しの甘さを修正してくれる。日米開戦前に泥縄で南方進出を企てたり、先見の明があった海軍も石油輸送、オクタン価の重要性をギリギリまで認識していなかったりと良く戦争始める気になったねという印象が残った。
0255文字
千本通り
新着
そもそも当時石油が必要だったのは海軍だけで、一般人はもちろん陸軍も機械化が進んでいなかったため油田の発見に熱心でなかった。大東亜戦争が始まっても石油の安全な輸送に気が回らなかったし、石油精製の基本的知識も乏しかった。
0255文字
ゆきまさくん
新着
日本人は昔から自給可能なエネルギーの危機を感じ、資源開発を模索してきた。 昭和初期の北樺太石油ほか、確かにあったはず、あるいは確保できたはずの油田をものにできなかった。それはなぜか。 こうしてみると昭和初期のソ連との北樺太の油田等をめぐる交渉、外交をみても、我が国の国益をめぐる交渉ごとや外交は、決して今に始まったことではなく、昔から後手後手に回ることが多かったようだ。 そして残念ながら政府の先見性もしかりかなと。
0255文字
暇さえあれば
新着
戦争に至る背景、敗戦の家庭を石油の観点から書いた本。 国策のために数字を作るという面があるのだと理解しておかなければならない。
0255文字
ky
新着
非常に興味深く面白い。資源開発は国を支える土台の産業。満洲北端の油兆は地質屋によって調べられ産油地として有望だったが、軍部の関心は南方へとシフトし、満洲石油の開発は顧みられなかった。戦後、大慶など中共によって大油田が発見開発されたこと事実を見るに、軍部や一部政治家のなんと愚かな判断だったか、と嘆息を禁じ得ない。戦後、国策として、フランスはトタール、日本は石油公団、がささやかながらもメジャー対抗を意識して創設され、前者はセブンシスターズに次ぐ発展を遂げ、後者は不祥事?で一旦終わり衣替えされた。
0255文字
さきん
新着
こういう本は本当に読む価値を感じる。自分も個人的に疑問に思っていた。最大の要因は陸軍の石油に対する理解の低さ。戦車、爆撃機の重要性が把握されるころには1930年代も後半に入っていた。日露戦争での成功体験も仇になったのか、石炭中心から中々切り替わることができなかった。油田を発見していたとしても、精製、保存、輸送する技術が未熟だったことも否めない。油田を発見したから太平洋戦争を戦い抜けたという単純な話じゃないということは痛感させられた。
0255文字
レイノー
新着
2016年刊。著者は物産子会社の三井石油開発の元常務執行役員。◆まず本書はタイトルのことだけを書くに止まらない。つまり、対米英開戦の直接要因になったとされる石油枯渇が、軍・政の様々な失政の帰結である点を、石油を定点に露わする書だ。つまり①戦後1950年代当時の中国の技術ですら存在が確認できた満州地区の油田を、日本が発見・掘削し得なかった技術的・政治的理由に加え、②北樺太の油田の開発・利用機会を外交的悪手で喪失。③インドネシアの石油施設の占領とその利用・活用とは違うことを、海軍は失念(輸送護衛戦略の欠落)。
レイノー

さらには、④戦前、特に1930年代の油田発見や掘削技術に関する世界的潮流に言及し、日本がキャッチアップできていなかった内情とともに、⑤その理由としての軍・官僚の無謬性の悪癖、あるいは、⑥その帰結としての対米戦争の帰趨=必敗に関する軍の調査レポート(つまり猪瀬直樹が発掘した「総力戦研究所」以外にも、対米開戦必敗を報告したグループが存在した)と、⑦米独はおろかソ連にすら「化学」「石油化学」の面で大きく見劣りしていた事実が開陳される。◆③や⑤は散々語られてきたことで意外性はないが、石油という観点で見ると印象的。

01/15 18:48
レイノー

また、奇形的に一部の技術面では優れていたものの、日本は総合技術力、技術を支える人的基盤の層が薄弱である。これは抽象的には意外ではないが、これも②⑦のように、石油という切り口で見るのは新鮮だ。◇が、ここで一番印象的なのは⑥である。個人的に新規ネタということもあるが、正しい情報を上げても、受領側に虚心坦懐さがなければ、そして結論ありきの議論の不毛さに無自覚な様を見るにつけ、どうしようもないなぁと。

01/15 19:01
0255文字
Guro326
新着
★★★☆☆ 煽情的なタイトルに思えたが、それよりかはかなり詳細な調査結果。手にとってもらうためのタイトルは奏功。/輜重を軽視したのは有名なはなしだが。産油地を占領しただけで石油を入手したつもりになってたのは、やはり供給というかサプライヤーという存在そのものへの想像力が欠けてるのだろうし、それは今でも。/石油禁輸されると、条理のない戦争に突き進んだ国があったことを、いま一番思い出さないとならないのは、どの国か。/日本語には「油断大敵」という言葉があってだな。
0255文字
Porco
新着
日本が東南アジアに攻め込んだのは、米国から石油が入ってこなくなったため、蘭印の石油を我が物にしようとしたからだ、とはよく聞く話なのですが、当時の日本の具体的な石油事情はほとんど知りませんでした。『海賊とよばれた男』にいくらか書いてあったのかも知れませんが。まず、石油についての理解が浅かったんですね。
0255文字
三上 直樹
新着
商社マンとして石油にかかわってきた筆者が、第二次大戦期の日本における石油確保のための悪あがきと僥倖、そして破滅的結末を冷静にまとめた内容。開戦前の会議で予測された敗戦を、東条首相が押し切ったあたりに、あの戦争の自暴自棄が見透かされてしまいます。
0255文字
坂津
新着
地図帳を開くと中国東北部(満州国)に油田マークが点在しているのが分かる。北樺太も同様だ。それらの油田地帯に影響力があった日本は何故、石油を上手く扱えなかったのか。本書では南方油田(現在のマレーシアやインドネシアなど)も範疇にして、かつての日本のエネルギー政策について概観していく。科学に対する海軍上層部の知識不足故に起こった「水ガソリン事件」や、石油資源に乏しい日本の打開策だった「人造石油」など、興味深いエピソードが幾つも登場する。現代とは大きく異なる石油事情も、根底では共通の問題を抱えていたことが分かる。
0255文字
kiyochi
新着
日本軍の戦時中の石油は、陸軍が手を回して、国策会社がこっそり輸入していた分もあったのか。南方進出が功を奏して、仮に南方油田を確保しても、輸送手段がないのは予想されていたそうで、実際に多くのタンカーが米軍に撃沈された。
0255文字
いのふみ
新着
ネタバレ海軍のみが石油の重要性を先んじて認識し、陸軍がいかにそこから遅れていたか。また、石油が調達できてもいかに陸軍と海軍の足並みが揃っていなかったか。そしてソ連・アメリカをはじめとした列強は日本を翻弄する、いかに手練手管に長けた連中であったか。戦中の日本は石油を前にけっこうオロオロしていた。
0255文字
相馬
新着
大慶油田発見や人造石油、松根油などの詳細については概略にとどまっておりやや不満だが、戦前の、特に行政面での石油開発状況、政策(そんなものは無かったんだが)が判り興味深い。というか情け無さしか出てこない。
0255文字
hk
新着
「数字はウソをつかないが、ウソが数字をつくる」 本書終盤に登場するこのフレーズが余韻を醸し出す。WW1によって石炭から石油へのレジームチェンジが浮き彫りなった。日本も海軍では石油への漸進的な移行に前向だったが、陸軍や政府との足並みがどうにも揃わない。ソ連領だった北樺太での油田開発も機密扱いとなり、民間は入れずに海軍直属のもとで行われた。民間資本を入れれば迅速に開発はすすむだろうが、進捗度や精製能力などがソ連に筒抜けになってしまう…という危惧があったのだろう。地政学的な制約が日本の原油開発を停滞させたのだ。
0255文字
Takashi  Fujimoto
新着
石炭から石油へ。エネルギー転換が戦前の日本にとってターニングポイントだった。日本領土内では石炭は取れても石油は新潟、秋田でわずかな量が取れるのみ。石油は米国に依存するしかなかったわけで対米協調路線で行くかそれを嫌うなら蘭印に攻めて出て英米と戦争するか。言っても詮なきことだけど満州で油田を発掘出来てたらなぁ…そして石原莞爾が主張していたように満州で国力を蓄え支那には攻め込まない。それでいけば英米の虎の尾を踏むこともなかったのにと思うが、今更考えても詮なきこと。
0255文字
Humbaba
新着
どれほどの戦力を抱えていたとしても、燃料がなければその実力派発揮できない。通常時であればお金を払えば燃料が手に入るだろうが、戦争中になるとそれすらも叶わなくなる危険性がある。だからこそ自前で燃料を抱えることが望まれるが、それはどの国も同じなので燃料の奪い合いが始まってしまう。
0255文字
結城雄貴
新着
戦前の日本の石油政策を概観する本です。人造石油にかけたものの、特許やそもそもの基礎技術の不足に阻まれたうえ、そもそも人造石油自体があまり筋の良い技術でなかったことなど、石油の専門家らしい知見に溢れていて、大変興味深く読みました。
叛逆のくりぃむ

 他にも光人社から『陸軍燃料廠―太平洋戦争を支えた石油技術者たちの戦い』が出ております。

06/19 17:04
0255文字
takao
新着
海軍主導の油田開発
0255文字
元吉
新着
★★★★★ よくぞここまで調べてくれた。石油探査の仕事に憧れて勉強したことがあるが本書のような副読本があれば勉学に身が入ったと思った。 表題は満州となっているが北樺太、満州、華北、南方の油田に触れられ、それぞれ著者の思いが込められている。樺太では鉱区、契約について、満州では純粋に探査技術、南方では輸送の問題、石油精製(オクタン価の高い)と広範囲な話が展開される。 義和団事件から太平洋線までの期間に油田開発を通じて、どうしたらあの無謀な戦争を止められたかという観点で膨大な資料を通して歴史を紐解いている。
0255文字
Teruhiro Komatsu
新着
日米開戦前に陸軍参謀本部の命でニューヨークにおいて極秘に米国経済調査を行い、その絶望的なまでの国力格差に直面し、極めて悲観的な報告書を書き上げた新庄健吉陸軍主計大佐の述懐が現代社会に生きる我々にとっても実に重く響き渡ります。【数字は噓をつかないが 、噓が数字をつくる】
0255文字
goi
新着
満州だけでなくサハリン・インドネシアでの石油開発について、その歴史と著者の見解に基づく失敗の理由が説明されている。 ネシアへの開発経緯として、若干27歳の高橋中尉がざっくり見積もった石油の需給量が日本軍の公式数値となり、それにも基づいて南方進出が意思決定されている。結論ありきの資料作り。 ミリはパールハーバー直後に日本軍が上陸し、油田と製油所を武力で最初に確保した地。南アのアパルトヘイト政策に対する制裁として、原油の仕向地変更禁止が記載されていた。 この後にPrize(石油の世紀)を読みたい。
0255文字
プラス3
新着
ジパングでも出てきたこのネタ。僕もずっと気になってました。結論からいうと、そのノウハウ・技術が無かったから。あと軍の上層部が重要性を認識できていなかったから。そして、たとえ発見できていたとしても、輸送や精製・加工の段階でつまづいていただろうとのこと。タンカーが撃沈されることさえ頭になかったというから恐れ入る。わかった頃にはどうしようもなく「水からガソリンを作る」という詐欺に引っかかりかける始末。貧すれば鈍するとはよく言ったものだ。
プラス3

「数字は嘘をつかないが、嘘が数字をつくる」格言やな。個人が組織内での保身のためについた嘘の数字が、悲惨な結果をもたらす例としては中国の大躍進政策について書かれた『毛沢東の大飢饉』が傑作。

04/17 21:22
プラス3

石油に限らず原材料の加工・精製がどれほど困難なことかを知るには『ゼロからトースターを作ってみた』を読むと良い。 エネルギーリテラシーの向上には『エネルギー論争の盲点』がベスト。『今この世界を生きているあなたのためのサイエンス』もオススメ。

04/17 21:28
0255文字
Yasuhisa  Ogura
新着
非常に刺激的な内容の一冊。タイトルと内容は若干異なるように思うが、旧日本軍を中心とする油田開発の歴史をまとめたもの。結論から言えば、満州やサハリンに油田は存在しており、日本が真剣に開発に取り組んでいれば(今でも)石油資源に困ることなく、従って石油を理由とした(無謀ともいえる)日米戦争にはならなかっただろうというもの。戦争の理由ともなった石油についてさえ、旧日本軍の無策、無能ぶりが明らかにされている。
0255文字
月をみるもの
新着
タイトルの満州だけでなく、樺太でそしてインドネシアで日本がどのように探鉱を行ったか(あるいは行えなかったか)が詳細に描かれている。上流に弱いのは昔からの体質なのである。国のレベルでは昔海軍、今資・エネ庁が中心のわけだが、どっちも技術のわかるトップはいないというのが最大のガン。お隣では、中央政治局にちゃんと石油学院の出身者がいて、大手石油3社は国営。日本でも国は民間サポートではなく主体として動け、、いうのが著者の提言なんだけど、アーザーデガーンとか見てたらやっぱ無理じゃね、、と思う。
月をみるもの

シェールでババをひかされた商社もあるけど、著者の出身である三井は長期的視点から踏ん張ってるようだ。歴史から学べるかどうかが、経営の分かれ道になるのだろう。

04/03 07:31
0255文字
なおき
新着
海軍はバカか? 本書を読んだ率直な感想です。 この手の本を読むと、実に腹立たしくて仕方ありません。 陸軍首脳がバカで無能だということは分かっていました。 海軍は陸軍と比して、優秀だと思っていました。 しかし、その理解は間違っていました。 海軍首脳もまたバカで無能でした。 http://naokis.doorblog.jp/archives/51949217.html
0255文字
鏡裕之
新着
80年代の頃、なぜアメリカの自動車産業は衰退したのかという洋書が出ていた。「警告はすでに発せられていた」という冒頭の文で始まる一冊だったが、戦前の日本にしても同じである。すでに警告は出ていた。日本とアメリカの国力差は1:20。味方の損失を5%以下、敵の殲滅度を100%にしないと勝利できない。石油の備蓄から見て互角に戦えるのは2年だけで、最後にはソ連が侵攻して敗北する。たとえ南方を制して石油を手に入れたとしても、輸送中に英米に撃沈されて、やはり勝利できない――。分析を無視した日本の首脳陣に絶句する一冊。
鏡裕之

併せて『失敗の本質―日本軍の組織論的研究 』(中公文庫)も読むと、日本の馬鹿っぷりがよくわかる。そして哀しいことに、この馬鹿っぷりは今も健在なのだ。

03/08 14:00
0255文字
寅次郎
新着
何か釈然としない思いです。帝国陸海軍が戦争の機械化が進んでいる世界情勢を見抜けなかったのが残念です。人は「やむにやまれぬ大東亜戦争」だと言っていますが、陸軍はあまりに大戦前の中国戦線が長引いてノモンハンで敵機甲師団を目の当たりにし、恐れおののいたとか。。。。海軍も油井から内地までろくなタンカー及び輸送船警護とか無策千万!何か悲しくなりました。また、中国本土の油井候補地近くまで調査が成功したのに最後の測量が間違っていたのか?時は3年8ヶ月流れ、敗戦。。。何か考えさせられました。
0255文字
Teo
新着
戦前からの石油資源獲得の動きが新鮮な知識だった。第二次世界大戦が近づくまで陸軍並びに政府が国策としての原油確保の考えが甘かったとは、後知恵ではあるが情けない。そして昨今のサハリン原油も同じだが、戦前においてもサハリンの油田開発で良い様にされたのも情けない。 いずれにしても持たざる国の日本は化石燃料に関しての安全保障は全く蔑ろに出来ない訳で、これに対する確固たる代替エネルギーは生き延びる上で絶対必要だろう。太平洋戦争は原油を持たない時点で既に負け戦が決まっていたのだから。
0255文字
onepei
新着
開戦初頭に南方資源を確保しようとした背景の一面。
0255文字
CTC
新着
文春新書新刊。昭和の陸軍、特に永田・石原・武藤らには一応の国家構想があった、というのが近年川田稔氏らが著した新しい“昭和陸軍観”だ。としても当代きっての俊秀が、油田なき北支の資源に拘ったのは何故なのか。本書にはその答えの一部が記されている。「陸軍が海軍とともに関係他省庁との合同燃料政策に臨むようになった昭和8年(後略)」。大正10年策定「石油国策実施要綱」は①備蓄②事業振興③資源開発(国内・樺太)④代用燃料が骨子。③は失敗し、④は人造石油(石炭やオイルシェールより)に国を走らせた。陸軍は陸軍しか見ず…
CTC

そうそう、そんな石油難、技術難の中で…当時の日本の航空揮発油はオクタン価87以下だったようだ。実際に米基準ではオクタン価92以上が必要ということなので、まぁ日本の航空技術者は悪条件でよくやった訳ですね。

02/10 23:35
CTC

本書冒頭には、昭和13年の“水ガソリン事件”の顛末も記されている。水からガソリンを製造できる、という詐欺師をあろうことか、大西瀧治郎・豊田貞次郎・井上成美といった面々が信じかけた、というものだ。現場の技術者がちゃんと見抜いたという事なのだが…哀しい話だ。このエピソードは私は阿川弘之の『山本五十六』で読んだ事がある。阿川さん海軍贔屓で有名だったけど、こういうのを拾うというのは偉いですよね。

02/10 23:43
5件のコメントを全て見る
0255文字
adhvanya
新着
つまらない本だと思います。
0255文字
全39件中 1-39 件を表示
日本軍はなぜ満洲大油田を発見できなかったのか (文春新書 1060)評価78感想・レビュー39