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日本の言葉の由来を愛おしむ―語源が伝える日本人の心―

感想・レビュー
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トミザワ
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朝っぱら。もともとは、朝食前のすきっ腹のこと。それが朝食前の空腹時や早朝という意味になった。昔の人々にとっての『朝』は、まったく様子の違う二つの時間に分かれていた。一つめは、目は覚めたけれど空腹で力が出ない、朝食までの時間。これが『朝っぱら』です。でも、朝食さえすめば、そこからは、仕事をおこなう一日の前半部としての元気な朝が始まるのです。この二つの朝の違いは、飽食の時代を生きる私たちが感じる朝食前後とは比べものにならない、大きなものでしょう。だから、常に簡単な仕事を『朝飯前』と言う習慣もできたわけです。
トミザワ

ナイスありがとうございます。『腹ごしらえ』という言葉も、昔の人々が食事を『活動のエネルギー源』として強く意識していたことを教えてくれます。逆に言えば、そのぐらい『空腹』が身近にある生活だったのです。『朝っぱら』が朝食前を指すようになったのは江戸時代。そのころは津々浦々の人々がほぼ同じ時間に朝食をとり、そろって一気に元気になっていたわけです。その様子を思うと、なんだか朝食が神々しく見えてきます。

01/12 07:10
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pikoptyuq
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せっかく日本に生まれたので、言葉の深みを少しは知った上で品のある日本語を使いたいと思って購入。枕元に置いてパラパラ読み返している1冊。ゆるす、正しい、が印象的。内容は根拠のあるものから、作者の感性で書かれてるものまで様々で辞書的ではありませんでした。「すみません」を使うことを肯定的に表現していることが嬉しかったです。
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凛風(積ん読消化中)
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毎朝、一項目ずつ読んでいた本。大和言葉に思いを馳せる。たとえば「ニセモノ」は「似せたもの」で、悪い意味はない。でも「偽物」という文字を与えたことで、そこに「偽る、欺く」という悪い意味が加わってしまう。本来、漢字は他国の言語の為にあるものなので、相応しい文字を当てるのは難しい。同じように「適当」や「いい加減」も、本来は「ふさわしい、良い加減」なのに、不真面目な印象になってしまう。それは、日本人の国民性が、いつも全力を良しとしていて「ほどほど」を目指さないからだ。語源は深い。何度も再読したい本。
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ちう
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ふと言葉について考えてみると、微妙なニュアンスであったり、言語化しにくい感覚がある。それは、日本人とし、親、あるいは周りの人から経験的に学んだものであり、代々伝わってきた価値観が含まれているからだろう。先人達が長い時間をかけ、大切にしたからこそ伝わってきた言葉。単なる意味や言葉の響きだけでなく、口の形や音の出る場所と言った話し手の感覚さえも言葉に乗せられているのだから、そのセンスの良さには驚くしかない。言葉を通して昔の人たちの考えを覗くような不思議な本だった。
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Yamazon2030
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ネタバレ2020(32) 日本語の語源や言葉の由来について書かれたエッセイ。 語源・由来だけでなく、著者が想像しながら日本語を愛おしむ姿に共感。 ・もみじ:揉み出づ(神様がもみ出してくれた) ・打ち合わせ:本番前に合わせる(みんなで合わせるような話し合い) ・和える:美味しいものが溶け合った印象 ・桃:優しさ柔らかさを感じる ・ふんわり、うっとり:「ん」「っ」は思い入れの深さを伝える ・いろいろ:多種多様(何種類の色という美しいイメージ) ・ほのぼの:少量だから美しい ・真心:本当の心は相手の幸せを願う心
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mako
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私たちが使っている言葉の由来を調べる、なぜそう使われるようになったのか想像する。言葉を手がかりに時代を遡ることで見えてくる昔の人々の智恵や、戒め、大切に考えていたことなどに想いを寄せる。すると、すぅっと心が落ち着く。なるほどね!って発見し面白がりながら、癒されている。言葉は、ご先祖さま達からの贈り物かもしれない。ここ1週間ほど、ペラと開いたページから2つ3つの言葉の由来を楽しみ味わってから眠りにつく。そのおかげか、最近悪夢を見なくなった。言葉を愛おしむ。おススメです。
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トミザワ
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『ついたち』。つぎは、ふつか、みっか、よっか・・。ふつか以降は、ひ、ふ、み、よ・・という数を表す大和言葉に”日”という意味の”か”をつけた呼び名。月の一日目だけは特別な言い方。それは、『月が立つ』という意味の『つきたち』です。旧暦では月の満ち欠けを基準に暦の月を決めていたから。つまり、十五夜の空に丸々と輝いていた満月が日ごとに細り、『今日でもう見えなくなる』日が、その月の最終日。そして翌日、すなわち『さあ今日からは少し膨らんでいくぞ』という日が、新たな月の始まりの日でした。
トミザワ

ナイスありがとうございます。先祖たちはこの日を『月が立つ日』ととらえて『つきたち』と呼び、それが『ついたち』になったそうです。今日から月が立つ。だから、ついたち。ちなみに旧暦の時代では、月の最後の日を、『月が籠もる日』と見て『つきごもり』、転じて『つごもり』と呼びました。残念ながらこの『つごもり』も『ついたち』も、空にある月の姿と合致しませんが、月が籠もる日の次が月が立つ日が訪れる、というイメージを心に描けば、月の変わり目を新鮮な気分で迎えられるように思います。

04/01 07:22
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みやび
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考えて見ると当たり前かもしれないけれど全ての言葉には由来がある。何百年、何千年も前から言葉は生まれて生きて今に続いている。その時代に生きる人々によって姿を変え、意味も変わってきた。その言葉が生まれた状況、由来を知ると今まで何気なく使ってきた言葉にももっと親しみが湧いたり愛おしさがこみあげてくる。はるか昔に生まれた言葉が今の時代に生きる私達の生活や気持ちにも通ずる由来だったりすると昔の人達と繋がったような気がして嬉しくなる。日本語は人が人を思いやる言葉が多い。時々はそういった由来に思いを馳せて見つめ返そう。
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Fiver
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普段なにげなく使う言葉も、由来を知ると実は奥深くておもしろいです(*´`*) 言葉って大切。自分に自信がもてない時があったとしても。ほのぼのと…にこにこと…そんなふうに生きていこう。
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7a
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語源を知ると言うよりも、著者もある程度想像を働かせて推測しているように、言葉の背景や歴史に思いを馳せることを促す本。あれ、馳せるって走るのことだよな。馬が疾走するようなイメージの。本文にも「ごちそうさま」の馳走もあれこれ走り回って準備する意味があったと書かれていた。思いを馳せるって、ぼんやり思うよりもっとあれこれ考えることではないのか?…と言うように、当たり前に使っている言葉を立ち止まって考えるのはとても面白いことだ。ん?面白いって顔が白いって(以下略)
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きゅーま
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いつも使っている言葉の由来、考えたことありますか?「つまずく」「つまさき」「つまむ」の「つま」ってなんなの?「にせもの」は元々「似せもの」だった?など、知れば知るほどなるほどと思え、言葉が豊かに、楽しく使えるようになる一冊。
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コウ
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「ビーバップ・ハイヒール」で紹介されていた一冊。動詞から名詞に変化した言葉、他国から流れてきたものを日本人が感動して名称としてつけた言葉等、由来は様々。章立てはもう少し分かりやすいものの方が嬉しいのになぁ、とは思うものの、充分楽しく読めました。
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やぎママ
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何気なく使っている言葉の由来を知ることで幸せな気分になる、という筆者の言葉に大きくうなずく自分がいる。「つめ」が低温に触れ痛いから「つめいたし」→「つめたい」とか、枝を折って道しるべにした「枝折り」→「しおり」など、いやはや日本語は知れば知るほど楽しいね。
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学び舎くるみ
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心温まる読書タイム。言葉の語源が近いものや本来の意味から、今の言葉の印象を捉えなおしてみる。知っているだけで人生が豊かになりそう
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dskmori
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語源は定かではないものもあるので、この一冊をうのみにはできないのだけれども、語釈にふくみを見いだせ、広がりを感じられるようになるのではないでしょうか。
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KEI
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普段何気なく使っている言葉の語源を探ると、こんな意味があって、それは太古の時代から使われ、こなれ、伝わって来たものだとわかる時、日本語の豊かさやそれを伝えたいにしえの人の思いを感じます。そんな言葉のいくつかを2.3頁で分かりやすく説明されていて、言葉に対する捉え方が変わります。例えば「もみじ」は「もみづ」と言う動詞が語源。それは「揉みいづ」で、染料の無かった時代木々の紅葉が神が木々の葉を揉んで色を出したと考える時、何となく眺めていた紅葉も違ったものに見えてくる。。等。言葉の成り立ちに興味が湧いた本でした。
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katsubek
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しばらく言葉についての書が続いた。本書もそう。言葉の由来や語源を探すのはとても楽しいと思う。私自身、そういうことに少しは知識があるつもりであったが、何をかいわんや、である。もっともっと勉強せねば。というわけで、読んでいて楽しかった。帯に「成り立ちを知ると、何気ない一語が輝きだします。」とあり、まさしくその通り。知ることの楽しみを十二分に味わわせてくれた。まだまだ知る楽しみを味わっていけるにちがいない。まことに、言葉に対するいとおしみを実感させられる書である。
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トミザワ
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数の呼び名には、大和言葉の『ひ、ふ、み、・・』 と中国から伝わった漢語に基づく『いち、に、さん、・・』の二通りがあります。でも、ほとんどの人が漢語のほうを使っています。が、よくみると異端児が二人、紛れ込んでいます。『四』と『七』です。『し』と『しち』、『いち』と『しち』が紛らわしい。そして『し』の発音が『死』を連想させる。そこで先人たちは大和言葉の『よ』と『なな』を使うことに。ただし、『よ』は後ろに『ん』がついた『よん』が定着しました。これは『よじゅう(四十)、よひゃく(よひゃく)』など発音が難しいため。
natsuko

おはようございます。私も電話対応の研修で「7月」は「なながつ」と言うように教わりました。電話だからこその思いやりですよね。トミザワさんにはいつも大切なことを思い出させてもらいます(^^)

06/19 07:48
トミザワ

natsukoさん、おはようございます。響いて頂き光栄です。何気なく使っている言葉ですが、しっかりバトンを渡すように引き継がれているんですよね。そう考えると、私たちも、素敵な日本語を次の世代に繋いでいかないとですね。

06/19 08:02
3件のコメントを全て見る
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デビっちん
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何気なく使っているありふれた言葉も、その語源や背後にあるストーリーを知ることで、その一語一語がかけがえのないモノに思えてきました。かつての誰かがそれに気づき、多くの人々によって受け継がれ、育まれてきたことから、日本人の感性の豊かさ、美しさに深く感じいってしまいました。今こうして同じ言葉を使えることに感謝ですね。
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yukioninaite
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前にこの本と同じように美しい言葉の語源について書かれた碩学の本を読んだことがある。この本は著者の感性を楽しむのはいいけど、題名から期待したものが違うとちょっと残念にも思う人もいるのではないかな。
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はにちゃん
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「理屈」の上に大胆にも「屁」を乗せた言葉「屁理屈」。糾弾するよりもそれを笑ってたしなめるような優しさとおおらかさを感じる。「丁字路」と「T字路」に対する高橋さんの見方も言葉の変化を楽しむゆるさと温かさがある。普段使っている言葉の思いがけない語源が楽しい。コラムを集めたような感じで、まとめて読むとおなか一杯になったのかちょっと疲れてしまった。空いた時間に少しずつ楽しむのが良さそう。
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文章で飯を食う
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確か鈴木孝夫の本で、住むと済むが同語源で有ることを読んだ。元々は「澄む」のような意味で、水が澄むから、心の中が落ち着いて気が”済む”、きれいな川に魚が”住む”と言った話し。そんな話を期待していたのだが、すごく良いと思う話は無かった。期待し過ぎは良くないね。儲けものは、発音と語感の話。”桃”とかマ行の発音の唇に与える柔らかさとか。全然、考えていなかった事柄が、筆者の語り口とマッチして面白かった。
0255文字
rana
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日本語は実に難しい。日々使っているものの、きちんと意味を理解していなかったり、自分の語彙数不足であったり本当に限られた言葉しか発してないなと、つくづく情けなくなる。今からどう逆立ちしてみても外国語はマスターできないから、慣れ親しんだ日本語の良さをじっくり味わっていきたい。
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海希
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(17-24)
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ナディ
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言葉の由来、に引かれて読んでみたが、読了感は疲れた。由来や語源についての説明が、なんというが、私には合うものが少なくて、しんどくなりながら読了した。何となく重い。
🐷 こ ぶ 🐖

大和言葉の方は割と好きでしたが…なるほど。

03/15 19:29
ナディ

こぶちゃん、好みの問題だよ(笑)。語源を引いて書いてるけど、文体が合わず(^^;

03/15 19:43
0255文字
hondana
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日本の言葉への興味から手に取りました。由来をひもといていくと、豊かでおおらかなものごとの捉え方が見えてきて、それが新鮮でわくわくしました。先人たちが残してくれた、メッセージみたいなものが、一音一音にあるのだなと。こんなにおもしろい分野が、こんなに身近にあったことに気づきました。
0255文字
tokika
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『日本の~』シリーズ第10弾。『日本の大和言葉を~』の姉妹編。タイトルどおり、日本語の由来を丁寧に解説している1冊。何気なく使っている言葉を丁寧に紐解くと、当時の人々の生活や心模様が想像できることを改めて教えられた。「あきらめる」を肯定的にとらえる解説や、「思い出す」が人間特有の行為だという解説が特に印象に残った。また、五十音表の外にある「っ」や「ん」はどうして生まれたのか、という今まで考えたこともなかった疑問が解決した。はやり言葉や新しい外来語も便利だけれど、古き良き大和言葉を大切にしたいと思える1冊。
0255文字
JFK
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古語までたどり意味を知れば知るほど、日本は美しいと思う。
0255文字
えるも☆
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0255文字
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