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スペードの3 (講談社文庫 あ 135-1)

感想・レビュー
720

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野良まんぼう
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朝井リョウさんの描く物語はいつも本当に面白い。 いや、正確にはいつも心理の言語化、が堪らないわけだけれども。 本作品は大きい流れでは人の感情、心理を描いているのだけれども、いつもと少し違う気がする。 心理描画より何というか、優越感、劣等感、そういった心の襞にフォーカスを当てているような気がする。 細かい心の機微を覆うもう少し大きい心理。 瞬間瞬間ではない、長く続く、過去から醸成された心の襞の動き…を描いている気がして、珍しいなぁと思いつつ、続きが気になりどんどん読み進めてしまった。とても面白かった。
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かわ よ
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朝井さんらしい、人間の機微を中心とした作品。人間の醜さ、矮小さに嫌になるけれども一方でその人間の力強さを確認してしまう本。爽やかな読後感ではないけれど、わずかな希望は残り、エネルギーをもらえる作品です。
0255文字
kazui
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ネタバレスペードの3は大富豪のカードの意味。 美知代、むつ美、つかさ、の3人を主人公にした3部構成。 最初の1章を読んだ時、読んだことを後悔した。 どんどん闇に落ちていくように感じた。 次の2章を読んだ時、なぜこの1章が必要だったのかわかると同時に人生に少し希望を持てる気がした。 3部構成の題名:スペードの3、ハートの2、ダイヤのエース、それぞれが各章の意味をよく表している。 それにしても朝井リョウの本を読むたびに思うことは、朝井リョウは本当に人間をよく見ている。そしてそれを表現する能力に長けている。
0255文字
なつ
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ネタバレ革命は待ってても起きない。自分から、少しずつでも変わっていくしかない。でも変わるのにも勇気はいるし、きっかけや、それらしい理由を欲している。 名前の叙述トリックにはまんまと引っかかった。 近所の古本屋で見つけて購入。革命の確率も低いし、ジョーカー単体で出ることも少ないからスペードの3は早々に切ってしまうな自分は。
0255文字
ジュニアプレイプリン
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朝井リョウの中ではそんなに好きじゃなかった
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ゆうまん
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ネタバレヒエラルキー社会の中で生きる3人の女性の話。女性たちはどのように周りの人を見て、どのように感情が変化していき行動するのか。つかさの気持ちが自分の経験と重なる。最終的につかさは前を向いたが、自分は諦めてしまったことを思い出した。弱いカードでもいいから行動し、人と比べず自分の人生を生きよう。
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アクア
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ネタバレどの話もあんまりハマらず。
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Atsu
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女性のヒエラルキーとそれぞれのイヤーな心の機微とを描く男性作家、朝井リョウって凄い! 髪切るシーンはツラい…。
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hon
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再読。やはり辻村さんっぽい。スペードの3、ハートの2、ダイヤのエース。大富豪になぞらえた3篇の連作短篇集。だが正直どれもあんまりピンと来ず、タイトルが合ってるようには思えない。宝塚のような劇団出身の元スターとそのファン。主役の3人は皆女性。ヒエラルキーのどこに属するかは違うけど、それぞれの立場なりに皆劣等感を抱えている。小学生の頃と変わらないちっぽけな支配欲が脅かされることへの怯え。エゴを取り繕うための偽善。自分を彩る物語がないことによる不満。女性も大変だね。しかし公式ファンクラブのファミリアは恐ろしい。
ぱるむ

私も記憶薄いけど、題材が辻井さんっぽい。朝井さんのマイベスト何だったかなあ。

02/21 16:14
hon

4年前の段階では風と共にゆとりぬになってるね。ってもう4年も経つんか!早いねえ。その後変わった?俺は「もういちど生まれる」かな。世界地図も好きだけど。

02/21 17:24
12件のコメントを全て見る
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葉瑠緋
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こんなにも感情が痛いくらい抉られて読み進める度に人の嫌な所を見てしまうと思うことに驚いた。だんだんその心理描写に慣れて(麻痺?して)きて、読む手は止まらなかったけれど、何だか凄いものを見たなという印象が強い。ひとつひとつの言動の裏に隠れたチクリと刺す本音が分かりつつも納得したくないと感情が揺さぶられる。前に朝井さんは少し読んだけれど他の作品も気になるから読んでみたい。
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makko
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宝塚的な劇団を退団したスターとそれを取り巻く女性たちの人間模様を描いた作品。人の心を描くのが上手な朝井リョウさんですが、今回はちょっと特殊な環境であることもあって少し違和感があり。おもしろかったのですがいつものようには刺さらなかったかなという気がします。
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Worldさん
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叙述トリックのようなものもあって世にも奇妙なを連想させられる。二人目のアキの話が一番感情を動かされた本人はブサイクなだけで良いお姉ちゃんであり続けるためにあそこまでの行動をしたこと。一人目学級委員長に収まったから演じていた学級委員長を続けたかった美千代、最初から最後まで学級委員長だったがそれすらも不安に思わせられたつかさとひとつの世界を描く連作のくせに色々なテーマがあることに気付かされた。一人目のアキではなくつかさの目線を見せてくれたところに惚れたな。
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kamedon
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“つかさ様”のファンを束ねる美智代、美智代の学生時代の同級生むつ美、最後につかさ、3人の物語。美智代の話を引きずり過ぎてしまい、いつ話が回収されるんだろうとそればかり気になり、後の2編がおろそかになってしまった…。それぞれのその後が気になりすぎる。読了後は、え?これで終わり??だった(^_^;)
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ころころ
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3.0/5.0
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れーこ
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直木賞作家の朝井リョウさんが、初めて社会人を主人公に描いた作品。 恥ずかしながら、朝井リョウさん初読みでした。 書店で「朝井リョウ作品で一番おもしろい」というPOPを見てついに手に取りました。 モデルとしているのはもちろん宝塚歌劇団なのだけれど、随分と解像度が高い…。 そして、女性の群れの言語化がとんでもなく鋭い…。 時々アタタタとなりながら、イッキ読み。 物語を求めがちな昨今。 でも、「好き」の二文字以上に人を突き動かす言葉はないのかもしれない。
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雪音
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朝井リョウさんの知らなかったタイトルの本を見つけたので好奇心で購入。舞台に立つ人とその人のファンクラブの話。人生って思うようにならないよなぁ
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payashi
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ネタバレ11/10 「本と旅人」読書会で紹介。 登場人物が互いに関係しつつも、3人それぞれの視点で話が展開する三篇。第三章のつかさが抱える「自分には物語がない」という悩みは、他人の愛や波乱に満ちた生き方をみたときに自分がふと感じる「俺の人生振り返ってみてもなんにもなかったな」という自虐に重なるところがある。就活のES、大学院進学のための志望理由書、恋人の好きなところ。何をするにもそこに至る物語を求めてしまうけど、ホントのところ「好きに理由はいらない」というシンプルな結論に霧の晴れる思いがした。
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ぷーすけ
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心の隅をつつく★4 虚構と虚像 ★5 後味悪い ★4
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えるもん
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つかさ様のファンクラブを仕切る美知代のところに小学校の同級生むつ美が突然現れた。浮いているむつ美をみていると自分の小学生の時を思い出して吐きそうになった。「誰の視線も怖がらなくてもいいようになりたかった」「私は、私のために、よくなりたい。そう思うことでこんなにも呼吸がしやすくなるのならば、きっとそれは醜い欲望ではないのだ。」幼少期に出会いたかった1冊。女子同士の思春期の嫌な感情と小さな村社会を言語化するのが上手い。連作短編集だとすこし余白がある結末が多かった。続編がでるならば読みたい。
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Ludruf
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ネタバレ何かストーリーがなくちゃいけない。何か深い意味が、動機が、想いがなくちゃいけない。そうでなくては、今していることが全て軽薄で、衝動的な何かに思えてしまう。 そんな風に思って取り繕ってきた。でも、本当にそうだろうか。誰も今の自分の、根底の想いの深さなんて見てないんじゃないか。 それよりも、ほんのちょっとの変化のその先を見てるんじゃないか。 そうだとしたらきっと、世界は思うよりもずっと息をしやすい場所だ。
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ミロリ
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朝井氏作品が毎回苦手民としてはまだ読めたほうだけど、気分が落ち込む話だった。ちょっとした人間のドロっとした感情から得られるものはなかった。なによりトイレの描写で気持ち悪くなった。排尿する描写と感情は要らないと思った。偏った思想を持っているわけではないけれど、エロい作品でもないのに男性作家が女子中学生の排尿描写を書くのはダメな気がする。
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iu
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青春の中に、自分だけがそれとわかる黒歴史を持っている人が、これを読んだら心の柔らかいところが刺激されそう。
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みねね
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乾くるみ的なトリックから大胆な視座の転換(これは『何者』のころから健在)まで、朝井リョウの挑戦を存分に楽しめる。しかしその分、本筋がぼやけてしまっている。特に核となる第1章では、まさかアキが…!みたいなネタバラシに気を取られ、一番肝心な美知代の心情の変化があまり入ってこない。嫌な後味で終わってしまう。……ここまで書いて気づいたが、これも後続作ではバランス調整がされている。桐島の時にも同じ感想(後の作品では直っている)を書いていた。つまり、これは朝井リョウの幅と成長を感じられる作品、とも言えるかもしれない。
0255文字
元気マン
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ネタバレ人生って思うようにいかない〜思うようにしたいなら自分で行動しろ!!!!それでも思うようになるかは知らんが!!!!を突き付けられる
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どりー
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他人より優位に立ちたい、勝ちたい、自分には何も無い。自己肯定感が低くなるような気分になりましたが、それでも前を向こうとする登場人物たちの姿が刺さりました。隣の芝生は青く見える、なんて言うけれど本当にその通りで。自分のままでいていいのかも、とちょっぴり思えました。1人でも自分のことを見てくれて、認めてくれる人がいるなら、それはもう十分に幸せなことなのだと思います。
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りんご1つ
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ネタバレ'あの子'になりたくて、なれなかった彼女たちの物語。 納得できるような、説得力のある理由がほしいのはみんなそう。誰しも、ただなんとなく、ではすっきり納得いかない。共感もしないし腑に落ちない。世の中理由なんてないことだらけなのに。 はたからみたら、つかさは元夢組で舞台で活躍していて、すごい人なのだが、本人には全く他からは想像出来ない心持ちがある。 円のずるさの自覚はすごい。あれは最強、誰も勝てるわけない。愛季は全くの無自覚の天然なんだろうか… 最後に大博打をうちそこねたつかさが、とてもリアルに感じた。
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Tano
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宝塚ファンを取り巻く人間達の心の内を描いた作品。 最後の章が1番面白かった
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un
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今読むとあまりにも台詞が台詞過ぎるなあと思うし、女性の世界は狭いと言われているようでちょっと不愉快だった。もちろん面白いし比喩もキレキレだけど、学級委員をおとなになってやりなおす、ってありえなくないか。2番目の話が一番現実的だったし、カツラで自分のコンプを乗り越えるって言うのも、わりとありそう。
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百日紅
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Kindle Unlimited スペードの3、ハートの2、ダイヤのエース、それぞれのお話のタイトルの意味がわからなかった(笑) 胸が苦しくなる。メッチャ性格悪いし、何やっても勝てない、正義の鉄槌がキツすぎる…。美人しか勝たん!てか?主役をそこまで苛めんでも…?若気の至りは許されないのか?何と言う執念深さ…。いや、あなたにそこまで酷いことはしてないと思うが?自分を良く見せるための嘘とか全く無駄って気づかせてくれるかも…?
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はなまき
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ネタバレとある3人の女性の生き方を通じて、自分だけが自分を変化させられることについて描いたストーリーだと思いました。革命は大半の人には起きないもので、自分のために行動したり努力することを積み重ねて自分自身で肯定できるような「私」を形作っていくしかないのかなと思いながら読みました。
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mayu
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香北つかさの私設ファンクラブ「ファミリア」を取り仕切る「家」のメンバー美知代の物語から始まる3人の連作短編。軽い気持ちで読み始めたら、自分と近くにいる他者を比べるそれぞれのコンプレックスにあちこちから痛い所を刺されてくっ…となるヒリヒリ感に襲われる。誰かと比べて自分が優位である事を求め続ける美知代のあの感じ!!少なからず他者と自分を比べて優位を感じた事がある人にはぐさりと刺さる。誰だって特別でありたいし、誰しも感じた事があるのではないかという感情をついてくるから嫌なのに読んじゃう癖になる一冊。
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トツト
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ネタバレ朝井リョウの小説は読者が主人公に感情移入を許した瞬間に、主人公ごと読者を刺してくるような攻撃性を感じる。見ないようにしていた他者を見下す気持ちをあぶりだして、傍観者で居続けることを許さない感じ。これの痛みを感じていられる間はまだマシで居られるのかもしれない。
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まん
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3
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じゃすみんてぃー
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女性のイヤな部分を細かく描写していてあっぱれ!としか言いようがない。 読み進めていくうちに自分と重なる部分の数が増えていき、羞恥心が出てくるんだけど、なぜか読み進めてしまう。そんな不思議な本。
0255文字
ぴろこ
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3話とも読み進めるのが苦しいぐらい、なにか身につまされた。コンプレックスに今も苛まれているから。
0255文字
りりうむ
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ネタバレ再読。自分ではない自分に強烈に憧れながらも、今の自分を手放せない人を描いた話。誰もが持っている己のための打算的な醜い思いや行動を、よくもこんな鋭く抽出できるな〜と思う。読んでいると自分のそういう部分に否応なしに目を向けさせられて悲しくなる。
0255文字
のんぴ
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自分が優位になろうとするあがきをあからさまに指摘されるのはつらい。下位にいた人が努力する下剋上は復讐心を糧にしたのか。痛たたたた。誰だって人気者になりたい。
0255文字
睦
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なんでそんなに女の確執の解像度高いんですか??
0255文字
はるこり
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生まれた時に配られたカード戦って行くしかないと腹をくくった3人の未来は明るそう。しかし、小学生の頃の恥ずかしいあれこれを逐一伝えてくる元同級生って怖すぎるし嫌すぎる
0255文字
kei302
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23歳の読書友さんは単行本は我慢して文庫化を待つ派。その子(子ですよ子)が「今、その時代を描き出す作家:朝井リョウは単行本で読みたい」と語っていたので、ナルホド若者はそうなのかと感じ入り、10年前の作品を読む(10年なんて1年と同じ)。確かに、今 読み返すと懐かし色が出てる。あの頃はそんなだった…みたいな。容赦なくえぐり出す感が苦すぎ。
ヒデミン@もも

私も先日久しぶりに『どこの子かと思ったら〜』って言われたよ😁  93歳のお姉さまに🤭

08/08 09:47
kei302

「子」というか「孫」?

08/08 17:36
0255文字
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スペードの3 (講談社文庫 あ 135-1)評価73感想・レビュー720