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オノマトペの謎――ピカチュウからモフモフまで (岩波科学ライブラリー)

感想・レビュー
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_apojun_
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図書館本。 日本文化とかもう少し雑学系の内容化と思っていましたが、言語系のシンポジウムの内容がベースとなっているということなので、バリバリ言語学の要素高めの内容でした。 この本を読んでの一番の収穫は、言語学というのはこんな観点から言葉を考えたり見たりしているんだ、ということ。 ほんとに奥深い世界なのだと認識しました。
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saladin
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どの章も興味深いが、個人的には第7章の「どうして赤ちゃん言葉とオノマトペは似ているの?」が面白かった。オノマトペと赤ちゃん言葉の関係を分析し、両者が大人の言葉の基本構造を作り出していることを述べている。例えば、日本語の基本的な音声単位は1モーラ(モーラとは指折り数える際の長さの単位)ではなく2モーラであり、この特徴がオノマトペの語基にも現れている。これは反復形の赤ちゃん言葉でも同様で、これらの特徴が大人の言葉に引き継がれている(例えば、曜日の”火””土”を”カー””ドー”と伸ばす)など。
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れお
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ネタバレ日本語の基本的な音声単位は二モーラ。一モーラを避ける。オノマトペや赤ちゃん言葉の基本形は二音節語。音象徴って面白い。
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イワハシ
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オノマトペについての研究本。ちゃんとした学者によるものなので、多くの知見を得たが、読み物として面白いわけではない
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マエダ
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世界の言語におけるオノマトペの役割と位置づけで国によって幼稚とも詩的とも評価が違うのが面白い。
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ま
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日本語にオノマトペが多いのは母音の頻度が多いからなのかな。そして漫画やアニメが発展してきたのもオノマトペの豊富さと無関係でないように思える。ちびまる子ちゃんの「ポカ~ン」音とかタラちゃんが歩く時の謎の電子音はかなり独特らしい。日本語のオノマトペに引っ張られた表現なのだろう。
えか

こんばんは、ま さん。漫画でいえば、アメコミの擬音に比べて、日本の漫画の豊富なこと、すごいですね。中でも傑作なのは、手塚治虫氏が発明したと、いわれる「シーン」ではないでしょうか。まさか、無音を表現する音がこの世界にあったとは!インド人の「ゼロ」の発明に匹敵する歴史的発見だと思います。

01/07 17:56
ま

えかさんこんばんは。それ知らなかったです!オノマトペの無限の可能性を感じさせますね。

01/07 22:04
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monado
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オノマトペに関する研究者たちの論文集。一般向けシンポジウムをベースにした原稿のため平易に書かれており読みやすい。オノマトペそのものの特徴だけでなく、オノマトペを手がかりに日本語の特徴に切り込んでいたり、存在しないオノマトペの研究があったり、バラエティ豊富。
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ホークス
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2017年刊。研究者たちのオノマトペ論集。学問的だけど何とか面白く読める。トントンなどのオノマトペは音によって感覚的に意味が決まる面(万国共通)がある一方、日本語の構造的なルールも影響する。スクスクとクスクスの意味が全く違う理由もこれで分かる。要約できないのが悔しい。オノマトペの形を規定する要素として、「サボる(サボタージュ)」「ダベる(駄弁)」「コクる」「コピる」など、語頭が2音になる日本語の特徴は興味深い。女王が「✖️じょ・おう ○じょう・おう」、詩歌が「✖️し・か ○しい・か」である謎が解けた。
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hnzwd
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日本語で非常に豊富と言われるオノマトペ。挙げられている事例は、考えたことも無かったけど言われると確かにおかしい、、ということばかりで楽しい。スクスクとクスクスが違う意味なのはなぜ?モフモフって何よ。とかキャッチーですね。易しい言葉で内容はしっかり、というのも◯。
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5〇5
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オノマトペって奥が深いんですね。専門家が学術的に分析し考察します。その驚きと面白さに俄然、オノマトペに興味がわいてきました。そこでこの本を読んだ気持ちを、新たに創ったオノマトペで表現してみました。次のA)~C)から最も当てはまるものを選んでみてください。                                        A)ドウーン B)ギュイギュイ C)グワリグワリ                              【使い方】「このオノマトペの本を読んだけど、とっても○○○○するね」
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はち
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オノマトペが熱い(個人的に)。8名の研究者が各々の観点でオノマトペについて考察した内容。オノマトペについて触れる度にその奥深さに「えっ、えっ、確かにそうだわ」って日常的に使う身近な「ことば」なせいか、読んでると蒙を啓かれるというかむしろ毛穴が開く勢い(笑)内容はけっこう専門的で難しいので、人に説明できるほど理解できてないんだけど知的興奮が止まらない。これをオノマトペで表現するとなんだろう。ワクワク…かな(改めてよく出来たオノマトペだと気付く)。
はち

発行年:2017 媒体:図書館 評価:★★★★☆

11/04 01:03
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14番目の月
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オノマトペは、とても便利だと思う。 世界共通語として普及すれば多言語同士のコミュニケーションを円滑にするアイテムになるのではないか。 いずれにしても、わたしはオノマトペの充実した日本で暮していけることが嬉しい。
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のん@絵本童話専門
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絵本や幼い子への語り掛けで多用されるオノマトペ。オノマトペを知ることは、言語の本質を知ることだと思った。なんとなく感じていた言葉に対する感覚を説明してもらったよう。赤ちゃん言葉は使わないという育児法もあるが、それは発達心理学的にナンセンス。オノマトペが言葉の発達を助けるのである。今読んでいる最中だが、この本を読んだ方におすすめしたいのが、『語感力事典』!五十音の一音一音の持つイメージが説明されている。
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mimitaro
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二音節のオノマトペの語基では、同じ阻害音でも、現れる位置によって意味が変わる。一子音としては、触感的な特徴を表し、二子音としては、運動を表す。よって、「クスクス」と「スクスク」が同じ2音からなるにも関わらず、全く違う意味を表すことが説明できるとあり驚いた。そのようなルールに基づいて、それらのオノマトペが作られたのか、さまざまなオノマトペを研究した結果、そのようなルールが発見されたのかわからないが、とにかく驚いた。最近自分が発見したオノマトペはウシジマくんの街の雑踏を表す「ニギニギ」というオノマトペだ。
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ぽけっとももんが
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おもしろいー。赤ちゃん言葉とオノマトペの関係、そういえば無意識に連呼してました。短縮系を作るのはよくあるけれども「長短」の法則もなるほど。1モーラの「手」とか「土(曜日)」は「てー」「どー」と伸ばしがち。考えたことなかったけど日本語話者共通のナニカがあるのですねぇ。日本語の堪能な、外国語話者の話も聞きたいなぁ。
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lovekorea
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題名から想像するよりも遥かに「硬い」本でした。学術的、といって良いかも知れません。 オノマトペについてこれほど深く考えた経験がなかったので、とても新鮮でした。 ところで、ハッパフミフミはオノマトペに入るのでしょうか?
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oak23
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ネタバレオノマトペをここまでじっくり考えたことがあったかどうか…。スクスクとクスクスなど、音の順番が変わるだけで意味が変わったり、物の音を表すオノマトペなのに言語によって表現が変わったり…じっくり見ると面白い。個人的には、オノマトペを幼児言葉として「低く見る」文化があることに驚き。確かにそういうオノマトペもあるけど、仕事でもオノマトペ使うしな…最後のオノマトペは子供の頃から使いその後の表現の土台にもなっていくという考えに納得。あと、日本語よりもさらにオノマトペが多い言語もあると知って驚いた。
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kazutox
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8人の研究者が1章ずつ執筆したもので、入門書というよりはやや学術より。「スクスクとクスクスはなぜ違う?」というようなことを理詰めで説明しているので、真面目な話なのにおかしみを感じてしまいました。
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紺
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複数人で書かれているのでちょっと意見の相違があるっぽいのはしょうがない。もふもふ。
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ふじあつ
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★★★☆☆ 擬音,擬声,擬態,擬容,擬情を表す言葉であるオノマトペに関する学術的な本。8章立てだが,7,8章の方が世の中のことを書いてあるので,そちらから読んだ方が分かりやすかったかもと思えます。前半は学術的で国語の論説文のようで,読むのにちょっと苦労した。
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クドウヒロオ
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はえ〜ということが多々。面白かった。
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すわ
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ちょっと読みやすくした論文集という感じ。本格的で面白い!モフモフが最近でてきたオノマトペであることや、オノマトペの子音のイメージの言語化など、ためになった〜。
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nasu
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ネタバレ面白かった。イル=ヨロント語(??)の「ウールウールウール(動揺して水から走り出る様)」は笑っちゃった。
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於千代
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オノマトペを多用すると幼稚に感じがちだが、様々な役割を担っている。学生時代にこうした言語学系の本に出会っていたら、そちらに進んでいたのかなぁと妄想したり。
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徒花
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まあまあよかった。擬音語や擬態語といったオノマトペがどのように人々によって使い分けられているのか、言語によるオノマトペの使い方に差異はあるのか、子どもの教育上、オノマトペはどのような役割を果たすのかなどのトピックスについて、それぞれ専門家が分析、持論を述べたものをまとめた一冊。共著なので一冊としてのまとまりに欠ける部分はあるけれど、意外と知らないオノマトペの法則について理解が深まってなかなか興味深かった。
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煮
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もふもふ は人間が生成しうる中で最もやわらかくてあたたかいオノマトペらしい
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時短
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オノマトペの解説本。音を表すだけでなく言語的な構造を持っていて、方言あり時代による意味の変化ありと中々奥深い。多言語との比較はオノマトペは辞書に記載されないことが多いから難しいとのこと。確かにそれはそう。個人的にはしくしく痛むが通じない。
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Fuka
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読んでない
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もぽ
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オノマトペは唯一音が意味を表すものという記述になるほどと思った。特に最初の章の、繰り返し型のオノマトペの第一音と第二音、さらにそれぞれの子音と母音に意味が付与されているという内容には驚いたし、実例を読んでさらに驚いた。普段何気なく使っている言葉をあらためて捉え直すのはとても面白い体験だった。
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さくらねこ
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オノマトペにおいて音がもつイメージがあるというのは、何となく感覚で分かっていたけれど、子音がもつ意味がそれぞれにあるというのが興味深かった。幼児期から耳にしたオノマトペの数々がやがて言葉を獲得するための手掛かりになると。英語圏や中国語にオノマトペが少ないというのは、今回初めて知ったこと。どこにでも当たり前のようにあるものだと思っていた。同じ事象を見て、人がそれぞれに違ったオノマトペを用いるのも面白いと思うし、色んな表現があってもいいと思う。
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ぷじお
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窪薗先生の本かと思ったら、8名による執筆。最初はちょっと残念な気もしたが、言語学・音声学だけでなく、様々な視点からオノマトペを見ることができて、結果的には楽しかった。特に、発達心理学から見た今井むつみ先生の「オノマトペはことばの発達に役に立つの?」と、情報学から見た坂本真樹先生の「『モフモフ』はどうやって生まれたの?」が面白かった。前者は、赤ちゃんの脳波が興味深い。後者は、言語音がもつ印象が、他言語の話者にも共通するという点に驚き。もう少し深く読んでみたい。<2021-104>
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ぽんつく(まんじゅう)
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職場図書館の本。オノマトペについてのシンポジウムの発表をもとに書かれた8人の人の原稿を掲載。個人的には50音の子音にイメージ(「k」は硬いもの、「p」は張力のあるもの)に結びつける「音象徴」がある、という章と、聞いたことのないオノマトペも自分の中にある既存のオノマトペのイメージのデータベースからある程度の共通認識が日本語話者には生まれる、という章が面白かった。オノマトペ大好きなので、私もこれからも積極的に使っていきたい。
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東
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オノマトペを様々な角度から分析し考察する論考が集められている。とくに音そのものに文化や言語を超えた普遍的なイメージが一定存在しているという話と、外国語のオノマトペの話が興味深かった。 言語学を扱うには想像以上にデータや統計が必要なんだなあと思わされた。
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eHNYoEbMxSTOUnJ
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ネタバレオノマトペは幼稚だとされてる文化もあればそうでない文化もあり多種多様
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シロクマぽよんぽ
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これは買い。オノマトペに興味があったので手に取ってみたが、想像していた以上に面白かった。短歌に生かしたい。
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アオベエ
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これはほんとに面白い本でごんす。 幼児期の言葉の発達にオノマトペがどのように作用しているかについては目からウロコでごんした。 ワシ的に、気になる目次から読み進められるのは嬉しかったでごんす。
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星辺気楽
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日本語の不思議の一つ。
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ニッポニテスは中州へ泳ぐ
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☆=3/5 ネイティブの方がその言語のオノマトペについて非直観的な使い方をする。つまり、適切なオノマトペを対象に対応付けるのは非ネイティブの方がうまいかも?という話が面白かった。  読んでいてふと思ったが、漫画とかに出てくる典型的な原始時代の人間は「ウゴウゴ」とかオノマトペで会話しがちだな。これはオノマトペの持つ「音象徴」的な直接性故か?
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ken
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ソシュールが明らかにした通り、言葉には世界を文節する作用があり、意地悪な見方をすれば言語化とは存在と世界とを切り離す営みだと言える。そんな中、身体感覚を色濃く残すオノマトペは失われた世界感覚を取り戻す可能性があるんではないか? と、ずっと前から興味を持っていた。本書はそんなオノマトペに関する短い論考をいくつか収めている。オノマトペの意味や与える印象について体系的に数値化したり、他言語間の比較を試みたり、手法は実証的で説得力がある。気になったことを4歳の娘に実験したところ、面白いように本書の結果と同じ。
ken

言葉の「音や形態」と「意味」の間に、言語や文化を超えた普遍的な関係が見られる。これを「音象徴性」という。例えば「アメーバ状の形」と「複雑な尖のある星型のような形」を被験者に見せ「どにらが『ブーバ』で、どちらが『キキ』か」と尋ねると、結果は世界中でほぼ一致するらしい(正解は順番通り)。同様に「マモマモ」は柔らかい印象を、「ゴガゴガ」は硬い印象を与えるのも世界共通。音、つまり聴覚情報は「視覚」と「触覚」を刺激している。宮沢賢治は景色の中に「音」を「見て」、音の中に「色」を「聞いて」いたと言われ、

10/04 14:22
ken

こういう感覚を「共感覚」と呼ぶのだが、それは宮沢賢治に限ったことではない。「キラキラ」と「ティンクルティンクル」には類似性が認められると思うのだが、たぶん輝く星を見て人々はその光の「音」を聞いているのかもしれない。オノマトペには人間の身体性、というよりも共感覚性が宿っている。ちなみにアニミズム的な文化圏にオノマトペは多いようだ。自然界に生命を見る彼らは、あらゆる感覚を持ってそれらとのつながりを取り戻そうとするのだろう。それから生後11ヶ月の子どもは、すでにオノマトペの意味を理解している。

10/04 14:34
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paxomnibus
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オノマトペに関する世界的かつ多岐にわたる研究の最新結果。日本語のオノマトペは細かく分けると擬音語、擬声語、擬態語、擬容語、擬情語の五つになるそうだ。世界各国のオノマトペで「音」に由来するものは多く共通のイメージをもつそうだ。言語音と印象の結びつきのデータベースが私達の脳内にはあるらしい。「音」は人間の感情を呼び起こすため、始原的な単語として発せられたのかもしれない。それ故、赤ちゃん言葉としての側面をオノマトペは今に持つとしたら、子どもに幼児語で話しかけるのはとても真っ当な事なのだ。もっと早く知りたかった。
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