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「国境なき医師団」を見に行く

感想・レビュー
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sui
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とても面白かった!続編も読みます!特に素晴らしいのが、目の前の対象を細かく丁寧に描写しているとこ。その土地の太陽、におい、音、湿度、風の当たり方…誰かに出会えば(出会った人すべてに対し!)大きく笑う人、大柄、くりくりとした目、豊かな黒髪、はにかんだ笑顔…と、筆者の主観でこと細かく、これでもか!と描写をはさむ。最初は「冗長だし、もっと書くべきことあるでしょ?」と思ってたけど、とんでもない!この描写があるからこそ、目の前の人は私たち自身であり、あの土地は今ここと地続きなんだと実感できるんです。
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みーんむ
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MSFギリシャ会長「議論は常に他者を尊敬しているから出来ることです。けれど私たちも西洋的に考えるとつい マッチョになり、攻撃して議論に勝とうとしてしまう。そういう理事会の多くによって、我々は大切なものを失ってきました。これこそ反省すべき点です」
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みなみ
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「国境なき医師団」のリアルな活動について取材する経過も含めて綴ったエッセイ。治療を受けて元気になる人を見るだけで嬉しい…そんな志が高い方々の言葉に勇気付けられるし、頭が下がる。ひどい状況に絶望しつつ不条理に怒り、それでも諦めずに活動を続ける方々が、ここでの活動は不要(なくらい問題ない)といえる状況になればいいなぁ。自分のできることは募金くらいだけれど、少しでも貢献したい。
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もち
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たまたま彼らだった私、たまたま私であった彼ら
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福
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ネタバレ現地人の歴史・伝統・矜持・気質・国民性と、MSFの出来る最善の医療を提供するという根幹。どう折り合いをつけるか。黒人奴隷が広場に集まって蜂起した歴史を持つハイチ人はプライドが高く新しい手法を受け入れにくく権力の言う事を聞かない。それが貧困を生み出し続けているにせよ。敬意・尊敬・話し合い・説得の重要さだ。やはり頭の良さやお金と同じくらい人と人とのコミュニケーションの努力なんだ。貧困てなんだろう。
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チタカアオイ
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【図書館】
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しーふぉ
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名前はよく聞くけど実際にどんな環境で活動しているのか良く知らなかったので興味ありました。いとうせいこうさんと相性よくないようです。
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Teppei Sakano
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現状を変えることはあまりに困難で、やりがいなんて言葉では埋められないような絶望や虚無感を感じるだろうけどそれでも眼の前の救うべき方たちに向き合い続けるMSFの方たちのパワーと意識の力には敬服する。世界のことを何も知らない俺にとってはこうやって少しでも何かを知ることで自分と困難の渦中にいる人が同じであることを考えられるように近づいていければと思う。
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潟山男
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世界には現在進行形で辛い出来事にあふれている。それでも、人間を救うのは人間なんだと気づかせられる。
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ゆうぴょん
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どちらかというと、泉麻人的ポジションだと思っていた、いとうせいこうさん。東日本震災以後の活動は随分社会的に。 国境なき医師団。存在は知っていても組織はよく知らない。 どんな組織で、どんな活動をしているのか、そして医療職以外のスタッフの業務もたくさんあるんだと知りました。 そして、難民キャンプや性教育を受けない貧しい国…。彼らはあなたかもしれない。という言葉が心に響く。 偽善かもしれないが、まずは募金からはじめたい
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オタダオ
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初めてのいとうせいこう、なかなか個性的な文体。有名国際医療支援機関の現地活動を書くというと、宣伝ツヨメの感動巨編?とひねた見方をついしてしまう。しかし著者は淡々と本当に見たままを記述してるよう(そういうナラティブを意識的に選択したのかもしれんが)。ポツリと吐露される私的心情が、著者の心からちゃんと濾過されて出てきたんだろうなと思わせる何かがある。MSFスタッフが皆悩みながらも意義を感じて生き生きしており、救われる思い。
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むきぐり
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国境なき医師団に募金してしまった!
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しょうか
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彼らがあなたであってもよかった世界
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サックーマ
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国境なき医師団、聞いたことあって漠然とした活動内容は知っているものの、興味を持って調べたりしたことはなかった。そんな自分でも活動内容を分かりやすく紹介していて、興味を持つきっかけになる一冊だった。まずは街頭で見かける募金から、自分のできる範囲で寄付したい。
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ホビットやっちゃん
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困難を抱える人に手を差しのべる、そんなイメージだけでは語り尽くせない。 災害被害にあったり、紛争で住むところを失ったり、生まれた国が貧困のなかにあったり。 彼ら自身になんの責任もない。 何かできるわけでもない自分は、ただ想いを寄せるだけ。
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Hanaka
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強い共感性 彼らは自分で自分は彼ら まずはマンスリーサポーター始めます
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okin
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谷口さんの「家族でなくても」「家族のように寄り添っているんです」という言葉に涙が止まらなかった。国境なき医師団の人達の活動、難民の方々の現状を知って自分にも何か出来ないかと思った。思うだけじゃなくて行動に移さないと。
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くに1973
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名前だけは、昔から知っていたものの実際の活動については、まったく知らなかった「国境なき医師団」のリアルな活動を、いとうせいこうさんの読みやすい文書で淡々と記載している。 目の前のできることを着実に一歩ずつ進め、やがては現地のスタッフに引き継いでゆく。なんかできることないかな。
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ゆるねば
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☆☆☆☆ 名前は知っていても実際はどんなことをしているかわからない「国境なき医師団」の取材ルポ。遠いどこかで起きている話ではなく、自分の身の回りの事の延長線上の出来事と捉えることが大切だと感じた。
ゆるねば

流れ星伝説 w☆ING

12/09 18:44
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ミーナ
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いとうせいこうさんの純粋な視点から「国境なき医師団」(MSF)の活動や各国の現状を綴られる。多くの人に読んでもらいたい良書だった。 ハイチ、ギリシャ、フィリピン、ウガンダの4ヶ国を訪問。医師団の活動は医療従事者だけではなく、供給部門を管理するスタッフや現地インフラの整備をする技術屋、心のケアをする人など非医療従事者も活動しているということを知った。そして、そのお金は寄付で賄われている。著者も寄付をし、雑誌や本に纏めるという行動は活動の一助になっていると納得した。「彼らは僕で、僕は彼ら」なのだ。
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381
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著者が見た『国境なき医師団』の活動、世界で起こる現実を着色なくリアルにレポートする。 医療関係者だけでなく、水道整備やメンタルケア、文化的仲介人など多岐にわたり活躍している人がいることを初めて知りました。そんな彼らの心のケアも大切。日々集まって、パーティーをする様子を見て『国境なき医師団』との距離が近づいた気がした。 災害被害、難民キャンプ、スラム地区での生活。彼らのリアルを知ることもできた。自分に何ができるか分からないけれど、60歳を過ぎたドイツのおじさんのように行動できるような人でありたい。
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ぶんこ
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『国境なき医師団』は、災害地へ短期間派遣されて行く医師、看護師のことと思っていました。災害だけではなく、紛争地での難民援助は医療だけではありませんでした。大震災後のハイチ、ギリシャでは中東やアフリカからの難民援助、フィリピンでの貧困、ウガンダの南スーダンからの大規模難民援助。そこには医療はもちろん、性暴力からの心身両面からの保護、バースコントロール。そして創り上げた援助体制を現地の人自らが運営するまでを目指す。いとうさんの文章の隅々にまで援助をされる方、与える方への尊敬の念がうかがえて感動しました。
アンさん

ナイスありがとうございました。重くなるレポをなるべく明るく、でも敬意を込めて書いているいとうさんの力作だと思います。

05/23 20:56
ぶんこ

アンさん、本当に力作でしたね。この組織が任務後のスタッフさんの心身両面をケアするシステムにも感動でした。

05/24 08:45
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yoshiygk
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めちゃくちゃ良い本だった。 医療が喫緊の課題の場所の状況がとてもよく伝わった。 外国のことで、自分には関係ないとかとても言えない。難民の方々を受け入れ拒否したら、その方たちにどこに行けばいいと言うのだろうか?世界はつながっていると、本当に考えさせられた。
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ますりん
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MSFの毎月のレポートや、年間報告書などは読んでますが、活動している現地の厳しい状況や参加されているスタッフの方の詳細などが肌身で理解共感するというところまで行けなかったのでこの本の存在は僥倖でした。しかも著者はいとうせいこうさん。 ハイチやフィリピンでの貧困層向けの支援、ギリシャでの中東やアフリカからの移民・難民向けの支援、そしてウガンダでの紛争難民の支援。印象深いのが、医療拠点には必ずといっていいほどサイコセラピストが常駐しているという指摘。みな想像を絶する辛い経験を経ていまそこにいるのだと。
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yoshi
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純子
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「国境なき医師団」立派なお医者さんの一団と思っていた。駆けつける国の直面する困難はそれぞれで、さまざまな事態に対処するにはお医者さんだけではだめなんだと、考えてみれば当然なことに読んでやっと思い至る。内政にまでは立ち入れないが、その国の歴史や地理的な問題などが複雑に絡み合うから、スタッフは皆謙虚に学んでいる。島国に暮らしていれば移民がなだれ込むことはないが、自国民に対しても全て自己責任でと考えるのは、他国を知らなすぎるせいかもしれない。学校でも他国の地理や歴史を今そこで起こっていることと共に学ぶべきでは。
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kana
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「国境なき医師団」名前は知っていても実際どんな活動をしているかは全く知らなかった。医療だけではなく現地インフラの整備や心のケア等、多岐に渡り活動しているという事を知る。そして、凄まじい世界で生きている人々を知る。著者の言葉を借りると「彼らは僕で、僕は彼ら」なのだ。自分もそういう状況下になり得るということ。あらゆる暴力、レイプ、強奪、病気や怪我、家族や子を亡くし生きるために扮装を逃れてきた身に、非合法なんてことはありません。現地スタッフの言葉が刺さる。そんな状況下で自死しないでくれてありがとう。→続く
kana

生きていてくれてありがとう。私も心からそう思う。自分には何ができるのかと考える。何もできないけど、知ることは出来る。共感することは出来る。この本が多くの人の元に届きますようにと祈ることからはじめようと思う。

04/04 09:53
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ウィスキーパパ
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「彼らはなぜ他者の尊厳をそのように自然に尊重できるのか?」「たまたま彼らだった私」への想像、彼等と私がいれかわる可能性だってあるという想いがあるからだと作者は言う。読んでいて何度か涙が出た。MSFのDMによる寄付についての苦情をネットで見る。個人情報についての疑問が多いが、それは正論だろう。だが、その活動の意義や哲学、そこで活動している人の思いまで否定してしまうのはどうだろう。UNICEFが我々の活動を理解することが支援だというように、疑問を持つ人はこの本を是非読んで彼等の活動を評価してほしいと思います。
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かなで
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音声 災害時に世界中何処へでも行き救護を行うのが「国境なき医師団(MSF)」だと思っていた。災害だけでなく難民•貧困等必要の大きな場所に派遣され医療だけでなくカウンセリングや教育等地域に則した支援を行なっていた。医療従事者だけでなく運営には様々な職種や経験の人達が支えているので誰でも参加出来る。文化的仲介者に元難民の方々を起用し大きな役割を担って貰っている。「俺が彼らで、彼らが俺だった」とせいこう氏の言葉に他人事ではないと教えられた。自分に何が出来るわけでもないけれど知る事から始めるのだと感じた。
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でら
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学校の授業などでたまに聞く、「国境なき医師団」と言うワード。 詳しくはほとんどの人が知らないのではないでしょうか。この本には概念が書いてあるわけではなく、著者が実際に現地に出向き、感じたことが主に記されています。 一言に支援と言っても、その支援の仕方も多岐に渡り、その国の経済状況によっても内容が変わってきます。さらには無条件による支援を心良く思わない人々もいるわけで。 ただこの本からは著者がMSFの方々に出会い、彼が感じた平和に対する感謝や現地の悲惨な事実が読み取れます。
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ちゅんちゅん
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ネタバレ星5つ。MSF会報に入っていた4ケ国を訪れるルポ。ギリシャが支援される国でEU トルコ協定の人身交換下のシリア難民受入に起因している事。途上国への薬がインドのジェネリックである事。MSFは、医療従事者だけでなく、ロジスティックやサプライ、電気技術者、広報等様々な集団であるとも無知であった。 いとうせいこう。メジャーな人だからこそ受信する人々が大勢いる。彼の「たまたま私(彼ら)だった彼ら(私)」は強い。MSFは、相手への尊厳を持ち、苦しみの近くにいようとする人々の集団だった。課題図書になって欲しい本。
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とびを
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僕の「俺しか知り得ない単語」はなんだろう。 そこまで重くなくていい。
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弓木 怜
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この本を読まなければ、世界で生じている問題に一生ピンと来ていなかったかもしれない この本ではハイチ、ギリシャ、フィリピン、ウガンダでの国境なき医師団(MSF)の活動を通じ、MSFだけでなく世界各地で起こっている問題(の一部)を知ることが出来た そして、MSFのミッションの困難さに驚愕の連続だった そもそも医療従事者でなくとも団に参加できること自体分かっていなかった MSFで活動する方々に対して敬意を払う 本書での活動を知れば、善意を馬鹿にすることは出来ないはずだ せめて自分に出来ることから始めていこう
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WAKUWAKU
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現状何が起こっているか直近の歴史背景含め細かな情報まで書かれています。そして携わる人の想いや何が原動力になっているのかをひとりひとりの言葉を掬い上げて紡いでいます。誰でも難民になりえて、あなたであってもおかしくない、であるならば、たまたま難民になってしまった人の想いに寄り添いできる事からしていこう。世界は誰とも繋がっていて一つも自分と別の世界の事なんてひとつもないのだと思わせてくれる素晴らしいレポートでした。
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アンディ・ワイス
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ハイチ、フィリピン、ウガンダへの現地取材のドキュメンタリーなんだけど、国境なき医師団の全容、特に日本の本部がどういう意識でどのように活動しているかが書かれていないので旅行記のようにも読めてしまう。
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へへろ~本舗
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全世界70数カ所に展開しているMSF国境なき医師団、その展開地への取材ルポ。場所はハイチ・ギリシャ・フィリピン・ウガンダ。それぞれの国が抱えてる問題は様々で貧困国、中所得国なのに国の中央にスラムが存在、戦争による難民流入等。MSFは傷・病気などの診察介護だけではなくリプロダクション・性暴力ケアも実施している。善行を偽善と馬鹿にする風潮が見られる昨今、若い人達だけではなくリタイアしてから参加する人達もここにいる。MSFは医療行為のできる人だけではなく物流とか色んな分野の人も参加可能とは認識を新たにした。
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rincororin09
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「見に行く」という軽めのタイトルがよい。渾身の、迫真のルポルタージュで過酷な現状を世界に問う…みたいなのじゃないところがよい。しかしやはり状況は厳しいのであって、それにしなやかに共感していくのが作家ならではのアプローチ。後半で寓話的に出てくる隣に座ってた人…が効果的だと思った。
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猫森
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ネタバレ引用「…たとえ時間がどれだけずれていたとしても、変わらない真実はあるのだ。(中略)苦しむ者と苦しめる者がいる確かさが、そして苦しみの近くにいようとする者の存在が俺の頭の中の歯車を元に戻したのだった。」P.115「『議論は常に他者を尊敬しているからできることです。けれども私たちも西洋的に考えるとついマッチョになり、攻撃して議論に勝とうとしてしまう。そういう理事会の多くによって、我々は大切なものを失ってきました。これこそ反省すべき点です。』」P.167
アンさん

ナイスありがとうございました。街の名前を忘れて、スタッフの方と「えっと、2文字だった気がする。」と候補を言い合うシーンも印象的でした。

07/22 19:47
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Aya
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紛争や圧政の中貧困に喘ぐ夥しい数の人間が世界中で政治がもたらす不条理の只中に、今日を生きているということが書いてあった。スラムの壁に書かれていた”I love you, Jesus.” は、それでも神を信じていると言う、惨状を取材に来る外国人を通して世界中に向けたメッセージ、人々はどんなにもがいても生きることを諦めない。私にできることは単純に、事実を知ること、周囲に伝えること、何よりもこの人々は、私自身だったかもしれないと共感すること、著者自身が感じたことを私も共有できて良かったと思った。
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ベビーヨーダ
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一緒のジャーナリズムとその文章力で自らも将来的に国境なき医師団の活動に参加してみたいと思う貴重な体験だった。以下、心に留めたい箇所 MSFのスタッフは神ではない。誰を救って誰を救わないべきかは原理的に線引きできない。よって、ただ命を救う以外ない。苦難は彼らを死に誘った。しかし彼らは生き延びた。そして何より自死を選ばなかった。苦しくても苦しくても生きて今日にたどり着いた。そのことそのものへの敬意が自然に生じているのではないか。MSFは証言と、必要なら訴えを怠らず、同時に現場へと赴いては「絆創膏を貼る」のだ。
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