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安彦良和の戦争と平和-ガンダム、マンガ、日本 (中公新書ラクレ 646)

感想・レビュー
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リトル★ダック
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1978年「さらば宇宙戦艦ヤマト」の古代と雪のポスターの作者として氏の名前を知りました。突如沸き起こったアニメブームの中で氏が関係したアニメ作品を追いかけたのは懐かしい思い出です。漫画家に転身されて後、歴史として残る話を基にした「我が名はネロ」「イエス」「ジャンヌ」「ヤマトタケル」はその取材と原稿への熱意に感動しました。  読者/批評家という立場で杉田俊介氏と安彦良和氏が、対話で認識をあわせていく過程が興味深い。
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Hiro Shroff
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人はわかり合えない。
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痴炉莉庵やもり
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ネタバレ序章『機動戦士ガンダム』前史とアニメとの別れ♪大学退学後上京、虫プロのアニメーターになるも倒産、フリーとしてガンダムに参加、その後監督作の不評から漫画に専念、オリジンで再びアニメに関わるまでの略史♪『機動戦士ガンダム』の方法、『機動戦士ガンダム』という物語の2章でガンダム製作の現場・作品論・テーマなどを語る♪2部の「漫画家として」で①初期作品②日本近代史シリーズ③日本古代史シリーズ④西洋史シリーズと製作順で4つに分類し、安彦さんの思想・テーマの変遷を論じる♪ガンダムのテーマ「人は分かり合えない」を語る♪
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ブック
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とても面白く、深い内容だった。ガンダムの話ではない。ここにあるのは、歴史を「人間のやってきたこと」として解釈する作業を繰り返してきた安彦良和という人物による歴史観の吐露だ。そしてそこで語られているのは、「人間とは矛盾に満ち、ハッキリしない生き物なのだ」ということだ。最近感じるのだ。年齢が高くなるとわかってくることがある。それは「この世に正しい答えなど存在しないし、生きるゴールもないのだ」ということだ。ただ、時間を積み重ねていくのが人間なのだと。その試行錯誤の有り様が人間そのものなのだと。
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yada0128
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アリオン ヴィナス戦記 虹色のトロツキー 王道の狗 天の血脈 乾と巽 ナムジ 神武 蚤の王 ヤマトタケル ジャンヌ イエス 我が名はネロ
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尿酸値高杉晋作
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ガンダム のところだけで満足。
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corriedale_
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ふと『ガンダム』ネタに絡ませるファンサが面倒くさそうだなぁと。ぼくもガンダム目当てではあったのですが。日本の"実際の"戦争について直接話を聞ける世代ってのはどんどん減っているだよな。流行とはいえ学生運動として政治にモノ申そうという時代にも ぼくらは生きていない。「ガンダム史にはやたらと詳しいが、近代日本史や世界史にはなんの関心もない、というオタク」という比喩はなんとも。
corriedale_

やはりガンダム目当ての読者が多いようで。安彦氏的には「人と人とはわかり合えない(そのうえでどう進むのか)」というテーマであるのに、時代が下がると(特に二次創作的な作品は)キュピーンで通じあっちゃうよね。

01/28 05:25
corriedale_

しかし『ガンダム』も時代を作り歴史を作ったことで古典になってしまったのだ。安彦氏も然り。マンガ家としての知名度がいまひとつなのも そのあたり関係あるだろな。(テーマもあるけど)

01/28 05:32
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Hatann
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安彦さんへの20時間に亘るインタビューを踏まえ、作品に反映されている世界観やキャラクター像に踏み込む。安彦さんの作品の主人公は全てアムロの亜種ともいえるので、ガンダムから起こすもありだけど、安彦さん自身はガンダムの世界観には思い入れなさそうだ。その割に結構なページを割いており、本書の著者の思いも溢れているといえる。安彦さんの日本近代史シリーズは、中国・韓国に加えてロシアの東アジア進出をきちんと描いているところがよい。現在、最後の長編として連載している「乾と巽」はシベリア出兵をテーマとする。展開が楽しみだ。
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milia639
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著者の本というより「安彦良和大いに語る」という感じのインタビュー本というのが適切かも。安彦さんの安易に「ニュータイプ」を認めない、右や左のイデオロギーでものを考えない、あくまで人物に寄り添っていく、学問や政治ではなくフィクション、物語として語ることに意味があると信じる姿勢がよく分かります。未読のマンガが多いので、少しづつ読んでみたいと思います。『アリオン』は習作扱いなのか、あまり語られていないのが残念。ゼウスとかガイアとか良いんだけど。
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タツヤ
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ガンダムの話はそこそこに、日本の近代史、古代史の話が多い。そこの知識がないとキツイ。
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as
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BGM「ペガサスの少女」「明日への風」
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緋莢
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「機動戦士ガンダム」のキャラクターデザイン、アニメーションディレクター、作画監督をつとめ、さらに日本近代史や西洋の政治宗教史を題材とする漫画も描いた安彦良和。 安彦良和の仕事の軌跡と作品に触れながら、そこに込められたメッセージと考えを明らかにしていこうとする本です。「ヴィナス戦記」は本当に振り返りたくない作品だった けれど、最近見て感動したというのは『革命とサブカル』でも似たような事を書いていたな、と(作品は7月にBlu-rayで発売されたようです)(続く
緋莢

著者がガルマが死んだ際に「シャアはガルマに対して、彼なりの友情を感じていたのでしょうか。」と言いますが、安彦は「いやいや、シャアが友情なんて抱くわけないですよ!」とあっさり否定。<シャアは「友達?何それ?」っていうタイプの人間。「友達がほしいけどいない」のではなく「私に友達?笑わせるな」ってことです。キシリアの前で、ガルマが死んで虚しくなりました なんて、心にもない方便ですよ>とも書いています。コロニーの住民を毒ガスで虐殺した描写に関しては(続く

08/12 19:57
緋莢

「どれがいちばん残酷に胸に迫るかというと、日常が窺われる姿のほうがとてもつらいんですよね」というのに、なるほどと思いました。漫画についても『ヴィナス戦記』、『虹色のトロツキー』、『王道の狗』、『天の血脈』、『乾と巽』等、興味を惹かれる作品が多かったです。

08/12 19:58
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ronny
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機動戦士ガンダムのアニメに参加し、その後、漫画家として作品を発表し続けてきた安彦良和氏の、作品から読み取れる思想的な考えや、古代史、近代史、西洋史を通して歴史の流れに対する想いなどが、著者の解説と安彦氏へのインタビューを通して色々と伝わってきて、興味深かったです。
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月をみるもの
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まだ読めてない作品がいくつかあるので、コンプリートせねば。。Origins のファーストガンダムと重なるパートも、全てアニメ化してほしい。日本史シリーズの元ネタになった原田常治の本を読んでみようかと思ったら、アマゾンで2万円以上の値がついている。。。。
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nishiyan
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安彦良和先生と杉田俊介氏によるガンダム以降のアニメ、マンガといった安彦先生の作品を巡る対談集。杉田氏の指摘を毎回、否定する安彦先生という噛み合っているようで噛み合わないところがなかなか面白い。照れなのか、本当にそう思っていないのか、神のみぞ知るというところではあるのだが…。『ガンダムORIGIN』を経て、過去のアニメ監督作品と向かい合うことになったきっかけや、それらの作品群への思いなど知ることができて、収穫でした。しかし安彦先生の押井守評は辛いですね。そこは全共闘世代としての矜持があるのかもしれない。
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さとうしん
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ガンダムと安彦氏のマンガをめぐる対談集だが、作品に対する杉田氏の読みや解釈が逐一否定されるのが面白い(読者としては杉田氏の指摘の方が当たっているように思える)。『ナムジ』など古代史シリーズの読者として、このシリーズが原田常治の本に触発されたものであったこと、安彦氏的には『天の血脈』の終わり方が気に入っていることなど、気になっていた点が確認できたのが収穫。
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RASCAL
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NHKで「ガンダム THE ORIGIN」を視聴中なので、思わず手に取った本。前半がガンダムの話、後半は安彦さんの他の漫画作品について。安彦さんがこんなに漫画を描いているとは知らなかった、未読なのでこの部分は流し読み。安彦史観と言っていいのだろうか、そういうものに触れることができた。
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コウみん
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安彦良和さんの作品から見た現代日本社会と歴史観の話。 平成が過ぎ、令和の時代になった今、日本はいかに変わったのか。日本の右翼化、いろんな社会問題など安彦さんのインタビュー式に分かりやすく説明してくれた。 彼のアイデンティティ作品のガンダム話が印象的。
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藤原侑貴
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安彦良和といえば『ガンダム』。それ以上のイメージがなかったのだが、アムロに見られる「無名の青年」像や、日本を極東の寄せ集まりとして「ホワイトベース的なもの」と位置づける著者の言及が興味深かった。アムロの特徴は、続篇『Zガンダム』の主人公・カミーユにも引き継がれており、辿っていく戦歴に類似する点も多々あるのだが、こうやって見ると「ホワイトベース的なもの」の有無の差は大きい。アムロにとってのカイのような存在はカミーユにはない。ただのインタビューではなく、丁々発止のやり取りをしたことが行間からも窺える本だった。
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Bo-he-mian
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大分前に読了していたのだが、中々レビューが書けなかったのは、たぶん本書について書くという事は、一冊の本の感想というものを甚だしく逸脱した、自分史のような(というのは若干大袈裟にしても)文章になってしまうんじゃないかと感じたからだ。自分は『ガンダム』の本放送時は小6だった。そしてリアタイでは観ていなかった。ガンダムブームというのも、実は放送が終わってしばらくしてから起きたものだ(この辺はちょっと「エヴァ」に似てる)という事を記憶している人は、案外少ないかもしれない。ガンダムブームは劇場版がきっかけなのだ。
Bo-he-mian

もう一人ついでにディスらせてくれ(爆)。オレがアンチ宮崎駿だというのは、一部の昵懇のレビュアーの方々はご存知だけど、中学生の頃は大ファンだった宮崎駿を、その後の自分がなぜ嫌悪するほどになったかというと、彼はいつの頃からか作品の中でカッコつけようとするようになってしまった。具体的にはミリタリーおたくのくせに「でもボクは反戦主義ですよ」というエクスキューズをしきりにしようとする。これが無性に鼻につく。別に、ミリタリーが好きだからって本当に戦争起こったらいいと思っている人なんて一人もいないと思うんだよね。

05/26 14:38
Bo-he-mian

安彦さんの「日本近代史」シリーズは「なぜ日本は戦争に雪崩込んで行ってしまったのか」を問いかけている漫画で、我々が同じ過ちを繰り返さないように、そこをちゃんと考察しよう、というテーマの作品な訳です。でも宮崎駿って「ボクは反戦、ボクは反戦」と自分アピールばかりで、戦争を描く同業者の作品を「くだらない」と悪口言ってばかりで、要するに自分一人がご立派な人間だ、みたいなポーズばっかりなんです。でも安彦さんは、自分がどうのみたいな事は主張しない。みんなで考えよう、って言ってるんです。そこが大きな違いだよね。【了】

05/26 14:46
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Tenouji
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終始、興味深く読めた。著者の思想的まとめを含んだ質問に、安彦良和氏が、実体験を含めて答えていくという内容。革命的暴走を安彦氏は嫌っているものの、根本的に分かり合えない者達が、一瞬の共鳴をもって輝きをみせることに、魅せられている面がある。ロシアへの興味なども含めて、とても面白い話だった。安彦氏のマンガ作品を読んでみよう。
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hirokazu
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映画「ヴィナス戦記」ブルーレイ、2019年7月26日発売決定。・・・それにしても高い。特典付きとはいえ8,000円超えとは。
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council
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これは安彦作品を読み込んだ人じゃないと内容を理解できないレベル、ファーストガンダムの背景を知りたいのが動機で読んでみたが、安彦哲学の取材集状態だった。
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pepe
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なぜ人はわかりあえないのか、というガンダムのテーマであるが、分かり合えないからこそ歴史ができるということ、その視点が作品の底になっているようだ。
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ブラック ミッフィー の チョコちゃん
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この本読んだ最高の収穫は 今でも ジオリジン 本編のアニメ 化を安彦さんは 諦めてないってことが分かったこと! 何としてもアニメ化を実現してほしい!
hirokazu

シャアがマザコンなのはまだ許せるけど、一番わかんないのは西洋の鎧を着てシャアとセイラを殺しに来た奴。あの甲冑って重くて走れないから、子供でも逃げられるし、視界悪いから転びやすいし、転んだら自力で立てないし。他の人達は自動小銃で殺されまくってってのに。アニメではさすがに変更されると思ったんですがね。誰も疑問に思わなかったのかなあ?

03/23 09:06
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hirokazu
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雑然とした感想。①「色んな意味でズタズタ」だった映画「ヴィナス戦記(1989)」を封印している安彦氏だが、2018年、約30年ぶりに見たところ「ちょっと感動しちゃった」そう。封印を解いて、DVDの発売を許諾してくれればいいけど。②杉田氏が「ガンダム」「再会、母よ…」に触れて「母親には愛人というか恋人がいる、という可能性もあるそうですが。」と語っているが、アムロと母が別れるシーン、後ろの車に乗ってる男に「間男」とコンテに書いてあったという話を昔読んだけどな。③「天の血脈」のラストは、ネットでは不評だったが→
hirokazu

→作者は「これまで色んな作品を描いたけど(略)いちばん気に入って」いるそう。・・・そ、そうだったのか。私も「この終わり方はないだろう」って思ったんだが。

02/23 10:51
hirokazu

あと、漫画では「チェ・ゲバラ」(「週刊マンガ世界の偉人」シリーズ)を取り上げて欲しかった。チェ・ゲバラの伝記を依頼されて、キューバ革命を全く描かないという選択した理由を知りたかった。

02/23 11:09
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toriarii
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安彦氏と著者の対談?一問一答集。終始著者と安彦氏との問答にズレがあり、著者がテーマをつかみかねているというか、ファンが安彦氏に質問してみたという範囲を超えていない。著者の思想傾向がモロに匂う。「天の血脈」は安彦氏は納得の結末だったとのこと。でもリアルタイムで追ったものとしてはいまだに「ふざけんな」との気持ちがぬぐえない。安彦氏は小説も書いており、氏の著作情報が追いきれていないのもマイナス。プロとしての安彦氏の創作へのスタンスが分かるという部分が本書のメリットか。安彦氏の押井守氏への批評は見事。
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安彦良和の戦争と平和-ガンダム、マンガ、日本 (中公新書ラクレ 646)評価78感想・レビュー27