読書メーター KADOKAWA Group

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のり
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女優の魁の一人「伊沢蘭奢」。女優という職業は蔑みの対象とされる時代だった。彼女の生き様を3人の愛人と息子を通して語られていく。金に関しては苦労したと思うが、己の道を貫き通した事には強さを感じる。大正から昭和初期の困難な時期に華を咲かせたのは間違いない。多くの著名人にも愛された女優。急逝したのが悔やまれるが、彼女自身は幸せだったであろう。
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鬼山とんぼ
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まさかまさか、であった。輪舞曲の主人公は鴎外と同じ津和野の出身者だった。先週応援している柴田哲孝の『暗殺』を読んだ。その隠れた右翼系黒幕の動機が、令和の年号が「和人に命令する」という統一教会の願望に即したもので、応じた安倍晋三を許せなかったという筋立て。しかしほぼ同時に大文豪森鴎外が元号研究の大家でもあり、退官後その見識が昭和以降の改元に生かされていると知った。すぐに彼の伝記に当たり、改元委員の学識から見てまあその線は薄いと胸を撫でおろしたのだった。こういう偶然に遭遇するのも読書の喜びだ。朝井さんに感謝。
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さなえ
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なるほど、輪舞曲。取り巻く人達に語られる女優伊沢蘭奢の舞台。
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takao
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ふむ
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ザッハトルテ
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主人公の伊澤蘭奢、実在の人物らしい。大正期の演劇、無声映画からトーキーへの変遷、作家、翻訳家、脚本家、そしてパトロン、時代の様子が理解できた。現代においては女優ってあこがれの職業だが、そこにたどり着くまでに長い歴史があったのですなあ。
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kaorin
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大正時代の舞台女優、伊澤蘭奢の物語。数え40歳で亡くなった彼女のパトロン、恋人、蘭奢を崇拝した文学青年、生き別れた息子、それぞれの視点から描かれる蘭奢は断片的で、読者はその断片から伊澤蘭奢像を作り上げていく構成。不遇な結婚生活と息子との別れ、その苦しみの中から、自分自身をある意味で開放して、舞台上で生きた。実際に活躍した時期は非常に短い。労働者に憧れ、パトロンからの援助を打ち切る、活動写真は本意ではないため蘭奢の名前を使わず出演、など天晴だ。そして言葉通り、40歳で死ぬ。天晴。
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サプリママ
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ネタバレ⭐⭐♥♥♥2020年4月初版。あまり興味のない分野だったので斜め読み。伊藤蘭奢こと三浦繁のお話。当時の女優はキワモノ、ソエモノみたいな時代で映画もトーキでb活動弁士が活躍した時代。海外の演劇を日本で焼き直しの新劇で「桜の園」のラネフスカヤ夫人で当たり松井須磨子に継ぐ地位を築く。長年の恋人活動弁士の徳川夢声こと福原駿雄、総合雑誌「中外」を主幹する内藤民治、繁の一人息子伊藤佐喜雄が絡む。文藝春秋や新潮社の創成期。桜の園の著書上での再現も面白い
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池谷真由
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正直なところあまり読み進まなかった。けれども、やっぱり朝井まかての終わり方はすごく好き。物語のキーパーソンたちが集って、ほろっと寂しくて、でも前向きな終わり方が、この作品においてもよかった。
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純米吟醸
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伊澤蘭薯という女優がいたことを知る機会になった。文体、内容とも自分には合わず、1/3読んで終了。
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micky
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ネタバレ#読書記録 #読書好きな人と繋がりたい #朝井まかて さん 明治の女優、伊藤蘭奢。死後に周囲の人々が語る言葉によって、その人物を浮かび上がらせる、という手法。 残念ながら、蘭奢の姿はあまり見えてこなかった。「活弁」という知識で知ってはいるけれど実際には知らない時代、一度聞いてみたかった。夢声の声で。
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ツジ
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私にはあんまり合わなかったけど、興味深い話ではあった。
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riri4125
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明治から大正時代に生きた舞台女優、伊沢蘭奢と彼女をめぐる男性たちを描いた作品。寡聞にしてこの女優は知らなかったが、写真を見るととても魅力的な女性。男性たちが彼女に引きつけられてゆくのがよくわかる。当時の日本の演劇、サイレントからトーキーへと映る映画の事情なども描かれていて面白かった。
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Tomoko Fujinami
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ひとりの女優の死後に、彼女のごく身近にいた男たちの回想によって、その伊澤蘭奢という女優の生き様がまざまざと浮かび上がってくる。おもしろかった。
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まりこ
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伊澤蘭奢、全く知らなかった。本を読んでもそんなに分からない。徳川夢声が良かった。
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tnyak
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初めて知った伊藤蘭奢の生涯。作品としては、うーんと ・・・
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さざなみ
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主人公のことは知らなかったが登場する人物の中には著名人も多く興味ある内容でした。無声映画からトーキーに変わる頃の映画界の詳細も面白く描かれており主題を超えて楽しめた。ストーリーの展開も目新しい手法で読みやすかった。
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Ryoko
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松井須磨子の後に活躍した女優・伊澤蘭奢を彼女を取り巻く男4人の視点から書いた本。松井須磨子とは違う亡くなり方だが短命。全く知らない女優さんだったので読みながら写真を検索したが今風の美人だった。男性4人から見た蘭奢を書いた本なので、彼女自身、激しく短い人生だったにもかかわらず淡々とした読後感になった。夫がいたのに不倫、子供を置いて離婚、愛人に支えられながらも他の男性とも関係を持つ。。いつか彼女目線の彼女の人生を読んでみたい。
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kanegorou
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⭐️⭐️⭐️⭐️
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八朔
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歴史の本に取り上げられるほどではないですが、それでも確かに当時の女性としてはいい意味で異質であった女性を朝井氏には教えてもらえます。今作では、伊藤蘭奢という女優を知ることができました。谷崎潤一郎、伊藤野枝等々、芸術分野、政治的な人物ともつながりがあり、良き母親ではなかったかもしれませんが、魅力的な人物だったことだと思います。
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ここぽぽ
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日本の演劇界を支えた女優、伊澤蘭奢の人生。家庭という枠におさまりきれず情熱的で魅力溢れる人。生き方、人生でおこること全てがドラマチックで女優そのものだった。
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桐葉
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実在の人々の話だが,知っているのは徳川夢声だけ。短くも演劇にかけた女性の生涯の話。ちょっとこの作家にしては,山場に欠けた。
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Myrte
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伊澤蘭奢という大正~昭和初期の女優を元恋人たち+本人の視点から描いた短編集。客観的に見た彼女と自己の心境両方の描写がある点がよかった。ただ周りから賛美するだけでなく、彼女がどう思っていたのかが感じられ引き込まれて読んだ。知られざる傑物の話を読むのが好きなので堪能した。
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たかもん
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女優伊澤蘭奢を中心とする大正から昭和にかけての演劇の世界。予備知識も何もなく、ただただ、こういう世界があったんだな、と思うばかり。
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みやしん
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本書を読むまで実在の人物と存じなかった。だからなのか、当時の演劇・映画環境の転換点には詳しく触れていても、肝心の本人は表面的で終わった。取っ掛かりは架空の女優の内面を抉る一代記と思っていたので、読書感に居心地悪かったのも事実。芸術論とパトロンに囲われてなんとか食えた時代の男達は粋だったのだろう、多分。
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まつり
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大正時代、女優の黎明期に活躍した新劇の女優伊澤蘭奢。38才の若さで亡くなったあと彼女の遺稿集を出そうと集まった4人の男。愛人でパトロンの内藤民治、元恋人の徳川夢声、福田清人、息子の伊藤佐喜雄、みな実業家、弁士、作家として名を成した実在の人物だ。よく調べたものだ。大正ロマンを醸し出す文章もうまい。夫と息子を捨て女優を目指して上京し女優だった期間は十年。貧しくとも芸術に身を捧げ虚勢を張って生きた姿が何か寂しい。プロレタリア文学やロシア革命の理想が現代のロシアと繋がる虚しさか。男たちに愛されたが孤独だった。
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すみれ
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伊澤蘭奢の生涯。面白かった。
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Mica
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女優伊澤蘭奢のお話。なんとなく知ってるくらいの人だったけど、この時代にこんなに強くたくましく生きている女性はあまりいなかっただろうなと思いました。しかも映画にも出ているような女優が生活出来ないほど稼げない仕事なんて衝撃です。周りの男性達視点で書かれた章もあるけど、活弁士の徳川夢声の若い頃のお話が1番ドキドキしちゃった。人妻に手を出すなんてやらしい!と思いながらどうなるのか気になって一気に読んでしまいました笑
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myunclek
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自立する女性が生きにくかった時代。女優としての評価は高くとも、まだ誇り高く生きて行ける女性の時代では無かった。女として母親として関わった4人の男性から見た伊藤蘭奢。それぞれの輪舞曲に翻弄される。
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ぽーちか
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うーん、微妙。悪くはなかったけど、ぐいぐい進んだかといえばそうでもない。個性の強い人だったのだろうけどその輪郭はぼんやりとしか感じられない。必死で足掻きながらもそこはかとして寂しさを感じさせるのが魅力なのか。私はどちらかといえばアメリカに渡り夫とは別れアメリカで生活後亡くなったという上山浦路に興味が湧いた。
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うぇい
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まずまず面白かったです。自分は演劇には興味がないので少し入り込みにくかったけど。封建社会の江戸時代が終わり、御一新で自由な生き方が見えてきた明治・大正の若い文化人達がそれでも完全には思うように生きられず苦闘する様を描いているように思いました。主役の伊沢 蘭奢とともに活動弁士の徳川夢声が印象に残りました。
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Ayako  H
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図書館から。実在の女優の話ですがその人を知らず、演劇に興味はなく、あまり楽しめませんでした。大正から昭和初期の財界の有力者、芸能界を支える人々、などは興味深いことですが私の興味がイマイチ向かない世界で… 面白さほどほど。
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四男の母
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今ひとつ、のれなかった。4人の男性からの視点で書かれている。女優はやっぱり私とは別世界な感じなのかしら。
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Madoka
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ネタバレ当時の舞台や映画についてあまり知識がなかったため興味深く読めました。 四人の男性から見た蘭奢についての物語でしたが、もう少し蘭奢自身の葛藤や女優に対しての想いも知りたかったです。もしかしたら読者も遺稿集を読んでいるという形なのかもしれませんね。実際、読む前より彼女に興味を持ちました。
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真理そら
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伊澤蘭奢という女優の死後、パトロン、愛人、若い燕(?)、息子という4人の男たちがそれぞれ回想するような形で綴られた作品。蘭奢も含めてすべて実在の人物らしいのだが中心になる伊澤蘭奢と内藤民治(パトロン)を全く知らなかったので微妙な気分で読み終えた。津和野の旧家に生まれ津和野の旧家に嫁いだが進取の気性がありすぎる夫と共に東京と津和野を行ったり来たりする過程で自我に目覚め離婚して女優を目指す蘭奢が今一つ掴みにくいという感じがしてモヤっとした気分が残る。
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月夜
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著者のおかげで掘り起こされる数多の女性の生きざま。大正から昭和のわずか10年ほど、あらんかぎりの情熱でもって芸術の階を上ろうともがいた女優、伊澤蘭奢。彼女の急死後集う4人の男と自身の視点で語られる人生。まだあらゆる場面で女性の生き方やまして職業としての女優の地位が確立していない時代に妻や母の立場を捨て(我慢の限界ではあったろう)自らの意志を貫き通したのは凄い。当時の演劇界、無声からトーキーへの映画の変遷など興味深い。ラジオ、テレビを経て娯楽が色濃くなった今も舞台は様々な力を観るものに与えると思う。
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ドナルド@灯れ松明の火
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朝井さんはどうして伊藤蘭奢を取り上げて書いたのであろうか。一女性として夫と子を残し女優として生きていこうとしたのか。彼女を取り巻く男たちは蘭奢をいいように扱う。 38歳で亡くなった蘭奢は幸せだったとは思えない。重苦しい読書だった。
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ふくろう
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やっと読み終わったー。語り手が変わり、時代が変わり…。一人の女性の人生を映画のように見ているような読書時間。
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ゆずこまめ
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女優が賤業だった時代に旧家の嫁の立場を捨てて突き進む勇気。嫁いだ家にもよるかもしれないがこの時代において妻であり母であることは少なからず自分を殺すことであったはずで、それをよしとしなかった彼女はすごい。
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モーリー
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一度目より二度目が面白い作品だと思う。
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yasumiha
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夫と息子と別れ、郷里を捨て、あらん限りの情熱でもって芸術の階を上った伊澤蘭奢。川上貞奴、松井須磨子に続く大女優に成るべく道を歩んでいたが、舞台に立って10年足らずで急逝。大正時代の文化、芸術に満ちあふれた背景に俳優、小説家、弁士、劇団員、文化人などが生き生きと描写されており、非常に興味深く読めた。それにしてもパトロン内藤民治氏の芸術への投資意欲は立派であり、これ無くしては伊澤蘭奢の華やかな演出は、なかったであろう。
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