形式:単行本
出版社:早川書房
形式:その他
出版社:Audible Studios/早川書房
「今まさに読まれるべき本」「コロナ後を考えるうえでも有意義」「感染症の科学についてわかりやすく解説されている」など、感想を続々頂戴しています。私たちは今を、そしてこれからをどう生きるべきか。考える助けとなる一冊です。
あらすじ・内容をもっと見る
現実のパラドックスがここにある。現実がますます複雑化していくというのに、僕らは複雑な物事に対してますます無関心になってきているのだ。(中略) 個人的なことと地球規模のことがこうも不可解にからみ合うと、僕らは考えてみようとする前から疲れ果ててしまう。(『コロナの時代の僕ら』70p)
ただ僕は西浦サンには「数字を弄んで日本を長く止めた」人として相当悪い印象を持っているけれど、一方でこの本の著者の方に対しては、あの時期に大量に出た扇情的なニュースや理性を喪ったSNSでのやりとりに対して、なんとか「冷静に考えるのだ」とよびかける誠意と熱意を感じた。人間の生活域が広がって熊との遭遇が増えたのと未知の病原菌やウイルスが世界にもたらされる機会が増えたことは根は同じ部分がある。今後も同じことは繰り返し起きる。ならば次はどうしたほうがいいのか。今はそこをきちんと考えておくべき時期なのになあ(2/N)
次以降のパンデミックは本当に恐ろしいです。我々の想像が及ばない種類のウィルスや細菌が、いつでてきて何をやらかしても驚くほどのことはないので、備えられないのが怖いです。
この著者のものは、日本で出ている小説は読んでみたいと思いました。
yuppiさん、そうなんです。薄れていくことには良い面もあるのでしょうが、振り返ると複雑ですね。一旦の区切りとして読みました。コロナ禍を終えると宣言したのは今年の5月ですから、時が過ぎるのは思っていたより早いみたいです✨
コロナ以外にも色んな情報が多すぎて、人間の脳に収納しきれなくなっているのかも知れませんね(;^ω^)
そしてまた、彼はすでにこの時点で、コロナ後の世界が、それ以前の世界と同様であるべきかを問いている。彼の問いの中心は、環境破壊や温暖化など、このような感染症を引き起こした原因についてだが、私たちはそうしたマクロな視点とともに、個人的な生活というミクロな視点でもコロナ前のようには生きていくことはできない。私たちはいま、歴史が綴られているその場面に立ち会っている。
まだワクチンが無かった2020年、長い付き合いの取引先の女性が新型コロナで亡くなりました。最後はエクモを付けられていたようです。2021年、同僚二人が感染し、若い方は肺炎(医療ひっ迫で入院不可その後回復)、年配の方はワクチン接種が終わっていたので軽症。そして2022年は別の同僚二人が感染。発熱後回復。人類が一丸となって戦わなければならない時にゴタクを並べる陰謀論者、アンタが感染しないのは私たちがワクチン打ってるからです、滅びろ、と思ってしまいます。
奎さん、ありがとうございます。家族は1日発熱があっただけで、軽症でした。感染症病棟での経験が生きて、よかったです。そして、今回の経験も、またいつか生きて、思い出話になったらいいなと思います。
りえこさん、あたたかいコメント、ありがとうございます。ほんとうに、何もない時ほど鈍感になって、何かあることにはとても敏感で弱いものだと思いました。はやく、穏やかな日常にもどるといいなと思います。りえこさんも、季節柄、ご自愛ください。
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