形式:単行本
出版社:新潮社
当時としてはそれもありか。お葉の秘所まで描いたというから、やはりただならぬ関係なんだろう。「微に入り細を穿って一線ものがさず、ヨニ奥底まで実物大の細密描写、三十巻」に及んだという。劇評家としての晴雨の声望深まるに及んで、歌舞伎役者との関係も一層深まり、「先生」呼ばれるようになったらしい。特に六代目尾上梅幸や十五代目市村羽左衛門とは親しかったとある。歴史を見るには当時の風俗、感性などが大切だが、今も昔も晴雨の絵を求めて暗躍する愛好家が後を絶たない。
それが、一部の人によって脈々と晴雨の名を後世に留める所以になったと理解する
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