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百年と一日 (単行本)

感想・レビュー
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ジマーマン
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心躍るかというと別にそうでもないのに、それでも読み進めれば進めるほど心に残る何かが蓄積していく、そんな短編小説。その辺の街を歩いている人一人一人に些細ではあるが毎日何かが起こり、すべての場所では色々なことが起きては終わるサイクルを繰り返し、時間はただ未来へと流れていく。とにかく人生を感じた。個人的に特に印象深かったのが、ラーメン屋、名画座に通った二人、交通事故、屋上に住む山本、地下街の噴水あたりかな。
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skr-shower
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他地区図書館本。淡々と過ぎゆく。
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K-16
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初柴崎友香さん。紀伊國屋書店さんのおすすめに入っていたので。短編が詰まっていて、大きな出来事もないが少しの変化がある感じ。人というより建物とか空間の時間経過が主軸になっているようだった。固有名詞じゃなくて“その”とか“あの”が多くて読みづらかったなぁ。読みづらかったけど、作品によるだけだから、今度は長編に挑戦したい。
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ワタ
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「生活の中で起こったぎょっとすること、どこにも繋がっていない二階のドアのような中途半端な“トマソン”めいた出来事を、表現するとしたらどのような形になるか。直接言ってしまうより、物語や芸術にした方が伝わることがある。」巻末の深緑野分による作品解説。ある場所の過去と今、誰かの記憶と経験、こうした時の経過を精密に描写する掴みどころのないこの短編集に、現代美術館のチーフキューレーターのような的確な解説、すごい本だった。
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そうたそ
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★★★☆☆ 時も違うし場所も違う。そこにある誰でもないような人たちの何気ない日常の風景が描かれる。どこかで話が繋がっていたりするのか、と思って読んでみるが、そんなことはない。何事もないのに、なぜこんなに飽きることなく読めるのか。改めて著者の文章の素晴らしさを実感した。何ということのない話たちではあるが、そこに時間的な奥行と、人間の営みの深みを感じた。
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みょん
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2024-98 時間と人生を感じる短編集。各話のタイトルが物語の要約みたいになっているのがおもしろい。 淡々とした文体の中に誰かや何かの時間が流れているのを俯瞰的に感じられる不思議なお話たちだった。
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yu.ka_4416
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淡々と語り綴られていく文体は柴崎友香の特徴なのだろうか。タイトルに相応しい、日常の中で今と過去が交差する不思議な世界観が夢の中の出来事のように語られていて面白かった。どんな場所にも自分がそこに至って目にする迄の歴史と過去が存在し、それに思いを馳せる楽しみが理解出来るならばこれは秀逸な作品と呼べると思う。
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だーさん
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人が思い出を語る姿は、眩しくもどこか寂しい。劇的な出来事が起こるわけでもない市井の日常も、当人にとってはかけがえのない出来事だ。そんな思い出も時と共に拭いさられ、ただ部屋だけが残される。
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ひじき
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時間が経過することによって変わるものと変わらずあり続けるものを淡々と描いている印象を受けた。 登場人物に名前をあまり持たせず関係性でしか表現しないことが、感情移入よりも俯瞰的に物語を眺められるような気がして、新鮮な感覚だった。 こわいとやさしいが同義である、のようなフレーズが心に残った。
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shion
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どうってことない日常の出来事が語られる短篇集。一つ一つの話の中で時の流れや変化を感じられて楽しめました。その時々の生活や人それぞれの人生が、こんなにもいろいろあるんですね。読み始めは「何これ?」という感想のみでしたが、読んだ後は「またいつか読みたい」と思うようになりました。
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り
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✍️
り

二階の窓から土手が眺められた川は台風の影響で増水して決壊しそうになったがその家ができた頃は辺りには田園しかなくもっと昔には人も来なかった

03/12 23:30
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saki
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★★★☆☆
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烏骨鶏
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頑張って読んだ。短編は読むのが難しい。 読んだ直後は感想が書けないなと思ったけど、まあ、日を措いてみたら、あれこれの場面や人の表情がふと頭に浮かんでくるので、自分の意識していない何かの印象が脳裏に沢山スタンプされちゃっているのかなと思った。
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まゆこ
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時の流れがテーマになっていて、特定の時間を切り出しスポットを当てた短編集。 時間が経って変わっていく景色。変わることに寂しさは感じないけど、一緒に思い出してくれる相手がいないことは寂しいと感じました。 正直なことを言うと少し読みづらかったです。解釈するのが難しい、、、。
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白桃
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何がキッカケで読みたいリストに登録したのかわからないけれど図書館で借りる。うーん…。目次を読んだ時点で違和感。なんとなく嫌な予感が的中🎯何が面白いのか全くわからず、あっという間に脱落。
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のあこ
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静かな日常が綴られている超短編集。 ざっくりしてても、心に残る作品もあった。
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ありん
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うーん、自分はあまりはまらなかったなあ。
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窮
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不思議な感じの短編集。すべて淡々と進む。心地よかった。
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かな
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ネタバレ題名がピッタリの本だと思った。建物とか人生は1日では大きく変わったりドラマチックはないけど、長い時を経て振り返ると唯一無二の美しい瞬間があったなーと思う。
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hajimemasite
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どんな本?って言われると、少し応えに窮す本。次々に現れるあらすじ通りのショートストーリーを、読後の余韻に浸る間もなく、次々に呼んでいく本。なんだか、通奏低音はありそうな気がして、少し掴みようがなく。なんだろう、これが正しいたとえかわからないけど、ヘミングウェイの『老人と海』の短さと在り方を、少し彷彿とさせた。少しだけだけどね。
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シーナ
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たくさんの人の人生を早送りで垣間見るショートストーリー。時は平等に流れて儚い。本人からすると起伏なく淡々と進む日常だけど、こちらからするとちょっと変わっていたりして面白い。三行で要約されてしまう人生と時の流れだけど、それはあくまでも要約でしかなくて、省かれた部分にはたくさんの出来事や温度があることを教えられた。色々な事をハイライトや早送りにして「情報」として詰め込んでしまう今、立ち止まって振り返りたい。
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Kevin
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時の流れを市井の人の何気ない日常で表現したショートショート。早回しの記録フィルムを見ているかの様に時は無情に過ぎゆく。平凡である事は平和である。
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nk_k
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初めての作家さん。なんとも長い題名(要約みたいになってる)が全部についてる短編集。全体的にサラッと読めて淡々とした話が多いのであまり頭に入ってこず流し読みした。いいなーと思うものもあったけどあまり好みではなかったかなぁ。
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のん
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185頁に33篇もの掌編が納められている。始まりのあらすじ約3行でほぼその話の概要がわかる。まとめちゃうとほんの3行。なのに、長い月日を感じる不思議。百年でみたら一瞬だけれどそれぞれの人生は長い。些細な日常の様で少し不思議。毎月数回同じルーティーンで映画館を一緒に訪れる2人や降りた駅の不動産屋で気の向くまま部屋を借りる男、探偵に憧れて屋上にある小屋に固執している男などなど。日常って実は他人から見たらありきたりなんかではないのかも。
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あかり
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ネタバレ淡々と描かれる、さまざまな場所で生きた人々の歴史。どんな場所にも、どんなものにも歴史はあって、形を変えながら連綿と続いていることの尊さに気づかされる。 私の暮らしている場所は、私が来る前はどんな感じだったんだろうかと気になってくる。
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いんぐまる
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しばらく読んでいなかった柴崎友香さんの本。体温が低くて、余白と余韻がある。短篇のタイトルが粗筋みたいに長いのも面白い。淡々と見通しが良い文章の中に、時々ザラッとしたひっかかりがあって、ニヤッとしたりゾクッとしたり、その違和感が気持ち良かった。「戦争が始まった報せをラジオで知った女のところに…」「水島は交通事故に遭い…」「商店街のメニュー図解を並べた喫茶店は…」「娘の話3」「バスに乗って砂漠に言った姉は…」「雪が積もらない町にある日大雪が降り続き…」が好き。「こわいじゃなくて、きれい」ってわかる。
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シナモン
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確かにそんなこともあった。でもそれはいつしかはるか遠い出来事に。そしてまた違う人生が続いていく。静かに淡々と綴られるあまたの人生。ちょっと気をゆるめるとたくさんの時間の流れたちに取り残されてしまいそうになったり。不思議な余韻の残る一冊でした。
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Fan Marlen
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様々な人生をショートショート的に描いた作品。一つ一つの作品がつながっているような気もしてくる。
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ちかち
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諸行無常がテーマのものを探していたらこちらをお勧めされた。不思議な読後感。 短編集で、各話の中で色んな、普通に生活している人達の営みがあるんだけどとても淡々と話は進んでいく。 人そのものより、時間が主役になっている本という印象。 凄いドラマはないけれど、淡々とした中に既視感がちらほら。こういう本もたまに良いかも。
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みーこママ
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初めての作家さん。とても短いが読み終わった時に思わず『ふうん~』と一人思わず息を吐く。 短くない誰も知らないが何処かで出会った33の物語。自分の知っている場所や時間をそおっと覗いたような不思議な感覚にとらわれた。
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さぁとなつ
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諸行無常 風 …という印象の書   どこかの街角に立ち、瞬きをする間にその場所を通り過ぎていった人々や、その場で咲いていた花を見たような、そんな印象  デジャヴ? 定点写真?  わたしも子どもから大人になった  長いようで一瞬のようで   百年も一日も片手で握れるくらいの時間量なのか  それがどうしたん?とも感じるし、奇妙なもの悲しさも感じる あえて云えば『地下街にはたいてい噴水が数多くあり、その地下の噴水広場は待ち合わせ場所で、何十年前も、数年後も、誰かが誰かを待っていた』に惹かれる
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ランボ
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なんとも不思議な読み心地。百年や一日に思いを馳せる。仏間に掛かっていた写真の人々は百年前を生きた人達なんだな。会ったことはない人も、こんなこともあったのではないかなと近しく感じられる。
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ゆうみい
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とても不思議な短編集。と言っても怪奇談ではない。一般ピープルのふとした一瞬の出来事や会話、また思い出を切り取って描写しているのだが 感情や感想が絡まってなくて客観的。まるでドキュメンタリーを覗いてるみたい。表題も意味深。 人間の生ってなんだろうなと思ってしまう。 面白うてやがて悲しき、かな。
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ぱる
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するする読める一冊、気に入った。未来軒が特に気に入った。ユニークさはありつつ、どこかで起こってそうなお話たち。諸行無常ですね。
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maccouq
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繰り返し読みたくなる本
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たまご
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日常を切り取った物語の短編集ということもあり読みやすい。が、なんとも掴みどころのない本だった。遠い昔の話でもふとしたことがキッカケで思い出すこと、自分もあるなぁ〜。小学校の頃、いつもうちに遊びに来ていた同級生とは今でもたまに銭湯で顔を合わせるが特に話すことがない。でも別にお互い嫌いになったわけじゃない。人も街も風景も、見えている部分は変わっていなくても中身は少しずつ変わってる。それでも変わらない根っこの部分を大切にしながら生きていきたいなー。もういい歳なので今関わっている人や物とは丁寧に付き合っていきたい
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巨峰
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泉の広場だったり、大阪駅の噴水だったり、大毎地下劇場みたいなところがあった(名画は上の方の階だったとおもう。むき出しの映写機で上映していた)でも、それは元ネタであり、からからに乾いた文章、匿名性の高い人たち、土地の記憶、建物の記憶の筆致は、日本離れしていて、昔読んだガルシア・マルケスの小説を思い起こせた。そう、そぎ落とされた物語は、伝説のコアな部分となった。
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さりー
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最後までどこかで物語の人達が交差するのかと思いきや、そうではなかった。不思議な話。 噴水の話は梅田の泉の広場かな?と思った。
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せめてものパセリ
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知らないだれかの物語だけど、どこかで見たことのあるような景色。少しのうれしさやさびしさが残り香のように漂う。
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MiGato
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とても好きなタイプのお話ばかり。すぐお隣の話なのにどこか神話的。海外でも受けそう。
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