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コロナの時代の僕ら

感想・レビュー
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三太郎
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やっぱり数学的視点を指標に持ってる人はパニックに強いな。作者の言う通り環境破壊が続く限りヒトをやむなく宿主にするしかない生物はどんどん出てくるだろうしコロナは始まりにすぎないと思う。感染力の低いCoV-2は、新しい生活の対策準備と情報を篩にかける知恵を育てる時期として神が与えてくれた猶予期間なのかもしれない。
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Aya Murakami
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地元図書館企画コロナに負けるな特集の1冊 世界地図が赤い発疹だらけ…。今だと世界中真っ赤ですよ…。感染のラインって非線なのですよね。
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ひみーり
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コロナウイルスによる大混乱の初期に書かれた本、なのでまだ何もかも分からない、恐怖におびえながら生活していた人々の中、著者は冷静に現状をしたためるエッセイの本だ。珍しくKindle版の方が登録者が多いのは、コロナ過の混乱で直接本屋に行けなかった人が多かったのかと推測する。
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sayan
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ポストモダンが試みた数学用語の自由な拝借は混迷極める。しかし、本書の著者は数学者である。そのため適切な数学的な用語を経た説明は、本質が立体化する。「事柄の説明に必要以上に多くを仮定するな」とするオッサムの剃刀に言及し、抑制を語る章が印象的だった。と言うのも、脱線するが、政治家は「未来を語って」なんぼ。ところが、某国の政府は、今起きている危機=クライシス、将来の危機=リスクを混同し、何れもリスクと認識し、「仮定の質問には答えない」と言う。饒舌と寡黙。一国民としては、どちらも困るなと、自然と苦笑してしまった。
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mick
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想像していた以上にコロナに対する人間の反応は国も人種もこえるものだと感じた。行政、専門家、市民の関係もどこもかわらない。感染症に対する慎重さはあくまでも個人の考えによるものだ。いずれ治まった時にどう考え行動するかが何より大事だと肝に銘じる。
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オレンジのしましま
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あの緊迫した時期に緊迫したイタリアで、このような理知的で誠実な文章を30代の書き手が書いたということに驚く。1年以上たった今、状況はさらに悪化しているのに気持ちは慣れて弛緩しているので、この危機を乗り越えるために必要な考え方の柱を改めて確認することはすごく大事だと思う。「感染症流行時に助け合いの精神がない者には/想像力が欠けているのだ」 ちなみに漫画家のヤマザキマリさんが、この本が売れて本国イタリアでは「うまいことやりやがって」とジェラシーの声が上がってた、というようなことを言っていました(笑)。
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たまきら
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「素数たちの孤独」であれほど痛い人間関係を描いた人が、現在の強いられる孤独についてどう表現するか興味がわいて手に取りました。興味深かったのは学者としての彼と、社会の一員としての彼が反発しあい戸惑う姿。それは私たちとまったく変わりがありません。「オッカムの剃刀」の表現とウィルスの陰謀論の表現は、きちんと調べた後でにやり。
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奈良 楓
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【良かった】著者は物理学者らしいです。勝手に劇作家か俳優、と思っていたので、最初文書に散見される物理法則に、えっと思った。感染におけるビリヤードのたとえが分かりやすかったです。
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kuriko
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「数学とは実は数の科学などではなく、関係の科学」であるので、「感染症の流行はいずれも医療的な緊急事態である以前に数学的な緊急事態だ。」と書かれていて、コロナと別の所で、というか、入り口から大いに納得させられてしまった。「そして感染症とは、僕らのさまざまな関係を侵す病だ。」その“関係”には、コロナが人類にたどり着くまでの過程も含まれていて、大きく目を見開くことが必要だと教えられた。いろんな意味で今年を閉めるのにふさわしい本でした。
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R
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イタリアの物理学者が、コロナ禍が始まった頃に綴っていた言葉を編んだ本でした。冷静にあれ、数学的にはこういう結果になるよきっと、我慢できるか自分との戦いだ…といった感じのつぶやきめいたエッセーのような、詩篇のようなものが並ぶ。真っ只中で、これらのことを思い、世に発信していてもどうともならない、ひとりの天才ではこの大きなものには何も抗うことができないということが、見せ付けられるようで読んでいてショックだった。この状況の下での生活、思いというものが、衒いなく切り取られた詩集のように感じた。
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  ルピナスさん
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2020年は後1か月で終わろうとしているのに、世界は依然コロナ禍にあります。この中でいかに自分と家族の心身を健康に保ち、幸せや楽しみを見出していくかということを考える毎日です。でも、本書を読んで思ったのは、私の視野は恥ずかしい位に狭かったということ。ウィルスは環境破壊が生んだ多くの難民の一部であり、私達の生き方がウィルスを巣から引っ張り出しているようなものだとは。「僕は忘れたくない」と詩的に繰り返されるメッセージはとても厳しいものですが、心に刻み、絶対に忘れないでいたいと思いました。
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ねゆこ
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2月末から3月初めのローマ、多くの人がまだ状況を正確に把握していなく、極端に恐れる人や、逆に警鐘に対して根拠の無い楽観論を嘯く人が少なくなかった頃のエッセイ。冷静で優しい語り口、広い視野で喩えを交えながら進む文章はとても読みやすかったです。ビリヤードの喩え、自然は生まれつき非線形であること、どのような形であれ「平穏」に戻った時に忘れたくないこと。静かで、でも情熱の込められた言葉の多くに著者の人柄を感じました。私たちは良くも悪くもすぐに忘れてしまう。でも忘れちゃいけないことがここにあるんだ。2020-56
Kotto

コロナがなかった頃の世界がどれだけ自由で幸せだったのか、しみじみ考えます。でも人はその時その時の状況に合わせて強く逞しく、いろいろな問題を乗り越えてきてますよね。コロナに負けないで新しい生活とともに明るく生きていきたいですね。

10/30 19:06
ねゆこ

Kottoちゃん☆ほんとだね…。自分がこのような大きなうねりに立ち会うことになるなんて、本当に考えていなかったです。でも今までもきっと様々な大変な苦難を乗り越えて、考えたり見つめ直したりしながら人は生きることを続けてきたんだね。自分や大切な人を守る行動がたくさんの人の安心や幸せに繋がるんだと信じて、小さなことを積み上げていきたいなと思ったよ。

10/30 21:09
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まゆまゆ
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コロナ禍の世界で考えるエッセイを綴った内容。世界の中で起こった「まさかの事態」は人々の行動を変えたが、収束すれば忘れてしまうのだろうか。いずれ収束するであろう未来を想像してみて、本当に以前と同じ世界に戻ると想像できるか。複雑な世界を単純に考えすぎるとまさかのときの対処ができない。市民・行政・専門家のトリレンマの中で何を信じて行動するかを人々が共有できていないために収束が遠のいていくのかな……
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コンチャン
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イタリアで起こっているコロナウイルスの影響が綴られているのだけど、程度の差はあれ、日本でも当てはまるところはあり、著者の考え方には共感できるところも多数あった。今年起こったことは、ワクチンなどができて落ち着いたとしても、忘れてはならないのだと思う。
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リトル
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ネタバレ★★ エッセイ。数学的な話は難しかったが、「ビリヤードの球の衝突」という比喩はわかりやすかった。人間はビリヤードの球ではないけれど、感染症はビリヤードの球のように広がっていく。(P17参照)
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ともパパ
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ネタバレ新聞の読書コーナーで本書を知り、気になったので図書館で借りて読んだ。多少文学的な表現で描かれた部分でわかりにくいところもあったが、全体的には私たちがとるべき姿勢や、これからの人間と地球の関係について考えることができた。「コロナ黙示録」「アンドロメダ病原体」とたてつづけに読んだためか、感染症への対応についてわかりやすかった気がする。
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GO-FEET
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「僕は病気になるのは別に怖くない。じゃあ何が怖いかって?流行がもたらしうる変化のすべてが怖い。見慣れたこの社会を支える骨組みが実は、吹けば飛んでしまいそうに頼りない、トランプでできた城にすぎなかったと気づかされるのが怖い。そんな風に全部リセットされるのも怖いが、その逆も怖い。恐怖がただ過ぎ去り、なんの変化もあとに残さないのも、怖い。」(p27)
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あーびん
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“感染症とは僕らのさまざまな関係を侵す病だ” 著者はイタリア人の作家で素粒子物理学の博士号をもつ。このエッセイは2月末から3月初旬に隔離状態で執筆され、コロナウィルスとその渦中にある日常の変化を冷静に見つめている。訳者あとがきでもふれられているが、3月20日付けでイタリアの新聞に寄稿され日本語版に特別に掲載が許可された、いわばおまけの著者あとがき「コロナウィルスが過ぎたあとも、僕が忘れたくないこと」が平易な本文よりも著者の静かな情熱を感じる叫びとなっているのが印象的。自分もこのあとがきに胸をうたれた。
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mawaji
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ひとつひとつがとても短いエッセイですがひじょうに味わい深く、物理学専攻という経歴の通り慎重な態度の数学的根拠を示しながら新型コロナへの向き合い方や新しい生活様式について考え続けることの大切さが述べられています。連日の迷走するマスコミ報道やSNSでのフェイクニュースなどはまさに市民と行政と専門家のあいだの愛情のもつれからきているのでしょう。こんな暮らしもやがて終わり復興が始まっても別の新興感染症が出てくることと思います。その時にまた科学に失望しないためにも今回感じた様々なことを忘れないようにしたいものです。
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じゅむろりん
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イタリア人である作者が,自宅で書き記した「今を忘れないための記録」的エッセイ。人間は,多様化・複雑化した現代社会にあって,これからどうなるのか・何が大切なのかもわからないほど,想像力をなくしてしまったのだろうか。しかも,今の緊急事態が終焉を迎え,今まで通りの生活が必ず来ると妄信しているのではないか。ということを,この本で考えました。個人的な欲求だけで「あの頃は良かった」と言えなくなるんじゃないかな。「なかったこと」にはできないからこそ,これからの時代について自分なりに考えたいですね。
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ぱせり
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自分のみのまわりから外へ。独りから小さな共同体へ、地球上のあらゆる生物まで。ウイルスは平等で差別をしないから。ものを書く人の眼差しなのだと思う。 著者が「文章を書くことにした」のは、「予兆を見守り、今回のすべてを考えるための理想的な方法を見つけるため」だった。読むこと、書くことの意味を思うと、力が湧いてくる。
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鹿ノ子
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流言飛語に踊らされ、喉元過ぎればなんとやら、そんな生き方ではダメだと思い知らされました。クレバーな方の平易な文章、読みやすかったです!
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シュシュ
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面白かった。感染は、ビリヤードの球がぶつかるように広がっていく。感染を止めるには球と球の間隔を拡げなくてはならない。「今のところこちらに備えのある唯一のワクチンは、少々面倒ではあっても、慎重さを保つことだけなのだ」これは公衆衛生上の緊急事態で、僕らは戦争をしているわけではないという意見に同感。コロナが過ぎた後、元に戻ってほしくないことを考えたい。どうしたらこの非人道的な資本主義をもう少し人間に優しいシステムにできるのか、経済システムがどうすれば変化するのか、人間が環境とのつきあい方をどう変えるのか。
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乱読家 護る会支持!
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物理屋さんの科学的考察を背景にしたエッセイ。なかなかに面白い。 この著者の小説も読んでみたくなりました。
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パウダーブルー
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ネタバレ「今のところこちらに備えのある唯一のワクチンは、少々面倒であっても、慎重さを保つことだけ」「感染症の流行は、集団のメンバーとしての自覚を持てと僕たちに促す」「感染流行時に助け合いの精神がない者には、何よりもまず想像力が欠けているのだ」「新型ウイルスの流行は、何もかも『お前らの』せいではない。どうしても犯人の名を挙げろと言うならば、すべて僕たちのせいだ」(本文より)。でもあとがきの方が心に響いた。
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のんの
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ネタバレ読書メーターでは、読んだ登録してる人かなりいると思ってたんだけど、意外に少ない。イタリア人の作者が、コロナウィルス感染者が増えていくのを感じる日々について書いたエッセイ。イタリア人ってだいぶコロナウィルスが広がっても、陽気に外出してそうなイメージだったので、真面目に考えてて、私の中のイメージとだいぶ違った。コロナウィルスが過ぎたあとも、僕が忘れたくないことをリストにするかぁ〜、私がつくるとしたら、どんなことを入れようか?
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とも
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2月時点でイタリアに居住している作者がコロナについて書いたエッセイ。新聞連載だけあって非常に平易でわかりやすく、作者自身の悩みで人から誘われた集まりに出るか出ないかなども語られていて好感が持てました。 ある種の警鐘は鳴らしてはいるものの、決して上から目線ではなく読者と同じような立場で物事を見ている目、もまたありました。これを読んで、コロナ真っ最中ですが、コロナ後の世界というのも考えねば、と強く私は思いました。 (作者が『素数たちの孤独』の人だったので読みましたが、これも好著でした)
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千曲りお
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この本を読んで思ったこと、感じたことを忘れたくない。
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TOMO
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私たちはすぐに忘れる、いや、忘れようとする(特に嫌なことは)。しかし、忘れてはいけないこともある。それは例えば今回のよう恐ろしいパンデミック、戦争の悲劇。教訓として、反省として、次に活かすために。そのようなことがまとめられたエッセイ集。この本がコロナウイルス収束後も残るといいな。
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翠埜もぐら
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今現在進行中のパンデミックに対してのエッセイ。規制の多い生活の中での不安と焦燥もさることながら、コロナ後の世界をどう生きるか真剣に考えるべきと警鐘を鳴らしています。映画「ベルリン天使のうた」の中で老人が「平和な時代こそそれを歓喜し忘れてはならない」と言う話があり深く感銘したのですが、人は都合の悪いことは忘れ平和で便利な生活は当たり前として顧みない。コロナ禍の生活は辛いことも多いけれど、私たちの生活は削ぎ落そうとすれば多くのものが捨てられることに気がついたのではないでしょうか。
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わたし
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インターネット上で無料公開されていたときに読了。 今こそ個人個人の哲学が重要な時代のような気がするけど、確固たる哲学やポリシーがある人ってどれだけいるんだろう。
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