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源氏物語と白楽天

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tsuki2b
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源氏物語に多用されている白居易の詩文についての考察。深く物語と結びつき、こんなに長恨歌を始めとする白氏文集が引かれていること、当時の読み手はそれを理解していたこと、さらには先行する研究が多いことにも驚かされる。「ダブルサウンドとしてひびかせる」というのもなるほどと思う。とはいえ、「風流の限りをつくす恋愛絵巻を見るように錯覚するかもしれないが、事実は、そのように生やさしいものではない」という読み方をしなければならないとしたら、とても窮屈である。
0255文字
やいっち
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吾輩の感想など野暮で無駄ですらある。筆者の結語の一部を示すだけにとどめる:「男の一代記としての光源氏物語は、幻を求める心を首尾とした物語であり、次代までもとり入れた物語は生死の境を超えて愛の因果に仕組まれた非情さをも主題とするものであった。白楽天の詩文を協奏する『源氏物語』の作業とは、こうした大きな宇宙観を読者に提示することだったのである。」  本書を読む苦労は、そもそも「源氏物語」を地では読めないのに、それに輪をかけて、白楽天の詩文の書き下し文すらまともに理解できない自分の素養のなさに起因する。
やいっち

「白居易の詩は中国国内のみならず、日本や朝鮮のような周辺諸国の人々にまで愛好され」てきた。我輩ですら名前くらいは知らないではない。「844年には留学僧恵萼により67巻本の『白氏文集』が伝来している。平安文学に多大な影響を与え」た。菅原道真や清少納言はもとより、「紫式部は『源氏物語』「桐壺の巻」のほとんど全般にわたり、白居易の「長恨歌」から材を仰いでいる」。(中略)  ウェイリー版源氏物語の第二巻を入手するまでのつなぎの勉強と、永らく…二週間以上…読んできたが、なんとか読了。

10/07 22:44
やいっち

末摘花を巡る話の深淵を垣間見せてくれただけでも、大きな収穫。今まさにウェイリー版源氏物語の第2巻で末摘花(蓬生)を読んだところ。

10/08 15:26
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