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コロナとWHO 感染症対策の「司令塔」は機能したか (集英社新書)

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philosophia1976
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COVID-19パンデミックとWHOの対応について検証した本。著者は読売新聞前ジュネーブ支局長。原因不明の肺炎が中国・武漢で発生したという一報が最初に発信された2019年12月31日から時系列にこだわり、特派員の経験と知識をおりまぜながら検証。公衆衛生上の緊急事態となる兆候を評価後24時間以内にWHOに通報するIHRの義務を中国は遂行したのか? PHEIC表明はなぜ時間がかかったのか? テドロス事務局長はなぜ「中国寄り」なのか? ジュネーブの噂レベルだがテドロスは「思いつきで行動する」は、何か納得できた。
0255文字
田中峰和
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庶民はWHOなどに何の期待もしていない。トランプがテドロスと中国の癒着を攻撃し、WHOからの脱退を宣言しても、ニュースになったところでそれほど気にもしていない。テドロスはアフリカ発のWHO事務局長だが、日本人から韓国人、中国人の順番で選任されたことを考えると、国連らしい決め事と納得できる。そんなテドロスもウィルス起源を調査するため中国に調査団を派遣しようとして拒否され、さすがに失望したと発言。感染の拡大以降、中国に振り回されるWHOの存在意義のなさばかりが目立っただけだ。
0255文字
スプリント
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WHO内で自浄作用がきかないところが悲劇。 パンデミック事案に対応する新しい国際組織が必要なのかもしれない。
0255文字
お抹茶
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コロナパンデミックの最初の記事を辿っていくが,特に中国ソースは今から検索しても見当たらないものも多く,情報の削除や塗り替えも進む。WHOに観戦情報の提供を強制する権限はないが,2020年1月半ばに中国の情報公開が止まった間に行動が取れず,感染拡大を招いた側面がある。今回のパンデミックには国際保健規則上の規定がなく,風評被害や二次的な混乱が生じる恐れもあり,WHOはパンデミック宣言に慎重だった。日本ではジュネーブ発の国際機関の動向はなかなかニュースになりにくいという,記者ならではのコメントもあった。
0255文字
vinvin
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ネタバレ国際的な感染症対策の司令塔であるWHOの新型コロナウィルス対応を、数少ないジュネーブ駐在の特派員でWHOの内情に通じる著者が検証。①2019年12月31日に何が起きたか、②国際緊急事態(PHEIC)の影響、③パンデミックの波紋、④コロナ禍の世界保健総会、⑤ワクチンをめぐる攻防、⑥早期警戒網とオープン化、⑦WHOとジュネーブ、⑧手ドロス体制の課題、⑨コロナ危機と国際社会。コロナ発生時の初動、感染拡大の節目における判断の経緯、国際的なワクチン供給体制の確立の仕方など、WHOの施策を緻密に検証。
vinvin

私たちの命と健康に関係する国際保健体制の現状を解説。コロナ関連本は星の数ほどあるが、WHO視点は珍しい。テドロス評「思いつきで行動する」「ドタキャンしてしまう傾向がある」「エチオピア閣僚時代に中国との関係を深めた」「今まで以上に保険危機対応を強化する改革を進めている」WHO-WHA(世界保健総会)-WHE(WHO緊急保険プログラム)。

01/05 23:05
0255文字
紙狸
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2021年11月刊行。筆者は科学記者。かつてジュネーブ特派員としてWHOをカバーした経験がある。WHOや中国当局の対応について、先入観で決めつけるのではなく、事実を積み重ねていく。このアプローチは貴重だ。2019年12月から2020年1月にかけての極めて肝要な時期に、中国の対応に遅かった点はあった。WHO関連のアルファベットの専門用語の解説には、専門記者ならではの蓄積が感じられる。コロナに焦点を合わせていて、WHOはどんな人々がどんな活動しているのかという、いわば平時のWHOの記述は薄い。
0255文字
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