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歴史像を伝える 「歴史叙述」と「歴史実践」 (岩波新書 シリーズ歴史総合を学ぶ 2)

感想・レビュー
25

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numainu
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評価C
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大泉
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教科「歴史総合」を話の枕にしつつ、日本の歴史学における大きなトレンドの変遷をたどり、おおきく「近代化」、「大衆化」、「グローバル化」を柱に歴史認識と歴史叙述について論じる。歴史学者としては教員にはこれくらい知っておけよということなんだとは思うが、記述はやや散漫で後半は流し読みしてしまった。
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Masakazu Fujino
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だいぶ前に読了。備忘。
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Tomozuki  Kibe
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文句は「歴史像を伝える」と同じ。いやそれ以上に「この人たち高校生に歴史教えたことがあるのか」?という内容。さらに気になるのは本書は日本史・「伝える」は世界史なんだよね。はっきり分かれている。「歴史総合」を考える本としてそれでいいのか?
Tomozuki  Kibe

すくなくとも「歴史総合」という新しい科目の諸問題に答える本ではない。

08/11 17:49
Tomozuki  Kibe

何よりも思うのは、このシリーズ従来の日本史世界史の枠を超えてないのだ。それが歴史総合のウリだと思うのだが。

08/11 19:34
3件のコメントを全て見る
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浅香山三郎
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歴史総合をテーマにするシリーズの2冊目。「歴史像を伝える」といふテーマで、日本近代の歴史像を近代化・大衆化・グローバル化の視点から論じる(第二章以降)。それに先立つ、明治維新の「歴史像」(第一章)では、明治維新の語られ方に目を向け、歴史教育の実践のあゆみを辿る。この視点は、「むすびにかえて」の戦後歴史学(戦後歴史学・民衆史研究・社会史研究の3本柱からなる)と歴史教育の相互関係の図としてまとめられる。日本史の近現代史を素材に、史学史と歴史教育の実践史を複合的に理解し、歴史総合に至る道筋を示す。
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mionne
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主に日本史の内容が書かれている。ジェンダーの話も多く、歴史は男性主体で書かれてきたものだと実感する。一定の距離がある筆致に学問の温度を感じた。シリーズ次巻が楽しみ。、
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まえぞう
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シリーズ2冊目は、歴史総合の中心課題である近代化、大衆化、グローバル化についての議論を、日本の事例に則して進めます。1冊目と同じく、特定の著作や事象に焦点をあてつつ、どう学べば良いかに力点がおかれます。かなり断定的に割り切った解釈も提示されますが、その解釈を説明したいというよりは、その解釈に至る流れを学んで欲しいということだと思います。
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かもすぱ
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歴史総合シリーズ2冊め。前半で歴史自体や歴史教育史をジェンダー史・明治維新で解説。後半では近代以降の人物や作品をテーマや資料として歴史を解釈し、叙述していく。取り上げたテーマが歴史からどんな影響を受けて、どのように変化して、その後の歴史にどんな影響を与えたかを読み解くのは謎解きみたいでやっぱりおもしろい。ただ序盤と結びにある歴史自体の概念についての解説は難解すぎて今回も読み飛ばしてしまった。
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McLean
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本書は歴史総合の実践編として歴史叙述と歴史実践が論じられている。ジェンダー史、明治維新、近代化、大衆化、グローバル化のテーマが扱われている。大衆化の章は社会史であり、グローバル化では『ねじまき鳥クロニクル』から歴史との関わりが論じられる。最後に戦後歴史学と歴史教育を有機的に結びつけた観点からの世界史の試みとして上原専禄の世界史観が再評価されるようになったとしている。今の社会人たちは歴史総合を学ぶ機会はないが、日本国紀などではない本当の歴史を学んでほしい、『ねじまき鳥』をとっかかりにするとかして、と思った。
0255文字
ぽん
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「大衆化」のところは面白めだった気がするが、「グローバル化」の村上春樹を読みとくところはどうもしっくりこなかった。全体的な次元でいうと、もっとスケール感が大きい話をされるのかと期待してた。「歴史総合」が従来とそんな大きく違うようにも見えないんだよね
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kazuya
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今作では、近現代を「近代化」「大衆化」「グローバル化」の3視点から、どのようにまとめられ、伝えられたかがまとまっている。 歴史学としても参考になる。
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masabi
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【概要】歴史を解釈し歴史像を練る歴史叙述と歴史を我が事として捉える歴史実践に分け、明治維新から現代まで扱う。【感想】近代化・大衆化・グローバル化をテーマに研究書、人生相談の投書、映画、村上春樹と幅広く取り上げられている。歴史実践は具体的な歴史像の形を取るとのことで、史料などを通じて読み取れるものを論じていく。
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読書熊
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シリーズ2作目も勉強になった
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yayoi
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図書館本。読みたかったものとはやや異なったので流し読みですが…。高校履修科目としての「歴史総合」の概要とそれを学ぶ意義を解説したものなので、実際に教育に関わる人にとっては良いのではないかと思います。全く関わりのない私としては、歴史総合という科目が、《18世紀以降の近現代史を日本史・世界史という区別ではなく「近代化」「大衆化」「グローバル化」の面から把握すること》を意図したものであるということを知っただけでも収獲でした。
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れぽれろ
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歴史を学ぶ過程を実証→解釈→批評→叙述→対話→創造と階層化し、単なる実証主義でもなく、歴史相対主義でもない考え方を提示する一冊。近代化と森鴎外、大衆化と小津安二郎、グローバル化と村上春樹など、例示される具体的な歴史像と解説も面白いです。
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かんがく
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第一巻以上に、歴史総合の授業実践に活かすには難しい内容。ただ、戦後の歴史学の変遷がわかりやすく整理されている上、小津安二郎や村上春樹などに対する歴史批評、ジェンダー視点による歴史解釈など、様々な史料の使い方が示されており、今後の教材研究を進めていく上での指針としては参考になった。
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くまくま
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楽しみにしていたシリーズの第2巻。後半の、近代の歴史叙述を読み解く歴史実践は授業の手引き書のようでもあるが、村上春樹やサザエさんなどの例は、生徒にも比較的近いものを扱うことで、自分ごととして歴史像を作り出すことができる可能性を感じた。
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Satsuki
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歴史像を描く「歴史叙述」と、伝えられ学ぶ側が自分ごととして主体的に考える「歴史実践」に分けつつ、日本の明治維新から現代までをなぞる。題材は研究書から小津映画、女性の新聞投書に村上春樹と幅広く、それだけに散漫にも見えるが、同時にジェンダーの視点も含め教科書以外の多角的な歴史像が分かる。
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曲月斎
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日本史・世界史という区割りの中で授業を進めてきた教師にとって「歴史総合」は難物になっているだろう。福沢諭吉であれ、市川房枝であれ、短絡的に点で取り上げてきた人物が時代と共に変化し、線で説く必要が生まれる上に、小津安二郎や村上春樹などの作品を通じ、民衆史の視点も大事なことになる。教科書で項目を教わるのではなく、具体的な形で考えることが求められる。今の時点の歴史評価まで考える姿になる。本書は指導案の模範例として読むこともできるが、いざ教育現場での実現は十全なのか。「歴史像」を伝える営為はまだ始まったばかり。
曲月斎

微積分や数列の概念を背景に教えるようなもの、ですからね。こういう授業を受けられる現役諸兄がある意味でうらやましいけど。

07/31 11:40
0255文字
みこ
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歴史を学ぶということに関して学校教育とは異なる焦点を当てる。当事者の肉声を重視し、何時、誰が、何をしたかを丸暗記するのではなく、人々の生活や思想がどのように変わっていったかを学ぶことができる。興味深く読むことができた。結婚観や貞操観念を反映した明治期の人生相談はちょっと面白かったのでこれをまとめた一冊がどこかにあったら読んでみたい。
曲月斎

「大正時代の身の上相談」(ちくま文庫)があります。

07/31 22:40
みこ

ありがとうございます。

08/01 07:03
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MrO
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シリーズ第2段
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venturingbeyond
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シリーズ「歴史総合を学ぶ」の第2弾。日本を代表する近代史家の一人である著者が、日本の近代を、歴史総合のキー概念である「近代化(≓19C後半)」・「大衆化(≓20C前半)」・「グローバル化(≓20C後半)」の観点から、多様な史料を提示して、時代の特色を示す歴史叙述のあり方を考察している。冒頭に示されている通り、「ジェンダー史」の視点から、日本の近代史を整理し直す必要性を強調し、本書の中でこれを実践してみせている点が特徴的。色々と高校での授業実践に活用できそうなヒントがあり、高校地歴科教員必読の一冊です。
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さとうしん
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歴史叙述=テキストをいかに歴史実践=授業に落とし込むかを論じる第1部と、歴史総合の三つの核、すなわち「近代化」「大衆化」「グローバル化」に関係する多様な史資料を提示し、そこから読み取れるものについて論じる第2部から成る。第1部で、その時々の授業実践が(その当時の)現在の問題意識と結びついているのを面白く読んだ。教科の枠組みは変わってもそこは今も昔も変わらない。
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KAZOO
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三部作の「歴史総合を学ぶ」シリーズのうちの第2冊目で今回は歴史叙述と歴史実践ということを中心に説明されています。2018年の学習指導要領の歴史総合について掲載されていてそれにのっとっての考え方が実例の文献とともに説明されています。当然のことながら教師を対象として書かれていると思うのですが、学生もこの本を読んで今までの編年体的な学習の仕方(何年にどんな出来事があった)よりもその事象が起きた原因などを考えていくということなのでしょう。日本史と世界史的な分け方もなくなるのでしょう。
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